ちょと早いですが、ハッピーハロウィン!
お菓子くれなきゃふてくされちゃうぞ!
琥珀「勝手にしてろよ」
なんだと?貴様、言葉を選んだ方が良い……泣くぞ?
琥珀「どうぞ」
うわぁぁん!
琥珀「それでは今回も、のんびりしてってくれ」
俺が紅魔館に着いた頃には、どうやら既に戦闘中のようで、霊力、魔力が館の中で荒ぶっているのが感じられた。
俺もぼちぼち参加しようと思い歩き始めると、聞き覚えのある声に呼び止められる。白いシャツに黒のミニスカを着たそいつは、慌ただしそうに続けた。
「あややや!琥珀さんですよね!?雰囲気変わりましたね!」
そう言いながら手に持っているカメラで俺をパシャパシャと撮り始める。
「えぇい撮るな、鬱陶しい!」
「いやぁ、着物じゃない琥珀さんもレアですから」
「そうか?にしてもお前は何でここにいるんだよ?文」
「それは勿論、こんな美味しいネタを逃す訳無いじゃ無いですかぁ」
文は得意気に笑って言う。
どうやらこの異変の事を新聞にしたい様だ。
「そうか、頑張れよ~」
俺は興味なさげな相槌を打つと再び館に向かって歩みを進める。
だがどうゆう訳か、文も俺の後を付いてくる。
「……何で付いてくんだよ?」
「それは勿論、琥珀さんに付いてけば新しいネタに出会えるかも知れないじゃ無いですか」
「そーですか」
俺は文と共に館へ入って行った。
「メイド秘技「操りドール」!」
持ち手が赤と青に分かれたナイフが私に向かって降り注ぐ。
私がナイフを見切り、避けようとした瞬間、緑のナイフがいつの間にか紛れていた。
「っ危ないわね!」
危機一髪の所で何とか回避に成功する。
私は隙を作らまいと、すぐに反撃のお札を投げる。
「っ甘い!」
メイドもうまくお札を躱す。
私とメイドは、共に後一回ずつ当たれば負けと言うギリギリの戦いを繰り広げていた。
「中々やるわね、メイド」
「貴女もね、巫女」
「私は巫女じゃなくて霊夢よ」
「私だってメイドじゃなくて咲夜よ」
暫く沈黙が続くと、私とメイドの声が重なった。
「「これで終わりよ!」」
どうやら考える事は同じらしい。
私とメイドは再び同時に宣言する。
「メイド秘技「殺人ドール」!」
「夢符「封魔陣」!」
そして、私とメイドの弾幕が激突した。
「日符「ロイヤルフレア」」
パチュリーが宣言すると、赤い弾幕が次々と展開される。
「くぅ、キツいぜ」
私は何とか弾と弾の間を渡り、パチュリーの弾幕を躱していく。
「へぇ、やるじゃない」
「当たり前だ、私がこの程度でやられる訳無いぜ!」
と、口では強がっているものの、正直めっちゃ危なかった。
後少し時間が長かったら間違い無く私は被弾していた。
だが、今のでパチュリーのスペカは残り一枚。
……私もだけど、そんなの関係無い!
「じゃあこれはどう?」
そう言って、パチュリーは最後のカード宣言をした。
「火水木金土符「賢者の石」」
宣言と共に、四方八方から密度の濃い弾幕が私に迫り来る。
右、左、上、下とギリギリの所で弾幕を躱していく……が。
私が弾幕を避けた先には別の弾幕が既に展開済み。
完全に袋の鼠……負けた。
私が負けを覚悟した時、不意にパチュリーの鮮やかな弾幕が消え失せた。
「ゲホッ、ゴホッ」
激しく咳き込む声が響く。
パチュリーを見ると、手を口に当てて苦しそうに咳きを繰り返していた。
――チャンスだ。
私は小さな弾幕を一つ出して、パチュリーに向かって飛ばす。
弾はふよふよと力無く飛んで行き、パチュリーの肩に触れるとシャボン玉のように破裂した。
「これで私の勝ちだな」
「パチュリー様!」
すると、さっきから奥の本棚に隠れていた奴が飛び出して来た。
「大丈夫ですか!?今お薬を持って来ます!」
そう言ってそいつはバタバタと走って行く。
「今度は体調を万全にしとけよ?このままじゃ私が納得いかないからな」
私はパチュリーにそう言い残し、本棚から本を一冊取ってから部屋を後にした。
裏話
パチェ「この“火水木金土符”って長いわね……」
こあ「大丈夫ですよ!格好良いですから!」
パチェ「そう言う問題じゃ無いでしょ」
咲夜「はぁ……」
レミ「どうしたの?咲夜」
咲夜「お嬢様……いえ、スペカの名前が思いつかなくて」
レミ「スペカ?……そうだ!咲夜メイドだし、メイド秘技とか良くない?」
咲夜「流石お嬢様!それでいきましょう!」
はい、お疲れ様でした!
弾幕ごっこって書くの難しいですね。
まあ、私には全ての文章自体が難しいですけどね!
それでは次回も、のんびりしていってね!