東方紫藍談  ~紫と藍の幻想談~   作:カテサミン

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 今回は【○○編】というように分けて物語を作りました。

 順番としては以下のようになります


【夢の世界編】
【魔界編】
【幻想郷編】


 最近魔理沙関係のお話が多かった都合上、魅魔がでずっぱり状態でした。

 魅魔は特殊なポジションにいるので幻想郷を影から見守る(魔理沙も)存在として、何かしらの物語に関わって来るかもしれません。



 またこのお話は

 《短編スペシャルその3》冬眠ゆかりんと夢の世界と魅魔様と

 【霧雨魔理沙の日常】『普通の魔法使い』

 の二つのお話と繋がりがあり、今回のお話はこの二つの後日談になってます、そちらから先に読んでいただくと物語を楽しめる様になってます。



 それでは始まります♪




《第15談》魅魔は皆に感謝したい

 

 

 【夢の世界編】

 

 

 《魅魔から感謝を込めて その一》

 

 

 

魅魔「ありがとうなドレミー、魔理沙に会えたのはお前のお陰だよ」

 

 

ドレミー・スイート「いえいえ、私は何もしていませんよ、私は紫さんに頼まれて夢の世界に魅魔さんを放り込んだだけですからねぇ」

 

 

魅魔「それだよ、それがお前にしか出来ない事なんだからよ、本当に感謝してる…ありがとうドレミー」

 

 

ドレミー「ふふっ、夢の中という間接的な場ではありましたが会えて良かったですねぇ」

 

 

魅魔「あぁ…本当にな」

 

 

ドレミー「魅魔さん…最初、私はあなたと魔理沙さんを会わせてあげたいとかそういう気持ちは無かったんです」

 

 

ドレミー「ただ紫さんが…あの紫さんが私に熱心に頭を下げて頼み込んできたんですよ『魅魔を助けてあげたいから協力してほしい』と」

 

 

魅魔「…!」

 

 

ドレミー「ふふっ、信じられないでしょう? 夢の事にしか興味の無い私でも情が移りましてね、その時思ったんです、あなたと魔理沙さんを会わせてあげたいとね」

 

 

魅魔「ふっ…そうか…!」ニコッ

 

 

ドレミー「ふふっ、お互い紫さんには振り回されてますねぇ」

 

 

魅魔「あははっそうだな、あいつには振り回されっぱなしだよ…だけどそのお陰で助かってるから文句の一つも言えやしないぜ」

 

 

ドレミー「ですねぇ、ふふっ…♪」

 

 

ドレミー(夢の中であったとしても起こったことは現実…アレは本来やってはいけないタブーなんですけどねぇ)

 

 

ドレミー(興味が無いと言いつつも私の心の何処かでは引っ掛かっていたのかもしれませんね、だから紫さんに協力した)

 

 

ドレミー(まぁ、人助けのために夢を扱うのも悪くないのかもしれませんね)

 

 

ドレミー(たまには私も生身で幻想郷に遊びに行きましょうかねぇ♪ 良いですか? 紫さん♪)

 

 

 

 

 

 《サグメとドレミー その一》

 

 

稀神サグメ「…」ソワソワ

 

 

ドレミー「…」

 

 

サグメ「…」チラッ

 

 

ドレミー「さっきからなにをソワソワしてるんですか」

 

 

サグメ「いや…その…」

 

 

ドレミー「…?」

 

 

サグメ「し、してたか…? ソワソワ」

 

 

ドレミー「今ものすごくソワソワしてましたよ? まるで何かを私に言いたそうに、何かを伝えたいという気持ちが溢れんばかりに私の方をチラチラと見ながらですね」

 

 

サグメ「伝えたい、か」

 

 

ドレミー「お話したい事があるならどうぞ?」

 

 

サグメ「聞いてくれるか?」

 

 

ドレミー「良いですよ? ここならあなたの能力は発動しないですし今あなたの本体は眠っているんでしょう? 夜はまだまだ長いですからねぇ」

 

 

サグメ「…すまない」

 

 

ドレミー「それで? 何を話して下さるんです?」

 

 

サグメ「じ、実はな…?」

 

 

ドレミー「はい」

 

 

サグメ「と、とと…」

 

 

ドレミー「?」

 

 

サグメ「と、友が…」

 

 

ドレミー「とも?」

 

 

サグメ「友が…で、出来たんだ」

 

 

ドレミー「…」

 

 

サグメ「…」

 

 

ドレミー「あぁお友達ですか、あなたのお住まいの月の玉兎の誰かさん、ですか?」

 

 

サグメ「いや、そうではない」

 

 

ドレミー「?」

 

 

サグメ「前に幻想郷に豊姫達と行ったんだが…ワープ装置の故障で私だけ幻想郷の人里に飛ばされてしまったんだが」

 

 

サグメ「その時…色々と出会いがあって友になったというか、なってくれたというか」

 

 

サグメ「と、とりあえず友達が出来た…幻想郷で初めて…」

 

 

ドレミー「……へぇ…♪」ニヤリ

 

 

サグメ「な、何だ…?」

 

 

ドレミー「無口で寡黙なあなたにもやっと友達が出来たんだなぁと思いましてねぇ♪ いやぁ感心感心♪」

 

 

サグメ「バッ…/// バカにしないでくれ、私だって友ぐらい作れるさ」

 

 

ドレミー「玉兎に命令を出すのも億劫と言っていた頃のサグメさんはもうこの世にはいないんですねぇ♪」

 

 

サグメ「その話はやめてくれ…」

 

 

 

 

 《サグメとドレミー そのニ》

 

 

 

ドレミー「で? 誰なんです? そのお友だちとやらは」

 

 

サグメ「とても個性的な三人だ、私が最初出会ったときは色々と問題があって『どうなる事やら』と思った物だが何かしらの波長…が合うのか初対面であったにも関わらず直ぐに打ち解けてな、その輪の中に自然と私も…という感じで仲良くなったのだ」

 

 

ドレミー(ほぉ、三人も…)

 

 

ドレミー「波長ねぇ…ではサグメさんもその波長に合ったということなんでしょうかねぇ?」

 

 

サグメ(! こ、ここか!?)スッ

 

 

サグメ「そ、そーなのかー!」シュビッ!

 

 

ドレミー「…」

 

 

サグメ「…」

 

 

ドレミー「…」

 

 

サグメ「…」

 

 

 

 

 

 

サグメ「えっ」

 

 

ドレミー「はい?」

 

 

サグメ「や、やってくれないのか!?」

 

 

ドレミー「いきなり訳の分からないことやらないでくださいよ、紫さんじゃあるまいし」

 

 

サグメ(や、やはりルーミアと仲良くなってることがトリガーなのか…!? それとも私には荷が重いのか…)

 

 

 

 

 《サグメとドレミー その三》

 

 

ドレミー「ほぉほぉ…雷鼓さん、布都さん、ルーミアさんですか、その方たちのことをあなたはどう思ってるんですか?」

 

 

サグメ「!! 聞いてくれるか!?」キラキラ

 

 

ドレミー「え、えぇ…聞かせてください?」

 

 

ドレミー(こんなキラキラとした表情は初めて見ますねぇ…あっ、そうか…月でお友だちのことを誰かに言いたくても言えないですもんねぇ、立場的な意味でも能力的な意味でも)

 

 

 

 

サグメ「先ず雷鼓だが…赤髪のショートカット、和太鼓の付喪神で音楽家だ、一言で彼女を例えるとしたら『頼れるお姉さん』がしっくりくるだろうな、場の空気を読むのがとても上手く鋭い洞察力も持っているな、時折…いや、頻繁に音楽用語で物を例える癖を持っているな、私は音楽家の感性というものは良く分からないのだがそれも彼女の大切な長所だと思う、それと…そうだな、少し色気があると思う、これも音楽家には必要な要素だろう…幻想郷には娯楽が多いそうでな、音楽の分野で彼女は幻想郷に娯楽をもたらしているのだろう、音楽活動の際にはリーダーを務める事が多いそうだ、彼女の熱いビートには誰にも敵わないだろうな」

 

 

ドレミー「…」

 

 

サグメ「次は布都だな…銀の髪をしている尸解仙だ、自ら死を選び、穢れから解放された者だ、穢れを嫌うという点では我ら月の民に通ずる物があるだろう、私はそこに少しシンパシーを感じた、一緒にされては嫌…かもしれなかったので言いはしなかったが、彼女は少し天然なところがあって場に流されやすい様だ、考え方が古典的なところがあるが自らそれを認め、自ら現代の風習に溶け込もうとするその姿勢は私も学ぶべきところがある、どんなことにも屈さぬ勇気があるのだろう、また自信過剰な部分もあるがそこから溢れる彼女の器の大きさに救われた者もいるのではないだろうか、色々とたくましいという言葉が似合うかもしれないな」

 

 

ドレミー「…」

 

 

サグメ「最後はルーミアだ…金髪のショート、宵闇の妖怪らしい…のだが私には彼女が太陽の様に感じたよ、感じた理由としてはその性格だ、どんな時でも場を和ませる天真爛漫なところで明るく、純真…その言葉の体現者だと言っても過言ではないのかもしれないな…それと彼女には他の者には無い魅力を感じたんだ、私が先ほどやった『そーなのかー』から始まる魔法の言葉が良い例だろう、『そーなのかー、そーなのだー、わはー』の流れはこの私の口を無意識に開かせる程の底知れない魅力があるんだ、ふふっ♪ アレには本当に驚かされたよ でな? ルーミアには可愛らしいところがたくさんあるんだ、食い意地が張っていたり、さっきの独特の言葉使い…子供特有の可愛さが彼女にはあるんだ、悪い事をしたらその事に対して深く反省出来る素直さも持っているな、ふふっ…♪ 後なドレミー、私は…ん?」

