元小次郎の家、現一夏、稲妻の家に集まっていた。
「全員集まったね?じゃあ話すわ」
じっとしていた。
「一夏くんが行方不明になったわ」
間が空いた。最初に口を開いたのは稲妻。
「どうゆうことですか?」
「ギルドからの極秘任務を受けてから一カ月、音沙汰がないことに気付いたギルドがその地に送ったの。そこには爆発した形跡が見つかったの。爆発に巻き込まれたと思ったのだけど、ロックラックのギルド幹部が彼の実力を高く評価しているからそれはないと断言したわ。つまり」
「任務に失敗して捕縛されて、そのまま犯人に連れ去らわれた」
「そんな訳ない!」
稲妻は否定した。その現実が受け入れられないのだ。たった一人の家族がさらわれたんだから、しかたないことだ。
「信じがたいけど、事実よ」
「うそだうそだ!」
「稲妻!」
「!?」
「落ち着け。一回深呼吸しろ」
深呼吸を促すセガレ。
稲妻は落ち着いて深呼吸をし、口を開いた。
「すみません。取り乱してしまって」
「気にするな」
「そうですよ。私も村長やみんなが同じだったらなります」
「……稲妻、一夏は大丈夫」
「そう…ですか?」
「……うん。何年一緒にいたと思う?」
「そうだな。あいつはそんなにやわじゃない」
「もしかしら、何処かにいるんじゃないかな?吹っ飛ばされて」
ユウとセガレ、アイシャは稲妻を励ました。
「……少し外に出ます」
そう言うと稲妻は外に出て行った。
「話さなければよかったのかな……」
「どうせ手紙とかが来て知っただろう」
「……探しに行きたい」
「だろうな」
三人は悩んでいた。もし探しに行くって言われたら止めるべきなのかどうなのか。その日は解散した。
次の日稲妻はいなくなっていた。置手紙を残して。
「どうするのよ!?」
「……私が行く」
「ダメだ」
「……どうして?」
「お前は村専属のハンター代理。もし人探しでいなくなったって知られたらどうなる?」
「!……じゃあどうする!?」
「落ち着けお前ら!」
村長が現れて、一喝した。
「ユウお前に知り合いはいないか?」
「……いる」
「そいつらに手紙を送れ」
「村長、小次郎にも手紙を送る」
「そうしろ。返信が来るまで。セガレ森にはいったのか?」
「いや」
「村の者を集めて探して来い!」
「了解!」
すべてを指示を終えた村長はアイシャに向いて聞いた。
「アイシャよ。稲妻が行くとしたらどこだと思う?」
「わかりません。私だったら知り合いのところかな?けど稲妻は知り合いのところにいかないと思います。ばれると思っているから」
「なら行先はわかったな。ユウとセガレを呼んでこい」
アイシャはユウとセガレを呼びにいった。
「二人ともロックラックに知り合いはいないか?」
「俺はいないな」
「……引っ越ししていなければ何人か」
「その人たちに送れ。いいな」
ユウは頷き部屋に戻った。
その頃ユウはと言うと。
「しまった!どこに行けばいいんだろう?」
目的地決めないで来てしまった。
「おい小僧遭難か?」
「ん?いや違います。タンジアに向かっている途中で」
「なら乗っていけ」
「いいんですか!」
「おう。小僧名前は?」
「稲妻です」
「稲妻か。俺はガイだ。タンジアで漁師をしている」
ガイに拾われた稲妻。果たしてロックラックにつけるのか?