最近冷えてきましたねぇ。
今回も少し雑になってしまいました。
琥珀「またかよ、この⑨が!」
酷いよ!うぅ……!
琥珀「はいはい嘘泣き乙」
くっそ、何故バレたし。
琥珀「それでは今回も」
「「のんびりしていってね! 」」
スペルカードルール制定から一週間。
文に頼んで新聞に載せてもらったから、もう結構知れ渡っている筈だ。
だが、これと言った進展も無く、相も変わらずのんびりした日々が続いている。
因みに、俺は今イメチェン中である。
なんと!今の俺の服装は黒の半袖半ズボンと言ったスタイリッシュな格好なのだ!
俺が着物以外を着るってレアだぞ?
…………あれ?今まで結構着てたかな、着物以外……。
「暑いわねぇぇ……」
すると、何ともだらしなさげな霊夢の声が聞こえる。
無理もないな、多分今の気温三十度以上はある。
「仕方無ねぇな、琥珀さんがそうめん作ってやるよ」
「助かるわぁー」
「棒読みで言われてもなぁ……」
「私にもそうめんくれよ!」
俺と霊夢の会話に、急に第三者が介入して来た。
まあ、一人しかいないよな。
俺が後ろを見ると、縁側から一人の少女が上がって来た。
黒い三角帽を被り、黒の服に白いエプロン、下着は長めのドロワーズを着用。
金髪の髪を片側だけおさげにしていて、黄色の瞳が特徴的な少女。
「よっす、霊夢に琥珀」
魔理沙は明るい笑顔で挨拶をし、当然のようにあぐらを組んで座る。
ここはもう第二の家のような感覚なのだろう、遠慮は一切無い。
「お前いつも急に来るよな」
「まあな、私は気まぐれ何だぜ。知ってるだろ?」
「ああ、よ~く知ってるよ」
俺は三人分のそうめんを作る為に台所へ向かった。
俺はそうめんを作りながら、魔理沙の事を思い出していた。
霊夢が博麗の巫女になってまだ間もない頃から、魔理沙は此処に良く来ていた。
最初は偶々通りかかっただけの神社だったらしいが、どうやら此処が気に入ったようで頻繁に来るようになった。
霊夢とは十年程の付き合いで、まさに字の如く親友だ。
聞いた話だと魔理沙は親父さんとは絶縁状態にあるらしく、今は魔法の森にある霧雨魔法店で一人暮らし中だとか。
「よし、そうめん出来た」
俺は三人分のそうめんを霊夢と魔理沙の元に運んだ。
昼食を食べ終わり、三人仲良く駄弁っている時の事だった。
「そういえば琥珀はどうなんだ?スペカ出来たのか?」
「うぅん、まあ出来たっちゃ出来たよ」
「ほう、霊夢もか?」
「まあね。出来てるわよ」
「魔理沙も出来てるんだろ?」
「良く分かったな」
「俺は技名が厨二っぽくて人前で言えないんだが……」
「琥珀らしいな。だが!私が思うに技名より火力が大事だと思うんだぜ」
「まあ、それも大事だけど美しさとかも必要だからねぇ」
「…………ちょっと待って。あれ何?」
俺が外を見るとあら不思議。
何故だか空一面が紅い霧で覆われていた。
しかもこの霧……僅かだが妖気を帯びている。
普通の人間なら体調を崩し兼ねない。
「これは……異変だな!」
魔理沙が興奮気味に言う。
「はぁ……ちゃっちゃと終わらせましょうか」
霊夢は装備を整える。
「お、頑張って来いよ?二人共」
「何言ってんの?あんたも来るのよ?」
「え?」
「よっしゃ、行こうぜ!」
そう言って勢い良く箒にまたがり空に飛翔する魔理沙。
俺も強引に連行される。
何で俺まで……。
こうして俺達の、久々の異変解決活動が始まった。
はい、どうもお疲れ様でした。
それでは次回も、のんびりしていってね!