東方紫藍談  ~紫と藍の幻想談~   作:カテサミン

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 一目見た瞬間のインパクトが衝撃でした…

 あのチルノを見た衝動で書いたので今回は短めですが楽しんでいただけたらと思います話の内容は二次創作ですのでよろしくお願いします。

 それでは始まります♪





《第13談》チルノが焼けても友情は焼けない

 

 

 【日焼けしたチルノ その一】

 

 

大妖精「ん~…チルノちゃん遅いなぁ」

 

 

大妖精「ここに来る途中でカエル見つけて凍らせて遊んじゃってるのかな?」

 

 

大妖精「……私とカエルどっちが好き? …なんて聞けるわけないし」

 

 

大妖精「聞いたら聞いたでカエルなんて言われたら妖精やめれる自信あるなぁ私」

 

 

大妖精「そしたら私本当の意味で大ちゃんになっちゃうのかな…?」

 

 

大妖精「…あははっ、なんてね♪ 私のチルノちゃんがそんなこと言うわけないよね♪ 考えすぎだよ、私♪」

 

 

大妖精「……う~ん、それにしてもチルノちゃん遅」

 

 

 

 おーい! 大ちゃーん!

 

 

 

大妖精「!! 来た!」

 

 

 後ろから聞こえたチルノの呼び声に答えるように大妖精は後ろを振り返る

 

 

大妖精「んもう♪ チルノちゃんったらもう二時間も遅刻だ…よっ!!?」

 

 

 

日焼けしたチルノ「いやぁごめんごめん♪ 途中で見つけたカエルが『モリヤノ祟りケロ祟りケロ』とうるさくあたいに近づいて来たからちょっと戦ってたんだ」

 

 

 

大妖精「なっ…!? あっ…!? わっ、わわっ……」

 

 

日焼けしたチルノ「なんかさ、早苗んとこのあのケロケロ帽子に似たカエルだったんだよ、強かったけどこの最強のあたいの敵ではなかったよ! まとめてカチンコチンさ♪」

 

 

大妖精「わ…わわ…わ…わで」

 

 

日焼けしたチルノ「その後もさって……お? どったの大ちゃん、あたいの話聞いてる?」

 

 

大妖精「わ…」

 

 

日焼けしたチルノ「?」

 

 

大妖精「わ…わわわ…」

 

 

日焼けしたチルノ「わわ? …! ははーん分かったよ大ちゃん! 行くよ? せーっの、わーなのか」

 

 

大妖精「ワイルドッッッ!!!」

 

 

日焼けしたチルノ「!!?」ビクッ

 

 

大妖精「コゲコゲのチルノちゃんはワイルドだよっ♪ ワイルドだよカッコいいよ強く見えるよその腕で抱いてほしいよたくましいっ!」

 

 

日焼けしたチルノ「どどっ、どうしたんだい大ちゃん!?」

 

 

大妖精「チルノちゃんもう私たちゴールインしても良いよね? だって大親友だしワイルドになってくれたしそうしたらもう我が生涯に一片の悔い無しだよチルノちゃん!」

 

 

大妖精「あぁ~んもう私妖精やめてもいい~♪」

 

 

 ドサッ! 

 

 

日焼けしたチルノ「だ、大ちゃん! どうしたんだ大ちゃん! 大ちゃん…! 大ちゃーん!!」

 

 

 

 

 

 【日焼けしたチルノ その二】

 

 

大妖精「ご、ごめんねチルノちゃん…私取り乱してアリスさんみたいになっちゃってたよ」

 

 

日焼けしたチルノ「アリス? えっ、何でアリスなの?」

 

 

大妖精「あぁごめん、気にしないでチルノちゃん」

 

 

日焼けしたチルノ「お、おう…」

 

 

大妖精「そんなことよりも本当にどうしちゃったのチルノちゃん…そんなにワイルドになっちゃって」

 

 

