今回はカオスです…何も考えずに読んでいただければと思います。
それでは始まります♪
【眠れぬマヨヒガのゆかりん】
《マヨヒガ、深夜、紫の寝室》
八雲紫「…」
カチ…コチ…カチ…コチ…
紫「…」
カチ…コチ…カチ…コチ…
紫「…」
紫「…」
紫「眠れねぇ…」
紫「何で眠れないのかしら、どうして寝付けないのかしら、今の私は覚醒ゆかりんね」
紫「なんて言ってる場合じゃないわ…ゆかりんが寝付けないなんて幻想郷が危機に陥るレベルの問題なのに…これは由々しき事態よ…」
紫「幽々子の親友なだけにね」
紫「…」
紫「つれぇわ」
紫「今…1:00か、霊夢には迷惑掛けたくないし、幽々子は寝てるだろうし…私は寝られないし」
紫「…」
紫「え、マジでどうしよう…ゆかりん一人で起きてんの? 朝まで? いやいやないない♪ そんなことって絶対な」
紫「…!」
紫「ないないないない! おバカさんね、わんちゃんあると思ったゆかりんどっか飛んでけ! このバカちんがぁ!」
紫「…あ」
紫「なんだ簡単なことじゃない」
紫「眠れないのなら寝なきゃ良いのよ、一人が嫌なら一人にならなきゃ良いのよ、ゆかりんったら天才ね♪」
紫「フフフ♪」ニッコォ♪
《藍の寝室》
八雲藍「ん…」モゾッ
藍(今何時だ…? ……1:00か、後五時間は寝れるな)
藍(紫様は後十時間ぐらいは寝るのだろう、正直いつまで寝てるんだこんにゃろうだがそれは紫様の特性の様なもの…つべこべ言ってはいられない)
藍(私も昼までぐっすり寝てみたいものだ…いや、そんなことをしたら朝に起きられなくなってしまう…生活のリズムが乱れてしまう、家事や仕事もあるから乱すわけにはいかん)
藍(橙と過ごす時間すらも取れなくなってしまう…やはり早起きは三文の徳だ、紫様にも私を見習ってほしいものだな)
藍(しかし霊夢が早寝早起きだというのにそこは合わせようとしないのは不思議だ…自分の生き方までは流石に曲げられないのか…?)
ギュオン
藍(……考え込んでしまったな、はやく寝ねば…こうやって目を瞑れば誰でも夢の中…あの夢の続きは見れないかな)
藍(橙と二人で外の世界に散歩か…中々素晴らしい夢だったなぁ……って)
藍(…今……ギュオンって音しなかったか…?)
藍(……いや、気のせいか)
紫「ちわーっす! いなり寿司のお届けでーす♪」
藍(!!?)
紫「八雲の藍さーん! デリバリーゆかりんのいなり寿司! お届けにあがりましたー♪」
藍(な!? なん…!? なんだ!?)
紫「こちとらお仕事なんでねぇ、早いとこお代を払っていただかないと困るんですよ!」
藍(いなり寿司!? お仕事!? 一体何なんだ!? 紫様は何を……はっ!?)
このとき、八雲藍は休み掛かっている脳をフル回転させて状況を把握した!
藍(なるほど珍しいですね紫様、あなたが寝付けないとは…! それで暇だとか一人じゃゆかりん寂しいとか…そういう感じで私のところにきたんですね!? あなたという人は本当に…!)イライラ
紫「お代を払え♪ お代を払え♪ いなりずっしのお代♪」
藍(ふっ…甘くみられたもんですね紫様、こちとら我慢することに関しては幻想郷の中でもトップクラスだと自負しているんですよ、私は絶対に起きない!)
紫「いなりとえ○りで寿司○昧…きゃっ♪」
藍(!? …と、とにかく絶対に起きませんよ! 起きたら紫様の思うつぼ、なんならこの状況の中で寝てやりますよ! さぁかかってくるがいいスキマァ!)
紫「ふんふーん♪」スッ
カチッ!
藍(カチッ…?)
紫「ドーはドSのゆうかりん♪ レは、霊夢のレ~♪」
藍(歌いだしたー!?)