 

 

ドレミー「ぷっ…! くっくくっ…!」プルプル

 

 

サグメ「…?」

 

 

ドレミー「あっはははははは!」

 

 

サグメ「!? な、何故笑うんだ!?」

 

 

ドレミー「いやぁ…あははっ! す、すいませんねぇ、あのサグメさんが楽しそうに、饒舌に人の事を語る物でしたからつい…! ふくくっ…!」

 

 

サグメ「なっ…!? わ、私はそんなに…/// だ、だがだからと言って笑うことは無いだろう!」

 

 

ドレミー「だ、だから…ふふっ、あ、謝ってるじゃないですか、あ~♪ ふふっ、面白かったですよ♪」

 

 

サグメ「…」ムスッ

 

 

ドレミー「そんなにむくれないでくださいよぉ、ふふっ♪」

 

 

サグメ「…」ムスッ

 

 

ドレミー「幻想郷でお友だちが出来て良かったですね」

 

 

サグメ「!」

 

 

ドレミー「その方達とは上司と部下の関係なんて気にしなくても良い」

 

 

ドレミー「あなたはあなたなりにその友達との友情を育めば良いんですよ、まぁあなたは月ではそれなりに忙しい身ですので会うのが難しいかもしれませんがここの幻想郷はそれなりに自由です、空いた時間に少しずつ会いに行けば良いんじゃないですかね」

 

 

サグメ「……そうだな」

 

 

ドレミー「えぇそうですとも」

 

 

サグメ「…」

 

 

ドレミー「…」

 

 

サグメ「…聞いてくれて感謝する」

 

 

ドレミー「…! ふふっ、それも何回目ですかねぇ?」

 

 

サグメ「…?」

 

 

ドレミー「あなたがここに来れば『玉兎達とどう接すれば親密な関係が築けるか』とか『最近玉兎から恋愛相談をされたんだがどうアドバイスしていいものか…』とか私に聞いてきて最後にはそれですもん」

 

 

サグメ「だっ、だからそういう話はやめてくれ…!」

 

 

ドレミー「ふふっ♪」

 

 

 

 

 《サグメとドレミー、終》

 

 

ドレミー「幻想郷にお友だちが出来たのは喜ばしい事ですが」

 

 

サグメ「…?」

 

 

ドレミー「私とあなたはどういう関係なのでしょうかねぇ?」

 

 

サグメ「…!?」

 

 

ドレミー「あなたは私の事をどう思ってるんでしょうかね? 夢の世界でたまたま居合わせた妖怪? それとも夢の中で暇そうにしていて話し掛ければ何でも相談事に乗ってくれる都合の良い妖怪さん…ですか?」

 

 

サグメ「そ、そんな風に思っているわけがないだろう…!」

 

 

ドレミー「では…何と?」

 

 

サグメ「そ、それは…!」

 

 

ドレミー「…」

 

 

サグメ「ウッ…」

 

 

ドレミー「…」

 

 

サグメ「…///」カアッ

 

 

サグメ「わ、私は…///」

 

 

サグメ「あ、貴方の事は…と、ととっ、と…友だと思っている…///」

 

 

ドレミー「…!」

 

 

サグメ「…///」カアッ

 

 

ドレミー「……」ニコッ 

 

 

ドレミー「ほほぉ~う♪」ニヤニヤ

 

 

サグメ「! な、何だその笑いは…!」

 

 

ドレミー「いやぁ♪ ふふっ、私の事をそんな風に思ってくれていたんだなぁと思いましてねぇ♪」

 

 

サグメ「…!」

 

 

ドレミー「素直に嬉しいですよ♪ ありがとうございます、サグメさん♪」

 

 

ドレミー「あぁ因みにですね、私もあなたの事を友達だと思っているので心配なさらぬよう…ふふっ♪」

 

 

サグメ「…!! な、何も心配などしていない…!」

 

 

ドレミー「そうですねぇ♪ お互い友達だと思い合っているのなら何も心配無いですもんねぇ♪」

 

 

サグメ「そ、そういうことでは」

 

 

ドレミー「無いんですか? ふふっ♪」

 

 

サグメ「ぐっ…! き、今日は意地悪が過ぎるぞ…///」

 

 

ドレミー「ふふっ♪」

 

 

ドレミー(紫さんがいるときはあっちが一方的にギャグの嵐を連発するもんですから大人しくしてますけど…本来私はイジリ派ですからねぇ♪ ふふふふっ♪)

 

 

サグメ「はぁ…」

 

 

ドレミー(まぁこの夢の世界であなたの心が少しでも安らぐのなら…何時でもお話相手になりましょう、稀神サグメさん♪)

 

 

ドレミー(かく言う私もあなたとのお喋りは楽しいですからねぇ♪)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【魔界編】

 

 

 《魅魔から感謝を込めて そのニ》

 

 

 

 

 ここは外の世界、宇佐見菫子の家の彼女の部屋から物語は始まる

 

 

 

宇佐見菫子「そ、それじゃあ魅魔さん…!」

 

 

魅魔「あぁ、間接的にではあるが夢の世界で魔理沙に会って来たんだ」

 

 

菫子「…」

 

 

魅魔「ああいう形になっちまったが、新しい約束も魔理沙と果たしたし色々と話すことも出来た…これで良かったんだ」

 

 

魅魔「ははっ、ったく私らしく無かったよなぁ…何で私はあんなにウジウジ悩んでたんだか、伝説の悪霊の名が泣いちま」

 

 

菫子「魅魔さーん!」バッ!

 

 

 ダキッ!

 

 

魅魔「うおっ!? ど、どうした菫子!? 急に抱き着いて…」

 

 

菫子「良かった…! 良かったです本当に…!」

 

 

魅魔「!」

 

 

菫子「良かった……! 会えたんですね、やっと…!」

 

 

菫子「本当に良かった…!」

 

 

魅魔「…」ニコッ

 

 

魅魔「…ありがとうな、菫子」

 

 

菫子「! 何で私にお礼を…?」

 

 

魅魔「お前と一緒に紫から渡されたアレを観てた時、私の顔色を伺っていてくれただろう? 番組の終盤になっていくうちに深刻な顔をしていく私をお前は黙って見守ってくれていた、気付いていたんだろう?」

 

 

菫子「!」

 

 

魅魔「それに幻想郷で魔理沙がお前に私の本を見せた時、お前は私のために黙っていてくれた」

 

 

魅魔「お前のその優しい気持ち私にしっかりと届いていたからな、だからそのお礼だよ…本当にありがとうな、菫子」

 

 

菫子「あはは…お見通し、だったんですね」

 

 

菫子「でも魅魔さん、お礼なんて言わなくても良いんですよ? だって話してくれたとき約束したじゃないですか『他言しないでくれ』って…言ったのは魅魔さんなんですよ?」

 

 

魅魔「…! はぁ…どうしてどいつもこいつも人間は約束を守るのかねぇ、まぁ私の弟子の友達は特にか」

 

 

菫子「ふふっ、そうですね♪」

 

 

魅魔「おいおい、自分で言うなよぉ!」

 

 

菫子「ふふっ♪」

 

 

魅魔「ふっ…♪」

 

 

魅魔「…! そうだ菫子、私は個人的にお前にお礼がしたいんだが」

 

 

菫子「えっ、お礼ですか?」

 

 

魅魔「お前とダチになってなかったらあのCDを観ることもなかっただろうし、それにさっき言ったお前からの気持ちもそうだ、お前には世話になりっぱなしだからな、やっぱりちゃんとしたお礼はさせてくれ、なんか望みはあるか? 何でも叶えてやるぞ?」

 

 

菫子「えっと…良いんですか?」

 

 

魅魔「良いよ遠慮すんな♪ あぁでも私の弟子になりたいとか、世界の半分を手に入れたいだとか、彼氏がほしいだとかそういうのは無しだぞ?」

 

 

菫子「ふふっ、分かってますよ♪ ってか、彼氏って…」

 

 

魅魔「あ~…悪い、そういうのはマジで無しにしよう、なんかあるか?」

 

 

菫子「ん~…そうですね、いきなりだから」

 

 

魅魔「あ~だよなぁ…まぁ何か思い付いたらで良いからな、この話はまた今度にし」

 

 

菫子「あっ!」

 

 

魅魔「ん…?」

 

 

菫子「魅魔さん! あそこに連れて行ってもらえますか!?」

 

 

魅魔「もう思い付いたのかよ!? ってかどこだ?」

 

 

菫子「ふふっ、ほら♪ あそこですよ…!」

 

 

魅魔「…?」

 

 

 

 

 

 

 《また遊ぼうと約束したから》

 

 

 魅魔と菫子は魅魔が作った魔界へ通じるゲートの中を飛んでいた

 

 

魅魔「お前も物好きだねぇ、まさか魔界のサリエルの家に行きたい、とはな」

 

 

菫子「行きたいと思ってたんです、こういう時じゃ無いと行けないと思いまして…幻想郷経由で行ってしまうと私が目を覚ましたらここに戻って来ちゃいますから」

 

 

魅魔「あ~、なるほどねぇ」

 

 

菫子「それにエリスさ…いえ、エリスと約束してますから」

 

 

菫子「またトランプして遊ぼうって♪ ふふっ♪」

 

 

魅魔「…! そっか♪」

 

 