日焼けしたチルノ「ん? ワイルド? 何が?」

 

 

大妖精「何がって…その体だよ」

 

 

日焼けしたチルノ「からだ?」

 

 

大妖精「……」

 

 

大妖精「チルノちゃん今日鏡見た?」

 

 

日焼けしたチルノ「ううん」

 

 

大妖精「水とか氷に映った自分の姿は?」

 

 

日焼けしたチルノ「ううん、見てない」

 

 

大妖精「……チルノちゃん、今から私鏡を取り出すけど鏡に映った自分の姿に驚いたりショックを受けたりしないでね?」ゴソゴソ

 

 

日焼けしたチルノ「? うん、分かった」

 

 

大妖精「行くよ? …はいっ!」スッ

 

 

日焼けしたチルノ「…お?」

 

 

 

 チルノは鏡に映った自分の姿を見ながら顔を両手で触ったり持ち上げたり、ペチペチ叩いたりした

 

 

 

日焼けしたチルノ「お~…お…? おー…」ペチペチ

 

 

 

 

 

 

 

日焼けしたチルノ「……おぉ?」

 

 

大妖精「…」

 

 

 

 

 

 

 

日焼けしたチルノ「うおおぉぉぉっ!!?」

 

 

大妖精「ち、チルノちゃ」

 

 

 

 

 

 

日焼けしたチルノ「あたいし○るになってるーー!!!?」

 

 

大妖精「誰なのっ!?」

 

 

 

 

 

【日焼けしたチルノ その三】

 

 

日焼けしたチルノ「うおぉ…! し○るじゃん♪ し○るになってる!」

 

 

大妖精「本当に誰なのチルノちゃん…」

 

 

日焼けしたチルノ「紫のオババが教えてくれたんだよ、外の世界のスーパースターなんだって」

 

 

大妖精「スーパースター…?」

 

 

日焼けしたチルノ「なんかすごくカッコイイらしくてさ! 凄く歌が上手いらし」

 

 

大妖精「取り敢えずそのし○るさんから離れようかチルノちゃん」

 

 

 

 

 

【日焼けしたチルノ その四】

 

 

大妖精「し…いやチルノちゃん、何でそんなに真っ黒になっちゃったの?」

 

 

日焼けしたチルノ「う~ん…分かんない」

 

 

大妖精「うん私も分からないよ、なんかし○るって聞いた辺りからワイルドよりもたくましいって思いはじめてきた私を私が分からなくなってきたもん」

 

 

日焼けしたチルノ「む、難しいよ大ちゃん」

 

 

大妖精「でも原因はあるはずだよ、だって昨日遊んだ時は普通だったもんね」

 

 

日焼けしたチルノ「うん、昨日のあたいの手も足も体もこんなにコゲコゲしてなかったもん」

 

 

大妖精「朝起きてから変なことなかった? 思い出してみて?」

 

 

日焼けしたチルノ「なんにもなかった筈だよ、えっと…起きて…歯みがきして…シュガーにもらった砂糖菓子を食べて…大ちゃんとの約束場所に向かう途中でカエルと戦って…うん、それで大ちゃんのとこに来たの」

 

 

大妖精「う~んいつもと変わらないよね…何で真っ黒に」

 

 

日焼けしたチルノ「コゲコゲ、うお、背中までコゲコゲじゃん」

 

 

大妖精「心当たりは無いよね?」

 

 

日焼けしたチルノ「うん」

 

 

大妖精、日焼けしたチルノ「…」

 

 

大妖精、日焼けしたチルノ「謎だ…」

 

 

大妖精「考えても答えは出ないね、ならチルノちゃん」

 

 

日焼けしたチルノ「?」

 

 

大妖精「こういう時は人に聞こう!」

 

 

日焼けしたチルノ「おぉ! やっぱ大ちゃんったら天才ね!」

 

 

大妖精「あはは…/// 褒められてもチルノちゃんへの愛しか出てこないよ~♪」

 

