ゲーム住民達が現実世界に入り込んだようです   作:死神 零@8928

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アルカニス「……」

零「✋(◉ ω ◉`)よお」

アルカニス「いや、どちら様です?」

零「俺、お前の御主人。OK?」

アルカニス「いや、なんで死神になってるんですか?なんで私より背が小さいんですか?なんでフード被って顔が見えなくなってるんですか?なんで目が赤くなってるんですか?なんで三等身で鎌を持ってるんですか?なんでマスコットキャラクターみたいになってるんですか?馬鹿なの?死ぬの?死ね」

零「まぁ、色々と事情があってこの姿だ。あと最後酷いな」

アルカニス「まぁ、いいです。マスターですから」ギュッ

零「……ふむ、下の子に抱かれるとは少し……恥ずい」

アルカニス(なんでモコモコしてるんだ……謎です)

零「まぁ、では本編へどうぞ」


日常の崩壊

夜。

 

それは夜空が訪れる時間。

 

それは静寂が訪れる時間。

 

それは星達が輝き出す時間。

 

 

明「……」

 

ヴァルキリー「スー……スー……」

 

 

どうしてこうなった!?

 

いや、あのさ。

なんで俺のベッドで寝てるわけ?

 

しかもヴァルキリーとしたら腕枕してきて寝てるし。

 

俺も俺で心臓バクバクで全然眠れねぇ……。

 

というか本当にどうなったんだ?

 

記憶が曖昧だ。

 

……思い出してみよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴァルキリー「ババ抜き?」

 

明「そうだ、ババ抜き」

 

 

それは風呂上りで俺の部屋での出来事。

暇だったのでトランプを取り出してヴァルキリーとババ抜きすることにした。

 

ただし、普通にやるのもつまらない。

 

 

明「という訳で、負けた方が勝った方の言う事を聞くことにしよう」

 

ヴァルキリー「なんでそういう訳になるのよ!?」

 

 

ナイスツッコミ。

……てか待てよ?

 

 

明「ヴァルキリー……ババ抜き知ってる?」

 

ヴァルキリー「知らないわよ、なにそれ?食べ物?」

 

 

……こりゃ教えないとダメか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー数時間後ー

 

 

ヴァルキリー「……」

 

明「oh……」

 

 

まさかの惨敗。

 

何故だ。

何故負けた?

俺のどこがいけなかったんだ?

 

教えてくれよ。神様。

 

……目の前にいるけど。

 

 

ヴァルキリー「あー……えっと……大丈夫?」

 

明「お、おう。大丈夫だ。それで、なんか願い事とかある?」

 

 

約束は約束だ。

それぐらい守ってやる。

 

え?俺が勝ったら?

 

添い寝お願いしてたわ。

 

 

ヴァルキリー「そ、それじゃ……言いづらいけど……

 

 

 

 

 

 

そ、添い寝……///」

 

明「……んあ?」

 

 

今……なんと言った?

 

 

明「ワンモア」

 

ヴァルキリー「だ、だからその……そそ、添い寝……///」

 

明「何だって?」ニヤニヤ

 

ヴァルキリー「そ、添い寝だって行ってるでしょおぉぉぉ!!!!」ベチィンッ!!!

 

明「サイコパスッ!!?」

 

 

そこで俺は思い切り殴られ、意識がログアウトした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なるほどな、通りで頬がヒリヒリするってことだ。

 

つまりは、俺は意識を手放していたと。

 

……にしても……。

 

 

ヴァルキリー「スー……スー……」

 

明「……」

 

 

寝顔が……可愛いなこいつ。

 

しかもパジャマ姿ときた。

これは萌え要素入れてきてるな。

 

……胸は残念だけど。

 

 

ヴァルキリー「んー……!!」ゲシッ!