菫子「はい♪」

 

 

魅魔「どんな所でもどんな形でもダチは一生もんだ、大事にしないとな」

 

 

菫子「はい! あ、それと…サリエルさんが言ってたサリエルさんの家族の人たちとも会ってみたかったんですよね」

 

 

魅魔「……その事なんだが、たぶんお前拍子抜けすると思うぞ?」

 

 

菫子「拍子抜けですか?」

 

 

魅魔「あぁあいつの家…靈異殿はよ」

 

 

魅魔「エリスとサリエルだけキャラが濃すぎるからな」

 

 

菫子「……えっ!!?」

 

 

 

 

 

 《魔界の風景》

 

 

菫子「うっわぁ~♪」キラキラ

 

 

魅魔「まぁ初めて来たんだから物珍しいよな、私も昔はそうだったぜ」

 

 

魅魔「魔界は一年中夜…菫子の世界で例えるとプラネタリウムか? そして地面は塩湖…だっけか? それに似てて何処までも白い景色が続いてんだ」

 

 

菫子「凄いです、海外に来たみたいです!」

 

 

魅魔「幻想郷から見たらここは海外みたいなもんなのかねぇ…」

 

 

魅魔「まぁいいか、ほらこっちだ菫子、靈異殿に行くぞ」

 

 

菫子「あっ、はい!」

 

 

 

 

 《靈異殿の門番》

 

 

 

神「私の名前は神『しん』!」

 

 

玉「私の名前は玉『ぎょく』!」

 

 

菫子、魅魔「……」

 

 

神、玉「二人会わせてぇ…!」

 

 

神玉「神玉『しんぎょく』です!!」バーン!

 

 

魅魔「……よう、お二人さん」

 

 

神「おや、これは魅魔殿」

 

 

玉「靈異殿にようこそです♪ 魅魔殿、暫く…いえ、少し前振りですね」

 

 

魅魔「あぁ、そうだな」

 

 

神「最近良く来られますね、またサリエル殿にご用が?」

 

 

魅魔「まぁそんなとこだ、それと…私のダチを連れて来たから自己紹介してやってくれや」

 

 

神玉「ダチ…? おや」

 

 

菫子「こ、今日は~…私は宇佐見菫子です、よろしくお願いします」

 

 

神「菫子殿…? はて…」

 

 

玉「兄さん、この子エリスちゃんが言ってた子じゃないかしら」

 

 

神「…! あぁ思い出しましたよ玉、なるほど…あなたが人間でありながら魔法使いの宇佐見菫子殿」

 

 

菫子「は、はい!」

 

 

菫子(え、エリス~! 私は魔法使いじゃないって言ったのに~!)

 

 

玉「ふふっ、エリスちゃんと魅魔殿のお友だちなら断る理由がありませんね、ようこそ靈異殿へ♪ その前に私たちの自己紹介をしましょう」

 

 

玉「私は玉、靈異殿の門番をしているわ、そしてこっちは私の兄さん」

 

 

神「お初にお目にかかります、神です」

 

 

菫子「ご丁寧にどうも…ってええっ!? ご、ご兄弟なんですか!?」

 

 

玉「えぇ」

 

 

神「そうですが」

 

 

菫子「えぇ…」

 

 

神玉「…?」キョトン

 

 

魅魔「いや首を傾げるなよ、パッと見お前ら全然兄弟に見えねぇから」

 

 

玉「そうでしょうか?」

 

 

神「むぅ、昔エリス殿にも同じことを言われたような…やはり私も玉の様に角を生やした方が良いのでしょうか?」

 

 

玉「兄さんらしくないからやめといた方が良いと思うわ」

 

 

菫子(兄弟って…似て無さすぎでしょ!!?)

 

 

菫子(神さんは男性なの…? なんか陰陽師の安倍晴明みたいな人だし、玉さんは赤い長髪の角を生やした女性で妖怪みたい)

 

 

菫子(てか人じゃないわよね二人とも、魔界人なのかしら)

 

 

魅魔「毎回思うんだけどよ、お前ら兄弟は門番してる意味あんのか?」

 

 

神「特には無いですね、ここに攻めいられた経験も無いですし」

 

 

玉「形だけでも…とサリエルさんが仰るものですから」

 

 

魅魔「あいつは…あいつもノリで役職与えるタイプだったったか?」

 

 

神「ですが不自由はしておりませんよ?」

 

 

玉「門番としての業務は自由ですからね」

 

 

魅魔「門の警備ザルだろ、おい」

 

 

菫子(ま、魔界人に常識は通用しないわね、やっぱり…)

 

 

 

 

 

 

 《靈異殿の警備担当》

 

 

魅魔「まぁ神玉兄弟はあんなんでもかなり結界術に長けててな『神玉陰陽結界』って技は私のマスタースパーク十発で漸く壊れるほどなんだぜ?」

 

 

菫子「へぇ~…」

 

 

菫子(す、凄い事…なんだよね、うん)

 

 

 

 ピピピピピッ!

 

 

 

菫子「うん? 今の音は?」

 

 

魅魔「ん、上見てみ?」スッ

 

 

菫子「えっ…? わわっ!? な、何ですかアレは!?」

 

 

 

 丸い球体に目玉がくっついた物が五つ、菫子と魅魔を凝視している

 

 

魅魔「ったく客驚かしてんじゃねぇって、おい魔眼! 出てこいよ」

 

 

菫子「ま、マガン?」

 

 

 

 シュタッ!

 

 

幽幻魔眼「これはこれは…魅魔殿」

 

 

魅魔「『これはこれは』じゃねぇよ、お前私達が門入って来た時から私達の事見てたろ」

 

 

魔眼「ふふっ、バレてましたか」

 

 

菫子(黄色の長い髪のポニーテール…黄色の和服の人…)

 

 

魔眼「人間がここに来るのは珍しい事なので少し驚かしてあげようかなと、魅魔殿は驚いてくれないからね」

 

 

魅魔「警備担当は暇人ばかりだなおい」

 

 

魔眼「警備が暇なのは平和な証拠…マガン達もそう思っているわ」

 

 

魅魔「この目玉どもに意思あったのか…」

 

 

菫子(まがん? この飛んでいる目玉の名前も同じ名前なんだ…)

 

 

魔眼「さて…人間さん、私の自己紹介もさせてもらいましょう」

 

 

菫子「は、はい」

 

 

魔眼「私は幽幻魔眼『ゆうげんまがん』靈異殿の警備を担当しているわ、よろしくね」

 

 

菫子「よろしくお願いします、私は宇佐見菫子です」

 

 

魔眼「! あなたが菫子…エリスはあなたの何処を気に入ったのか興味あるわ、外の世界の人間で魔法使い…私も興味があるわ」

 

 

菫子「あ、あははは…」

 

 

菫子(だから私は魔法使いじゃないんですけど)

 

 

菫子「あ、あの魔眼さん…この目玉はなんなんですか?」

 

 

魔眼「? あぁ、この子達は私の能力で作ったマガンという名前の…まぁ私の分身みたいなものよ、私と視覚を共有しているの」

 

 

魅魔「その気になれば催眠術だの目からビームだの雷だの出せるんだろ?」

 

 

魔眼「えぇ、まぁここに攻めいられた経験が無いからそんなことしたこと一度も無いんですけどね」

 

 

魅魔「強力な能力も宝の持ち腐れじゃないか?」

 

 

魔眼「いえ? そんなことないですよ」

 

 

魅魔、菫子「え?」

 

 

魔眼「前にサリエルさんが『興奮し過ぎて眠れないから催眠術かけて寝かせて欲しい』って言って来た事があってね」

 

 

魅魔(ガキかよ)

 

 

菫子(興奮って…サリエルさんが何に興奮するのかしら)

 

 

魔眼「正直自分の主に催眠術かけるのは忍びなかったけどかけてみたの、そしたら催眠術にかかりやすい体質だったのか見事に効いてくれてね、凄い深い眠りに落ちてくれたわ」

 

 

魅魔「あいつ催眠術にかかりやすいのか」

 

 

菫子「安眠出来て良かった…んですかね?」

 

 

魔眼「本人の感想は『三ヶ月も安眠出来て良かったわ、素晴らしい夢も見られたし…またお願いするわ…魔眼』だそうよ」

 

 

魅魔、菫子「……えっ?」

 

 

魔眼「?」

 

 

魅魔「お前……今三ヶ月って言ったか?」

 

 

魔眼「えぇ、それが?」

 

 

菫子「さ…!! 三ヶ月も眠ってたんですか!?」

 

 

魔眼「えぇそうよ? だから言ってるじゃない、催眠術にかかりやすい体質だって」

 

 

菫子「効き過ぎですよぉ!!」

 

 

魅魔「何処のスキマ妖怪だアイツはぁ!」

 

 

魔眼「何でそんなに…三ヶ月なんて一瞬じゃない?」

 

 

菫子「人間にはかなりの日数なんですよ!」

 

 

魅魔「貴重な三ヶ月無駄な眠りに費やしてんじゃねぇよ!」

 

 

 

 

 

 《靈異殿の家事担当》

 

 

魅魔「サリエルは紫体質だったのか」

 

 

菫子「なんなんですかその紫さん体質って」

 

 

魅魔「本気で寝るとどこまでもどこまでも眠るんだよ、紫だって二ヶ月は平気で冬眠してるからな」

 

 

菫子「二ヶ月、三ヶ月も眠る…じ、実感が出来ませんね」

 

 

魅魔「しなくて良いと思うぞ? あいつらが特別なだけだからな」

 

 