 

 

 

 

 

 

【聞いてみよう! その一 シュガーサテラ】

 

 

シュガーサテラ「はて…?」

 

 

シュガー「初めましてになりますね、わたくしは妖精のシュガーサテラと申します、あなたはかりんとうかなにかの妖精様なのですか?」

 

 

日焼けしたチルノ「シュガー! あたいだよあたい!」

 

 

シュガー「? あたい様? 個性的なお名前ですね」

 

 

大妖精「ち、違いますよシュガーさん! この黒い…いやこの妖精はチルノちゃんなんです!」

 

 

シュガー「チルノ様? 大ちゃん様、ご冗談はお止めくださいませ、チルノ様は透き通るような白い肌のはず、このお方の様にかりんとうの様な肌色はしておられません、それを分かっているのは大ちゃん様も同じなので」

 

 

大妖精「あ、あぁあぁわ、分かりました! 分かりましたシュガーさん! この子はかりんとう妖精のシゲールちゃんです! お友達になったので紹介しに来ました! お仕事中お邪魔してすいませんでした! さぁシゲールちゃん! 次行こう!」

 

 

シュガー「シゲール様?」

 

 

日焼けしたチルノ「ちょっ!? だ、大ちゃん!? ひ、引っ張らないでいたたたっ!」

 

 

シュガー「あぁ…行ってしまわれました」

 

 

シュガー「それにしてもまた話を遮られてしまいました、最後までお話したい事があるというのに何故でしょう」

 

 

シュガー「シゲール様…やはりかりんとうの妖精様でしたか、ふふっ♪ また妖精の森が賑やかになりそうですね♪」

 

 

 

 

 

日焼けしたチルノ「大ちゃん、あたいかりんとうの妖精になっちゃってるのかな? だからこんなにコゲコゲなのかな?」

 

 

大妖精「そんなことあるわけないから大丈夫だよチルノちゃん」

 

 

 

 

 

 

 

【聞いてみよう! その二 博麗神社】

 

 

 

霧雨魔理沙「だっはははは!! あっははは! ひー!! あっはっははは!」ゲラゲラ

 

 

日焼けしたチルノ「笑うなぁー!」

 

 

博麗霊夢「えぇ何あの肌の色…一体どうしたらああなるのよ」

 

 

大妖精「それを聞きに来たんです」

 

 

霊夢「いやいや、分からないから」

 

 

大妖精「霊夢さんと魔理沙さんでも分からないんですか?」

 

 

霊夢「むしろ知ってると思ったの? 悪いけど専門外、妖精が黒く変色するなんて初めて見たわ…てか見事に真っ黒ねチルノ」

 

 

大妖精「うぅ…そうですか…」

 

 

魔理沙「ふふっ…! ま、まぁそう言ってやるなよ霊夢、くははっ…! 一緒に原因を考えてやるぐらい良いだろ? ふくくっ…!」

 

 

日焼けしたチルノ「まだ笑ってるぞ!」

 

 

霊夢「まぁ暇だから考えてあげてもいいけど、それでいい?」

 

 

大妖精「は、はい、お願いします!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 十分後…

 

 

 

霊夢「手掛かりが無さすぎるわ」

 

 

魔理沙「お前が朝起きた瞬間からこうなったのか?」

 

 

日焼けしたチルノ「たぶん」

 

 

魔理沙「はっ…どうせそこら辺に落ちてる変なもんでも食ったんだろ」

 

 

日焼けしたチルノ「そんなことするわけないだろ魔理沙じゃあるまいし」

 

 

霊夢「いくらチルノでもそれはやらないんじゃない? 拾い食いマスターのあんたじゃあるまいし」

 

 

大妖精「そこだけは魔理沙さんの真似はしたくないそうですよチルノちゃんは」

 

 

魔理沙「お前らさらっと私の心にトゲ刺してくるのやめてくれねぇかな」

 

