東方転生録   作:のんびり+

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はい、のんびり+です
皆さんご存知だと思いますが
うp主は戦闘描写苦手です
it俺クオリティ
それでは今回ものんびりしていってね


第15話 鬼と手合わせ

ハァ、どうしてこうなった……。

 

今、俺は戦鬼に連れられて広場に来た。

周りには俺と戦鬼が闘う事を知った鬼達がいっぱいだ。

やれやれだぜ……

すると、「戦鬼様、私達にも闘わせてくれよ!」

 

人だかり、いや鬼だかりから二人の鬼がそんな事を言って乱入してきた。

 

「む?勇義に萃香か、良いぞ」

 

「ヨッシャー!」

 

「じゃ私からいくよ」

 

そう言って金髪に赤い1本の角、でかい盃を持った鬼が近付いてくる。

 

「私の名は星熊勇義(ほしぐまゆうぎ)だ、よろしくな」

 

「雨宮琥珀だ、よろしく」

 

「さぁやろうか」

 

「そのでっかい盃置いたらどうだ?」

 

「だってアンタ人間だろ?ハンデさ」

 

「ハンデは必要ないぜ?」

 

俺はなんか悔しかったので闘気を勇義に向けて放つ。

 

「ッ!……確かに必要無さそうだね、なら全力でいくよ!」

 

勇義は大きく赤い盃を置いて構える。

 

「では開始の合図は儂が務めよう

両者用意はいいな?」

 

「「あぁ、いいぜ(よ)」」

 

「では、――――始め!」

 

開始と共に勇義が猛スピードで突っ込んでくる

 

「ハァ!」

 

繰り出される右ストレートをかわし

腕を掴む。

そのまま勢いを利用して地面に叩きつける。

まぁ一本背負いだ。

 

「カハッ」

 

勇義は苦しそうな顔をするがすぐに元に戻し体制を整える。

 

「フフ、アンタ強いねぇ」

 

「それほどでもないさ」

 

「でも負けないよ!」

 

今度は上段の蹴り。

俺は後ろに下がりかわす。

追撃の回し蹴りが飛んできた。

俺は手で足を弾いて威力を殺す。

「なっ!」

驚いて隙が出来る。

俺はその隙を逃さず勇義の懐に入りボディブローを叩き込む。

「ガハッ!」

勇義の体が一瞬浮く

その間に1回転して回し蹴りを勇義の腹に繰り出す。

「ッ!」

勇義は声にならない悲鳴をあげながらくの字になって吹っ飛んでいく。

 

バキッバキッバキッ

 

木を何本かへし折った所で止まった。

 

「ゲホッゴホッ、はは参ったねぇ強すぎるよアンタ」

 

「ま、伊達に何年も修行してないぜ」

 

そう言って勇義は気を失った。

 

勇義vs琥珀

 

勝者琥珀

 

 

「うわああぁぁぁぁ!!」

 

「!?」

 

突如、鬼だかりから歓声が上がる

 

「あの野郎、勇義の姉さんを倒しちまいやがッたーー!」

 

「なんて奴だ!」

 

「いいねえ、盛り上がって来たぜ!」

 

どうやら鬼達もだいぶ盛り上がってる様だ。

 

「さて、次は私だね」

 

今度は、小柄で2本の角を生やして瓢箪を持った鬼が近付いてくる。

 

「私は伊吹萃香(いぶきすいか)、よろしく頼むよ」

 

「琥珀だ、よろしく頼むよ」

 

「さて二人共、準備はいいかい?」

 

「「大丈夫だ、問題ない」」

 

「それでは試合――開始!」

 

と同時、萃香が霧になって消えた。

 

「!」

 

いきなり霧になるとは……。

十中八九能力だな。

そしてやることと言えば……

 

「そこッ!」

 

俺は後ろに蹴りを繰り出す。

そこにはいつの間に後ろに回った萃香の姿が。

 

「ガッ!」

 

ビンゴ(当り)!」

 

萃香の顎に俺の蹴りが直撃。

 

「くっ!」

 

萃香はまたもや霧になって消える。

萃香は恐らく脳震盪を起こしている。

暫く霧になって回復狙いだろう。

だが、このチャンスを逃してやる程俺は甘くない。

萃香の『霧化』を(なかったこと)にする。

 

「ッ!?何で――」

 

「そこだ!」

 

俺は萃香の後ろに回り込んで手刀を放つ。

 

