東方紫藍談  ~紫と藍の幻想談~   作:カテサミン

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 【流行りの幻想郷】『紅霧異変』の後日談となります、先に壱、弐、参の物語を読んでいただければと思います。

 それでは始まります♪





《紅霧異変 後日の談》

 

 

 

 【マヨヒガ】

 

 

八雲紫「どうだった? 結構楽しかったでしょ♪」

 

 

八雲藍「まぁ…幻想郷の住人達が普段から使っているあまり知らない言葉を知ることが出来たので、はい」

 

 

紫「そこは素直に喜びなさいよ…次、また調べておくからその時もよろしくね♪」

 

 

藍「はい、でもですね紫様、人里でお調べになる前にこの仕事を片付けてか」

 

 

紫「ゆかりんは逃げ出した!」ダッ!

 

 

藍「あ! ちょっと逃げないで下さ…って足速っ!?」

 

 

紫「スキマに引き込もってばかりのゆかりんの足が遅いとでも思った? ざ~んねんでしたぁ~♪」

 

 

藍「えぇ…」

 

 

藍(飛んでる時より速いとは…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【博麗神社】

 

 

博麗霊夢「あんたさ…」

 

 

霧雨魔理沙「おっ、この紅白饅頭も美味いな♪ 紫の奴こんなもんばっか食ってんのか?」モグモグ

 

 

霊夢「結局饅頭も食うんかい!」

 

 

魔理沙「? 霊夢だって私のキノコのお菓子食べたじゃないか」

 

 

霊夢「そりゃああんたが食えって言うから…」

 

 

魔理沙「等価交換って奴だな♪」

 

 

霊夢「あんたの口からそれが出るとはね」

 

 

魔理沙「交換するものがなければ貰うだけだぜ」

 

 

霊夢「貰ってんだか借りてんだかどっちなのよ」

 

 

魔理沙「言葉って便利だよな! あっはっは♪」

 

 

霊夢(でも不思議と私から物を借りないのよね、何でかしら?)

 

 

魔理沙「…なあ、霊夢話変わるけどさ」

 

 

霊夢「なに?」

 

 

魔理沙「紅白饅頭があるなら白黒饅頭があっても良いと思わないか?」

 

 

霊夢「…」

 

 

魔理沙「…」

 

 

霊夢「いやそれただの饅頭じゃない」

 

 

魔理沙「それを言うなら紅白饅頭もただの饅頭じゃねぇか」

 

 

霊夢「……でも、外の皮が黒くて中身の餡に白いクリームが入ってたら美味しそうかも」

 

 

魔理沙「おぉ霊夢、お前天才だな! うーん、咲夜かアリスに頼んでみるか!」

 

 

霊夢「作れるのかしら…でもあいつらさらっと作りそうね」

 

 

魔理沙「女子力半端ないからな」

 

 

霊夢「それに引き替え…」

 

 

魔理沙「言うな霊夢、肩身が狭くなる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【妖精の森】

 

 

ルーミア「これも美味いのだー♪」ムシャ

 

 

チルノ「あっ! ルーミアそれ一個ずつだぞ!」

 

 

大妖精「まあまあチルノちゃん、こんなにたくさんあるんだからそんなに焦らなくても」

 

 

チルノ「大ちゃん! このままではルーミアに食べ尽くされてしまうんだよ!? 急いで食べないと!」ムシャ

 

 

大妖精「そんなに食べたら太……らないね私達は、でも喉につかえない様に食べるんだよ二人とも?」

 

 

ルーミア「わかってるのだー♪」

 

 

チルノ「はい、大ちゃんも一緒に食べよう?」

 

 

大妖精「! うん、ありがとうチルノちゃん♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【紅魔館、大図書館】

 

 

 

こあ、紅美鈴「かんぱ~い!」カチャン

 

 

 ゴクゴク

 

 

美鈴「! わ、凄い美味しいですねこれ!」

 

 

こあ「でしょう? 超年代物なんですよ♪」

 

 

美鈴「紫さんならもっと沢山持ってるんでしょうね、これ以上の物とかあまり想像出来ませんけど」

 

 

こあ「ですよねぇ♪ あ、お嬢様、咲夜さん、フラン様、一緒にどうですか?」

 

 

レミリア・スカーレット「こあ! せっかくで悪いけど私にはこれがあるから♪」スッ

 

 

レミリア「紫から貰ったこのカリスビタミン紅がね!」バーン!

 

 

フランドール・スカーレット「ねぇ…お姉様それさぁ」

 

 

レミリア「何よフラン! これは私のよ!? ぜっっったいあげないからね!」

 

 

フラン「フランはカリスマいらないから飲まないよ」

 

 

十六夜咲夜「お嬢様その…カリスマビタミンですが」

 

 

レミリア「ちっがーう! カリスビタミン紅よ! これを飲めばたちどころにカリスマが溢れるって紫が言ってたの! 誰にも渡さないわ!」スッ

 

 

 ゴクゴク

 

 

レミリア「!! うんまーい♪ 味までしっかりしてるのね! さすがね紫!」

 

 

フラン(…お姉様)

 

 

咲夜(あの色、匂い)

 

 

こあ(あれって…)

 

 

美鈴(うーん、お嬢様の飲んでるあれは)

 

 

フ、咲、こ、美、(ただの苺牛乳…)

 

 

レミリア「おぉ!? ねぇ咲夜! 見て見て! 私のカリスマはどう!? 上がってる!?」

 

 

咲夜「っ…!? え、えぇも、勿論ですわ! お嬢様のカリスマにまた一段と磨きが掛かりましたね、神々しいですわ」

 

 

レミリア「当然よね! あーっはっはっは!」

 

 

咲夜(確かプラシーボ効果…お嬢様が元気なら何よりです)

 

 

 バン!!

 

 

レ、こ、咲、フ、美、「!?」ビクッ

 

 

パチュリー・ノーレッジ「何なのよこれはぁ!?」

 

 

こあ「ぱ、パチュリー様!? どうかなさいましたか?」

 

 

パチェ「Grimoire of shinki…!? Grimoireって書いてあるから魔導書かと思えばただの日記じゃない!」

 

 

こあ「に、日記ですか!?」

 

 

パチェ「そうなの『自分の家族は世界一!』だとか『ありすちゃんが冷たい』だとかそんなのが延延と書いてあるだけよ!?」

 

 

こあ「そう言えば…紫さんそれ渡すとき本とは言ってましたけど魔術書だとは一言も…」

 

 

パチェ「騙されたぁ!! おのれ八雲紫ぃぃ!」

 

 

こあ「ぱ、パチュリー様ぁ!?」

 

 

咲夜(shinki…しんき…? 誰かしらこれ、アリスと何か関係があるのかしら)

 

 

レミリア「パチェ、少しカリスマが足りないわね、もう少し落ち着いてほしいものだわ」

 

 

美鈴「カルシウムでは…?」

 

 

レミリア「え!? そ、そうだっけ?」

 

 

フラン「あ、そうだ♪ 新しいヌイグルミデコレーションしよっかなぁ♪」

 

 

咲夜(ふふっ、何はともあれ紅魔館は今日も平和ですわ♪)

 

 

 

 

 

 

 おしまい♪

 

 






 このシリーズの次回は白玉楼編となります。

 後日談少し短いですね、ちょっとだけ長くしても良いかも。



 それではここまで読んでいただいてありがとうございました、お疲れ様でした♪


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