菫子(立場が上の人ばかり特別な気がする…)

 

 

魅魔「さて、そろそろ…うん? お! いたいた」

 

 

菫子「?」

 

 

魅魔「お~い、キクリ!」

 

 

 

 

キクリ「? あら…♪」

 

 

 キクリはふよふよと浮かびながら菫子と魅魔に近付いてきた

 

 

菫子「う、うん…!?」

 

 

キクリ「あらあら~、魅魔さんこんにちは~♪」

 

 

魅魔「ようキクリ、遊びに来たぜ」

 

 

キクリ「ふふ♪ 最近良く遊びに来てくれますね~♪ 魔界に…というよりはここに住む準備でも始めているのですか~?」

 

 

魅魔「ここに住むだぁ? 悪いがな、私は一箇所には留まらないタチなんだわ」

 

 

キクリ「あらあら♪ さらっと浮浪者発言ですか~?」

 

 

魅魔「うっせぇ、そんなんじゃねぇよ」

 

 

キクリ「ふふっ♪ ! あら♪」

 

 

菫子「…!」

 

 

キクリ「あなたはどなた? 見ない顔ですね~♪」ニッコリ

 

 

菫子(こ、この人はな、なんなんだろう…なんて言ったら良いのか)

 

 

菫子(岩から人が生えてる…岩の円盤に女の人の上半身が浮かび上がった様な…でも凄く綺麗な人)

 

 

菫子「あっ…えっと、私は宇佐見菫子です」

 

 

キクリ「菫子……あ、あぁあぁ♪ 思い出しました~エリスのお友だちの~」

 

 

菫子「は、はい!」

 

 

キクリ「…魔法使いちゃんね♪」

 

 

菫子(ちがぁ~うぅ~!!)orz

 

 

魅魔「? どうした?」

 

 

菫子「…何でも無いです」orz

 

 

魅魔「?」

 

 

キクリ「ふふっ、脱力しているところ悪いけど自己紹介させてね♪ 私はキクリ、靈異殿の家事担当なの♪ よろしくね♪」

 

 

菫子「よ、よろしくお願いします」orz

 

 

魅魔「本当にどうした? おい」

 

 

 

 

 《キクリの能力》

 

 

 

魅魔「そういえばお前ここの家事担当なんだって?」

 

 

キクリ「えぇ♪ そうですけど♪」

 

 

魅魔「…その体で家事してるとかシュールだよな」

 

 

キクリ「あら、失礼ですね~♪ ふわふわ浮きながらゆったりのんびりしながらやるのが楽しいんじゃないですか~♪」

 

 

魅魔「いやぁ、絵面もさぁ…」

 

 

キクリ「ふふっ♪ なら…神と玉、魔眼、エリス、サリエル、コンガラ…この六人が家事していたら如何ですか~?」

 

 

魅魔「……キツいな、特にサリエルとコンガラ」

 

 

キクリ「でしょう? ふふふふ♪」

 

 

菫子(ノリが良いのは魔界人特有なの…?)

 

 

菫子「あ、あの~…話変えてしまって申し訳ないんですけど、キクリさんの能力ってあるんですか?」

 

 

キクリ「能力? えぇ、もちろん♪」

 

 

魅魔「私的にはお前の能力が一番厄介なんだよなぁ」

 

 

キクリ「そうですねぇ~♪ 魅魔さんの天敵は私かしら♪ ふふっ♪」

 

 

菫子「? 一体どんな能力を…」

 

 

キクリ「見せてあげましょうか?」

 

 

菫子「えっ…?」

 

 

キクリ「魅魔さん、一番強いやつで良いですよ?」

 

 

魅魔「アホか、一番弱いやつにするからな、色々とめんどくさいからよ」

 

 

キクリ「うふふ♪ さぁさぁ、どこからでもどうぞ?」

 

 

魅魔「菫子、私の後ろに下がれ、それから動くなよ? 危ないからな」

 

 

菫子「な、何を…?」

 

 

魅魔「まぁ見てろって」

 

 

菫子「…?」

 

 

魅魔「…」

 

 

キクリ「…」ニッコリ

 

 

魅魔「…」

 

 

キクリ「…」

 

 

 

 

 

 

魅魔「ちょっとマスタースパーク!」スッ

 

 

 ドォォォ!

 

 

菫子「えぇっ!?」

 

 

 

キクリ「…」スッ

 

 

 

菫子「ちょっ…! キクリさん! 当たっちゃいますよ!」

 

 

魅魔「…」

 

 

 

 ドォォォ!

 

 

キクリ「黄泉反射鏡《よみはんしゃきょう》」スッ

 

 

 カッ! ギュイン!

 

 

 

菫子「!?」

 

 

魅魔「……はっ!」スッ

 

 

 ブンッ サァァァ…

 

 

魅魔「はぁ…魔法使いには天敵だろ、あいつ」

 

 

菫子「……! み、魅魔さん…! 今のって…?」

 

 

魅魔「ん? あぁ、跳ねっ返って来たマスタースパークを手で塵にして消し飛ばしたんだが」

 

 

菫子「いや違っ…! いやいやいやいや! それも凄いですけどキクリさんは何をしたんですか!?」

 

 

魅魔「見てただろ? んまぁ、紫曰く…」

 

 

 

キクリ「もうちょっと強めでも良かったのに~♪ 魅魔さんったら~」

 

 

 

魅魔「『あらゆるものを反射する程度の能力』だそうだ」

 

 

菫子「反射…」

 

 

魅魔「魔法も弾幕も物理もアイツには効かねぇぞ? 全て跳ね返してくるからな」

 

 

魅魔「因みに魔眼は『マガンを造り、それを操る程度の能力』神玉兄弟は『二人で結界を造り出す程度の能力』…幻想郷風に言うとそうなんだと」

 

 

菫子「はぁ~…魔界の人達には驚かされてばっかりです」

 

 

魅魔「まぁ確かに能力には最初驚かされたもんだがそいつの中身を知ると『あぁ…コイツもアホなのか』っていうギャップが凄まじいよなぁ、神綺然り、サリエル然り、紫然り…な」

 

 

菫子「あははは…」

 

 

菫子(私からは何とも言えないよぉ…)

 

 

 

 

 《キクリとコンガラ》

 

 

魅魔「そういやコンガラは帰って来てるのか?」

 

 

キクリ「いいえ~、まだ帰って来てないですねぇ」

 

 

菫子「サリエルさんから聞きました、そのコンガラさんって人…武者修行の旅に出ているとか」

 

 

キクリ「そうなのよねぇ~…はぁ、全く何処をほっつき歩いているのやら」

 

 

魅魔「そっか、菫子にも会わせてやりたかったんだけどなぁ」

 

 

キクリ「残念でしたねぇ~♪ あぁそうそう、エリスとサリエルならテラスにいますよ♪」

 

 

魅魔「おう、分かった」

 

 

キクリ「それでは私はこれで…ふふっ、菫子ちゃん、ゆっくりしていってね♪」スッ

 

 

菫子「は、はい、ありがとうございます」

 

 

 

 フワフワ…

 

 

魅魔「正直よぉ」

 

 

菫子「はい?」

 

 

魅魔「キクリ程の奴が何でここに居るのかがわかんねぇんだよ」

 

 

菫子「どういう事ですか?」

 

 

魅魔「良く知らんが…アイツは月と地獄に深い関わりがあるらしい」

 

 

魅魔「それでいてヘカテー神? ヘカーティアだっけか? そいつとも面識があるらしいんだよ、終いにゃ紫からは何処かの女神なんじゃないかと疑惑を持たれてる」

 

 

菫子「え」

 

 

魅魔「そんな奴が何で魔界に居るのか…コンガラとサリエルは知ってるらしいが教えてくれねぇんだよなぁ」

 

 

菫子「そんなに凄い…人、なんですかね?」

 

 

魅魔「ははっ、人じゃねぇことは確かだぞ?」

 

 

菫子「そ、それはそうですけど」

 

 

菫子(キクリさん…キクリ…? 何かの神話に載ってるかしら…)

 

 

 

 

 《靈異殿の主とその付き人》

 

 

 

サリエル「……♪ …良く来てくれたわね…菫子…」

 

 

エリス「菫子ちゃ~ん☆ キャハハッ☆ 会いたかったぜ☆」

 

 

菫子「ご無沙汰してます、サリエルさん、エリス」

 

 

エリス「わざわざここまで来てくれたのか☆ キャハッ☆ パネェ☆ 嬉しさがパネェわ☆」

 

 

菫子「あはは、相変わらずねエリス、私も会えて嬉しいわ♪」

 

 

エリス「おぉぉぉ☆ やべぇよサリエルさん、これ感動の再会って奴じゃね☆」

 

 

サリエル「…クフフ…やべぇ再会程嬉しいものは無いわ…」

 

 

エリス「マジパネェ☆」

 

 

菫子「ふふっ…♪ サリエルさん、改めてお邪魔します」

 

 

サリエル「…そんなに固くならなくていいのよ…自分の家だと思って寛ぎなさい、菫子…」

 

 

菫子「はい♪ ありがとうございます、サリエルさん」

 

 

魅魔「おいこら、私も居るんだが?」

 

 

エリス、サリエル、菫子「……」

 

 

魅魔「…?」

 

 

 

 

エリス「誰だテメェ☆」

 

 

サリエル「悪霊退散…♪」

 

 

菫子「あ、道案内ありがとうございました」

 

 

魅魔「ふざけんなよお前らぁぁ!!」

 

 

エリス「キャハハハッ☆」

 

 

