今回から新章です。
※注意
オリ展開と独自解釈
それでは今回も、のんびりしていってね
第22話 またまた出合い
はいどうも、琥珀だ。
俺はいつも通り旅をしている。
都を出てから数ヵ月
結局妹紅にはあれ以来会ってない(団子屋で別れた時)
まあ、仕方ないか……。
と、もう日が暮れてしまう。
今日も野宿かな……。
俺がそんな事を考えていると
「ん?あれは……」
少し先の所に大きな屋敷がある事を確認した。
「行ってみるか……」
やはり旅では出逢いが無いとね。
袖触れあうも多少の縁、
泊めてもらうのも多少の縁だぜ。
俺は屋敷に向かう事にした。
~少年移動中~
さて、到着。
俺は屋敷の門の前まで来ていた。
「すみませーん、旅の者ですがー、どなたかいらっしゃいますかー?」
俺は声を張って言う。
……すると
「!」
門の向こう側から強い殺気が向けられる。
「やれやれ、俺は何もしてないぜ?」
すると門が開いて、そこには、長い白い髪を後で纏めて、険しい顔に刀を二本構えた老人が立っていた。老人の隣でふよふよしてるのは何だろう……。
すると老人が言う。
「貴様、何者だ?」
「俺は旅の者です、此処に泊めてもらおうと思って」
ガキンッ!
金属と金属がぶつかり合う音が響く
琥珀は瞬時に線引きを出して応戦
「……何のつもりだ?」
「儂は此処の護衛も任されている、怪しい者を中に通す訳にもいかない」
「成る程、素晴らしい心がけだが、俺は唯の旅人だぜ?」
「関係ない、貴様を斬る!」
「やれやれだぜ……」
老人は流れるように次々と斬撃を繰り出す。
琥珀はそれを躱したり受けたりして捌いていく。
「お主、剣術はまだまだ未熟じゃな」
「これ定規だけどな」
(全く恐ろしい爺さんだ、こんなキレイで隙が無い剣捌き見た事ない)
「考え事とは余裕だな」
老人の剣のスピードがぐんぐん上がってく。
「やれやれ、元気な爺さんだな」
俺は反射神経と動体視力で老人の剣を捌く。
「ほう、まだ捌くか、それにその
「そりゃどうも、じゃ、もう止めよ?」
「だが断る」
さらに剣のスピードが上がる。
老人の剣は超高速で、恐らく常人には見ることは不可能だろう。
さらに老人の剣を受ける毎に、剣圧で辺りの木が斬れていく。
(マジかよ……)
俺は老人の剣を同じく超高速で捌く。
「……お主、人間か?唯の人間に儂の剣が捌ける筈がない」
「あぁ、俺は人間だぜ?爺さんに一つ教えてやるぜ、そりゃ前例が無いだけで決めつけるのは早いぜ?井の中の蛙大海を知らずってな」
「はっは、ぬかしおる、ならば儂の一太刀受けてみよ!」
老人は刀を2本とも鞘に収めて、長い方の楼観剣と言う刀に手をかざす。
居合い斬りの構えだ。
「いいぜ、来いよ爺さん」
俺は脱力し、備える。
「行くぞッ!」
老人は凄まじいスピードで接近、刀を抜いて斬りかかる。
琥珀もそれを向かえ撃つ。
2人は交差して暫く静止する。
「峰打ちだ、安心しなってね」
「フッ……見事」
そう言い、老人は崩れ落ちた。
「やれやれ、何だよこの爺さん……居合い斬りにしても速すぎだろ、
飛天×剣流でも習ってたのかな?」
俺は爺さんを担いで屋敷に入る事にした。
不法侵入じゃないよ?多分。
……何だ?
何だか嫌な気配がする。
気味の悪いナニカがねっとりへばり憑いて来るような……。
歩く度にそんな気配がより一層深くなる……。
そして屋敷の庭を見ると今は春だからか、桜の木が沢山あった。
だがそんな綺麗な桜に囲まれても嫌な気配はとれない、それ所か強くなる一方だ。
そしてそんな桜の中で俺は見た……。
「ッ!」
【俺はあらゆる現象、事象、概念に干渉されない】嘘を【本当】に!
俺は反射で能力を使用した。
自分の勘が言っている。
アレはヤバイと。
周りの桜よりも少し大きく、美しい桜の形をした
「死」だ。
今能力を使わなかったら俺は死んでいただろう。
俺は能力で“不老不死”だが“不死”に誤りがある。
実は、俺は老いる事はなく死ぬ事も無いが、死なないのは寿命での話しだ。
もう分かっただろう……俺は寿命以外なら死ぬ……。
そして
「何なんだよ、アレ……」
「あら、お客さん?」
俺が考え事をしていると後ろから声がした。
振り返るとそこには、ピンクの髪をした少女が立っていた。
はい、お疲れ様です
今回は短めでしたね
それでは次回も、のんびりしていってね