東方転生録   作:のんびり+

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はい、どうものんびり+です
今回は前回の流れ通りです
では今回ものんびりしていってね


第6話 大和と交渉?

 どうも琥珀だ。

 

 俺は今大和の国へ向かっている。理由は大和と交渉をするためだ。

 

 何とか諏訪子の負担を減らしてやりたい。ということで今大和へと続く道のりを歩いてる訳だが……、大和遠い。

 

 その間暇なので、少し自己紹介をしようと思う。

「え? 何故急に?」と思われた方もいると思うが、そこは作者の都合もとい皆に俺の事をよく知ってもらいたいからだ。決して文字数稼ぎとか設定後付けとか、そういう不純な理由ではない。

 

 では、改めて。俺は言わずと知れたこの作品の主人公、雨宮琥珀だ。

 能力は「嘘を本当にする程度の能力」。

 年齢は……億は越えてると思う。

 強さは……そうだな。大妖怪の妖力を霊力に変換した数を千とすると私の霊力は、五十三万ですよ。

 嘘です、調子乗りました。でも万は越えてると思う……十万くらい?

 都市でも修行してたからな、後は勝手に増えた。

 肉体は最初は能力で強化してたけど、〈能力封じ〉対策として能力なしでも鬼と闘えるくらいまで鍛えた。

 

 めちゃめちゃ時間かかったなぁ……。

 

 因みに俺は転生者だが、長い間を生きてる内に記憶がどんどん薄れていって今分かるのはここが東方の世界という事だけだ。

 だから登場人物やら出来事は……記憶にないぜ!

 

 え? 忘れすぎ? 億単位で生きてみろ、絶対忘れっから。

 

 ……と、俺が独りで自己紹介をしていると目の前にでっかい門が見えてきた。やっと着いたか。

 

 俺が門の近くに行くと、

 

「おい! 貴様何者だ!?」

 

 門番らしき人が俺を見るなり持っていた槍で威嚇しながら聞いてきた。

 

「私だ」

 

「……誰だ?」

 

はい、すっとぼけ作戦失敗。そりゃそうだわな。

 

「すまない。俺は諏訪の者だ、手紙の件で話がある」

 

「そうか、諏訪の者か。今案内を呼ぶ」

 

 暫くすると案内人らしき人が来て、俺はその人についていく。

 するとでかい屋敷のような所に連れられ、部屋の前に案内された。案内人は振り返り言う。

 

「この部屋の中です」

 

「ありがとうございます」

 

 俺は案内人の人に一礼し、部屋に入る。

 そこには、なんか神々しいオーラを放つ人……いや神達がいた。

 

「貴方が諏訪の使いですね、どうぞ座って下さい」

 

 俺は言われた通り近くにあった座布団の上に腰を下げる。

 

 ……て、あれ?あの奥にいるの月夜見じゃね?

 

「今日は良くお越し下さいました。私は天照(あまてらす)と申します」

 

「これはご丁寧にどうも、私は雨宮琥珀です」

 

 うぉぉ、丁寧な話言葉普段使わないからわかんねー!

 国語の授業ちゃんとやれば良かった……。いや、何年前の話だよ!

 独りでノリツッコミしちゃったよ!

 

「それで今回のご用件はなんでしょう?」

 

 俺は再び声を掛けられ我にかえり、今回の用件を伝える。

 

「今回は手紙の件で此処に来ました」

 

「戦の事ですね」

 

「はい」

 

 どうしよう……諏訪子の負担を減らそうと此処に来たが。正直何も考えてなかった……。

 もしかして俺って馬鹿? いや、そんな筈ないか。

 そんな事より! 考えろ俺! 何かいい案を……。

 脳細胞をフル稼働させて思案していると、突如、雷に打たれたような衝撃が俺を襲った。これが神のお告げか……。目の前にいっぱいいるけど。

 

「こちらから提案です。洩矢の神、洩矢諏訪子とそちら大和の神から一人選んでもらい一騎討ちという形で闘っては頂けませんか?」

 

 ざわざわと、俺が提案を言うと周りの神達が反応を示した。

 

 やっぱダメ? いい提案だと思ったんだけどなー。

 でもまあ、向こうにとってメリットがないから。普通そんな提案は通らないか。

 ……仕方ない。ここは、挑発作戦でいこう!