菫子「くふっ…! ふふっ…♪」

 

 

サリエル「冗談も分からなくなったの…? 魅魔…」

 

 

魅魔「ぐっ…! ってか菫子ぉ! お前も悪ノリしなくて良いんだよ!」

 

 

菫子「ご、ごめんなさ…! あっはははは!」

 

 

エリス「やべぇおもしれぇわ☆」

 

 

魅魔「面白くねぇよ!」

 

 

サリエル「…クフフ…♪」

 

 

 

 《魅魔から感謝を込めて、その三》

 

 

サリエル「そう……会えたのね…自分の弟子に…」

 

 

魅魔「あぁ」

 

 

エリス「夢の中かぁ☆ でも嬉しかったんじゃね、魔理沙って人間はさ」

 

 

魅魔「そう思ってくれてると私も嬉しいね、会ったときお互い涙をボロボロ流してさ…ははっ、最初まともに話も出来なかったんだぜ? 参ったぜあの時は」

 

 

エリス、サリエル、菫子「…」

 

 

魅魔「本当に良かったな、あの時会っといて…会うって決断して本当に…」

 

 

サリエル「…運命に偶然等無いわ、会うべくして会った…それだけのことよ」

 

 

サリエル「…今度はあなたの本体と会う事になるでしょう…それも運命…いつかは来る運命…」

 

 

魅魔「あぁ、わかってるよ」

 

 

サリエル「…クフフ♪ …また項垂れないように注意しなさい、魅魔…」

 

 

魅魔「分かってるっての…」

 

 

エリス「おぉやべぇ鳥肌立ってきた☆ 私こういう話弱いんだよね、胸が暖かくなるってかさ」ヒソヒソ

 

 

菫子「うん、私も同じ気持ちだよ」ヒソヒソ

 

 

魅魔「……」

 

 

魅魔「ありがとうなサリエル、エリス」

 

 

エリス「おん?」

 

 

サリエル「…! …何故お礼…?」

 

 

魅魔「私がここで項垂れてたときお前ら色々と私に言葉かけくれただろ? それが私の『魔理沙に会う』って決断の後押しになったんだ」

 

 

魅魔「紫とドレミーが動機ならお前達はきっかけと支えだ、私の考えを変えてくれたからな」

 

 

魅魔「感謝してるぜ、ありがとうな二人とも」

 

 

サリエル、エリス「…」

 

 

菫子「…」

 

 

エリス「菫子ちゃんやべぇ」

 

 

菫子「えっ?」

 

 

エリス「こういう時私どういう顔して良いのかわかんねぇ…パネェ…」

 

 

菫子「…」ニコッ

 

 

菫子「エリスが今したい顔をすれば良いと思うよ、我慢する必要なんて無いじゃない♪」

 

 

エリス「! ……そっか☆ そうだよな☆」ニカッ

 

 

菫子「うん、そうだよ♪」

 

 

エリス「キャハッ☆ やっぱ魅魔さん色々パネェわ☆」

 

 

魅魔「それ褒めてんのかぁ?」

 

 

エリス「褒めてる褒めてる☆ 超褒めてる☆」

 

 

魅魔「ハイハイ、そういう事にしとい…」チラッ

 

 

サリエル「……」

 

 

サリエル「…♪」ニコッ

 

 

魅魔「! ふっ、貴重だなぁおい」

 

 

サリエル「…! ……何がかしら」

 

 

魅魔「お前のマジの微笑み」

 

 

サリエル「! ……///」

 

 

サリエル「……」

 

 

魅魔「…」

 

 

サリエル「……壊死させ」

 

 

魅魔「照れ隠しでいちいち怖いことすんじゃねぇっつーの!」

 

 

菫子「あはははっ!」

 

 

エリス「キャハハハッ☆ やっぱサリエルさんが一番パネェわ☆」

 

 

魅魔「いつも思うんだが、お前のパネェの度合いがわかんねぇんだよ!」

 

 

エリス「そんなもんノリだぜコノヤロー☆」

 

 

魅魔「度合い関係ねぇのかよ!」

 

 

菫子「ふふっ♪」

 

 

菫子(……! 魔界に馴染みすぎかなぁ…私)

 

 

菫子(でも良いよねこういうのも♪ だって私今すっごく楽しいんだもん♪)

 

 

 

 

 

 

 その後、菫子は夢の世界での約束通り、靈異殿でエリス達とトランプで遊び、魅魔と共に靈異殿に一泊し、自分の世界へと帰って行った。

 

 トランプの場にはキクリや魔眼、神玉兄弟の姿もあったそうな

 

 

 この靈異殿での出来事は菫子にとってまた、素敵な思い出となったのである

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【幻想郷編】

 

 

 

 《頑張れ! 朱鷺子ちゃん! その一》

 

 

霧雨魔理沙「…」ジーッ

 

 

森近霖之助「さっきから椅子に座って僕の事をじっと見てるけどどうしたんだい? 魔理沙」

 

 

魔理沙「私は魔理沙ではないぜ」

 

 

霖之助「?」

 

 

魔理沙「私は『朱鷺子を個人的に応援したい友の会』会長の霧雨魔理沙だぜ」

 

 

霖之助「普通の魔理沙じゃないか」

 

 

魔理沙「はっ! 何とでも言え、後で『魔理沙、君のお陰だよ!』とか吠え面かくなよな!」

 

 

霖之助「?」

 

 

 

 

朱鷺子「ま、魔理沙さん…」ヒソヒソ

 

 

魔理沙「良いか朱鷺子、作戦通りにやれよ? 恋はいつでもパワーなんだからな? 胸張って行けよ?」ヒソヒソ

 

 

朱鷺子「は、はい! い、行きます!」ヒソヒソ

 

 

 

 

朱鷺子「あ、あの…! り、霖之助さん!」

 

 

霖之助「ん? なんだい朱鷺子」

 

 

朱鷺子「あ、あの…! えぇっと… うぅ…///」カアッ

 

 

霖之助「…?」

 

 

朱鷺子「そ、その…///」

 

 

霖之助「? どうしたんだい?」

 

 

朱鷺子「…///」ソワソワ

 

 

朱鷺子「…!」キッ

 

 

霖之助「? 朱鷺」

 

 

 

朱鷺子「わ、私とお前の結婚式場を…! 一緒に考えてみようぜっ!?」

 

 

 

霖之助「…!」

 

 

朱鷺子「…///」カアッ

 

 

霖之助「…」

 

 

朱鷺子「…///」

 

 

霖之助「朱鷺子…」

 

 

朱鷺子「ひゃっ…! ひゃい!!」

 

 

 

 

 

 

霖之助「あはは、魔理沙のモノマネかい? 良く似ていたよ、宴会で使うネタの練習か何かかい?」

 

 

魔理沙「おまっ…!?」

 

 

朱鷺子「!!?」ガーン

 

 

朱鷺子「びえぇぇぇぇぇ! ま、まりしゃしゃぁーーん!!」ボロボロ

 

 

魔理沙「くっ…! アリスの様なパワーで告白大作戦はダメだったか!!」

 

 

霖之助「おや、魔理沙もそのネタに一役買っているのかい?」

 

 

魔理沙「うっせぇバーカ! このバーカ!」

 

 

霖之助「その言葉を聞くと君が小さかった頃を思い出すよ、ふふっ」

 

 

 

 

 

 《頑張れ! 朱鷺子ちゃん! その二》

 

 

 

博麗霊夢「…」ジーッ

 

 

霖之助「さっきから椅子に座って僕の事をじっと見てるけどどうしたんだい? 霊夢」

 

 

霊夢「私は霊夢ではないわ」

 

 

霖之助「?」

 

 

霊夢「私は『朱鷺子を個人的に応援したい友の会』副会長の博麗霊夢よ」

 

 

霖之助「君は博麗の巫女だろう?」

 

 

霊夢「今は何とでも言いなさい、後で『霊夢、君のお陰だよ、ありがとう』って言う霖之助さんの顔が目に浮かぶわ」

 

 

霖之助「?」

 

 

 

 

朱鷺子「れ、霊夢さん…」ヒソヒソ

 

 

霊夢「朱鷺子、私は恋愛なんてこれっぽっちも興味無いんだけど…まぁ要は『あなたが好きです!』っていうのをハッキリと言えばいいんでしょ、後は私がさっき言った作戦通りにね?」ヒソヒソ

 

 

朱鷺子「は、はい!」ヒソヒソ

 

 

 

 

朱鷺子「あ、あの…! り、霖之助さん!」

 

 

霖之助「ん? なんだい朱鷺子」

 

 

朱鷺子「あ、あの…! えぇっと… うぅ…///」カアッ

 

 

霖之助「…?」

 

 

朱鷺子「そ、その…///」

 

 

霖之助「? どうしたんだい?」

 

 

朱鷺子「…///」ソワソワ

 

 

朱鷺子「…!」キッ

 

 

霖之助「? 朱鷺」

 

 

 

朱鷺子「わ、私は…! あ、あなたの事がだ…だだっ…! 大好きですっ!!」

 

 

 

霖之助「…!」

 

 

朱鷺子(キャーーー!! つ、ついに言っちゃったー!!)カアッ

 

 

霖之助「…」

 

 

朱鷺子(ヤバイヤバイヤバイヤバイ…!! どどどど、どうしよう…!! きょ、拒否されたらどうしよう!!)

 

 

霖之助「朱鷺子」

 

 

朱鷺子「ひゃっ! ひゃいぃ!?」

 

 

 

 

 

 

 

霖之助「うん、僕も大好きだよ」

 

 

朱鷺子「!!」

 

 

霊夢(! やったわね! 朱鷺子!)