 

 

 

 

 

霊夢「黒ねぇ…黒、黒…」

 

 

魔理沙「ひょっとしたらマジで体がコゲてるんじゃないのか?」

 

 

日焼けしたチルノ「昨日は地底のアイツとは戦ってないぞ」

 

 

霊夢「あ」

 

 

魔、チ、大「?」

 

 

霊夢「あんたさ、昨日ルナチャイルドに会った?」

 

 

日焼けしたチルノ「…? あ、うん、会った」

 

 

霊夢「あいつに出されたコーヒーとか飲んだ?」

 

 

日焼けしたチルノ「ううん、飲んでない」

 

 

霊夢「…違うか」

 

 

大妖精「どういうことですか?」

 

 

魔理沙「あぁなるほど『コーヒー色に染まってしまったのかー』的な?」

 

 

霊夢「そう」

 

 

魔理沙「だとしたらチルノがなんか食う度に変色するだろ」

 

 

霊夢「そうよね、食べ続けているわけでもないし」

 

 

日焼けしたチルノ「黒いお菓子は好きだぞ」

 

 

魔理沙「…なんか黒いもんぶっかけられたとか」

 

 

大妖精「それだったら泥遊びとかで」

 

 

霊夢、魔理沙「あぁ~…」

 

 

日焼けしたチルノ「言っとくけどあたい昨日泥遊びしてないからね」

 

 

 

 

 

 

 

魔理沙「結局原因は分からんかったが別にこのままでも良いんじゃねぇか?」

 

 

日焼けしたチルノ「うーん、良いのかなぁ」

 

 

大妖精「確かにワイルドなチルノちゃんも素敵ですけどやっぱり元のチルノちゃんの美しい肌の方が良いですよ、綺麗ですし」

 

 

霊夢(なんだろう…最近大妖精から暴走しているときのアリスと同じ臭いを感じるわね)

 

 

魔理沙「だなぁ、お前が真っ黒だと違和感が半端ねぇもん」

 

 

日焼けしたチルノ「だったらあたい元に戻りたいなぁ」

 

 

魔理沙「でもよ、変色したことにもし意味があるんだったらどうなんだろうな」

 

 

霊夢「意味?」

 

 

魔理沙「変化には何事にも意味があるもんだぜ」

 

 

大妖精「変化…」

 

 

日焼けしたチルノ「なんだよそれ」

 

 

魔理沙「黒くなった事でお前の中の何かが変わったのかも知れねぇだろ? ほら、強くなったとかさ」

 

 

日焼けしたチルノ「!! あたい強くなったのか!?」

 

 

霊夢、大妖精「えぇ…根拠は…?」

 

 

魔理沙「そんなもんねぇよ、NEWチルノだNEWチルノ」

 

 

日焼けしたチルノ「おぉ! でも何がニューなんだ?」

 

 

魔理沙「そうだな…バニラアイスあるだろ?」

 

 

日焼けしたチルノ「おう」

 

 

魔理沙「どう思う」

 

 

日焼けしたチルノ「最強に美味い」

 

 

魔理沙「そこに砕いたチョコチップクッキーを加える」

 

 

日焼けしたチルノ「あ、それも最強に美味い」

 

 

魔理沙「どう思う」

 

 

日焼けしたチルノ「……」

 

 

 

 

 

 

 

日焼けしたチルノ「超最強じゃん」

 

 

霊夢、大妖精「!?」

 

 

魔理沙「だろ? でだ、良く考えろ? よーく考えろよ? 今の説明の部分のバニラアイスをお前に、チョコチップクッキーを体の黒こげに置き換える」

 

 

日焼けしたチルノ「…」

 

 

魔理沙「どう思う」

 

 

日焼けしたチルノ「……」

 

 

日焼けしたチルノ「最強の上に最強が乗った」

 

 

