東方紫藍談  ~紫と藍の幻想談~   作:カテサミン

53 / 70


 紫がまた何か閃いた様です!


 それでは始まります♪





【ゆかりんの~幻想郷民のことシリーズ】
ゆかりん閃いた♪


 

 

 

 【マヨヒガ 縁側 お昼】

 

 

 

八雲紫「…」

 

 

八雲藍「…」

 

 

紫「…」

 

 

藍「…」

 

 

紫「…」

 

 

藍「…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紫「閃いてしまいました」

 

 

藍「通報します」

 

 

紫「はぁ!?」

 

 

藍「やめなさいよ!? また変な事企んでるんでしょう!?」

 

 

紫「なっ!? あなたねぇ、ゆかりんが変な事ばかり考えてる人間に見えるの!?」

 

 

藍「まずあなた人間じゃないですよね! それにあなたが閃いたと口に出した瞬間からもう嫌な予感しかしないんですよ!」

 

 

藍「どうせあれですよね! 『藍の仕事しろから逃げる口実、事柄…あれでもないこうでもない…! あっ閃いた!』でしょ!」

 

 

紫「そんな試行錯誤しなくたってあなたの小言から逃げる戦術は五十三万通りあるわ!」

 

 

藍「そんなにあるんですか!?」

 

 

紫「ほぼ七割が橙頼みだけどね!」

 

 

藍「やり方が汚いですねほんとにもう!」

 

 

紫「ふん!」スッ

 

 

 

 ギュオン!

 

 

 

藍「あっ!」

 

 

紫「本当に通報出来るゆかりんの閃きかどうか見せてやるわ! 準備してくるから尻尾洗って待ってなさい!」スッ

 

 

 ギュオン!

 

 

 

藍「ちょっ…! 待ちなさい紫様ぁ!」

 

 

藍「くっ…行ってしまったか、さてどうしたものか…」

 

 

藍「…? 尻尾洗って待ってなさい?」

 

 

藍「…」

 

 

 

 

 ホワンホワン

 

 

紫『ほ~っほっほ♪ 藍の尻尾をモフり隊! 全軍突撃!』

 

 

チルノ『モフらせろー!』

 

 

ルーミア『モフモフなのだー!』

 

 

古明地こいし『モフモフだー♪』

 

 

ミスティア・ローレライ『モフらせなー!』

 

 

リグル・ナイトバグ『モフらせてー!』

 

 

大妖精『ごめんなさい! ちょっとだけモフらせてください!』

 

 

フランドール・スカーレット『狐さんのモフモフだー♪』

 

 

藍『い、いやぁぁぁ!!』

 

 

紫『ふははははは! 嘆き苦しみ悶えろ!』

 

 

紫『私に仕事を与えるでないわぁ!』

 

 

藍『うわあぁぁぁぁ…!』

 

 

 ホワンホワン

 

 

 

藍「!!?」ゾクッ

 

 

藍「や、やりかねん…! 尻尾洗って待ってたら襲ってくださいと言っている様なものだ…! ツヤッツヤのモッフモフでスタンバイなど天子とやってる事が同じではないか!」

 

 

藍「なんとかせねば…!」ザッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【人里、ミスティアの屋台】

 

 

 

射命丸文「ミスティアさん…もう一杯ください」

 

 

ミスティア「文さん、私が言うのは変なんですけど昼から飲みすぎですよ?」

 

 

文「飲まなきゃやってられないんです」

 

 

ミスティア「何かあったんですか?」

 

 

文「…スキマボックス」

 

 

ミスティア「へ?」

 

 

文「紫さんのスキマボックスのせいで私の新聞の売り上げが減りました」

 

 

ミスティア「え…?」

 

 

文「スキマボックスを紫さんが設置するときに私の同業者である姫海棠はたてを頼ったんですよ、スキマボックスを設置した理由諸々の事しか書いてない新聞だったんですが…」

 

 

文「あの既に起きた出来事しか書かない『花果子念報』が幻想郷の管理人、八雲紫と手を組んだ新聞ということで売り上げが伸びました…そのあと引きこもりのはたてもやる気が出たのか、念写の能力をフル活用して幻想郷を飛び回り、良い新聞を書くようになりました…霊夢さんと弾幕勝負した人用の新聞ですけどね」

 

 

ミスティア「…」

 

 

文「私が読んでも本当に良い記事の新聞を書くんですよ…購読者も増えて私の新聞から乗り替える裏切り者が出る始末」

 

 

ミスティア(裏切り者って…)

 

 

文「辛いです…」シクシク

 

 

ミスティア「……私は文さんの書く新聞好きですけどね」

 

 

文「嘘つき」

 

 

ミスティア「嘘じゃないですよ? 面白いじゃないですか、それに読んだ後も役に…!」

 

 

文「…?」

 

 

ミスティア(あ、危ない危ない…薪と一緒に燃やしてるなんて言えない)

 

 

文「具体的にどこが面白いか言えますか?」

 

 

ミスティア「そ、それは…!」

 

 

文「…」

 

 

ミスティア「…」

 

 

文「辛いです…」

 

 

ミスティア「ぶ、文面とか…!」

 

 

文「辛いです…」

 

 

ミスティア(も、もう何も言えない…!)

