東方紫藍談  ~紫と藍の幻想談~   作:カテサミン

36 / 70


 こちらは《もう一人のプリズムリバー》『前編』『中編』『後編』と繋がりがあり、一応続編となっております。

 【先にそちらを読むことを強くおすすめします】





 少し短い短編的なお話となっております、最後までお楽しみ下さい。


 サグメはプリズムリバー邸で起きた事を踏まえて何を思うのか


 それでは始まります。






《第7.9話》『稀神サグメは何を思う』

 

 

 

 

 【永遠亭 中庭】

 

 

 

鈴仙・優曇華院・イナバ「そうよ♪ これが月と地上とを結ぶワープ装置…ってこらぁ! 勝手にいじるなー!」

 

 

ルーミア「おー♪ 本当にこんなんで月に行けるのかー?」イジイジ

 

 

物部 布都「ふむぅ…? 分からぬ…何処がどうなっておるのじゃ、わーぷそーちと言われても人が一人入れる丸いガラス張りの箱にしか見えぬぞ」イジイジ

 

 

鈴仙「分からなくたっていいじゃない、そういう物だってことでさ……ってあー!? ダメ! メモリいじっちゃダメだって!」

 

 

ルーミア、布都「え?」

 

 

鈴仙「座標がズレちゃうでしょ!? 月の都門前に設定してあるんだから、それで飛ばしたら迷子になっちゃうのよ?」

 

 

ルーミア、布都「! お~♪ 迷子か♪」

 

 

鈴仙「…? な、なに?」

 

 

布都「ルーミア、もっとずらしてみようぞ♪」

 

 

ルーミア「これだけ回せば一周回って幻想郷なのだー♪」カチカチ

 

 

鈴仙「こらぁー! やめなさいってばぁ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

堀川 雷鼓「うっ……あぁ…」フラフラ

 

 

メルラン・プリズムリバー「うっぷ…」

 

 

ルナサ・プリズムリバー「うげぇぁ…」

 

 

リリカ・プリズムリバー「……何か言いたいことあります?」

 

 

雷鼓、ルナサ、メルラン「……」

 

 

 

三人「気持ち悪い……」

 

 

リリカ「でしょうね、昨日あんなに飲み過ぎれば二日酔いにもなりますよ、うん」

 

 

リリカ(でも布都さんとルーミアは何で二日酔いになってないんだろう、あんなに酔ってたのに…お酒が抜けるのが早いのかな)

 

 

ルナサ「飲み会で飲まない奴が何処にいんのよ…」

 

 

メルラン「飲まなきゃやってらんないのよ…こちとら打ち上げの真っ最中だってのに」

 

 

リリカ「だからって気を失うほど飲む? ハメを外しすぎだよ、全く」

 

 

ルナサ「てか何でリリカ本当に酔わないのよ」

 

 

メルラン「不公平よ、姉妹なのに~…」

 

 

リリカ「知らないよ、そういう体質だとしか言えないし」

 

 

ルナサ、メルラン「……」ジッ

 

 

リリカ「…?」

 

 

ルナサ「隠れてこそこそ吐いてるんじゃないの?」

 

 

リリカ「は!?」

 

 

メルラン「あ~だから酔わないんだぁ…定期的に吐けばそりゃ酔わないわ」

 

 

リリカ「吐いてる訳ないでしょ!? てかさっきまでド偉い吐き方をしてた人に言われたくないなぁ!」

 

 

ルナサ「てかさぁ、さっき吐いたからか分からないんだけど凄く胸がすいてるんだよね」

 

 

メルラン「ね、心がポカポカするよね、吐けば楽になる…あぁこう言うことだったのか」

 

 

リリカ「汚い、会話が汚いからやめなさいマジで」

 

 

リリカ「……」

 

 

リリカ(でも胸がすいてる…っていうのは私も同じなんだよね、私は吐いてないけど)

 

 

リリカ(なんだろう、なんか)

 

 

リリカ(心が落ち着いてる…不思議と暖かくて、とっても安心してる自分がいるのが分かる)

 

 

雷鼓「うっ…リリカぁ」

 

 

リリカ「! は、はい?」

 

 

