前回言った通りこの章は短いです
後、此処での人間関係や出来事は自己解釈とオリジナル展開です
では今回ものんびりしていってね
前回のあらすじ
俺は神子の屋敷に泊めてもらう事になった。
にしてもでかい屋敷だな。神子ってそんなに偉いの?
でも太子様って呼ばれているくらいだからな。
「この部屋です」
俺が神子の事について考えていると、俺が今日泊めてもらえる部屋に着いたようだ。
「あぁ、ありがとう」
「食事の時間になったら知らせますので」
「了解」
そう告げて神子は去って行った。
「フゥ」
俺は一息ついて椅子に腰掛ける。
いやぁ、宿を探す手間が省けたぜ。神子に感謝だな。
それにしても、これからどうするか。神子は旅の行き先が決まるまでここにいても良いと言ってくれたが……。
「お言葉に甘えて、暫くここに居座ろうかなぁ」
ピシャッと、障子が開かれる音がした。
見てみるとそこには、変わった帽子のような物を頭に乗せた少女がいた。
「む、そなたが琥珀だな? 我の名は
「そうか。もう知ってる感じだが、俺は雨宮琥珀だ。よろしくな布都」
「うむ、よろしく頼むぞ琥珀」
俺は布都と握手をする。
「そうじゃ、我は食事の時間だから琥珀に教えに来たのじゃ」
「そうか、分かった」
俺は布都についていった。
案内されたのは、どこか屋形船を思わせる少し広めの部屋だった。
等間隔に配置された黒い机の上に赤いお盆、その上には豪勢な料理が揃えられている。神子ともう一人知らない少女が席に着いていた。
「それでは皆揃った様ですし頂きましょう」
「「いただきます」」
~少年少女食事中~
「「ごちそうさまでした」」
食後。お茶を飲み終えた俺は、やはり気になるので少女へ訪ねてみた。
「なぁ、君もここの人なの?」
「ん? あぁ名乗って無かったな。私は
「雨宮琥珀だ、よろしく」
屠自古と握手する。
その後、俺は神子と少し話をして部屋に戻った。
***
俺が此処に泊めてもらって三日が経つ。
分かった事は、まず布都と屠自古は何故か仲が悪い。詳しくは知らないが過去に何かあったらしい。
神子は、どうやら最近人の死について不満を持っていて、よくその事について相談される。
まあ、そんなこんなで時は過ぎていった。
ある日、俺が暇潰しに散歩をしていたら少女から声を掛けられた。
その少女は、水色の髪をしていて、ここらではみない服を着た少女だった。
「すみません、太子様に会いたいのですがどこに行けば会えますか?」
「神子に? だったら案内するよ、そこに泊めてもらってるんだ」
俺は少女を神子の所に案内する事にした。
「俺は雨宮琥珀だ。お前は?」
「私は
「そうか、よろしくな青娥」
「こちらこそ」
~少年少女移動中~
「神子、居るか?」
「どうしました? 琥珀」
「お前にお客さんだ」
俺は青娥を神子に会わせると、また散歩に戻った。
――ある日、琥珀が客を連れて来た。
「初めまして太子様、霍青娥という者です」
「どうも、豊聡耳神子です」
私は名乗る。
客というのは青娥という少女だった。
「早速ですが、私に何用ですか?」
「はい。実は私は仙人なのですが、風の噂で貴方の事を聞きましてね……。
豊聡耳様、道教をやってみませんか?」
「道教?」
青娥は私に道教を薦めてきた。
道教に従えば不老不死になれる、と青娥は言う。
青娥は私が人の死に不満を持っている事を知っているのかいないのか、だが私は道教に興味が湧いた。
本当に不老不死になれるのか……。
だが道教をやろうにも問題があった。
「確かに魅力的な話ですが、その道教は国の統治には不向きです」
道教は超人的な能力を得られるが、民達がそんな力を手にしたらどうなるか……。あまり良い事は想像できない。
すると青娥がある提案をしてきた。
「ならば、表向きには仏教を信仰させるというのはいかがでしょう?」
という提案だ。
確かにそれなら国も安定するだろう。
私は、青娥の提案を飲む事にした。
青娥が神子に会いに来て数日後、国では仏教が広まっていった。
そして仏教が広がると同時に、神子は道教の研究を開始した。
どうもお疲れ様です
多分次回で終わりです
早い!
アドバイス等ありましたらお願いします
それでは次回ものんびりしていってね