東方転生録   作:のんびり+

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はい、どうものんびり+です
今回は月の迎えが来る所ですね
それでは今回も、のんびりしていってね


第20話 輝夜護衛大作戦

どうも、琥珀だ

俺は今輝夜の屋敷に居る。

そして今日の夜は満月。

つまり月からの迎えが来る日だ。

後もう少しで日が沈む。

 

「さぁて、もうすぐだな」

 

「そうね……」

 

「よし、最終確認といこうか」

 

先ず、迎えに来る奴等の中には永琳がいるらしい。

永琳の事だから間違いなく輝夜側につく筈だ。

 

そして輝夜にはちゃんと逃走経路を用意してある。

この都を抜けた所には、人々から“迷いの竹林”と呼ばれる所がある。

俺は其処にいたある兎妖怪と取引をして、

俺が用意した隠れ家までの案内を頼んである。

 

そして俺の役目は月人の足止めだ。

 

っと、夜になったな……。

 

「そろそろ来るな……」

 

「えぇ」

 

「手筈通り頼むぜ?」

 

「分かってるわ、貴方も気を付けてね?」

 

「あぁ、気を付けるよ……来たぜ」

 

空から円盤型のUFOのような物体が降りて来た。

物体はフヨフヨと着陸する。

すると物体の中から人が何人か出て来た。

俺は彼奴等の死角に気配を消して隠れている。

すると懐かしい声が聞こえてくる。

 

「さぁ輝夜、帰るわよ」

 

「永琳には悪いけど、私は帰らないわ」

 

「輝夜……」

 

「お願いよ永琳、分かって頂戴!」

 

「……分かったわ、貴女がその気なら……協力してあげるわ」

 

「ありがとう!永琳!じゃあ“行くわよ!”」

 

輝夜から作戦開始の合図が出た

よし、行くぜ!

 

「八意永琳!貴様裏切る気か!?」

 

「裏切る……?何を勘違いしているの?私は最初(はな)から輝夜の味方よ!」

 

「チィ、構わん!武力行使を許可する!無理にでも連れて行く!」

 

「永琳こっちよ!」

 

「!分かったわ」

 

「逃がさん!」

 

「いいや、意地でも逃がすさ」

 

「「!」」

 

輝夜は計画通りに永琳と竹林に向かったな……。

よし、問題ない。

 

「さてと、お前達!さっさと月に帰れ!」

 

「悪いが茶番に付き合ってる時間はない、やれ」

 

すると月人達が腰から変わった銃を構えて撃ってきた。

レーザー銃か?

俺は高速で一度空に跳び、すぐに元の位置に戻った。

あまりの速度で残像が見える程だ。

奴等にはレーザーが俺をすり抜けたように見えた筈だ。

 

「「!」」

 

「馬鹿な!?一体何が!?」

 

「さて、後二回チャンスをやろう、月に帰りな」

 

「チィ、狼狽(うろた)えるな!銃が駄目なら刀だ!」

 

今度は刀を抜いて斬り掛かってくる

 

「やれやれだぜ……」

 

俺は向かってくる刀身を避けて刀身に手刀をいれる。

すると刀は砕け散って使い物にならなくなった。

 

「な!?」

 

「さあ最終警告だぜ、月に帰れ」

 

「くっ……!……フフフ、月の科学力は世界一ィィィ!!」

 

すると男はカプセルのような物を地面に投げた。

すると煙が発生して男の周りに充満する。

煙が晴れるとそこには、ガトリングガンを装備した男の姿が。

 

「フハハハ!死ねいィィィ!」

 

すると1秒間に数百という弾丸が俺に向かってくる。

 

「仏の顔も三度までだ……。

 

無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!」

 

俺は向かってくる弾丸を手で弾き飛ばす。

暫くすると弾切れのようだ、弾丸の嵐は収まった。

 

「……!クソ、化物め!」

 

「俺は人間だっつーの!さて、ではお前達には退場してもらおうか」

 

俺はこの場にいる月人全員に手刀をいれる。

月人は気を失った。

俺は月人達を奴等が乗ってきた物に入れる。

【月人達が今月に居る】嘘を【本当】にする。

すると目の前の乗り物と共に月人は消えた。

よし、ミッションコンプリート!

