東方紫藍談  ~紫と藍の幻想談~   作:カテサミン

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 今回は夏の終わりをコンセプトにしてます…が夏はあまり関係ないような…

 夏の終わりに執筆したからだと思います…


 それでは始まります♪




《第5談》夏の終わりに二暴れ

 

 

 【夏の終わりに、恐れと怒り】

 

 

 紫と藍の憩いの場…マヨヒガにて

 

 

橙「藍様~!」タタタ

 

 

八雲藍「橙! 待っていたよ」

 

 

橙「ごめんなさい、お待たせしてしまって…」

 

 

藍「良いんだよ橙、急に呼び出してしまった私の方が悪いのさ」

 

 

橙「そんなことありませんよ! 悪いのは」

 

 

藍「ふふふ、橙は優しいな♪ その気持ちだけで充分だよ」

 

 

橙「藍様…」ジーン

 

 

藍「橙…」

 

 

橙「…あ、ところで藍様、橙に用事とは…」

 

 

藍「あぁそうだったね、橙、用事というのは他でもない、今日はここマヨヒガで私と話をしないか?」

 

 

橙「お話ですか?」

 

 

藍「ここ最近一緒にいる機会がなかったからね、ほら、今年も夏が終わるだろう? 夏の間に橙が何をしてきたかを聞かせてほしいんだ、夏の思い出…作って来たんだろう? 聞かせてくれないか?」

 

 

橙「はい、とっても沢山作って来ました! 色んなところに皆と行って、色んな話をしてそれから」

 

 

藍「ははは、一度に話されると流石の私でも混乱してしまうよ、そろそろ夕飯の時間だから食べながら話そう」

 

 

橙「!! 藍様、作ってくださるのですか!?」

 

 

藍「もちろん、なんなら泊まっていくかい?」

 

 

橙「はい! 喜んで!!」ニパー

 

 

藍(グフッ♪ 心が洗われる、最高だ)

 

 

藍「では居間で待っていなさい、私は支度をしてくるからね」

 

 

橙「はい! お邪魔します!」タタタ

 

 

藍「お邪魔します、か…橙、ここはお前の家でもある、いつでも気軽に来てくれても構わないというのに…というか私に会いに来てほしい」

 

 

藍「あぁ橙…今日は二人でずっとずっと一緒いられる…! あの可愛い声も可愛い容姿も可愛い尻尾も今日は私のもの…あぁぁぁああ…♪」

 

 

藍「みなぎってきたぞ! ちぇぇぇぇぇんん!!」

 

 

藍「……」ニヤァ

 

 

藍「グフッ♪ こうしてはいられぬ、早速夕飯の準備だぁ♪」

 

 

 【マヨヒガ、居間】

 

 

 

 チェェェェェンン

 

 

橙「!?」ビクッ

 

 

橙「……はぁ、また藍様ご乱心なのかな…でも仕方ないよね、お仕事いつも頑張ってるし…橙がいることで藍様のストレスが無くなってくれれば橙は…」

 

 

橙「藍様を少しでも癒す事が橙のお仕事…今はそれしか藍様のお役にたてない」

 

 

橙「…? あれ?」

 

 

橙「今日は紫様お出掛けしているのかな?」

 

 

 

 

 

 【マヨヒガ、お台所】

 

 

藍「ふふふふふふ♪ あぁダメだ、ニヤニヤが止まらないよ」

 

 

藍「何故なら今日は橙とずっと二人きり!! そしてぇ!!」

 

 

藍「あのスキマの妖怪は今日ここに帰って来ないのだよ!」

 

 

藍「スキマ様は博麗神社にお泊まりなのだからな…ふぁ~はっはっは!」

 

 

藍「仕事から開放され、小言偏屈常識逸脱スキマ女子から開放された私には怖いものなど何もない!!」

 

 

藍「気を使い、はたまた気を使い、よしんば気を使う事もない! 傾国を揺るがし蹂躙した九尾! ここに現れり!!」

 

 

藍「クカカカ…♪ 橙、ご飯を食べたら一緒にお風呂、そして一緒のお布団で寝よう…そして…」

 

 

藍「……今夜は寝かせないぞ♪ ちぇぇん…」ニタァ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

橙「!!? なんか寒気が…」ゾクッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【数十分後…】

 

 

 

藍「さぁ橙! たんと召し上がりなさい」

 

 

橙「…!? ら、藍様…! こ、これは」

 

 

藍「橙の好きな物ばかりだよ♪ 美味しそうだろぉ♪」

 

 

橙「そ、そうなんですけど…」

 

 

 ドーン!