 

「勿論飲んでくれますよねぇ? 強い者は弱者の言う事を聞いてくれますよねぇ?」

 

「しかしその案を受け入れてもこちらにはメリットが――」

 

「メリット? 何それ美味しいの? 甘えてもらっては困りますよ。ただでさえこちらの勝機が薄いんですよ? メリットなんざあるわけないでしょう」

 

「ならばその案は飲めませ――」

 

「え? 飲めないの? あ! ひょっとして飲んだら負けちゃう? 負けちゃうか! 何だそうかー負けちゃうの。所詮、大和は数だけで他はたいしたことないね。貧弱! 貧弱ぅ!」

 

「貴方いいかげんに――」

 

「うるさいぜ! 俺は案をどうするか聞いてるんだぜ? さっさと決めやがれこのマヌケ! ウスノロ! うすらトンカチ!」

 

 プチンッ。

 あれ? 今何かが切れる音が……。

 すると、先程までとは全く違う、爽やかな微笑を浮かべた天照が言った。

 

「上等ですよ? ……神奈子、あなたが行きなさい」

 

「え? 私ですか?」

 

「そうです。洩矢をぶっ潰してあげなさい」

 

 天照は優しい笑みのままえげつない事を言う。ありゃあ相当怒ってるな。

 

「はぁ……分かりました」

 

 神奈子と呼ばれた神は困った様子ながらも承諾(しょうだく)した。

 勝った……計画通り!

 

「決戦日時は一ヶ月後。場所は近くの平原。時間は午後の六時。異義は?」

 

「ない。では、失礼する」

 

 そうして俺の交渉(とは名ばかりのただの挑発)は何とか一騎討ちに持ち込めた……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ムッキー! イラつきますねあの琥珀とかいうヤツ!」

 

 琥珀が去った後の部屋に、そんな声が響く。

 

「姉さん落ち着いて!」

 

「須佐之男はイラつかないの!?」

 

 須佐之男(すさのお)と呼ばれた男の神は苦笑いを浮かべて、姉であろう天照をなだめる。

 

「琥珀のヤツ……まさか諏訪の国にいるとは……」

 

 月夜見は少し驚いた様子で呟く。

 

「天照様、何故私を選んだのですか?」

 

 神奈子が不思議そうに天照に尋ねた。

 

「え? そうねぇ……勘よ」

 

「え?」

 

「なんとなーくね。神のお告げってやつ? 神奈子なら大丈夫でしょ、軍神の実力を

 見せてあげなさい!そんであの男をギャフンと言わせるのよ!」

 

「はぁ……」

 

 神奈子は若干困った顔をして頷いた。

 

「「やれやれ……」」

 

 月夜見と須佐之男の声が重なった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おーい。諏訪子、香葉さん、帰ったぞー」

 

「あ、琥珀ぅー!」

 

 諏訪子が俺を見るなり飛び付いて来て。頭がみぞにジャストミートした。

 

「グハッ!」

 

「お帰りなさい琥珀さん」

 

 香葉さんも近寄って来る。

 

「か……香葉さん」

 

 片腕を香葉さんに伸ばすが、力が入らず地面に落ちた

 

「ふぇぇぇん、心配したよぉぉ」

 

 諏訪子は抱きついたまま泣いてしまった。

 

 ……ヤベ、鼻血出そう。

 

 俺は鼻を押さえながら立って、

 

「とりあえず、話をしよう」

 

 諏訪子達に状況説明をする。

 

 

 

 

「……という訳だ」

 

「つまり、私と八坂神奈子が一騎討ちって事?」

 

「あぁ」

 

「頑張って下さいね!諏訪子様!」

 

「そうだね、せっかく琥珀がくれたチャンスだしね」

 

「だが神奈子ってヤツ、結構強いぜ」

 

「そうだろうね、軍神と呼ばれる程だし……今の私じゃ勝てないかも」

 

「だったらやっぱり修行だな!」

 

「琥珀、手伝ってくれる?」

 

「勿論だぜ!」

 

「じゃあ早速明日からね」

 

「了解」

 

 

 

 

 こうして、互いに一騎討ちということで決定し、諏訪子は修行に励むのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、ちょっと都合が良すぎるかもですが関係ないぜー!
琥珀「いやあるだろ」
だって、僕文才ないし。それに君もメタかったぞ!
琥珀「え、なんて?」
……なんでもないです。
あ、因みにメリットとかチャンスとかの英語やマジ等の言葉はもう伝わってるということにしておいて下さい
琥珀「ご都合主義乙」
うるさいぜ
それでは次回も
「「のんびりしていってね」」

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