 

 

文「ほたてが殻を破るとあんなにもイキイキするとはね、ふふふ…」 

 

 

ミスティア「はたてさんですよね?」

 

 

文「どっちでもいいです」

 

 

ミスティア(…わたしが辛くなってきた)

 

 

文「辛いです…」

 

 

紫「本当につれぇわよね」

 

 

ミスティア「…はい」

 

 

文、紫、ミスティア「はぁ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

文、ミスティア「!!?」

 

 

紫「ミスティア、生一丁♪」

 

 

ミスティア「は!? え!? は、はい!」

 

 

文「出たなこの営業妨害!」

 

 

紫「ミスティア聞いた? 生を頼んだだけで営業妨害ですって」

 

 

文「私のですよ!! あなたのせいで私は…私はねぇ!」

 

 

ミスティア「はい、生一丁お待ちです」コトッ

 

 

紫「ありがと、一仕事の前の生は一番よねぇ♪」

 

 

紫「んぐっ…んぐっ…ぷはぁー! 美味しい♪」

 

 

文「一仕事!? あなたのせいで私の一仕事がパァになっていると言うのに!」

 

 

紫「うるさいわねぇ、ほたてちゃんがちょっと頑張っただけでそんなにむくれるあなたじゃないでしょう?」

 

 

文「ほたてのことは今はいいんです! あなたが…! あなたがぁ…! うぅ…」シクシク

 

 

紫「烏天狗の新聞事情はわからんちんだわねぇ」

 

 

ミスティア(その前にはたてさんですよね、ホタテって)

 

 

紫「私を恨むのはお門違いよ? あなたがいつも通りの新聞を書けば良いだけのお話」

 

 

文「ネタがないんですよ」

 

 

紫「それを探すのが新聞記者でしょ?」

 

 

文「本当にないんですよ…最近表立った異変もありませんから」

 

 

紫「そうねぇ、あなたも関与してないもんね」

 

 

紫「あ! そうだ、捏造しよう」

 

 

文「その『そうだ、地底行こう』みたいに言わないでくださいよ」

 

 

紫「霊夢が初めて地底行った時のあなたの新聞を思い出すわねぇ」

 

 

文「あの頃は輝いてましたよね、私」

 

 

紫「まるで太陽に照らされた河童の頭の皿みたいにね♪」

 

 

紫、文「あはははははは!!」

 

 

紫、文、ミスティア「…」

 

 

文「辛いです…」

 

 

ミスティア「文さん…」

 

 

紫「……文」

 

 

文「なんですか…?」

 

 

紫「仕事」

 

 

文「…?」

 

 

紫「仕事を頼みたいのよ、あなたに」

 

 

文「!?」

 

 

ミスティア「え…?」

 

 

紫「ふふっ、やってくれるわよね?」

 

 

文「もちろんですもちろんです! やります! なんでもやります!」

 

 

紫「じゃああなたはライターね」

 

 

文「え? え!? ら、ライター?」

 

 

ミスティア「ライターかぁ…あの火が出るオモチャみたいなの良いですよね、直ぐに火がつくから新聞を燃やしやすくて」

 

 

文「なにぃ!?」

 

 

ミスティア「はっ!?」

 

 

紫「違う違うライターって書く方よ、後は…河童か、行くわよ文」スッ

 

 

紫「ご馳走さまミスティア、これお代ね」スッ

 

 

 ギュオン!

 

 

文「ゆ、紫さん引っ張らないでくださいよ! こらぁ、鳥同盟の面汚しー…」

 

 

 ギュオン!

 

 

ミスティア「…あ、ありがとうございましたー…」

 

 

ミスティア「だって新聞紙ってよく燃えるんだもん…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【妖怪の山、湖、河童の工房】

 

 

 

 ウィーン! ガガガガ! ゴゴガ!

 

 

文「相変わらずここは活気がすごいですねぇ」

 

 

紫「ね、仕事熱心な事で」

 

 

河城にとり「まぁ趣味もあるからね♪ それで何しに来たのさ?」

 

 

紫「あなたに作ってもらいたいものがあるのよ」

 

 

にとり「お、仕事の依頼か♪ 良いよ」

 

 

紫「あら、断らないのね」

 

 

にとり「もちろんこれはもらうけどね!」チャリーン!