紫「ミーは、ミスティアごちそうさん♪ ファーは…ふんふふふーん♪」
藍(思い付かないなら無理に歌わないで下さいよ!)
紫「ソーはそーなのかー♪ ラーは、藍もっと働け!」
藍(こんの、スキマぁ…!)
紫「シーは、死ぬがよい」
藍(恐いわ!)
紫「さぁうー☆ たいまーしょー♪」
藍(レミリア!?)
カチッ!
紫「らん らん らん♪ ちぇん触る♪」
藍(はい!?)
紫「流石にゆかりん見過ごせないわよ♪」
紫「らん らん らん♪ ちぇん触る♪」
藍(触るわ……!? いやいや触るわけないだろうがぁ!)
紫「ゆかりんのー、八雲藍モノマネシリーズー♪」
藍(休ませる気がないのか!? この人は!)
紫「900年前に藍が小さかった頃にゆかりんの事を言い間違えたとき」
藍(!?)
紫『おかあさん、あ…///』
紫『え? 藍、今なんて?』
紫『ゆ、紫しゃま! な、何でも、何でもありましぇん!』
紫『お母さん? ふふっ♪ 藍ちゃんカーワイイ♪』
紫『あうう…///』
藍(うわぁぁ!? な、何で覚えてんですかこの人は!?)プルプル
藍(やめて…! やめて下さいよ紫様! は、恥ずかしい…///)プルプル
紫「893年前に幽々子にからかわれた時の藍」
藍(なにぃっ!?)
紫『藍ちゃーん、はいお稲荷さんあげるわぁ♪』
紫『わー♪ 幽々子どにょ、ありがとうございます♪』
紫『ふふふーん♪ あーん♪ モグモグ』
紫『あっ!?』
紫『この世の食べ物は私のものよぉ♪ 藍ちゃんのお稲荷さんも私のものよぉ♪ あげないわぁ♪』
紫『う、うぅぅ…びえー! 紫しゃまー! 幽々子どにょがいじめるー!』
藍(何で覚えてんですかほんとにもおぉぉ!!)
藍(私はあんなに滑舌悪かったか!? いや、そんなはずは…)プルプル
ギュオン
紫「ふんふーん♪」ゴソゴソ
藍(!! いかん! 今は寝るか起こされるかの真剣勝負! ペースを乱されるな八雲藍!)
ヒョイ
紫「よっと…あら、やっぱり起きてた?」
???「紫さん、いきなりスキマから引っ張り上げないでくださいよ、びっくりするじゃないですか」
紫「何してたの?」
???「小説書いてました」
藍(は!? え!? 誰か呼んだの!?)
紫「出来は?」
???「イマイチです、ネタが思い付かなくて」
紫「ふーん、じゃ勝負しない?」
藍(え!? 何でそうなるの!?)
???「何を突然…あぁ、そういことですか」
紫「そ、ネタが思い付くかもだし、私は寂しくないし」
???「言わなくても分かりますよ、私のこと知ってるでしょう?」
紫「まぁ、そうだけど」
???「勝負は『○○りんバトル』ですか?」
紫「そうよ」
藍(なんですかそれは!? …! それとここにいるのは誰だ!?)
???「○○りんとあだ名を付けられる、もしくは付けられた者しか挑戦することが出来ない幻想郷の伝統勝負」
紫「弾幕ごっこに勝ることはない、女と女の伝統勝負」
藍(勝らないんですか!?)
紫「ルールはパン屋さんルールでいいわね」
?「はい」
藍(は!?)
紫「勝負よ! さとり!」
???→古明地さとり「勝負です、紫さん」
藍(ええぇぇぇぇ!? なんか凄いのが家にいるー!)
さとり「チョココロネ!」
紫「先手か…クロワッサン!」
さとり「なっ!?」
紫「ふふのふ♪ これでサンドイッチとのコンボは使えないわよ♪」
さとり「くっ! なら、コーヒー牛乳でいきます」
紫「守りを固めたのね、やるじゃない」
さとり「これで終わりだと思ってます?」
紫「なにぃ!?」
さとり「クルミパンとフランスパンのコンボ発動」
紫「やばっ!?」
さとり「これであなたはツナサンドバリアは使えませんし、ウインナーロールドリラーも使えません」
紫「! …心を読んだな!?」
さとり「さとりですから」
藍(な、何が起こっているんだ!?)