 

俺は輝夜と合流するために竹林へと向かった。

 

 

~少年移動中~

 

 

到着!

……?屋敷に細工されてる、輝夜かな?

まぁいい、皆は中か。

 

「おーい、俺だー」

 

すると中から永琳が出てきて――バチンッ!

 

ビンタされた。

 

「貴方……私が、どれ程心配したか……分かってるの……?」

 

永琳の目からは涙が流れていた。

女を泣かすなんて……俺は酷い奴だな。

 

「私との、約束も破って……!」

 

「……すまない」

 

「連絡くらいしてくれれば良いのに……!」

 

「……すまない」

 

「この馬鹿!」

 

永琳は俺の胸にそっと寄り添って来た。

 

「本当に悪かった、今まで心配かけたな」

 

俺は謝って永琳の頭を撫でる事しか出来なかった。

 

 

暫くすると永琳も落ち着いたようだ。

 

「ごめんなさい取り乱して……私らしくなかったわね」

 

「いや、普段は見れない永琳を見れたぜ!」

 

「本当に相変わらずね、琥珀」

 

「それが俺だ」

 

永琳と談笑していると

 

「コホン、お邪魔して悪いけどそろそろ皆で話をしましょう?」

 

輝夜がやって来て言った。

 

「それもそうね」

 

「わかったぜ」

 

俺は部屋に向かった。

 

部屋に着くと、一人の少女が座敷の上で寝転がっていた。

 

「あ、そうだ、てゐありがとうな」

 

「別に良いよ、約束さえ守ってくれたらね」

 

その少女の名は因幡てゐ(いなばてい)

俺が迷いの竹林に行った時に出会った兎妖怪だ。

話を聞くと彼女は迷いの竹林を全て把握していると言う。

俺は彼女に隠れ家の設置と案内役を頼んだ。

すると彼女は「連れの兎達に知恵を授けて欲しい」と言う。

永琳が来れば容易いと思い、俺はてゐと約束をした。

 

そして今に至る。

 

「という訳で永琳!頼むぜ!」

 

「何が“という訳で”よ……まぁ良いわよ、それくらい」

 

「ありがとう!」

 

さっすが永琳だぜ!頼りになる!

 

「そう言えば輝夜、この屋敷に細工したか?」

 

「えぇしたわよ、私の能力を使ったわ」

 

「輝夜の能力?」

 

「えぇ、「永遠と須臾を操る程度の能力」よ」

 

成る程、つまり輝夜は永遠(限りなく永い時間)と須臾(限りなく短い時間)を操れる訳だ。

 

「その能力でこの屋敷に“永遠”を付属させたのか」

 

「何で分かるのよ……」

 

「勘だ」

 

「さて、それじゃ私は出掛けて来るわ」

 

「永琳、何処に行くんだ?」

 

「ちょっとした謝罪よ」

 

「そうか」

 

「行ってくるわ」

 

「行ってらっしゃい」

 

さて、暇だし何かやろうかな……。

 

「輝夜、ゲームしようぜ」

 

「えぇ、良いわよ」

 

俺は能力でTVとWiiUを出現させる。

ソフトは……マリ〇カートでいいや。

 

「「!?何これ!?」」

 

輝夜とてゐは目を輝かせて聞いてくる。

 

「フフ、何、そんな難しくは無いさ」

 

 

~少年少女ゲーム中~

 

 

あれから俺らは永琳が帰って来るまでの数時間ずっとゲームをしてた。

輝夜はどハマりしたようで夢中になってた。

俺は輝夜に色んなソフトとゲーム機をプレゼントしといた。

輝夜は嬉しそうだ。

めでたしめでたしっと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この琥珀の行為によって、輝夜はゲーム愛好家に……。

皆からは“引き籠もり”と呼ばれるようになるのは此処だけの話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




裏話

永琳「この馬鹿!」

琥珀(すまない永琳…俺は駄目な奴だ…取り敢えず頭を撫でて見よう…!
これは…帽子のせいで撫でにくい!…後ろ側を撫でてよう)




はい、お疲れ様でした
次回で竹取物語完結ですね
それでは次回も
のんびりしていってね

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