 

 

橙(量が多すぎますよ藍様!)

 

 

橙(それに凄い豪華だよぉ…この前に紫様と藍様と橙でお夕飯を食べた時以上の物が出てるよ…それに)

 

 

橙(橙、藍様におやきが好きって言ったこと無いはずなのになんであるの…?)

 

 

橙(守矢さんの所でご馳走になって好きになったのに、しかもそれが二日前…)

 

 

橙「あ、あの藍様」

 

 

藍「どうたんだぁいちぇぇん…♪」ニタァ

 

 

橙「ひっ…!? あ…あの! こ、このお料理なんですけど、どうして橙が好きって知って」

 

 

藍「愛だ」

 

 

橙「え…!?」

 

 

藍「アモーレだよ♪」ニタァ

 

 

橙「!?」ビクッ

 

 

藍「ちなみにアモールとかいう水はHPが六十ぐらい回復するんだよ♪ フフフフ」

 

 

橙(えいちぴー!? あもーる!? 何なんですか!?)

 

 

橙(な、なんか今日の藍様はいつものキツいを通り越して…)

 

 

藍「さぁ橙一緒に…♪ 一緒に食べようね♪」

 

 

橙(恐いよぉ…!)ビクビク

 

 

藍「さぁ頂こうね♪ おっと、思わず橙に箸が伸びてしまいそうだよ♪ なんでだろうね♪」ニタァ

 

 

橙(ゆ、紫様…! た、たすけ…)ビクビク

 

 

藍「橙どうたんだぁい♪ そんなに震えてぇ♪ あぁ、寒いんだね♪ どれ、私が温めてあげよう♪ もちろんくっついてね♪ フフフ♪」ニタァ

 

 

橙「た……たす…」ブルブル

 

 

藍「んん? た?」

 

 

橙「助けてーー!! ゆかりーーん!!」

 

 

藍「え」

 

 

 

 その時

 

 

 スキマが開いた

 

 

 ギュオン ヒュー

 

 

八雲紫「いったぁ!!?」ドゴ

 

 

橙「!!? あ、あぁっ…!」

 

 

藍「な…!?」

 

 

紫「いったっ…痛いっ…!! 腰打った…!! くぅぅ、あんにゃろうどもぉ! よくも私と霊夢の邪魔を」

 

 

橙「ゆかりさまぁー!!」バッ

 

 

紫「!? ち、橙!?」ダキシメ

 

 

橙「グスッ…! ゆ、ゆかりさまぁ! 恐かった...! 恐かったですよぉ!!」

 

 

紫「ちょ、ちょっと橙!? なんでここにいる…って違うわね…なんで泣いているの?」

 

 

橙「グスッ…ヒグッ…うええん!!」ポロポロ

 

 

紫「んー…? おー良し良し、なんかわかんないけど恐かったのね、ゆかりんが来たからにはもう大丈夫よ」

 

 

橙「グスッ…ううぅ…そ、それがぁ…グスッ」

 

 

紫「あー待ちなさい、あなたがここまで泣くって事は相当ね…何か分からないけど辛かったでしょう? 無理して言わなくて良いからね…さて?」スッ

 

 

紫「ちょっと藍!? あなたがいながら橙をここまで泣かせるってのはどういうことなのかしら!? 流石の私でもそこは怒るわよ…!? って」

 

 

藍「 」ピキッ

 

 

紫「…藍?」

 

 

藍「 」

 

 

紫「? 藍、聞いてるの!?」

 

 

橙「ゆ、紫様、その」

 

 

紫「何よそのすっとぼけた顔は! 橙が泣い」

 

 

藍「うわあああぁぁぁぁ!!」ボロボロ 

 

 

紫、橙「!?」

 

 

藍「うわあああぁぁぁぁ!!」ボロボロ

 

 

紫「ちょっ!?」

 

 

藍「うわあああぁぁぁぁ!! うわあああぁぁぁぁ!」

 

 

紫「何であなたまで泣いてるのよ!!」

 

 

藍「うわあああぁぁぁぁん!! うわあああぁぁぁぁ! うわあああぁぁぁぁ!」ボロボロ

 