紫「くっ…玄武の型か…」
さとり「どうします?」
紫「…アンドーナッツ」
さとり「あれ、博士戦法ですか?」
紫「さあ…どうかしら」
藍(解説者を呼んでくれ…! この人たちはどうかしてる!)
さとり「心を読む気にもなれない退屈な試合ですね、フランスパンをガーリックフランスに変更、これでアーモンドナッツを特殊召喚します」
紫「む!」
さとり「まだです、ベーグルをスタッフが美味しく頂いた事による錬成効果により、ガーリックフランスとアーモンドナッツに錬成します! これで錬成召喚の準備が整った!」
さとり「ガーリックフランスとアーモンドナッツを生け贄にして出でよ! メロンパン!!」
藍(何故ぇ!? ガーリックとナッツは何処に消えたぁ!)プルプル
紫「!!?」
さとり「…降参してください、あなたを殺したくない」
紫「…」
藍(えっ!? 命掛かってんですか!? この馬鹿げた争いに!?)
紫「さとり」
さとり「?」
紫「幻想郷の管理人さんはね、一歩も退かないのよ」
さとり「…残念です」
藍(か、かっこよくない…!)
さとり「ならば…香ばしいメロンパンに包まれ、心を闇に沈めて差し上げましょう!」
ゴゴゴゴ!
紫「!」
藍(ちょっとー!? 何の音ですかー!?)
さとり「ふふっ♪ 勝負ありです」
紫「……」
紫「ふっ…」ニヤリ
さとり「ん!?」
紫「さとり、覚り妖怪が心を読むのをやめたらそこで試合終了よ?」
さとり「負け惜しみですか? メロンパンはすぐそこまで迫って来てますよ!」
藍(恐いんだよ! 色んな意味で!)
紫「……」
さとり「ふふっ、ほら、手も足も出ないで」
紫「チョコクロワッサン」
さとり「なっ!!?」
バリーン!!
藍(さっきから何の音なんですか!?)
紫「アンドーナッツに気をとられ過ぎよ」
さとり「…!」
紫「私は駒を二個しか出してない、それなのにあなたはコストギリギリのを連発、そんなカツカツな駒を使い続けてたらチョコクロワッサンに勝てるわけないでしょう?」
さとり「ぐっ…! 勝負を急がせ過ぎましたか」
藍(『ぐっ』…じゃないよ! 急がせ過ぎたとか分かんないですから!)
紫「ベーグルのときに私の心を読んでたら私の負けだったかもね…心を読まれたらこの戦法は使えないもの」
さとり「私の…負けですね」
紫「チョコ・クロワール・ミ・ケラン・ジェ・ロン」
ドドドドド!
さとり「ぐああああぁぁ!」
藍(名前名前!! てか『ぐあああ』って何!? どうなってるんですかぁ!?)
そして二分後…
さとり「流石です紫さん、お見事でした」
紫「あなたもね、中々良い試合だったわ」
藍(目開けてないから頭が疲れた)
さとり「! おぉ、小説のアイディアが浮かんできましたよ、一勝負してみるものですね」
紫「気分転換になったでしょう?」
さとり「はい、ゆかりん色々とありがとうございました。」
紫「こっちこそありがとねさとりん」
藍(仲良いですね…)
紫「それじゃお帰りは足元のスキマから」スッ
ギュオン
さとり「えぇそれでは、さようなら」
紫「ばいばーい♪」
ギュオン
紫「あ~♪ んん~♪ 楽しかったわ!」
藍(私は全然楽しくないです…)
紫「…」
藍(…)
紫「…」
藍(…?)
紫「…」
藍(お? 諦めたか?)
紫「…」
藍(…はぁ、これでやっと寝られ)
紫「藍」
藍(…)
紫「…」
藍(…)
紫「ゆかりん寂しい! 起きて?」
ガバッ!