 

明「あ痛っ!!?」

 

 

こ、こいつ……蹴ってきやがった。

 

しかも割と強めに。

 

なんで心読めたんだよ。

やだ、恐ろしい子。

 

……なるべく考えるのはやめとこう。

 

何されるか分かったもんじゃない。

 

とにかく、今は寝る。

明日は学校だし……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ー翌朝ー

 

 

ヴァルキリー「スー……」

 

明「……」

 

 

う、動けねぇ!!

 

ちょちょちょっと!?

このままだと俺遅刻しちゃうよ!?

 

だからと言って無闇に起こすのも気が乗らない。

けど起こさないと動けずにそのまま遅刻してしまう。

 

……大惨事だ。

 

気が乗らないが……起こすか。

 

 

明「あ、あの〜ヴァルキリーさん?起きてくれ」

 

ヴァルキリー「んー……!!」ブンッ!!

 

明「ファッツ!?」

 

 

ううう裏拳してきやがった!?

 

危ねぇ!!

完全に顔面捉えてたよ!?

 

 

ヴァルキリー「えへへ……お腹いっぱい」

 

 

いや、その寝言はおかしい。

 

どうしたら裏拳が出てくるんだよ。

 

 

ヴァルキリー「ん……明?」

 

 

あ、目が覚めた。

 

 

ヴァルキリー「……!?ななな、なんで私……!?///」

 

 

いや、それ俺のセリフだからね?

添い寝は嬉しかったけどそっちから仕掛けてきたからね?

 

 

ヴァルキリー「と、とにかく降りなさい!!」

 

明「わかったわかった!!降りるから剣を仕舞え!!」

 

 

殺す気かお前は!!

 

 

 

ー数分後ー

 

 

 

朝食を終え、歯を磨き終え、そして学校へ行く準備が整った。

 

……食事中はヴァルキリーを見るとそっぽ向かれた。

 

そして、玄関。

 

 

明「いいか、ヴァルキリー。お前は取り敢えず俺の部屋にいろ。そして家族には迷惑かけるなよ?」

 

ヴァルキリー「わかってるわよ」

 

 

……心配だ。

こんな状態で学校に行くのか、俺。

 

 

明「じゃ、行ってくる」

 

ヴァルキリー「行ってらっしゃい」

 

母「行ってらっしゃ〜い」

 

 

そして俺は家を後にした。

 

 

ーサイドアウトー

 

 

 

 

ーヴァルキリーサイドー

 

 

明は学校に行った。

 

学校ぐらいは知ってる。

 

パズルの基礎とか属性の基礎とか学んで実際に戦う所でしょ?

 

……って昨日の夜に明に話したら「いや、それお前の世界の学校だろ」って言われた。

 

よく分からなかったけど、この世界にも学校があって、私の知る学校ではないんだろう。

 

……というよりも、なんで私、あいつの隣で寝てたのかしら?

 

し、しかも一つのベッドに男女二人……。

 

……辞めておこう。

何か知らないけどどこかで「その発言やめて!!作品消されちゃうから!!」みたいな事が言ってるような気がするし。

 

……というか暇ね。

 

まだこの世界に来た理由ははっきりしないけど、私が元の世界に戻るまでこの家族の世話になる。

 

……恩返ししよう。

あいつが困ったことがあれば極力力になろう。

 

出来るのはそれぐらいしかないわ。

 

……あー!!ダメだ!!

 

暇だ暇だ暇だぁ!!

 

私は確かに面倒事は嫌いだけど暇すぎるのも嫌い。

 

ワガママだと思うけど、仕方ないのよ。

 

……こうなったらあいつの学校行ってやる。

 

え?

行くなって言われてるって?

 

知ったことじゃないわ。

 

 

ヴァルキリー「お、お母さん……」

 

母「は〜い?何かしら?黒子ちゃん」

 

 

うっ……あまりこういうのは慣れない。

 

時間の問題かな、これは。

 

 

ヴァルキリー「わ、私……明君の所に行っていい?」

 

母「いいよ。黒子ちゃんもあの学校気になっちゃった?」

 

ヴァルキリー「は、はい」

 

母「じゃあ、行ってらっしゃい♪」

 

 

……この人、本当に元ヤンキーだったのかな?