 

 

朱鷺子「ほ、本当ですか!?」

 

 

霖之助「? いやいや、本当もなにも」

 

 

 

 

 

 

霖之助「今僕が読んでいるこの小説の台詞のモノマネをしたんだろう? 僕もこの主人公の台詞が大好きでね、あっはっは」

 

 

霊夢「は……!? はぁ!?」

 

 

朱鷺子「!!?」ガーン

 

 

霖之助「いや、君にこの台詞をそんなに感情を込めて言ってもらえるなんてね、ありがとう朱鷺」

 

 

 

朱鷺子「びえぇぇぇぇぇ!! れ、れいむしゃぁーん…!!」ボロボロ

 

 

霊夢「りんっ…! 霖之助さんあんたねぇ…!! どういう神経してたらそっちの方に捉えるのよ!!」

 

 

霖之助「この小説は僕がおすすめする一冊なんだ、朱鷺子にも貸して読んでもらったんだよ、君は…本は読まないよね」

 

 

霊夢「そんなこと聞いてないっての! 人の話を聞けぇい!!」

 

 

 

 

 

 《頑張れ! 朱鷺子ちゃん! 終》

 

 

 

八雲紫「…」ジーッ

 

 

霖之助「さっきから椅子に座って僕の事をじっと見てるけどどうしたんだい? 幻想郷の管理人、八雲紫さん」

 

 

紫「私は八雲紫ではありませんわ」

 

 

霖之助「?」

 

 

紫「私は『恋する乙女を応援する大人で美人で綺麗な妖怪のお姉さん』ですわ」

 

 

霖之助「自分で言っていて恥ずかしくないのかい?」

 

 

紫「ぐっ…! 何でそういうのは普通に返して来るのかしらねぇ…! この超鈍感店主はぁ…!」ブツブツ

 

 

紫「ふんっ! 後で『あぁ、ゆかりん! あなたには感謝しかないよ!』しか言えない体にしてやりますわ!」

 

 

霖之助「?」

 

 

 

 

朱鷺子「ゆ、紫さん…」ヒソヒソ

 

 

紫「いいかしら? 霊夢と魔理沙に足りなかったのは大人の魅力…それを存分に発揮なさい、後は私の作戦通りに…頑張ってね」ヒソヒソ

 

 

朱鷺子「は、はい!」ヒソヒソ

 

 

 

朱鷺子「あ、あの…! 霖之助さん!」

 

 

霖之助「ん? なんだい朱鷺子」

 

 

朱鷺子「あ、あの…! えぇっと…///」カアッ

 

 

霖之助「…?」

 

 

朱鷺子「そ、その…///」

 

 

霖之助「? どうしたんだい?」

 

 

朱鷺子「…///」ソワソワ

 

 

霖之助「? 朱鷺子?」

 

 

朱鷺子「さ、最近暑くなってきましたよね! 熱中症とか気をつけないとですね!」

 

 

霖之助「うんそうだね、今は夏真っ盛りだからね、僕も半妖とはいえ熱中症対策は万全にしているよ、何かあってからじゃ遅いからね」

 

 

朱鷺子「ですよねぇ~…あぁ、ほんとに暑い暑い…」パタパタ

 

 

朱鷺子「こ、こうも暑いとふ、服が汗で肌にくっついてベタベタしちゃいますよねぇ~…!」チラッ

 

 

朱鷺子「それに服が汗を吸い込んで…ほ、ほら! こんなに透けちゃってます…!」スッ

 

 

霖之助「? そうかい? そんなに透けているように見えないけど、それに汗をかくほど香霖堂の中は暑いかな? 河童たちに作ってもらったエアコンが」

 

 

朱鷺子「よ、良く見てください! ほ、ほらほらぁ…! こんなにす…/// 透けちゃってますよぉ…!」スッ

 

 

 

紫(そう! そうよ朱鷺子! 胸元が見えそうで見えない位置をキープして見せ付けるのよ!)

 

 

 

霖之助「…? じゃあ着替えるかい? そのままだと気持ち悪いだろう? 奥の部屋で着替えておいでよ」

 

 

朱鷺子(! き、来た!)

 

 

 

紫(次の手を予測し、考えてこその作戦よ!)

 

 

 

朱鷺子「な、ならここで着替えちゃいますね!」

 

 

霖之助「え?」

 

 

朱鷺子「あぁんもう本当に…/// あ、暑い暑い…! 私もう我慢出来ないです! ここで脱いで、は…/// 裸になってやりますよ!」

 

 

霖之助「! 朱鷺子ぉ!」

 

 

朱鷺子「ひゃっ! ひゃいっ!?」

 

 

 

 

霖之助「ダメじゃないか、今は一応お客さんの八雲の紫さんがいらっしゃるんだよ? いくら我慢出来ないからってここで着替えてはいけないよ、時と場合を考えるんだ、僕たち二人しか居ない時ならここで着替えてもいいけどお客さんの前で着替えるのは商売人の…いや、これはモラルの問題が」クドクド

 

 

紫「クルァ!!」

 

 

霖之助「なんだい? 今僕は朱鷺子に」

 

 

紫「あなたには性欲ってもんがないの!? えぇっ!? 興奮しなさいよ! 透け透けのチラリズムよ!? 純真無垢な妖怪の裸を拝みつつ興奮しなさいよ!」

 

 

紫「てか二人の時なら着替えてもいいですって!? はんっ、とんだスケベ店主ね!」

 

 

霖之助「人聞きが悪いね、僕は朱鷺子にお客さんの前でのマナーを説いているんだよ、万が一に朱鷺子がここで着替える様な事があったとしても僕は何とも思わないよ」

 

 

紫「なっ…!?」

 

 

朱鷺子「!!?」ガーン

 

 

霖之助「? 何をそんなに驚いて」

 

 

 バァン!

 

 

魔理沙「だから言ったろババア! やり方が古いんだよ! 何がチラリズム大作戦だ! バカ丸出しじゃねぇか!」

 

 

霊夢「いきなり裸で迫るとかありえないっつーのよ! 効かないわよそんなもん! 朱鷺子はここで住み込みで働いているんだからね!」

 

 

紫「や、やってみなくちゃ分からないでしょう!?」

 

 

魔理沙「ダメだったじゃねぇかよ!」

 

 

霊夢「あんたに頼んだのは間違いだったわね! こんなことになるならアリスか咲夜に頼めば良かったわ!」

 

 

紫「そんなこと言わないでよ霊夢ぅ!」

 

 

朱鷺子「びえぇぇぇぇぇ!! 霖之助さんのバカーー!」ボロボロ

 

 

 ギャーギャー!

 

 

霖之助「あんまり店の中で騒がしくしないでくれないかな」

 

 

 

 

 

 《魅魔から感謝を込めて、その四》

 

 

 

魅魔「おぉ…! 藍坊、久し振りだなぁおい」

 

 

八雲藍「み、魅魔殿…! その呼び方は…」

 

 

魅魔「大きくなったなぁ、尻尾もこんなにモフモフになりやがってよぉ♪」サワサワ

 

 

藍「そ、そんなに優しく触らないでくださいよ…/// というか頭も撫でないでください…///」

 

 

紫「もっとこう…『がーっ!』って尻尾を蹂躙する気持ちで触りなさいよ」

 

 

魅魔「そんなことしたら可哀想だろうがよ、動物には優しくしろっての」

 

 

藍「動物って…」

 

 

紫「あなたはご乱心を知らないからそういう事が言えるのよ」

 

 

魅魔「ご乱心?」

 

 

藍「ちょっ…!?」

 

 

紫「自分の式に興奮する変態九尾なん」

 

 

藍「わっ…! わーっ! わーっ!」

 

 

紫「藍、最後まで言わせなさいよ、それにこれは事実じゃない」

 

 

藍「じ、事実であったとしても魅魔殿には言わなくてもいいでしょう!?」

 

 

紫「魅魔は口固いわよ?」

 

 

藍「そういう事じゃないんですよ! 言わなくても良いことは言わないでください!」

 

 

紫「めんどくさいわねぇ」

 

 

藍「それだけはあなたに言われたくないですねぇ!」

 

 

紫「まっ! 私のどこがめんどくさいってのよ!」

 

 

藍「やることなす事全部ですよ!」

 

 

紫「主に対してよくもまぁ好き勝手ぶっこいてくれるわねぇ! らあぁぁん!!」

 

 

 ギャーギャー!