「クハッ」

 

萃香はそのまま無気力に倒れていった。

俺は萃香を抱き上げ、木に寄りかからせておく。

 

 

萃香vs琥珀

 

勝者琥珀

 

 

「うおおぉぉぉ!?」

 

「あの人間萃香さんも倒しやがった!」

 

「俺は、この瞬間に対する心の準備ははしてきたつもりだ、だがやはり信じられねぇぜ、汗がふき出す!」

 

 

 

「まさかあの二人を倒すとは、やるのぉ儂も久しぶりに本気をだすか」

 

戦鬼から膨大な妖力が放出される。

 

「よし、良いぞかかってこい!琥珀」

 

戦鬼は構えをとり言う。

 

「ならお言葉に甘えて」

 

瞬間、琥珀は戦鬼の背後にいた。

――【今戦鬼の背後にいる】嘘を【本当】に。

 

「何!?」

 

「遅いぜ!」

 

琥珀の右ストレートが戦鬼の顔目掛けて飛んでいく。

戦鬼は即座に後ろに飛んで衝撃を和らげる。

 

「クッ……ハァ!」

 

戦鬼は直ぐに体制を立て直して琥珀に突っ込んでいく。

右、左と繰り出される拳を琥珀も拳を繰り出し相殺。

 

「――ラッシュの速さ比べか?」

 

琥珀が言うと同時、両者目にも止まらぬラッシュを繰り出す。

あまりの速さに腕が何本もあるように見える。

 

「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!」

 

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!」

 

徐々に琥珀が押し始める、そして

 

「無駄ァ!」

 

琥珀の拳が戦鬼の腹にめり込む。

 

「カハッ」

 

「まだまだ!」

 

琥珀は戦鬼の腕を掴み、戦鬼をハンマー投げのように振り回して空に投げる。

そしてつかさず追撃、今度は蹴りのラッシュを戦鬼に繰り出す。

 

「ッ!」

 

戦鬼は手をクロスしガードするが

 

「無駄無駄無駄無駄!」

 

琥珀の蹴りラッシュが戦鬼のガードを崩し戦鬼に叩き込まれる

 

WRYYYYYYYY(ウリィィィィィィィ)!」

 

琥珀のかかと落としが戦鬼を捉える

戦鬼は猛スピードで地面に落下

 

ドゴオオォォォォン!

 

戦鬼が落ちた所には小さなクレーターが出来て土煙が舞う

 

「出てこいよ戦鬼、もう様子見は良いじゃないか?」

 

「……バレてたか」

 

土煙が晴れると、無傷の戦鬼が出てきた。

口元は楽しそうにつり上がっている。

 

「琥珀になら儂の本気を出しても大丈夫そうだな」

 

「カモン、戦鬼?」

 

手招きして挑発する。

 

「行くぞ!」

 

戦鬼が琥珀に向かって飛び掛かる。

琥珀は迎え撃つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、激しい激闘の末に勝ったのは琥珀だ。

決まり手は、琥珀の蹴りをくらって動けない戦鬼に琥珀が繰り出した霊力の極太レーザーだ。

 

 

 

 

「驚いたね…戦鬼と闘って勝って帰って来るとは……」

 

空覇は驚いた様子で言う。

 

「そりゃ琥珀ですもの、仕方ない事だわ」

 

「琥珀って人間……だよね?」

 

空覇の質問に紫は笑みを浮かべて答える。

 

「琥珀みたいな人を通称“人間やめちゃった勢”と言うのよ」

 

「言わねーよ!?」

 

「いやぁ、本気でやって勝てなかったのは琥珀が初めてじゃ」

 

因みに、俺と戦鬼との手合わせで妖怪の山が半分程消し飛んだが能力で修正済みだ。にしても俺に半分程力を出させたのは戦鬼ぐらいだぞ……いやー強かった。

 

「よし、琥珀!宴会じゃ!」

 

「え?何で?」

 

「鬼は喧嘩と酒が好きだからじゃ!」ガシッ

 

「えぇぇ」ズルズル

 

「フフ、鬼は強い者は大好きだぞ、お主ようにな」ボソッ

 

「え?」

 

「何でもない、行くぞ!」

 

「ハイハイ」ズルズル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――その後、何者かによってもう一度山が消し飛んだのはここだけの話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




はいどうもお疲れ様です
どうでしたか?心配だ
次回ものんびりしていってね

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