東方転生録   作:のんびり+

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はい、どうものんびり+です!
今回も、のんびりしていってね!


第40話 幻想郷巡り⑤

 

 

 

俺は今、この地霊殿と呼ばれる屋敷のある部屋で、此処の主人であるさとりと雑談中だ。俺はさとりから、この地霊殿について少し教えてもらった。

此処には、主人であるさとりと妹のこいしと言う子が居るらしい。

そしてこの屋敷の至る所にペット達がいる。まさに動物園状態なのだ。

因みに、さっき俺を助けてくれた赤髪の少女もペットらしい。

火焔猫燐(かえんびょうりん)、通称お燐と言うのが少女の名前のようだ。

後でお礼に行かないと。

そしてもう一人、霊烏路空(れいうじうつほ)、通称お空と言う子もいるらしいね。賑やかだね。

 

俺がさとりと話していると、ふと後ろに気配を感じる。

……紫じゃ無いな。

俺は右手で顔を覆って、左手の人差し指を気配に向けて言う。

 

「きさま!見ているなッ!」

 

「……琥珀?とうとう壊れましたか?」

 

さとりがジト目で俺を見てくる。

 

「いや違うって!あそこに気配が……」

 

すると、俺が指差した場所には、まるで最初からそこに居たかのように少女が現れた。薄く緑がかった癖のある灰色のセミロングに緑の瞳、そして胸元にはさとりと同じような青色の閉じた目玉。

すると、さとりが驚いたように言った。

 

「こいし!あなた何時の間に帰って来てたのよ?」

 

すると少女はニコニコしながら言う。

 

「んー?さっきだよー。お姉ちゃんを探してたら誰か居たから驚かせようとしたらバレちゃった」

 

こいし、つまりこの少女がさとりの妹のようだ。

 

「琥珀……あなたどうしてこいしが居るって分かったのかしら?」

 

さとりが聞いて来たので、俺は自慢気に言ってやった。

 

「フッフッフ、気配探知は昔から得意なのぜ!」

 

「昔って、あなたまだ二十歳(はたち)くらいでしょう?」

 

「いや、もう何千何万と生きてるぞ?」

 

「……どうやら本当のようですね、驚きました」

 

さとりは呆れたように言う。

 

「何?何でそんな顔すんの?」

 

「いや、貴方が色々と規格外過ぎて疲れただけですよ(反応に)」

 

「そうか……」

 

「ねえお兄さん」

 

こいしが俺の隣に座って言う。

 

「琥珀で良いぜ、何だ?」

 

「じゃあ琥珀は何で此処に来たの?」

 

「それはな――――」

 

 

俺は暫く、さとりとこいしに俺の今までの話をした後に、お空と少し話をして(お空はちょっとドジッ子だった)、お燐にお礼を言って地霊殿を後にした。

 

そろそろ地上が恋しい(二日地底)ので、俺は地上に戻る事にした。

俺が旧都の外れ、橋の所まで行くと、パルスィ、ヤマメ、後見たこと無い桶に入っている緑髪のツインテールの少女が居た。

 

「あ!琥珀じゃないか!」

 

俺に気付いたヤマメが手を振りながら言った。

 

「よお、ヤマメにパルスィ……と桶少女!元気か?」

 

俺が言うと桶少女は頬を膨らませて言った。

 

「誰が桶少女よ!私はキスメよ!覚えときなさい!」

 

「そうか、宜しくなキスメ」

 

「琥珀はもう地上に戻るの?」

 

ヤマメが尋ねて来た。

 

「ああ、そろそろ地上が恋しいからな」

 

「何よ、妬ましいわね」

 

「えぇ……そんな事言われましても」

 

「琥珀、また遊びに来てね!」

 

「ああ、勿論だ」

 

俺は三人に別れを告げて、元来た場所まで戻り、飛んで地上を目指した。

縦穴から出ると、眩しい光が俺を照らした。

今は丁度昼のようだ。

 

「さて、博麗神社に帰るか」

 

俺は鼻歌を口ずさみながら、博麗神社へと向かった。

 




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