奇跡のなく頃に   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
こちらの小説の投稿が遅れてしまい申し訳ございません。
今回から、第17話『宣戦布告』の回です。
視点は前半が羽入ちゃん、後半が梨花ちゃんになっています。

「あうあう! 更新が遅いとは何事ですか!!」

ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……
そ、それではどうぞ。



第9話 宣戦布告

僕は古手神社に境内に居る。

そしてそこには女が1人…僕達に数百年の旅をさせた元凶が目の前にいた……

その正体を見て、ようやくわかりましたのです……

 

「全てはあなたの意志だったのですね、()()

 

鷹野と僕が呼んだ女は、

戸惑った表情をしたが直ぐに落ち着きを取り戻した後……

 

「私は夢を見ているのかしらね……あなたがここの神様…ね?」

 

確かめるかのように問いかけてきた。

そう……

僕は『オヤシロ様』と呼ばれる雛見沢の守り神なのです……

これまでのいくつもの世界で梨花は繰り返し殺された。

そして僕は彼女に死が与えられる度に()()()()()()()()()()()()、別の世界で新しい生を生きられるようにした。

そうする事の出来る力が僕にはありました。

 

しかし何度も梨花を巻き戻しても必ず()()5()8()()6()()に梨花は殺されてしまう…

考えられるのは何者かが古手梨花の命を奪おうとするという強い意志を持っているという事……

その何者かとは誰なのか…梨花も僕もずっとそれが分からなかった。

分からないまま数百年の旅を繰り返し…ただ命を奪われてきた……

 

 

だけどようやくその答えが分かったのだ

 

 

それは僕達が直前にいた世界で、

誰も凶行に走らず園崎家をめぐる因果も全て解かれた世界で僕達が皆殺しにされた世界でようやく分かった……

強大な力をもって5年目のオヤシロ様の祟りを起こし梨花の命を奪う。

そして穹が言っていた元凶は近くにいるんじゃないか?という答え……

 

 

恐らくその運命自体を引き起こしていたのは、

僕の目の前にいる……鷹野三四(たかのみよ)という女の強い意志だという事を。

 

「…強い意志は運命を強固にします」

「ええ。 神は運命のサイコロを振り人間を弄ぶ……だけど人間には意思の力がある、それが()()()()()()()()()()()()()()()で誰にも挫かれる事のない強固な意志を持つ事によりサイコロの目に左右されない力を得る事ができる」

 

鷹野が言ったその意味は、

確定された絶対の未来。

意志が強ければ強い程、自らが望む未来に到達する……

それを数百年を生きる僕達ではなく人の身である彼女が知るという事は……

 

「認めますです。あなたは限りなく"神に近い場所"にいる……でも僕はあなたに負けない!!」

 

 

 

 

side梨花

 

 

 

 

 

「だめよ羽入!」

 

羽入の様子が変だったので、

何事かと思いカケラの海から覗くと鷹野と対峙していた……

だけどまだ勝てない。

私の周りに無数に散らばっている世界(カケラ)

この世界(カケラ)1つ1つにはそれぞれ違う雛見沢の物語が存在する……

 

「いくつもの世界(カケラ)を渡り歩いてきた私達が最後の戦いを行うべきこの世界(カケラ)

 

それは穹が再び目覚めた世界(カケラ)である……

確かに羽入が言ってた通り、この世界(カケラ)には並べられるだけの駒が一見すると並んだように見える……

 

 

穹が目覚め圭一も転校してきた。

 

 

その1年前にはレナも

 

 

そして魅音、詩音、沙都子……

いくつもの世界(カケラ)を通じて惨劇を乗り越えてきた仲間達。

この昭和58年の雛見沢にどれ程たくさんの想いが集まっている事か……

 

 

彼らの想いが結集すれば誰にも負けない力になる。

だけどまだ足りない……

恐らく私がこのままあの世界(カケラ)に巻き戻っても鷹野には勝てない……

 

(まだ駒がいる……でもどうすれば……)

 

ふと思い出したのは、

穹から預かった髪飾り。

誰の物なのかと訊いたが私が成功したら教えると言っていたけど……

 

「強大な力を打ち破れる駒を得るには、もう1度だけ…奇跡の力がいる!」

 

私がやる事は決まった。

髪飾りを握りしめひたすら願った……

 

 

 

無数の世界(カケラ)の何処かで私の声に応えてと……

 




読んでいただきありがとうございます。
次回は穹の視点に戻ります。
今後も投稿が遅れたりと色々とあるかもしれませんが、
失踪したりはしませんので何卒よろしくお願いいたします。
本日はありがとうございました。

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