 

 

魅魔「あっはははっ! 相変わらず仲良いな、お前ら」

 

 

紫「まぁねぇ♪ こんなおバカさんでも私の大切な家族ですもの」

 

 

藍「っ…! …/// そ、そういう事をしれっと言うのやめてくださいよ…///」

 

 

魅魔「照れ性なのは直って無いのな、藍坊」

 

 

紫「ふふっ♪」

 

 

紫「…魅魔、あなた今実体化してるけどちょっとは危機感持ちなさいよ、いくらここがマヨヒガとはいえ魔理沙がいきなり訪ねて来ないとも限らないのよ?」

 

 

魅魔「ん~…まぁ大丈夫だろ?」

 

 

紫「あなた魔理沙に会ってから気が緩んでるんじゃない?」

 

 

魅魔「ん? そうか? そんなことねぇと思うけどなぁ、あっははははっ!」

 

 

紫「で? 何しに来たのかしら?」

 

 

魅魔「ん? そんなもんお前、お前に礼を言いに来たんだよ」

 

 

紫「礼?」

 

 

魅魔「魔理沙に会ったあの後言いそびれたからな、ドレミーたちにはもう言ってきたがお前にも言っておかなきゃ気が済まねぇんだよ」

 

 

魅魔「ありがとうな紫、魔理沙に会えたのはお前のお陰だ」

 

 

魅魔「感謝する…本当にありがとう」スッ

 

 

紫「…!」

 

 

紫「…」ニコッ

 

 

紫「古い顔馴染みが辛気臭い顔してたらこっちまで気が滅入るのよ」

 

 

魅魔「!」

 

 

紫「だから…そう、仕方なく…仕方なくよ!? それに魔理沙がいつまでも落ち込んでたら私の霊夢まで落ち込んじゃうもん! ゆかりんそれは嫌だもん!」

 

 

紫「だから…/// 仕方無くなのよ、うん」

 

 

魅魔「…」

 

 

紫「…///」

 

 

魅魔「相変わらず素直じゃないなぁ、お前も」

 

 

紫「あなたにだけは言われたくないわねぇ魅魔ぁ!」

 

 

魅魔「あっははははっ!」

 

 

紫(緩んだというか弛んだというか気が抜けたというか…良い顔で笑う様になったわねぇ)

 

 

紫(良かったわね、魅魔♪)

 

 

 

 

 

 

 《魅魔から感謝を込めて、その五》

 

 

西行寺幽々子「魅魔ちゃ~ん♪ お久し振りねぇ~♪」

 

 

魅魔「お、おう…久し振りだな」

 

 

紫「幽々子、悪霊にちゃん付けで名前呼んだら取り憑かれちゃうわよ?」

 

 

幽々子「あらそうなの? 怖いわぁ~♪」

 

 

魅魔「さらっと嘘つくんじゃねぇよ」

 

 

魅魔(幽々子…こいつ昔から苦手なんだよなぁ…不思議ちゃんオーラ全開なのは神綺と同じだが、普段何考えてんだかよく分からんし)

 

 

幽々子「ふふふ♪ それで? 伝説の悪霊さんが私に何のご用かしら♪」

 

 

魅魔「あ、あぁ…お前にも一応礼を、と思ってな」

 

 

幽々子「お礼~?」

 

 

魅魔「紫から聞いたんだ、魔理沙が私の事をお前に聞きにここに来たときお前は私の事を黙っててくれたってな」

 

 

魅魔「助かったよ、ありがとうな黙っててくれて」

 

 

幽々子「…」

 

 

幽々子「あなたの名前を出すことは幻想郷でしてはいけない事…私はそのルールに従ったまで」

 

 

魅魔「…!」

 

 

幽々子「ふふふ、でしょう? 紫」

 

 

紫「そうね、幽々子はルールに従ってくれただけ、お礼を言うほどでも無いんじゃないかしらねぇ」

 

 

幽々子「そうよねぇ~♪ でもその気持ちは嬉しいわぁ~♪ 素直に受け取っておくわね、魅魔ちゃん♪」

 

 

魅魔「お、おう…まぁ、あんがとな」

 

 

幽々子「うふふ♪ でもそうねぇ…お礼なら別の形で寄越してほしかったわねぇ♪」

 

 

魅魔「別の形?」

 

 

幽々子「例えばぁ、私のお腹を満たすまでお店を転々とするとか♪」

 

 

紫「!?」

 

 

魅魔「げ、現金な奴だな…まぁメシ奢るぐらいなら」

 

 

紫「メシ奢るぐらいならで済むと思ってんの!?」

 

 

魅魔「うわっ!? な、なんだよいきなり」

 

 

紫「割りとマジで地獄を見るわよ魅魔! 油物を見る度に来る吐き気と胃もたれ、鼻をつんざく臭い! 肉を焼き続ける体力! 凄い早さで飛んでいくお金たち! あなた耐えきれる自信あるの!?」

 

 

魅魔「は、はぁ!?」

 

 

幽々子「うふふふ♪」

 

 

 

 

 《結婚なんて…》

 

 

 

魅魔「そういえばお前ん所のジジイはどうしたんだ? 姿が見えなかったが」

 

 

幽々子「ん~? あぁ、妖忌の事? さぁ…今何処にいて何をしているのやら…紫なら知っているんじゃない?」

 

 

魅魔「え、お前知ってんのか?」

 

 

紫「…! ……」

 

 

紫「こ、この私が一人のおじいちゃんの行方なんて知るわけないじゃない! 何を言っているのかしらねぇ幽々子のバカちんがぁ♪ オホホホ♪」

 

 

魅魔「ウソ下手っ!!」

 

 

幽々子「まぁ妖忌が何処に居ようとも元気でやっているのなら私は何よりなんだけどね~♪」

 

 

魅魔「…? あれ? じゃあさっきチラッと見掛けたあのガキは?」

 

 

幽々子「妖忌の孫よ、妖夢って言うの♪」

 

 

魅魔「孫ぉ!? おいおいマジか…」

 

 

紫「驚き過ぎじゃない?」

 

 

魅魔「いや…だってよ、あんな堅物ジジイに孫がいるなんて…」

 

 

紫「魅魔、行き遅れたからって落ち込む事ないのよ?」

 

 

魅魔「そんなんじゃねぇよ! そんなこと言ったらお前らもそうじゃねぇか!」

 

 

幽々子「私には妖夢がいるもの♪」

 

 

紫「私にも霊夢がいるもん♪」

 

 

魅魔「私にも魔理沙がいるぞ♪」

 

 

幽々子、紫、魅魔「……」

 

 

紫「なんか空しくなったわ…」

 

 

魅魔「んじゃ言うんじゃないよ…」

 

 

幽々子「結婚なんてしても…ねぇ」

 

 

紫「…私達に釣り合う男なんて幻想郷におらぬわぁ…」

 

 

魅魔「……話題変えてくれ」

 

 

紫「…魔理沙と妖夢は仲良いわよ」

 

 

魅魔「うちの弟子がいつもお世話になってるぜ…」

 

 

幽々子「こちらこそ家の妖夢がお世話になってるわ…」

 

 

紫、幽々子、魅魔「……」

 

 

紫「…なんかつれぇわ」

 

 

魅魔「言うな、マジで辛くなるから…」

 

 

紫、幽々子、魅魔「はぁ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魂魄妖夢「あの、藍さん」

 

 

藍「うん?」

 

 

妖夢「何故紫様と幽々子様は部屋に結界を張っているんでしょうか、誰にも入られない様にしてますけど…」

 

 

藍「…! さ、さぁ…!? ど、どうしてだろうなぁ…」

 

 

妖夢「……またあのくだらないノートの様なプチ異変を起こす気なんでしょうか、もしまた何か企んでいたとしたら…」

 

 

藍「そ、それは心配無いんじゃないかなぁ…あはははは…」

 

 

妖夢「はぁ…胃が痛くなります」

 

 

藍(それは私のセリフだよ、妖夢…)

 

 

 

 

 

 

 《魅魔から感謝を込めて、終》

 

 

 

風見幽香「…で?」

 

 

魅魔「ありがとうな、黙っててくれてよ」

 

 

幽香「別に…」

 

 

紫「別になんて事は無いでしょう? あなたは気を使って魔理沙に魅魔の事を喋らなかったのは事実、あなたは関係無いなんて言わせないわよ?」

 

 

幽香「…あなたたち見てたのね」

 

 

魅魔「あぁ、気付かれない様に紫のスキマからな」

 

 

紫「ゆうかりんが気付かない様にすっご~く小さなスキマでね♪」

 

 

幽香「ふん、そんなことはどうでも良いのよ、それにあなたたちにお礼を言われる筋合いも無い」

 

 

幽香「そんなことより魅魔、紫、あなたたち私に借りが出来たことになるわよね? その借り返してもらおうかしら?」

 

 

紫「まっ! 私達に借りを作るために魔理沙に魅魔の事を言わなかったの!? ちょっと打算的過ぎるんじゃないの? やぁねぇお花畑のゆうかりんさんはこれだから」

 

 

幽香「何とでも言え、借りは返してもらうわよ」

 

 

紫「おぉ怖い…魅魔、どうするの?」

 

 

魅魔「…どうすればいい?」

 

 

紫「魅魔…」

 

 

魅魔「どんな形であれ私は幽香に救われてるんだ、借りは作ってるから返すのが筋だろう」

 

 

幽香「潔いわね魅魔、あなたのそういうところは気に入ってるわ」

 

 

魅魔「そいつはどうも」

 

 

幽香「…あなたは?」

 

 

紫「…魅魔が返すのに私が返さないわけにはいかないでしょ、返してあげるわよ」

 

 

幽香「意外に素直ね」

 

 

紫「ゆかりんはいつでも素直よ、どこかのゆうかりんと違ってね」

 

 

幽香「あぁ?」

 

 

魅魔「いちいち煽るんじゃねぇよお前は」

 

 

紫「はいはい、悪うござんしたねぇ…」ムスッ

 

 

魅魔「ったく…んで? 私たちはお前に何をしたらいいんだ?」

 

 

幽香「まず…魅魔、あなた私と戦いなさい、幻想郷の弾幕ごっこではなく純粋な勝負でよ」

 

 

魅魔「うげっ…やっぱりそれかよ」

 

 

幽香「嫌なの?」

 

 

魅魔「疲れんだよ…お前強いからさぁ」

 

 

幽香「それはこっちも同じよ、それに疲れない勝負なんて退屈以外の何者でもないわ」

 

 

魅魔「あぁそう…」

 

 

