己を探す者たち   作:葵・Rain

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マッソ、黒蝕竜と戦う 中編

 エリア8を抜けて、エリア9着くとそのままエリアを抜けたマッソとロベルト。エリアを抜けた先は崖しかなかった。そこを素早く走り抜けていく。途中、落ちそうになったが、抜けた先はエリア9ぐらい広い場所だった。

 砂煙とともにゴア・マガラが降りてきた。

 

『ゴオォォォォ!』

「来たか。変更した作戦で行くぞ!」

「ニャー!」

 

 ロベルトが穴に潜って消えた。マッソは素早くポーチからケムリ玉を出してたたきつけた。その場から白い煙が出てきてあたりを覆いつくす。

 ゴア・マガラは自分の能力でマッソの居場所を探り、三発の紫のブレスを放つ。しかし、マッソは避けたのでブレスは当たらない。

 ゴア・マガラは再度ブレスを放つ。今度は一発だけだが、爆発が大きい攻撃。しかし、エターナルグリフを盾にして防ぐ。その攻撃で煙が晴れた。離れたところにいたのを片目で確認。そこへ滑空攻撃しようと飛び上がったとき、どこからか砲撃が飛んできた。

 

『ゴオォアァァ⁉』

 

 不時着したゴア・マガラは、地面に倒れた。

 

「ナイスだ!」

「本気はまだまだニャー!」

 

 一人と一匹は頭と尻尾に攻撃する。

 マッソは溜斬りをし、薙ぎ切りと横殴りをし、さらに高威力の強溜斬りを頭に食らわせる。

 ロベルトは尻尾を集中的に斬りつけていく。

 やっと起き上がるゴア・マガラ。少ないが、傷はついている。マッソは再度、ケムリ玉をたたきつけて離れる。ゴア・マガラは見つけて、追い回してくる。

 マッソはゴア・マガラがいるほうに体の向きを変え、向かってくる。そして、躱した。

 それは通り過ぎたような感覚に陥ったようなものだった。

 緊急回避という、あるハンターが編み出したハンターたちが習得できる回避技術。

 回避したマッソは溜斬りの体制になり、突進してきたゴア・マガラの頭に叩きつけようとしたが、狙いが外れ左翼脚に当たった。さらに突進にも当たり、飛ばされてしまった。

 

「コッチニャー!」

 

 ロベルトがブーメランを投擲する。

 それに気づいたゴア・マガラは滑空攻撃で近づいてきた。ロベルトはイガグリ大砲の技を使い、球を飛んでいるゴア・マガラへ撃った。

 当たったゴア・マガラは気絶して地面に落ちた。今度は逆になって攻撃する。

 何回かの攻撃で起き上がったゴア・マガラは空を飛び上がり、地面に向けて三発放ち、爆発がある一発も撃ち込む。ロベルトは地面に潜り、マッソは爆発を利用して飛び上がりゴア・マガラの頭に振り落とした。

 それと同時に頭の角が壊れ、地面に落ちた。

 

『ゴオォォォォ!』

 

 片側の角が起き上がり、咆哮した。

 

「さてと、さっさと決めるか!」

 

 怒り状態になったゴア・マガラは飛び上がったが、閃光玉を投げたマッソおかげで落ちてきた。起き上がるまで必死に尻尾を斬りつける。起き上がったゴア・マガラは尻尾で薙ぎ払い、マッソを吹き飛ばした。転がるマッソへブレスを吐いたが、緊急回避で避けた。

 マッソは近すぎず、離れすぎない距離でゴア・マガラの前を走る。両翼脚で攻撃するが避けられてしまう。

 そして、ある一点を通り過ぎたとき、ゴア・マガラは落とし穴に引っかかり落ちた。それはただの落とし穴ではなく、毒が練りこまれた毒々落とし穴の技。嵌るだけではなく、抜けだしてからも一定の時間毒状態になる技。

 必死にもがいているが、抜け出せずにいた。マッソとロベルトは置けるだけの大タル爆弾を置いていき、抜け出したゴア・マガラに待ち受けていたのは大タル爆弾を持って特攻してくるロベルトの姿だった。

 特攻した爆弾が置いていった爆弾に連鎖していき、爆発する。

 怒り状態が解除されたゴア・マガラが倒れてもがいていた。

 これがラストだと、尻尾へ斬りつける。とうとう尻尾は切断されたゴア・マガラ。

 最終ラウンド始まった。


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