 

紫「…」イラッ

 

 

藍「うわあああぁぁ」ボロボロ

 

 

紫「ええい!! うっさいわ!!」パン

 

ギュオン

 

 

紫「スキマオシオキ秘術その八百九十三!! スキマに頭突っ込ませて息が出来なくなるの術!!」

 

 

藍「!!?…… !!?」ジタバタ

 

 

紫「…」

 

 

橙「紫様…藍様…」

 

 

藍「!? …!」ジタバタ

 

 

藍「……」ジタ…バタ

 

 

藍「 」スッ

 

 

紫「ちょっと気絶してなさいな」

 

 

橙「藍様…」

 

 

藍「 」チーン

 

紫「ったく何なのよ…ってうおう!? 何このフルコースの山は!? 幽々子の三倍増し増しの時ぐらいあるんじゃないの!?」

 

 

橙「ゆ、紫様、これには…」

 

 

紫「橙…今私ね、頭の中フル回転で状況整理中よ、たった今終わったけど」

 

 

紫「…でも橙、ちょーっと頭の中覗かせてね、ついでにあのアホ狐の中も覗くか」

 

 

橙「は、はい」

 

 

藍「 」チーン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【マヨヒガ、縁側】

 

 

紫「このバカ狐はっ…!! えぇ!?」イライラ

 

 

藍「 」チーン

 

 

橙「紫様…」

 

 

紫「橙! あなたは一つも悪くないわ! 藍! 起きなさいよこら! ご乱心も良いところよ!? ゆかりんがいないところでお楽しみってか!? あぁん!?」

 

 

 気絶した藍を紫は激しく揺さぶる

 

 

藍「 」ユサユサ

 

 

紫「狐の発情期は冬でしょうがよ! あなたの身勝手で橙がどれほど苦しんだか分かってんの!?」

 

 

橙「紫様!」

 

 

紫「橙、今回ばかりは溺愛では済まされないわ! これは異常よ! 非常事態なのよ! それに私の監督不行き届きでもあるわ、このバカちんの狼藉はスキマオシオキ秘術フルコースで」

 

 

橙「で、でも、橙は! 橙はそんな藍様も好きです!!」

 

 

紫「!」

 

 

橙「藍様はたまにその…暴走してしまうときもあります、でもそれは全部この橙の為なんです」

 

 

橙「こんななんの取り柄もない橙を藍様はいつも可愛がってくれています、私はそれだけでも充分なんです! だから藍様へのオシオキは…」

 

 

紫「また恐い思いするかもしれないわよ?」

 

 

橙「そ、それは……で、でも…」

 

 

紫「……まぁ良いか、その時は私が何とかしてやればいいんだもんね」

 

 

橙「!」

 

 

紫「全くまだまだ世話の係る狐だわ、誰に似たのかしら…でもね橙、藍へのオシオキはするわよ、ちょっと軽い奴にしてあげる」

 

 

橙「紫様! ありがとうございます!」

 

 

紫「ふぅ…ま、一件落着かしらね」ナデナデ

 

 

橙「えへへ…♪」ナデラレ

 

 

紫(橙…あなたは優しい、それが武器でもあり弱点でもある…それに自分自身で気付き、コントロールしてこそ八雲の名にまた一歩)

 

 

橙「紫様、あのときは助けてくださってありがとうございました」

 

 

紫「ん? あぁ、ほら前に言ったでしょ? 『助けてゆかりん』は魔法の呪文♪ 幻想郷でその言葉を口にすれば何処へでも駆け付けるわよ」

 

 

橙「紫様…ありがとうございます」

 

 

紫「橙こそ助かって良かったわねぇ、このアホの起こしたこととはいえ」

 

 

藍「 」チーン

 

 

橙「はい…あ! あの紫様、先程から気になっているのですが」

 

 

紫「?」

 

 

橙「どうして、そんなに服がボロボロなんですか? 確かスキマから出てきてくれた時からでしたよね?」

 

 

紫「あぁこれ? これはね…」

 

 

橙「?」

 

 

紫「……」

 

 

橙「? 紫様?」

 

 

紫「ぬあああぁん! あぁっ!? 思い出したら腹が立ってきたわ!!」

 

 

橙「!?」

 

 

紫「あんにゃろうどもめぇ! よくも私と霊夢のドキドキお泊まり会をよくも…よくも!」

 

 