藍「だったら最初からそう言いなさいよ訳の分からん事を何回も何回もぉ! 今何時だと思ってるんですか!?」
紫「あ」
藍「ん!? あっ…」
紫「…」
藍「…」
紫「…」
藍「…」
紫「起きてるんだったら余計な体力使わせるんじゃないわよ!」
藍「好き勝手やったのはあなたの方でしょうがよぉ!」
紫「寝れないのよ! 構え!」
藍「構えるかぁぁ!!」
おしまい!
【おまけ】
紫「こうやって一緒の布団で寝るのって何年振りかしらね♪」
藍「何百年振りの間違いでしょう…?」
紫「またそういうこと言う…ゆかりんは年齢じゃ語れないのよ?」
藍「だったら早く寝てくださいよ…もう4:00ですよ?」
紫「ゆかりん寝られない」
藍「…羊でも数えたらどうです?」
紫「じゃあ一緒に数えて」
藍「はい…?」
紫「私とあなたの頭の中をスキマで繋げるから一緒に数えてって言ってるの」
藍「…それで本当に寝ます?」
紫「寝る」
藍「…ではどうぞ」
紫「よっしゃ♪」スッ
ギュオン
藍「おやすみなさい紫様」
紫「お休み藍」
藍「…」
紫「…」
羊が一匹、羊が二匹、羊が三匹
羊が四匹、幽々子に食われた
藍「こらこらこらこら!」
紫「藍、うるさいわよ…」
藍「余計なことを考えないでくださいよ!」
紫「いや…食べそうかなって」
藍「知りませんよ! 羊だけで良いんです! 寝なさい!」
紫「はい」
藍「…」
紫「…」
羊が一匹、羊が二匹、羊が三匹
羊が四匹、マエリベリー・ハーンが一人
藍「メリー違いだよ!」
紫「メリーさんの~ ヒツジ~♪」
藍「人間じゃないですか! 羊を数えなさいよ!」
紫「うい」
紫「…」
藍「…確か外の世界の人間でしたっけ?」
紫「度々こっちに来るみたいね、何処の次元から来ているのかは知らないけど♪」
藍「はぁ…」
紫「…」
藍「…」
羊が一匹、羊が二匹、羊が三匹
羊が四匹、羊が五匹、羊が六匹
羊が七匹、羊が八匹、チルノが⑨
藍「アウト」
紫「えー…」
藍「⑨=チルノはやめて下さいよ…」
紫「お約束かなって」
藍「寝てください」
紫「ほい」
藍「…」
紫「…」
諏訪子が一匹、諏訪子が二匹、諏訪子が三匹
藍「何故っ!」
紫「羊が寝かせてくれないから」
藍「カエルで寝れる妖怪がどこにいるんですか!」
紫「いけるかなって」
藍「無理!!」
紫「あい」
紫「…」
藍「…」
橙が一匹、橙が二匹、橙が三匹
藍「ちぇぇぇん…♪」
紫「…」
藍「…」
紫「…? 藍?」
藍「スー…スー…」zzz
紫「えぇ!? 寝たぁ!?」
藍「橙…ふふっ…スー…」zzz
紫「ちょっ…! 『ふふっ』じゃないわよ! 私より先に寝るなぁ! 起きなさい藍!」スッ
藍「スー…スー…」ユサユサ
紫「くっ、橙を出したのは失敗だったわね…」
藍「スー…スー…」zzz
紫「…私も寝よう」
紫「…」
紫「…」
羊が… ん?
先程数えた三匹の諏訪子が紫を見ている
紫(ん?)
よくも増やしてくれたなケロ
よくも増やしてくれたなケロ
よくも増やしてくれたなケロ
紫(!?)
祟ってやるケロ
祟ってやるケロ
祟ってやるケロ
紫(いっ…!?)
ケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロ♪
紫(い…いやあぁぁぁ!!!)
ケーロケロケロ♪
その日八雲紫は寝れませんでした…
《守矢神社》
洩矢諏訪子「ぐふふ♪ …グーグー…」zzz
八坂神奈子「何をニヤニヤしながら寝とるんだ…」
東風谷早苗「むにゃむにゃ… 神奈子様の~…ふふっ…♪ スー…」zzz
神奈子(!? 何だ!? 神奈子様の何なんだ早苗ぇ!)
ほんとにおしまい!
カオス…いや、深夜テンションの何かのような気がしますね
ここまで読んでくださってありがとうございました!