言い訳云々はありません。あんま面白いことも言えないですが、今年一発の投稿どうぞ!
Sideユキネ
休暇宣言から早一ヶ月が経った。
あの事件以降周囲の状況は変わっていた。
まず一つは先輩と協力したハンターたちだが、突如辞めたり辺境のギルドへ行ってしまった。理由はわからないが、恐らく私関係ではないかと思う。思い込みかもしれないかもしれないけど。理由として挙げるなら、職場内のパワハラが芋づる式でバレただろう。無関係の人たちも辞めたりなどしていたから。
因みに恐喝したハンターたちは口々に「あ…悪魔だ……悪魔が、悪魔がいたんだ!?」とか「ドラゴンダイブ勘弁して!?」、「悟◯怖イ悟◯怖イィィィィイ!?」など。ナニヲミタンダロ?
次はいなくんのこと。
とうとう上位ハンターになりました。ギルドでは珍しいらしいです。因みにハンター最小年齢は一夏さんで僅か二年足らずでG級ハンターになったと言ってました。
うれしいのですが、負けた気分です。
最後に私です。
無事にギルド役員の仕事を覚え、夢であった受付嬢になることができました。
色々あったけど、ええイロイロト……。
以上三つの出来事でした。
そして、ロックラックの街で過ごすのは今日で最後。
見納めというわけじゃいけど、帰ってくるのは未定。
「ユキネ行くよ」
「待って」
私はこれからいなくんの旅に同行します。
理由はある手紙を貰ったのがきっかけ。
「つきちゃんが行方不明なんて」
「だけどおじさんたちが気付かないはずがない。たぶん、相当な手練れだよ」
そうつきちゃんことツキヨちゃんが行方不明なっていること。未だ見つかったという話は聞かない。
「て、手練れってそれって誘拐じゃない!?」
「うん。だけど目的が不明なんだよね」
いなくんは誘拐って言っているけど本当なのかな?ただの迷子だったら手紙で現に送っているしね。
「考えてもしょうがない。とりあえず、話した通り最初はシナト村へ行くよ。けど、おじさんたちには言わなくていいの?」
「……うん。言ったら帰って来いって言われそう」
「まあ、そうだよね」
いなくんに手を引かれ、シナト村行の砂上船に向かった。
事前に買ったチケットを見せて乗ろうとした時、リーシャさんたちが来てくれた。
「二人とも気をつけて」
「はい!」
「ギルマスにもよろしくと伝えてもらっていいですか?」
「ええいいわよ」
「いっていらっしゃいユキネ!」
「うん!」
船頭の出発の合図が響いた。私は急いで乗り、船の上から手を振った。その隣にいなくんがいる。
「大変な道なるけど」
「平気だよ。それよりもゆきちゃんといなくんのお父さんを探し頑張ろう!」
「うん!」
頑張るぞー!