 

全然そうには見えない。

 

と、とにかく行こう。

暇つぶしに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴァルキリー「ここが、あいつの学校ね」

 

 

なんやかんやで着いた。

 

道中は何も無かった。

 

変な男に絡まれたけどボコボコにしたり、道に迷ったぐらいね。

 

……三時間さ迷っただなんて言えないわ。

 

 

ヴァルキリー「で、どうしようかしら?」

 

 

最初は中に入ろうかと思ったけど、不法侵入扱いで迷惑かけそうだから辞めた。

 

……というか、何で私あいつの学校に来たのかしら?

 

 

ヴァルキリー「まぁいいわ。帰ろう」

 

 

結局、何も無いなら別に……。

 

 

?「……動くな」

 

ヴァルキリー「!?」

 

 

えっ!?

だ、誰!?

 

さっきまで人なんていなかったのに!?

 

み、身動きが取れない。

 

 

?「……お前が契約主が言っていた【パズドラのプリンセスヴァルキリー】か?」

 

 

な、何故それを!?

 

それを知ってるのは明と信也と楓、そして剣斗ぐらいしかいないのに!!

 

……というか、女性?

 

こんなこと、女性がする事じゃない……。

 

……こうなったら。

 

 

ヴァルキリー「さ、さぁ。何の事、かしらっ!!」

 

?「!!」

 

 

私は剣と盾を召喚し、体を無理矢理回転させて距離を取る。

 

相手は弾かれ、私と同じように距離を取る。

 

それで、相手の姿が確認できた。

 

金髪、ポニーテール、赤い瞳、ジャケットにミニスカ、そして白ニーソ。

 

片手にはナイフを持っている。

 

……わかる。

なんとなくわかる。

 

こいつ、この世界の人間じゃない。

 

 

?「……話しに聞いた通り、やるな」

 

ヴァルキリー「はぁ?話?」

 

 

誰から聞いたのよ。

そんなのストーカーじゃない。

 

 

ヴァルキリー「何の話か知らないけど、どうやらアンタは敵のようね!!」

 

?「そう慌てるな。私も好きでやってる訳では無い。これも仕事だ」

 

 

……何、こいつ。

 

感情が何も感じられない。

 

無表情のままだ。

 

 

ヴァルキリー「不気味なやつね。アンタ、何者?そして誰から聞いてきた?」

 

?「私は【オリガ】。契約を結び、それに応じる者」

 

 

オリガ?

聞き覚えがない。

 

……という事はパズドラの住民でもなさそう。

 

 

オリガ「主の命令により、お前とその男を排除する」ダッ!!

 

ヴァルキリー「!!」

 

《ガキィンッ!!》

 

 

は、速い!!

 

いつの間に……目の前まで……!!

 

それにこの力……!!

 

圧倒的に大きく、神に作られた剣に対してその小さなナイフで抵抗出来てるだなんて……!!

 

こいつ、本当に人間なの!?

 

 

《キィンッ!!》

 

オリガ「……」

 

ヴァルキリー「くっ……!!攻撃態勢・闇!!」

 

 

周囲に剣を展開させ、オルガ目掛けて放つ。

 

とりあえず、ありったけ渡してやる!!

 

 

オリガ「攻撃態勢?それで攻撃?」

 

《ガガガガガッ!!》

 

ヴァルキリー「!!?」

 

 

う、嘘!!

 

全部ナイフで弾いた!?

 

 

オリガ「そこよ!!」

 

ヴァルキリー「ッ!!」

 

 

今度はナイフを投げてきた。

 

私はそれを避ける。

 

……本当にこいつ、何者?

 

 

オリガ「……避けて正解だったかしら?」

 

ヴァルキリー「なっ……!?」

 

 

い、いつの間に後ろにっ!?