橙「お、落ち着いてください紫様! 何があったんですか!?」

 

 

紫「橙聞いてくれる!? 私今日霊夢の所にお泊まりしようと思ってアポなしで神社に行ったの」

 

 

橙「あぽ…? え!? 連絡なしでってことですよね!?」

 

 

紫「ゆかりん大好きっ子の霊夢なら泊めてくれるはずだと思ってね、突撃よ突撃」

 

 

橙「…」

 

 

紫「神社に着いたゆかりん、霊夢の名を呼ぶも出てこなかったの、どうやら何処かに出掛けてたみたいでね」

 

 

紫「だからゆかりん、神社の中で待つことにしたの…そしたらね」

 

 

橙「…!」

 

 

紫「来るわ来るわ空気の読めないお馬鹿たち」

 

 

橙「えっ!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【数時間前、博麗神社、居間】

 

 

紫「…」

 

 

伊吹萃香「んぐっんぐっ…」グビグビ

 

 

風見幽香「…」

 

 

比那名居天子「…」

 

 

アリス・マーガトロイド「…」

 

 

紫「…」

 

 

萃香「ぷはーっ! うぃー…ヒック♪」

 

 

幽香「…」

 

 

天子「…」

 

 

アリス「…」

 

 

紫、幽香、天子、アリス「…」

 

 

アリス「お願い、誰か沈黙を破って」

 

 

紫「沈黙? さっきから萃香がただ一人喋っていたじゃない」

 

 

アリス「ただお酒飲んでただけじゃない」

 

 

幽香「アリス、コイツの家ではあれを喋るというのよ」

 

 

紫「息を吸うかの如く酒を飲む、これこそ飲んで語ると言うのよ」

 

 

幽香「へぇ…八雲家では飲まないと語れないと」

 

 

紫「あなたはお花がないと語れないでしょう?」

 

 

幽香「花は何処にでも咲くものよ」

 

 

紫「ほんとよねぇ、私の目の前にゆうかりんっていう食人植物が咲いてるものね」

 

 

幽香「…!」スッ

 

 

アリス「幽香、その振り上げた拳を降ろして…ちゃぶ台が割れるわ」

 

 

紫「ちゃぶ台はひっくり返すものよ? 風情よ風情」

 

 

アリス「なんであなたは煽るのよ!」

 

 

紫「ゆかりん煽ってない」

 

 

天子「煽るのもいいけどやっぱり直接殴らなきゃね」

 

 

紫「殴る方も痛いのよ?」

 

 

天子「それもまた一興、二倍ましでスッキリするもの」

 

 

アリス「あなたも! 何の話をしてるのよ!」

 

 

天子「殴って殴られて気持ちよくなったときの話」

 

 

アリス「うわぁ…」

 

 

幽香「まだ殴られ足りなかったのかしら?」

 

 

天子「足りないわね、あんたの拳はいい味してたけど優しさがあって物足りないわ」

 

 

紫、アリス「え」

 

 

幽香「優しさですって…?」

 

 

天子「殺意はバリバリ出してる癖にこう…グッとくる物がないのよ、かといって手を抜いてるわけでもなし」

 

 

幽香「だったら」

 

 

天子「あんた大切な人でもいんの?」

 

 

幽香「…別に」

 

 

紫「アリスさんアリスさん、向かいの幽香さんどうやら好きな人が出来たみたいよ?」

 

 

アリス「やめなさい、巻き込まないで」

 

 

幽香「そうは言うけどあなた、殴りあいを所望している割りにはその剣を振るうのね」

 

 

天子「実を言うと私はこれを使いこなせてない、だからたまに自分の体を傷つける、それがいいの」

 

 

アリス「もうあなた黙りなさいよ」

 

 

天子「お人形さんの様に口を縫い付けてみる? 初めての体験だわ」

 

 

アリス「本当に黙って」

 

 

紫「ゆうかりん」

 

 

幽香「何よ腐れスキマ」

 

 

紫「前々から思ってたんだけど『ゆの字』同士仲良くしない? 日傘もあるし」

 

 

幽香「おふざけはスキマの中でするのね、あなたと仲良くしたらもれなくあの食欲魔神がついてくる、付き合ってられないわ」

 

 

紫「よく分かったわね」

 

 

幽香「それとあなたのは普通の日傘、私の日傘と一緒にするな」

 

 