魔理沙「で?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日焼けしたチルノ「あたいったら超最強じゃん!!」

 

 

霊夢、大妖精「!!?」

 

 

魔理沙「ククッ…! だ、だろ?」

 

 

日焼けしたチルノ「うんそうだよ! あたいったら超最強じゃん! 大ちゃん大ちゃん!」

 

 

大妖精「えっ? えっ?」

 

 

日焼けしたチルノ「あたいずっとこのままでいるよ! 超最強なら誰にも負けないじゃん♪ あっはっはっは!」

 

 

大妖精「ち、チルノちゃ~ん? 肌の色が変わっただけでそれは」

 

 

魔理沙「くっふふふっふふ…!」プルプル

 

 

霊夢「あんたチルノで遊ぶのも程々にしときなさいよ」

 

 

 

 

 

 

日焼けしたチルノ「でも何で超最強になったのか知りたい!」

 

 

魔理沙「確かに変色の原因は知りたいぜ」

 

 

霊夢「最強は置いといてもそれは知りたいわね」

 

 

大妖精「…あっ! 紫さんなら知ってるんじゃないでしょうか」

 

 

魔、チ「ババア?」

 

 

霊夢「紫か…アイツなら知ってるかもね」

 

 

魔理沙「だな、呼んでくれよ霊夢」

 

 

霊夢「また私が呼ぶの?」

 

 

魔理沙「だってお前が呼ぶと一発で来るじゃん」

 

 

霊夢「……はぁ…ほらそこどいて、そこに背負い投げするから」

 

 

大妖精「せ、背負い投げ?」

 

 

日焼けしたチルノ「おぉ! 寺子屋で見せてくれたやつか!」

 

 

 

霊夢「はぁ…行くわよ?」

 

 

 

 

 

 

霊夢「紫愛してるわ! 超愛してる!」

 

 

 ギュオン!

 

 

八雲紫「霊夢ー♪ ゆかりんも超愛して」

 

 

 霊夢はいきなり背後に現れた紫の伸ばしてきた腕を掴み、肘を紫の脇の下に入れ、肩越しに引き手で引いて投げた!

 

 

霊夢「おらぁ!」ブン

 

 

紫「ぐほぉ!!」ドゴッ

 

 

日焼けしたチルノ「おぉー! スゲー!」

 

 

大妖精「うわぁ…」

 

 

紫「いったい…! 背中痛いっ!」

 

 

霊夢「紫、あんたにちょっと聞きたい事があるんだけどさ」

 

 

紫「れ、霊夢…! そんなことよりわ、私の背中が…」

 

 

霊夢「聞いてる? 聞きたい事があるの」ニッコリ

 

 

魔理沙「酷だろ、いきなり背負い投げされて質問責めとか」

 

 

 

 

 

紫「酷いわよぉ♪ 霊夢ぅー♪」

 

 

霊夢「出てくるときに抱き付いて来なきゃやらないっての」

 

 

魔理沙「何でちょっと嬉しそうなんだよお前は」

 

 

紫「だって愛してるって…きゃっ♪」

 

 

霊夢、魔理沙「…」イラッ

 

 

霊夢「紫、さっきも言ったけどあんたに聞きたい事があるの」

 

 

紫「良いわよ♪ 何でも聞いて」

 

 

霊夢「アレの原因教えて」

 

 

紫「え? …おおぅ!?」

 

 

日焼けしたチルノ「! ふん、どうだババア! ニューあたいだぞニューあたい! 超最強だぞ!」

 

 

日焼けしたチルノ「今ならババアだって指一本で倒せるぞ! あっはっはー!」

 

 

大妖精「ゆ、紫さんごめんなさい! チルノちゃんは悪気があってああ言ってる訳ではなくて」

 

 

霊夢「魔理沙のせいよ」

 

 

魔理沙「半分はアイツの頭の問題だろ」

 

 

紫「あらあらふーん? このゆかりんを指一本?」

 