雷鼓「私…そんなに飲んでた…?」

 

 

リリカ「えぇスッゴく酔ってましたよ、サグメさんに抱き着くぐらいまでいってましたから」

 

 

雷鼓「っ…!? サグメさんに…だ、抱き着く…?」

 

 

リリカ「…はい」

 

 

雷鼓「な、なんて羨ましいの!? 酔った私…! シラフでも抱き着いたことないのにぃ~……うっ」

 

 

リリカ(私が止めなかったら口と口がくっつきそうだったんだよなぁ)

 

 

 トコトコ

 

 

因幡てゐ「ほい、酔い止め持ってきたよ」

 

 

リリカ「あぁ、ありがとう兎さん」

 

 

てゐ「全く何でこんなに酔ったんだか…う~わ酒くせぇウサねぇ…」

 

 

ルナサ「……何で酔った側って臭みを感じないのかな」

 

 

雷鼓「気持ち悪さが先にくるからじゃない?」

 

 

メルラン「そんなことよりお薬下さい」

 

 

リリカ「……ねぇ、サグメさんは?」

 

 

てゐ「うん? まだ中じゃない? 姫とお師匠様と話してるんだからさ」

 

 

リリカ「そっか」

 

 

リリカ(サグメさん、何を話してるんだろう)

 

 

 

 

 

 

 

 【永遠亭 和室】

 

 

八意 永琳「あなたから話があるって珍しいわね、サグメ」

 

 

稀神 サグメ「はい…少しお二人にお聞きしたい事があります」

 

 

永琳「聞きたいこと?」

 

 

蓬莱山 輝夜「う~ん、何かしら……あっ、アレ? 月の民の上層部につけた話のこと? 大丈夫よサグメ、ちゃんと話して脅し……いえ、話して説得したからね♪」

 

 

永琳「よく覚えてましたね、アレ」

 

 

輝夜「ふんぞり返ってる上層部には痛手だったものねぇ♪ 月に住んでいる妖精たちに昔々にイタズラされたってく・ろ・れ・き・し♪」

 

 

永琳「通信した時にあわてふためいてましたね」

 

 

輝夜「『貴様ごとき月の民くずれがぁ!』とか言われたけど痛くも痒くもないわねぇ♪ その事に私は誇りを持ってるもん、地上大好きだし♪」

 

 

永琳「ふふっ…♪」

 

 

サグメ「いえ…その事についてではないのです」

 

 

輝夜、永琳「?」

 

 

輝夜「あら、じゃあなんなの?」

 

 

サグメ「八意様、輝夜……貴方たちなら私の問いに対する答えを持っていると思いました、だから今ここでお二人に問いたい」

 

 

輝夜、永琳「…?」

 

 

サグメ「……」

 

 

 

 

サグメ「穢れとは一体なんなのでしょうか」

 

 

輝夜、永琳「…!!」

 

 

サグメ「昔の私は穢れというものを月夜見様から聞かされ、認知したときから穢れている対象その物を毛嫌いし、穢れている地上の人々を忌み嫌っていました」

 

 

サグメ「穢れに触れてはならない、月の民もとい月に住んでいる者ならば常識です…なのですが」

 

 

サグメ「ここ地上…幻想郷に降り立つ事が増えてから日に日に思うのです、穢れとは一体なんなのだろうと」

 

 

サグメ「そして日を重ねる毎にこう思うようにもなってしまいました、穢れなんて物は存在せず概念的な物で地上との交流を縛る鎖…目に見えない呪いの様なものなのではないのか、と」

 

 

サグメ「地上に穢れが存在し、蔓延しているのだとしたら月から地上へ短期間ではあるが降り立っている私や豊姫、依姫…月から渡ってきて地上に住まう鈴仙、清蘭、鈴瑚…そして輝夜、八意様まで穢れていることになります、ですがそんな皆を見て心から思うのです、穢れてなんかいないと」

 

 

サグメ「お忍びとはいえ依姫と豊姫…私も地上へ行き、月から帰還しても上層部の物から何も罰せられたことは何故か一回もありません」

 

 

サグメ「……何より地上に降り立つことで得ることができた自分で胸を張って言えるかけがえのない友たちが穢れているなんて到底思えないのです」

 