 

 

文「現金ですねぇほんとに」

 

 

にとり「当たり前だろう? 対価は対価さ、仕事に見合った報酬はもらうよ♪」

 

 

紫「構わないわ、金に糸目はつけないから」

 

 

にとり「お! お客さんわかってますね~! さあさあ、何を作るのさ!」

 

 

文(この創作意欲…見習わなきゃですねぇ)

 

 

紫「えーっとねぇ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【博麗神社】

 

 

博麗霊夢「ふーん、いつもの事じゃない」

 

 

藍「いや、モフられるのはもうこりごりなんだ」

 

 

霊夢「だからって何で私のとこに来るんだか」

 

 

藍「ここなら紫様も暴れたりしないから安心かなと…」

 

 

霊夢「なんかあんたが冗談言うとこ紫にそっくりよね」

 

 

藍「冗談はやめてくれ、それと冗談じゃないんだ」

 

 

霊夢「こっちも冗談で言ってるつもりはないんだけど」

 

 

霊夢「……ねぇ藍」

 

 

藍「ん?」

 

 

霊夢「私もモフモフし隊の一員って言ったら……どうする?」ニタァ

 

 

藍「!!?」

 

 

霊夢「ふふふ♪」

 

 

藍「れ、霊夢!? 冗談、冗談だよな!?」

 

 

霊夢「私冗談嫌いなのよねぇ♪」ワキワキ

 

 

藍「や、やめろ! 手をワキワキさせて近寄るな!」

 

 

霊夢「さあ! モフモフの幻想へ!」ガバッ

 

 

藍「や、やめろぉ!!」

 

 

霊夢「…」ピタッ

 

 

藍「ううぅ…! う…?」

 

 

霊夢「…ふふっ」

 

 

藍「!」

 

 

霊夢「嘘よ♪」

 

 

藍「なっ!?」

 

 

霊夢「いきなりここに来て私のお茶タイムを邪魔したお仕置きよ」

 

 

藍「驚かさないでくれよ! 本気で嫌なんだからな!?」

 

 

霊夢「ふふっ」

 

 

藍(紫様に似たことをするなよ霊夢…人のこと言えんぞ?)

 

 

霊夢「はいはいわかったわよ、今日だけ匿ってあげるからお茶でも飲んでいきなさいな」

 

 

藍「助かるよ、ありがとう」

 

 

藍(なんか本当に紫様に似てきた様な)

 

 

 ギュオン!

 

 

藍、霊夢「ん?」

 

 

紫「はぁい霊夢♪ あれ…藍? 何でここにいるの?」

 

 

霊夢「あら、紫」

 

 

藍「で、出たあぁぁぁぁ!!?」

 

 

霊夢「こんにちは紫、素敵なスキマはすぐそこよ?」

 

 

紫「またすぐ帰れって言う! ゆかりん空しいわ! 空しい!」

 

 

霊夢「空しいんかい」

 

 

紫「およよ…? 藍、何してるのよさっきから」

 

 

藍「来るな近寄るなぁ! モフモフし隊には屈っさないぞぉ!!」

 

 

紫「はぁ?」

 

 

霊夢「冗談ってか勘違いなのね」

 

 

霊夢「…で? 何しに来たの?」

 

 

紫「んふふ、それはねぇ…♪」

 

 

霊夢「?」

 

 

藍「南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏…」ブツブツ

 

 

紫「何で念仏唱えてるの? 藍、あなたも聞きなさい」

 

 

藍「も、モフモフは?」

 

 

紫「…ご乱心なの?」

 

 

霊夢「藍だけに? ってやかましいわ!」

 

 

紫「霊夢、ナイスツッコミ!」

 

 

霊夢「早く話をしなさい…!」ゴゴゴゴ

 

 

紫「は、はい!」

 

 

藍「モフ…モフ…」

 

 

紫「モフモフはしないから聞きなさい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紫「どう? 今河童にセット、文に問題を作らせてるんだけど」

 

 

霊夢「ふーん…」

 

 

藍「…」

 

 

霊夢「あんたにしては面白い企画じゃない、良いわ♪ 協力してあげる、退屈凌ぎにはなりそうね♪」

 

 

紫「! 霊夢ー!」ガバッ

 

 

霊夢「博麗脳天割り!」

 

 

紫「おぶっ!?」ゴスッ

 

 

霊夢「くっつくのを許可した覚えはない♪」

 

 

紫「いたーい…!」

 

 

藍「珍しいな霊夢…お前がまさか紫様の企画に参加するとは」

 

 

霊夢「問題とか解くの好きなのよ、まぁ毎日されたら嫌だけど…それにこれは博霊の巫女としての参加よ、それと退屈凌ぎ」

 

 

藍「…」

 

 

霊夢「た、他意はないわ!」

 

 

藍(ふふっ、まぁそういうことにしておこう)

 

 

藍「紫様、この企画には私も乗り気ですよ♪ やらせていただきます」

 

 

紫「よし! ありがとね! 霊夢、藍♪」ニコッ

 

 

霊夢「! ふん…///」プイッ

 

 

藍「ふふっ…♪」

 

 

紫「後は回答者を選出と…セットの完成待ちね!」

 

 

紫「よし、やったるわよ! 新企画!」

 

 

紫「ゆかりんの~幻想郷民のことシリーズ!」

 

 

 

 おしまい!

 

 

 






 そんなわけで新シリーズスタートします。


 元ネタは某バラエティー番組のある企画、アレンジしてのパロディな上に二次設定のオンパレードですが、楽しんでいただければと思います!



 ここまで読んでいただいてありがとうございました、お疲れ様でした♪


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。