 

日焼けしたチルノ「そうだ! けちょんけちょんにしてやる!」

 

 

紫「日焼けした程度で?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霊夢、魔理沙、大妖精「え」

 

 

日焼けしたチルノ「え…えっ…!?」

 

 

紫「? だから日焼けした程度でって」

 

 

霊夢「えっ…ひ、ひや…け?」

 

 

紫「えぇ、あんなのただの日焼けじゃない」

 

 

 

 

 

 

 

霊、魔、大、チ「ええぇぇーー!!?」

 

 

紫「驚き過ぎじゃないかしら…」

 

 

紫「…」

 

 

紫(まぁただの日焼けじゃないかもしれないわね…♪)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【原因を探ろう! 教えてパチュリー】

 

 

 

パチュリー・ノーレッジ「良い? 日焼けっていうのはね?」

 

 

日焼けしたチルノ「うん」

 

 

大妖精「はい」

 

 

パチュリー「紫外線を皮膚に浴びることにより皮膚が赤く炎症を起こす急性症状と、メラニン色素が皮膚表面に沈着することなのよ、日光の過剰照射の結果として発生して照射された紫外線がメラニンの保護能力を超えている時に起こるのよ」

 

 

チルノ、大妖精「…」

 

 

大妖精「す、すいません」

 

 

日焼けしたチルノ「簡単にって言ったじゃん」

 

 

パチュリー「……凄く簡単に言ったのに」

 

 

小悪魔(こあ)「まぁ早い話が紫外線という名前の光をチルノさんが浴び続けてしまったから肌が黒くなってしまったんですね♪」

 

 

日焼けしたチルノ「おー、そーなのかー!」

 

 

こあ「そーなのだー♪」

 

 

チルノ、こあ「わはー♪」

 

 

大妖精「紫外線…ですか」

 

 

パチュリー「…今ので分かったの?」

 

 

こあ「相手は子供なんですから分かりやすく言わないとダメですよ?」ヒソヒソ

 

 

パチュリー「…レミィに分かるように言えば良かったってことね」ボソッ

 

 

こあ「それはそれで…良いんですか…?」

 

 

パチュリー「良いのよ、伝えて分からせることは重要だもの」

 

 

パチュリー「紫外線のことも教えるわ、レミィにも分かるように言うから安心なさい」

 

 

パチュリー「紫外線は太陽の光に含まれているの、強い日差しを浴びれば浴び続けるほど体は黒くなっていくわ、個人差があるけどね」

 

 

日焼けしたチルノ「太陽の光? そんなの毎日浴びてるぞ?」

 

 

パチュリー「そこが疑問なところなのよ、昨日は普通の肌の色だったらしいじゃない、それなのに半日足らずでそんなに黒く変色するなんてまずあり得ないわ」

 

 

大妖精「なら…原因は?」

 

 

パチュリー「あなたの体に異常が起きてる、もしくはチルノだけに影響与える何かが自然に起きている、妖精なら自然の影響をモロに受けるから、ね」

 

 

日焼けしたチルノ「でも体が黒くなっただけだし痛くも痒くもないぞ?」

 

 

パチュリー「それか…」

 

 

チルノ、大妖精「?」

 

 

パチュリー「何者かがイタズラであなたの体を黒くしたか」

 

 

チルノ、大妖精「!」

 

 

パチュリー「でもイタズラの範疇を越えてるわね、そういう能力持ちの何者かが新しく現れたのかもね」

 

 

日焼けしたチルノ「なっ何ぃ!? もしそうだったらあたいやられっぱなしじゃんか!」

 

 

パチュリー「悪魔でも仮説よ」

 

 

大妖精「治療法とかないんですか?」

 

 

パチュリー「無いことも無いわね、あなたたちの言う一回休みになってみればいいんじゃないかしら」

 

 

チルノ、大妖精「!」

 

 

日焼けしたチルノ「痛いのは嫌だなぁ」

 