 

サグメ「皆…それぞれの事情があり、どんな状態であろうとも必死に生きている…我々月の民と同じように喜怒哀楽を楽しんで生きている、私はその姿が眩しく、とても羨ましい」

 

 

サグメ「……」グッ

 

 

サグメ「輝夜、八意様…! 知っているのなら教えて下さい…! 穢れとは一体なんな」

 

 

輝夜「サグメ」スッ

 

 

サグメ「!」

 

 

 輝夜は人差し指を立ててサグメの口元に当てた

 

 

輝夜「サグメ…それ以上はダメよ、ダメだけど」

 

 

輝夜「思ったり感じたり、心の奥底にその想いはしまっておくのは良いと思う、でも口に出して言っちゃダメ」

 

 

輝夜「でないと…私と永琳みたいになっちゃうわよ♪」ニコッ

 

 

サグメ「…!!」

 

 

永琳「ふぅ…まさかあなたがそんなことを思うようになっていたなんて、昔のあなたからは想像も出来ないわね、ふふっ♪」

 

 

サグメ「……八意様」

 

 

永琳「良いのよサグメ、月と地上とを天秤に掛けている穢れをどう思うかなんてその人の勝手、その人自身の穢れがあるんだからね、あなたの考えも正しいのよ」

 

 

輝夜「でもあなたはまだその天秤がどちらも平行である、地上での暮らしも月での暮らしも捨てたくない、どちらの繋がりも大切にしたいからよね?」

 

 

サグメ「…!」

 

 

輝夜「だからそれで良いの、口に出さずに想っておけばね♪」

 

 

永琳「稀神サグメとして居たい所に好きなだけ居ればいい、自分が感じた事に逆らわずにあなたはあなたとして大切な人との時間を好きなだけ楽しみなさい」

 

 

輝夜「その感情…大切にしてね、サグメ」

 

 

サグメ「…!」

 

 

サグメ「……」フルフル

 

 

サグメ「っ…! うっ…!」フルフル

 

 

永琳、輝夜「!」

 

 

サグメ「ありがとう…グスッ…ございます…!」ポロポロ

 

 

永琳、輝夜「……♪」ニコッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

輝夜「サグメが泣いた所なんて初めてみたわ…なんか貴重な体験しちゃったんじゃないかしら」

 

 

永琳「気になったのそこですか?」

 

 

輝夜「違うわよ~、物珍しすぎただけよ~♪」

 

 

永琳「ふふっ…まぁそれは確かに」

 

 

輝夜「でも驚いたわ、まさかあのサグメが『私たちと同じ考え』を持つようになるなんてね」

 

 

永琳「そこは私も本当に驚いたわ…昔のあの子からは想像もつかない」

 

 

輝夜「ふふっ…♪ …あっ、ねぇねぇ、もしその事でサグメが地上に追いやられたらどうする?」

 

 

永琳「…そうですね、まずは薬の種類から覚えてもらおうかしら」

 

 

輝夜「あら♪ 家族が増えそうねぇ~♪ ふふふっ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【永遠亭 中庭】

 

 

布都「おっ? サグメ殿、目が赤いぞ? 大丈夫か?」

 

 

サグメ「…! あ、あぁ…目に少しゴミでも入ったかな、大丈夫だよ」ゴシゴシ

 

 

ルーミア「おー♪ 大丈夫なのかーそーなのかー」

 

 

サグメ、ルーミア、布都「わはー♪」

 

 

ルーミア「わはは♪ なら心配いないなー♪」

 

 

サグメ「ふふっ♪ そうだな、心配してくれてありがとう」

 

 

雷鼓「さ、サグメさぁ~ん…」フラフラ

 

 

サグメ「雷鼓…大丈夫か?」

 

 

雷鼓「二日酔いのことなら大丈夫よ…そんなことよりもサグメさん、月に帰る前にお願いがあるんだけど」

 

 

サグメ「? な、なんだ」

 

 

雷鼓「あなたに思いっきり抱き着いていい?」

 

 

サグメ、ルーミア、布都「!?」

 

 

鈴仙「はぁぁぁぁぁ!?」

 

 

