東方転生録   作:のんびり+

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はい、どうものんびり+です!
今回も、のんびりしていってね!


第6章 宵闇編~闇夜の異変~
第41話 異変


 

俺は博麗神社の縁側に腰掛け、茶を啜りながら青い空を仰ぎ見る。

 

「平和だなぁ」

 

「そうですねぇ」

 

霊陽も居間で茶を飲みながら、俺の意見に同意する。

こういうほのぼのしたの良いよな。

俺はしみじみとそう思う。

平穏無事が何よりだぜ。

俺がもう一度茶を啜ろうとした時だった。

 

「おーい!博麗の巫女様!居ますか?」

 

そんな声が聞こえて来た。

 

「いってら、霊陽」

 

「はい、行ってきます!」

 

――私は琥珀さんにそう告げて、社の外に向かう。

そこには、若干くたびれた着物を来た男性が一人居た。

 

「巫女様!至急里の方まで来て頂けませんか?」

 

男性が不安そうに言う。

分かってはいたが、良い事では無いようだ。

 

「分かりました、すぐに行きます」

 

私が言うと、男性は石階段を降りて行く。

私も準備に取りかかる。

社内に戻り、装備を整える。

お祓い棒にお札……良し。

 

「頑張れよー」

 

ほのぼのオーラを纏った琥珀さんからの応援が聞こえる。

 

「はい!頑張ります!」

 

私は空を飛んで人里へと向かった。

里の入り口に着地する。

そこには慧音さんと妹紅さんが私を待ってくれていた。

 

「待っていたよ、霊陽」

 

「慧音さん、今度は何があったんですか?」

 

「それは私の家に着いてから話そう」

 

私は二人について行く。

慧音さんと妹紅さんには何かと会う機会が多いので、実は結構仲良しだったりする。

 

家に着くと、慧音さんがお茶を出してくれた。

そして、再び今回の件について聞いてみる。

 

「それで、今回は何があったんですか?」

 

「最近、里での失踪事件が相次いでいるんだ」

 

「失踪ですか?」

 

「ああ。聞いた話だと、夜が明けて友人に会いに行っても居ないと言う事だ」

 

「そんな報告が毎日来るんだ。これはもう“異変”だろ」

 

妹紅さんが真剣な面持ちで言う。

異変……そのままの意味で、通常では無い現象や状況の事を指して使われる言葉だ。

 

「実はもう一つ報告があってな。友人数人で畑仕事の最中に急に黒い霧のようなものが現れて、その霧が消えると居た筈の友人は消えてしまったと言う。残ったのは血塗れの着物だけだったそうだ」

 

「……二つとも同一犯でしょうか?」

 

妹紅さんが難しそうに言う。

 

「それはまだ分からないな。地道に調べるしかない」

 

「そうですか、なら今は二つの事件を分けて考えた方が良いですね」

 

「そうだな、なら私と妹紅は夜の失踪を調べる。霊陽は黒い霧について頼む」

 

「分かりました」

 

そうして、私達の異変調査が始まった。

その日、私は里の周辺を調査してみたが、特に手掛かりを掴む事が出来ずに、そのまま夜になってしまった。

 

 




はい、どうもお疲れ様でした!
短いですねすみません。
オリジナル異変です!
アドバイス等ありましたら気軽にどうぞ!
それでは次回も、のんびりしていってね!

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