 

大妖精「わ、私も反対です」

 

 

パチュリー「でしょうね、まぁ異常は今のところ無さそうだから気にしないでもいいと思う、もし何か不調があればまた私のところに来なさい、永遠亭の医者よりは妖精のことに詳しいから何とかしてあげられると思うわ」

 

 

日焼けしたチルノ「おう! ありがとなぱっつぁん!」

 

 

大妖精「あ、ありがとうございました!」

 

 

日焼けしたチルノ「よし! なら皆に報告しに行こう大ちゃん!」

 

 

大妖精「うん! そうだねチルノちゃん!」

 

 

 

パチュリー「ふっ…♪ 忙しないわね」

 

 

こあ「えらく優しい対応でしたねパチュリー様」

 

 

パチュリー「だって興味あるもの、黒くなった原因とその何者かがいたとしたらその正体もね」

 

 

こあ「ふふっ、そうですね」

 

 

 バタン!

 

 

レミリア・スカーレット「ん? あれ? パチェ、お客が居たんじゃないの?」

 

 

パチュリー「たった今帰ったわよ」

 

 

レミリア「そう…残念ね、一緒に遊ぼうと思っていたのに」

 

 

パチュリー「あなたみたいにいつも暇じゃないのよあの子たちは…って妖精も似たような物かしら」

 

 

レミリア「むっ! 何よ! 私が年がら年中暇だって言いたいの?」

 

 

パチュリー「そうなんじゃないの?」

 

 

レミリア「…」

 

 

パチュリー「…」

 

 

レミリア「う~…」

 

 

パチュリー「ちょっとは否定してほしかったわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【チルノは焼けても友情は焼けない】

 

 

 

ルーミア「ぶっ…!! くふふっ…!! わはははははは!!」ゲラゲラ

 

 

日焼けしたチルノ「笑うなよルーミアぁ!」

 

 

ルーミア「まっ…! わはははー! 真っ黒なのかー!! わひゃひゃひゃ!」ゲラゲラ

 

 

大妖精「うん、ルーミアちゃんなら笑うと思ってたよ…」

 

 

リグル・ナイトバグ「それ日焼けなんだ、すごいね」

 

 

ミスティア・ローレライ「炭火焼きで焼かれたみたいに真っ黒だね」

 

 

橙「真っ黒なネコでもそこまでは黒くならないよね」

 

 

藤原妹紅「そういう問題か?」

 

 

上白沢慧音「不思議なこともあるものだな…」

 

 

妹紅「チルノが日焼けか、珍しいもん見…いや、不謹慎かもな…慧音はどう思う?」

 

 

慧音「う~む…」

 

 

慧音「チルノは氷の妖精…太陽の光の熱だな、それを苦手としているから日焼けなどとは無縁だと思ったのだが」

 

 

妹紅「見事な日焼けをしてるもんな」

 

 

慧音「そうだな…言い方は悪いが、日焼けをする前にチルノなら溶けてしまいそうな気がするのだが」

 

 

妹紅「あぁ、私もそう思ったよ」

 

 

妹紅「やっぱり紅魔館の魔法使いが言うように何者かの仕業なのかもしれないな」

 

 

慧音「日焼けをさせただけなら可愛いイタズラで済むが…もし他に何か企んでいたとしたら注意しなければな」

 

 

妹紅「まだまだわかんない事だらけだから今のところは待つしかないな、色々と」

 

 

慧音「そうだな、しかし…もしチルノに何か危害を加えたり悲しませようとする者であったならば」

 

 

妹紅「ならば?」

 

 

慧音「頭突きだけでは済まさんよ、ふふっ」

 

 

妹紅「あはは、こりゃ特別授業コースだな♪」

 

 

 

 

ルーミア「チルノ、お前の事は友達だと思ってる…だからこれだけは言わせてくれ」

 

 

