東方転生録   作:のんびり+

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はい、どうも、のんびり+です
今回から新章です。
※注意
オリ展開と独自解釈

それでは今回も、のんびりしていってね



第5章 西行寺編~死を呼ぶ桜~
第22話 またまた出合い


はいどうも、琥珀だ。

俺はいつも通り旅をしている。

都を出てから数ヵ月

結局妹紅にはあれ以来会ってない(団子屋で別れた時)

まあ、仕方ないか……。

と、もう日が暮れてしまう。

今日も野宿かな……。

俺がそんな事を考えていると

 

「ん?あれは……」

 

少し先の所に大きな屋敷がある事を確認した。

 

「行ってみるか……」

 

やはり旅では出逢いが無いとね。

袖触れあうも多少の縁、

泊めてもらうのも多少の縁だぜ。

俺は屋敷に向かう事にした。

 

~少年移動中~

 

さて、到着。

俺は屋敷の門の前まで来ていた。

 

「すみませーん、旅の者ですがー、どなたかいらっしゃいますかー?」

 

俺は声を張って言う。

……すると

 

「!」

 

門の向こう側から強い殺気が向けられる。

 

「やれやれ、俺は何もしてないぜ?」

 

すると門が開いて、そこには、長い白い髪を後で纏めて、険しい顔に刀を二本構えた老人が立っていた。老人の隣でふよふよしてるのは何だろう……。

すると老人が言う。

 

「貴様、何者だ?」

 

「俺は旅の者です、此処に泊めてもらおうと思って」

 

ガキンッ!

 

金属と金属がぶつかり合う音が響く

琥珀は瞬時に線引きを出して応戦

 

「……何のつもりだ?」

 

「儂は此処の護衛も任されている、怪しい者を中に通す訳にもいかない」

 

「成る程、素晴らしい心がけだが、俺は唯の旅人だぜ?」

 

「関係ない、貴様を斬る!」

 

「やれやれだぜ……」

 

老人は流れるように次々と斬撃を繰り出す。

琥珀はそれを躱したり受けたりして捌いていく。

 

「お主、剣術はまだまだ未熟じゃな」

 

「これ定規だけどな」

(全く恐ろしい爺さんだ、こんなキレイで隙が無い剣捌き見た事ない)

 

「考え事とは余裕だな」

 

老人の剣のスピードがぐんぐん上がってく。

 

「やれやれ、元気な爺さんだな」

 

俺は反射神経と動体視力で老人の剣を捌く。

 

「ほう、まだ捌くか、それにその武器(えもの)……儂の楼観剣を受けても斬れないとは……やるな」

 

「そりゃどうも、じゃ、もう止めよ?」

 

「だが断る」

 

さらに剣のスピードが上がる。

老人の剣は超高速で、恐らく常人には見ることは不可能だろう。

さらに老人の剣を受ける毎に、剣圧で辺りの木が斬れていく。

 

(マジかよ……)

 

俺は老人の剣を同じく超高速で捌く。

 

「……お主、人間か?唯の人間に儂の剣が捌ける筈がない」

 

「あぁ、俺は人間だぜ?爺さんに一つ教えてやるぜ、そりゃ前例が無いだけで決めつけるのは早いぜ?井の中の蛙大海を知らずってな」

 

「はっは、ぬかしおる、ならば儂の一太刀受けてみよ!」

 

老人は刀を2本とも鞘に収めて、長い方の楼観剣と言う刀に手をかざす。

居合い斬りの構えだ。

 

「いいぜ、来いよ爺さん」

 

俺は脱力し、備える。

 

「行くぞッ!」

 

老人は凄まじいスピードで接近、刀を抜いて斬りかかる。

琥珀もそれを向かえ撃つ。

 

 

2人は交差して暫く静止する。

 

 

「峰打ちだ、安心しなってね」

 

「フッ……見事」

 

そう言い、老人は崩れ落ちた。

 

「やれやれ、何だよこの爺さん……居合い斬りにしても速すぎだろ、

飛天×剣流でも習ってたのかな?」

 

俺は爺さんを担いで屋敷に入る事にした。

不法侵入じゃないよ?多分。

……何だ?

何だか嫌な気配がする。

気味の悪いナニカがねっとりへばり憑いて来るような……。

歩く度にそんな気配がより一層深くなる……。

そして屋敷の庭を見ると今は春だからか、桜の木が沢山あった。

だがそんな綺麗な桜に囲まれても嫌な気配はとれない、それ所か強くなる一方だ。

そしてそんな桜の中で俺は見た……。

()()を。

 

「ッ!」

 

【俺はあらゆる現象、事象、概念に干渉されない】嘘を【本当】に!

俺は反射で能力を使用した。

自分の勘が言っている。

アレはヤバイと。

 

周りの桜よりも少し大きく、美しい桜の形をした()()が、嫌な気配の元凶だ。今分かった、嫌な気配の正体は……

「死」だ。

 

今能力を使わなかったら俺は死んでいただろう。

俺は能力で“不老不死”だが“不死”に誤りがある。

実は、俺は老いる事はなく死ぬ事も無いが、死なないのは寿命での話しだ。

もう分かっただろう……俺は寿命以外なら死ぬ……。

そして()()からは「死」の気配が尋常じゃない程に溢れ出ている。

 

「何なんだよ、アレ……」

 

「あら、お客さん?」

 

俺が考え事をしていると後ろから声がした。

振り返るとそこには、ピンクの髪をした少女が立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はい、お疲れ様です
今回は短めでしたね
それでは次回も、のんびりしていってね

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