サグメ「なっ…何故そんな」

 

 

雷鼓「だってぇぇ…! リリカから聞いたのよ! 酔っ払った私があなたに抱き着いたってぇ…」

 

 

ルーミア「そ、そーなのかー!?」

 

 

サグメ「ま、まぁな」

 

 

サグメ(無理矢理だった、しかも口と口がくっつきかけた)

 

 

鈴仙「はぁ、酔っ払いって本当に…! しかも覚えてないんでしょ?」

 

 

雷鼓「まことに面目ないわ…お叱りで叩かれても文句も言えないわ…叩かれても音しかならない太鼓だったけれども」

 

 

てゐ「付喪神ジョークじゃん♪ 鈴仙、これ笑うとこ?」

 

 

鈴仙「笑えないし、笑うとこじゃないわよ…寧ろ軽く笑い飛ばしてあげるのが正解」

 

 

サグメ「ふふっ…」

 

 

ルーミア「むぅ……うりゃ」スッ

 

 

サグメ「うっ」

 

 

 ポスッ…と小さな音がなった

 

 

雷鼓、布都「!」

 

 

サグメ「る、ルーミア…!」

 

 

ルーミア「わははー♪ これで雷鼓と一緒だなー♪」

 

 

サグメ「…! ふふっ…あぁ、そうだな」スッ

 

 

 サグメはルーミアを抱き返してあげる

 

 

布都「…お、おぉなんとも…」

 

 

サグメ「…! 布都」

 

 

布都「!」

 

 

サグメ「布都も…さぁ」

 

 

布都「よ、良いのか?」

 

 

サグメ「あぁ」

 

 

布都「で、では」スッ

 

 

サグメ「…」ポスン

 

 

ルーミア「三人でくっつくと暖かいなー♪」

 

 

布都「うむ、そうであるなぁ♪ 人肌とはどんな暖房器具よりも暖かいものじゃ」

 

 

雷鼓「あぁん二人ともズルいわ! 私もサグメさんと」

 

 

サグメ「! ら、雷鼓!」

 

 

雷鼓「な、なに?」

 

 

サグメ「私の腰に手を回したり顔と顔を近付けたりしないか!?」

 

 

雷鼓「そ、そんな大胆な事するわけないじゃない! それに恥ずかしくて出来るわけないし!」

 

 

サグメ(私はされたのだがな…雷鼓に)

 

 

サグメ「では…」スッ

 

 

雷鼓「んっ…」ポスン

 

 

ルーミア「四人だともっと暖かいなー♪」

 

 

布都「ホッコリするのぉ♪」

 

 

雷鼓「はぁ暖かい…♪ 心のビートがぞくぞくするわ」

 

 

サグメ「……」

 

 

サグメ(あぁ、本当に暖かい)

 

 

 

鈴仙「えっ…えぇ…? サグメ様こういうの苦手じゃあ…てか何で私が顔真っ赤になってるんだろ…///」カァ

 

 

てゐ「……エロウサギ」ボソッ

 

 

鈴仙「はぁ!? そ、そんなんじゃないわよ」

 

 

てゐ「ふんっ…ほらほら鈴仙、私がハグしてあげよう♪ 一回三百円からだよ♪」

 

 

鈴仙「どさくさにお金むしりとろうとするんじゃないわよ!!」

 

 

 

 

ルナサ「…私たちも抱き着いた方がいいのかな」

 

 

リリカ「やめときなさいよ、お酒臭いんだから」

 

 

メルラン「そんなこと言ったら雷鼓さんだって」

 

 

リリカ「野暮なことは言わないの」

 

 

ルナサ、メルラン、リリカ「……」

 

 

ルナサ「ねぇ」

 

 

メルラン、リリカ「なに?」

 

 

ルナサ「なんかさ、サグメさん見てると…」

 

 

リリカ「……見てると?」

 

 

メルラン「落ち着く?」

 

 

ルナサ「そうそうそうそう! なんか落ち着かない?」

 

 

メルラン「う~ん……そう…言われれば?」

 

 

リリカ「落ち…着く?」

 

 

ルナサ、メルラン、リリカ「……?」

 

 

 