日焼けしたチルノ「な、何だよ?」

 

 

ルーミア「…」

 

 

 

 

 

 

 

ルーミア「黒いキャラはこの私だけで間に合ってるのだー!」

 

 

日焼けしたチルノ「な、なにぃ!?」

 

 

ルーミア「バカルテット+大ちゃん&橙に黒いキャラは私だけで充分なのだー! よしんばリグルが黒光りのアレだったとしても私は闇を操るのだからこれ以上黒キャラはいらねーのだー!」

 

 

リグル「!!?」

 

 

ミスティア、橙「出た! ルーミアの心無い天使! 『言葉攻め!』」

 

 

ルーミア「わーははのはー! どーだ! 正論過ぎて何にも言えないだろう!?」

 

 

リグル「いや…ルーミア、私はホタ」

 

 

日焼けしたチルノ「す、好きで焼けた訳じゃないんだぞあたいは!」

 

 

ルーミア「知るかなのだー! 悔しかったら黒キャラの座を賭けて私と勝負するがいいのだー!」

 

 

日焼けしたチルノ「く、くそぅ、戦うしかないのか!?」

 

 

ルーミア「わははー♪ かかってこ」

 

 

 

 ズイッ!

 

 

 

大妖精「ルーミアちゃん♪」ニッコリ

 

 

ルーミア「!?」ビクッ

 

 

大妖精「好き勝手言ってるけど私はね? チルノちゃんならどんなチルノちゃんでも大好きなの、分かるかな?」ニコニコ

 

 

ルーミア「ひっ!?」

 

 

大妖精「いつもの透き通るような美しい肌の色のチルノちゃんも大好きだし、このワイルドな日焼けしたチルノちゃんも大好きなの? 分かるかな? わかるよね? わかれよ? ね?」

 

 

ルーミア「!!?」

 

 

DIE妖精「返事」ゴゴゴ

 

 

ルーミア「ひゃっ、ひゃい…!」

 

 

大妖精「うん♪ だよね♪ チルノちゃん、ルーミアちゃん分かってくれたよ♪」

 

 

日焼けしたチルノ「お? お、おう…わ、分かってくれれば良いけど…」

 

 

 

ミスティア「…あの怖い大ちゃんに勝てる人って寺子屋にいると思う?」

 

 

リグル「いないよ…」

 

 

橙「いないと思うよ…」

 

 

ミスティア「だよね…」

 

 

 

ルーミア「まぁ…なんなのだー」

 

 

日焼けしたチルノ「うん?」

 

 

ルーミア「もしチルノを日焼けさせた奴がいてそいつのことが分かったらそいつを皆でやっつけに行くのだー、それでいいかー?」

 

 

日焼けしたチルノ「! おう! ありがとなルーミア!」

 

 

ルーミア「そうすれば日焼けも治るしなー♪ 黒キャラも返上出来るもんなー」

 

 

日焼けしたチルノ「そうだな! でもちょっと思っちゃったんだけどさ」

 

 

ルーミア「?」

 

 

日焼けしたチルノ「日焼けしたあたいも悪くないだろ? ニシシ♪」

 

 

ルーミア「! わはー♪ まーなー♪」

 

 

日焼けしたチルノ「だったら日焼けしたままのニューで超最強のあたいを少しの間楽しむとするよ」

 

 

ルーミア「…チルノらしいなー♪」

 

 

大妖精「ふふっ、そうだね」

 

 

日焼けしたチルノ「よーし! せっかくの日焼けだ! 他の皆にもニューあたいを見せつけてやりにいくとするかー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

日焼けしたチルノ「行くぞ! あたいに続けっ!」

 

 

大妖精、ルーミア「おーー♪」

 

 

 

 

 

 

 おしまい♪

 

 

 






 日焼けしてもチルノはチルノ♪ 性格は全く変わりませんね


 それではここまで読んでいただいてありがとうございました、お疲れ様でした♪


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