 

 

オリガ「終わり……!!」

 

ヴァルキリー「くっ……!!」

 

《ガキィン!!》

 

 

あ、危ない……盾がなかったら即死だった。

 

明らかに首を狙ってる……。

 

 

オリガ「……チッ、やるじゃない」

 

ヴァルキリー「はは……そちらこそ。本当に人間かどうか問いたいわ」

 

 

互いに距離を取り、睨み合う。

 

私の足元には闇のオーラが、相手の足元から冷気を発していた。

 

……やる気満々ね。

 

 

ヴァルキリー「なら、第二ラウンドと行きましょうか?」

 

オリガ「……そのつもりだ」

 

《ダッ!!》

 

ヴァルキリー「はぁっ!!」

 

オリガ「おぉっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

?「両者そこまでだ」

 

二人「「!!?」」

 

 

私とオリガの間に誰かが割り込み、両腕で何事も無かったかのように剣とナイフを止める。

 

……私は驚いた。

 

刃物を手で止めた、ではない。その者の姿に。

 

四本の腕、青黒い肌。

大きな二本の角に、鋭い眼光を放つ瞳。

 

そして、その者は宙に浮いている。

 

……何で、ここにいるの……?

 

 

 

 

 

 

ヴァルキリー「……サタン。災禍の魔神王・サタン」

 

 

それは私がよく知るサタンだった。

 

なにせ、私は……。

 

 

 

 

元こいつの部下だったからだ。

 

 

ー続くー




アルカニス「……作者さん?」←腕組み、足組み、見下し

零「はい。何でしょう」←正座、上目遣い

アルカニス「なんですか?あの強引な終わり方は?」

零「いや、これには訳が……」

アルカニス「言ってご覧なさい?」

零「これさ、仕事の休憩中に書いてるんだよね。で、今日の残業長くて気力がほとんど消えちまった。以上」

アルカニス「……何か言い残す事は?」←爆破瓶装填

零「アルカニスちゃん……







ニーソで足組とかエロの極みだね」

アルカニス「〇ァック!!!」←発射

零「うわあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」


次回・魔神降臨
お楽しみに。







キャラクター紹介No0〜1


No.0
名前・零
性別・男
歳・不明
性格・馬鹿
身長・30センチ
体重・不明
容姿・赤い瞳、フード、三等身、浮いてる、鎌持ってる

この作品を作った作者的な存在。
相方はアルカニスで、話の前書きと後書きにて登場。
性格は非常に馬鹿。
故に、よくアルカニスに爆破瓶付きの矢で貫かれる。
が、死なない。


No.0
名前・アルカニス
性格・女
歳・不明(見た目は高校2)
性格・真面目・優しい
身長・164センチ
体重・貫かれて読めない。
容姿・黒髪ショートヘア、右目紫、左目赤、黒ワンピース、黒と紫の縞ニーソ、胸が残n……うわっ何をする!やめっ……あーっ!!

作者の相棒・アルカニスが擬人化した姿。
作者の相棒というのでキャラNoは作者と同じ番号。
作者以外は優しい女の子。
一応、作者にも敬語を使うが、切れたら言葉が汚くなる。
なお、弓はいつでもどこでも出てくる仕様。


No.1
名前・天谷 明
性格・男
歳・17歳
性格・馬鹿・シリアス嫌い
身長・172センチ
体重・52kg
容姿・黒髪ボサボサ、黒目、休みの日はジャージが多い

今作の主人公。
モデルは作者。
ボケとツッコミ担当。
シリアスが極度に嫌いで、ぶち壊す目的で( 。∀ ゚)しらす顔になるのが癖。
ゲーム大好きな少年で、ある程度のゲームは全て知っている。

パズドラを開いた時、謎の光を発してヴァルキリーを召喚。そこから奇妙な出来事が始まってしまう。

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