幽香「そして紫、あなたは私達の戦いの場を設けなさい」

 

 

紫「えぇ~…私のスキマの中でやるつもり?」

 

 

幽香「幻想郷でやるよりましでしょう? それに見届け人もいなければならないわ」

 

 

紫「あなた…なんか戦いに拘り過ぎじゃない? そんなに戦いたいの?」

 

 

幽香「…そうよ、それがなにか?」

 

 

紫「別に~…」

 

 

幽香(……)

 

 

幽香(膨大な魔力も溜め込み過ぎると制御が利かなくなる…)

 

 

幽香(自分の事は自分でよく知っている…このままだと私は…)

 

 

幽香(訳の分からぬまま一輪の綺麗な花を潰したくはないのよ)

 

 

 

 

 《強さ談義、その一》

 

 

紫「あのさぁ、聞いていい?」

 

 

幽香「何よ」

 

 

魅魔「ん?」

 

 

紫「ぶっちゃけさ、ゆうかりんと魅魔ってどっちが強いの?」

 

 

幽香「はっ、そんな決まりきった事を今更聞くの? バカ丸出しの質問ね」

 

 

魅魔「お前…私の実力知ってて聞いてんのか? 愚か者の極みだぞ?」

 

 

紫「なんか辛辣ねぇ…で? どっちが強いの?」

 

 

魅魔、幽香「それは…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魅魔「私だろ」

幽香「私よ」

 

 

 

幽香「は?」

 

 

魅魔「んん?」

 

 

紫「……」

 

 

 

 

 

 

魅魔「おい紫今すぐスキマ開け、こいつぶっ飛ばす」

 

 

幽香「この私をぶっ飛ばす? その前にこの日傘で貴様を刺し貫いてやるわ」

 

 

魅魔「ふざけたこと抜かしてんじゃねぇぞ? 大体お前人の技パクっといてよく恥ずかしくねぇな? オリジナルを考えろよオリジナルを!」

 

 

幽香「貴様のマスタースパークはパクられる程度の強さだったって事よ、あの時私が打ち返した奴とは最早別物、貴様のマスタースパークと一緒にしない事ね!」

 

 

魅魔「あぁん!?」

 

 

幽香「あぁ!?」

 

 

紫「血気盛んねぇ、怖い怖い」

 

 

 

 

 

 《強さ談義、その二》

 

 

紫「戦いならスキマの中でやりなさいっての、今は落ち着きなさいよ」

 

 

幽香「…あなたが余計なこと聞くからよ」

 

 

魅魔「……なぁ」

 

 

紫「なに?」

 

 

幽香「なによ」

 

 

魅魔「お前らはどっちが強いんだ?」

 

 

紫「んははははっ! ちょっと魅魔、笑わせないでよ、そんなの決まってるじゃない♪」

 

 

幽香「ふっ…決まりきった質問で笑うほど私はバカでは無いわ」

 

 

魅魔「で? どっちが強ぇんだよ?」

 

 

紫、幽香「それは…」

 

 

 

 

 

 

紫「ゆかりんよ♪」

幽香「私ね」

 

 

 

 

紫「んぁ?」

 

 

幽香「あぁ?」

 

 

魅魔「……」

 

 

 

 

紫「ふざけんじゃないわよ!? 幻想郷の管理人に勝てると思ってる訳!? なぁにを失礼ぶっこいてくれちゃってるのかしらねぇゆうかりんさんはぁ!?」

 

 

幽香「そんな弱っちい肩書きしか持てないスキマ野郎にこの私が負けるわけないでしょう? 私が勝って幻想郷の負け犬に名前を変更させてやるわ」

 

 

紫「なによ! この残虐向日葵!」

 

 

幽香「黙れ、なんちゃって大妖怪」

 

 

紫「脳内お花畑!」

 

 

幽香「クソ賢者」

 

 

紫「おぉう!?」

 

 

幽香「あぁん!?」

 

 

魅魔(幽香の最後の奴思いっきり悪口じゃねぇか)

 

 

 

 

 《強さ談義、終》

 

 

魅魔「分かった…! 分かったからガキの悪口大会はやめろ!」

 

 

幽香、紫「誰がガキですってぇ!!」

 

 

魅魔「わ、悪かったよ…! だから一旦落ち着け、な?」

 

 

幽香「……チッ」

 

 

紫「舌打ちすんなクルァ」

 

 

魅魔「口を閉じろ、怒りを鎮めるんだ」

 

 

幽香、紫、魅魔「……」

 

 

紫「…ゆうかりんのゆの字は『ゆっくりしていってね♪』の、ゆ」

 

 

幽香「死にたいのかしら?」

 

 

魅魔「黙れっつってんだろ」

 

 

幽香、魅魔、紫「……」

 

 

幽香「…あなたたちはどっちが強いのよ」

 

 

紫「はぁ?」

 

 

幽香「私にだって聞く権利はあるはずよね? で? どっちが強いのよ」

 

 

紫「はぁ、また分かりきった質問を…お花畑はこれだから」

 

 

魅魔「幽香、お前も抜けてるところあるよな、こんなくだらん質問するとはな」

 

 

幽香「ごちゃごちゃ言ってないで質問に答えろ」

 

 

紫、魅魔「そんなもの…」

 

 

 

 

 

 

紫「私よ♪」

魅魔「紫だろ?」

 

 

 

 

幽香「…!」

 

 

紫「…」

 

 

魅魔「…?」

 

 

幽香「…」

 

 

紫「……」スッ

 

 

紫「えぇっ!?」

 

 

 

 

 

幽香「魅魔、あなた真面目に答えたの?」

 

 

魅魔「答えたよ、こればっかりはマジだぞ?」

 

 

紫「ちょっ…/// み、魅魔ったらそんな…///」

 

 

幽香「何であなたは照れてるのよ」

 

 

紫「だ、だって…/// ゆかりんが最強だなんて…///」

 

 

魅魔「最強とは言ってねぇけど…まぁでも私は紫の方が強いと思ってるぜ? こいつに負けてるしな」

 

 

幽香「負けてる…?」

 

 

紫「オホホホ♪ な~んか勝っちゃってごめんなさいねぇ♪」

 

 

魅魔「うぜぇ…けど事実だしなぁ」

 

 

幽香「……」

 

 

幽香「魅魔、あなた負けてるって言っても紫と戦った事あるのは一回だけよね?」

 

 

魅魔「あぁ、そうだぞ」

 

 

幽香「…その勝負、三代目博麗の巫女と紫に負けたのよね?」

 

 

魅魔「ん、まぁ詳しく言うとそうだな」

 

 

幽香「……」

 

 

幽香「それって二対一よね?」

 

 

魅魔、紫「……」

 

 

魅魔、紫「…」

 

 

魅魔、紫「あ」

 

 

 

 

 

 

 

魅魔「良く考えればそうじゃねぇか!!」

 

 

紫「何よ! 負けたのは事実でしょうが!」

 

 

魅魔「お前と『三代目』にだよ! てかお前あの時ちゃんと戦ってたか!?」

 

 

紫「戦ってたわよ!! ゆかりんなくして私達に勝ちは訪れなかったって程にね!」

 

 

幽香「ウソ臭いわね…三代目ってかなりの戦闘力を持っていたと聞いてるけど」

 

 

紫「笑顔で撲殺ゆうかりんは黙ってなさいよ」

 

 

幽香「なんだとスキマァ!」

 

 

魅魔「んだとこらぁ!」

 

 

紫「やんのかぁ!?」

 

 

 

 

幽香「あぁん!?」

 

 

魅魔「んん!?」

 

 

紫「おぉう!?」

 

 

紫、魅魔、幽香「……」ビキビキ

 

 

 

紫「ふん! スキマオープン!」スッ

 

 

 ギュオン!

 

 

紫「こうなったら三つ巴戦よ! あなたたちボコボコにしてスキマで挟んでゴミ箱にポイしてやるわ!」

 

 

魅魔「上等だぁ! お前ら月までぶっ飛ばしてやるぜ!」

 

 

幽香「それはこっちのセリフよ! 貴様ら骨も残さず粉々にしてやるから覚悟しなさい!!」

 

 

 

 

 

 ギュオン…

 

 

 

 幻想郷は今日も平和です…平和なのですよ

 

 

 

 おしまい♪

 

 






 ここまで読んでいただいてありがとうございました!

 投稿が遅れた理由として…その、私、体調を崩していました(。0。;)


 読者の方々からいただいた感想等に、お身体に気を付けてとあれほど言われていたのに…本当に申し訳ないです… 


 今後このような事が無いよう、体調を一番に考え、気を付けていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いいたしますm(。_。)m


 次回もお楽しみに♪




 ちょっとした補足と本編に出てない小ネタですが…


 靈異殿は北欧神話の神殿をベースとし、柱の色が全体的に白、そこに洋風の家具を無理矢理突っ込んだ感じになってます、エリスやサリエルの部屋もあったりします


 コンガラは後々登場します、彼女は一人の剣士と一人の技士と共に三人で旅をしています


 エリスが一番やったパネェイタズラはサリエルの羽をもぎ取ろうとしたこと。 未遂


 キクリは元ネタを探ってみると結構凄い人物で紫藍談にもそれを反映させてます。


 妖忌は…さて、どう登場させましょうか悩んでます


 魅魔と幽香と紫…誰が一番強いのかは私にも分かりません、勝ったのが誰なのかも分かりません。


 因みに年齢は紫が一番年上、幽香が二番目、魅魔が三番目になります…具体的な年齢? 言えるわけないです、まだ消されたく無いです。


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