サグメ「……! ルナサ、メルラン、リリカ」

 

 

ルナサ、メルラン、リリカ「! はい」

 

 

サグメ「プリズムリバー邸での宴会、とても楽しかった…ルーミアたちも、私を誘ってくれて本当にありがとう」

 

 

リリカ「ふふっ…♪ 楽しんでもらえたなら何よりです」

 

 

メルラン「今度は他の所でパーティーしましょうね♪」

 

 

ルナサ「待ってますからね、サグメさん♪」

 

 

サグメ「ふっ♪ あぁその時をまた楽しみにしているよ」

 

 

サグメ「……」

 

 

サグメ「リリカ、メルラン、ルナサ」

 

 

ルナサ、メルラン、リリカ「は、はい?」

 

 

サグメ「…」

 

 

サグメ「姉妹…いつまでも仲良くな」

 

 

ルナサ、メルラン、リリカ「!!」

 

 

ルナサ、メルラン、リリカ「…はい!」

 

 

サグメ「…♪」ニコッ

 

 

ルナサ、メルラン、リリカ(やっぱり…なんか落ち着く)

 

 

 

ルーミア「サグメ、今度はいつ会えるのだー?」

 

 

サグメ「そうだな…前よりは間が空かないだろう、近いうちにこれると思う」

 

 

ルーミア「! ほんとかー!?」

 

 

サグメ「あぁ」

 

 

サグメ(そうだ…来たいときに来ればいい、もう迷いはしない)

 

 

布都「ならサグメ殿、昨日我が言っていた団子屋に行ってみようぞ」

 

 

サグメ「清蘭と鈴瑚の団子屋か、あぁ是非行こう」

 

 

雷鼓「ふふっ♪ 今度はゆっくりしましょうね、サグメさん」

 

 

サグメ「あぁ、そうだな♪」

 

 

鈴仙「…♪ では、サグメ様」

 

 

サグメ「あぁ、鈴仙もありがとう」スッ

 

 

サグメ「……」

 

 

サグメ「必ずまた来るよ」

 

 

サグメ「また会おう、みんな」

 

 

布都「また、な! サグメ殿」

 

 

雷鼓、リリカ、ルナサ、メルラン「じゃあ…♪」

 

 

ルーミア「元気でなー♪ サグメー♪」

 

 

サグメ「…♪」ニコッ

 

 

 バシュン……!

 

 

 

 

 

 

 おしまい…!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【???】

 

 

レイラ「……」

 

 

冴月麟「…」

 

 

冴月麟「月、見るの好きになったの?」

 

 

レイラ「はい、昔は月に人が住んでいるなんて信じられませんでしたが…不思議なこともあるものですね」

 

 

レイラ「今は夜になったら一度月をみたい…そう思うようになりました」

 

 

冴月麟「…♪ そっか、そうだよね、そりゃそうだ♪」ニコッ

 

 

レイラ「はい…♪」ニコッ

 

 

レイラ「……」

 

 

レイラ「…」

 

 

レイラ(ありがとうございました、稀神サグメ様)

 

 

 

 

 

 

 終

 

 







 ここまで読んでいただいてありがとうございました、お疲れ様でした♪

 月の民が抱いている穢れ、その答えは東方紫藍談でも曖昧にしています。 本当に存在しているのかそれとも概念的な物で存在すらしていない代物なのではないか…とか。 寧ろ人によるとも思いますし、その意味でも曖昧の方が良いとも私は思います

 でも輝夜と永琳は穢れに関して何とも思ってない、若しくは穢れは存在していないと思っていると私は思います。




 因みにですが、今のレイラのことを知っているのは八雲紫、冴月麟、稀神サグメ…それともう三人、魅魔と幽々子、映姫も一応知ってます。

 魅魔は話したことはありませんがそういう存在がプリズムリバー邸にいるということだけ、幽々子は霊体になっていたレイラ本人と出会った事があり、本人から身の回りの事を聞きました、映姫は本人を天国に送ったその人、色々と事情を知っていてリリカたちプリズムリバー三姉妹を気に掛けています。

 思念となったレイラとは会ったことはありませんが三人もレイラの事は誰にも喋りません、三人口が堅いですからね。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。