紫「ゆかりんの日傘は紫外線百二十%カット」

 

 

幽香「なら私のは百五十カット」

 

 

紫「あ、ごめん、百七十カットでした♪」

 

 

幽香「ごめんなさいね、私のは二百はカットしていたわ」

 

 

紫「バカじゃないの?」

 

 

幽香「表に出ろ、捻り潰す」

 

 

アリス「あなたたちも黙りなさい!」

 

 

幽香「沈黙を破れって言ったのはあなたよアリス」

 

 

紫「そーだそーだ~♪」

 

 

天子「破るより、破られる方が好きよ♪」

 

 

アリス「聞いてないから!」

 

 

萃香「何だっけあれ…あぁ♪ ソーダ割も良いよね、紫、また持ってきておくれよ~」

 

 

アリス「頭が痛くなるわ…」

 

 

紫「ハイハイ、愉快な会話はここまでよ」

 

 

紫、幽香、天子、アリス、萃香「…」

 

 

 

 

 

紫「お主ら何しにここにいる」

 

 

萃香「霊夢と酒盛り」

 

 

紫「許す」

 

 

萃香「よっしゃ」

 

 

天子「霊夢に一発してもらう」

 

 

紫「ゆ…るされない?」

 

 

天子「許せ」

 

 

幽香「霊夢に話がある」

 

 

紫「内容」

 

 

幽香「黙秘」

 

 

紫「許されない」

 

 

幽香「許されろ」

 

 

アリス「幽香の付き添い、個人的に霊夢に用事があるの、幽香が黙秘なら私も黙秘」

 

 

紫「許されない」

 

 

アリス「何でよ…」

 

 

幽香「あなたは」

 

 

紫「霊夢のお家にお泊まり」

 

 

幽香「くたばれ」

 

 

アリス「許されない」

 

 

天子「若干羨ましい」

 

 

萃香「純米大吟醸」

 

 

紫、幽香、アリス、天子、萃香「…」

 

 

 フゥ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紫「ゆかりん許さない!」

 

 

天子、幽香「ふざけんな!」

 

 

アリス「ふざけないで!」

 

 

萃香「これが酒の力だ」

 

 

紫「ふざけんなぁ!? ふざけてんのはどっちよ! 一方は自分の欲求もう二方は何を話すのか分からない! そんなことの為に私と霊夢との時間を割かないでよ!」

 

 

天子「何で萃香が良くて私がダメなのよ!? 大体あんたが一番欲求満たしたいだけじゃない!」

 

 

紫「萃香、私の友、酒、霊夢好き、萃香いる、私、霊夢、萃香、ハッピー、OK?」

 

 

天子「急に片言で話すな! ていうかお泊まりは良いわね♪ 皆で川の字で寝るんでしょ? 寝返り打たれて腹に蹴りを入れられた経験が無いのよ、良し決めた♪ 私も泊まる!」

 

 

紫「本当に欲望に忠実な奴ね!? 霊夢にキモいと言われた事あるでしょう!? まだ懲りてないの!?」

 

 

天子「そんなもんご褒美よ!」

 

 

紫「もういやこの天人!」

 

 

アリス「ちょっと話をするだけでしょう!? 何であなたの許可がいるのよ!?」

 

 

紫「人形に爆薬仕込むような危険な子が霊夢と話そうだなんておこがましい! あれでしょ!? 『神社に爆弾をセットしたから解除してほしければ銭をよこせ! ぐへへ』とか言うんでしょ!?」

 

 

アリス「想像力豊かね!? そんなこと言うわけないでしょうが!」

 

 

幽香「アリスの言う通り自分勝手な奴ねあなたは、霊夢はあなたの所有物じゃないのよ?」

 

 

紫「そんなことはわかってますぅ~! 束縛なんかしてませんよ? そんなこと考えてるあなたこそブーメランじゃないの?」

 

 

幽香「…霊夢と一対一…本気で勝負したいとは思っているわ」

 

 

紫「まぁ野蛮! 益々許されないわ! 向日葵の種と小一時間にらめっこして遊ぶならまだ考えたわよ」

 

 

幽香「本気で殺られたい様ねスキマぁ…!」

 

 

紫「これ以上の黙秘は肯定とみなす!」

 

 

幽香「スキマぁ!!」

 

 

萃香「酒がうめぇ♪」

 

 

天子「要石の点検も兼ねてやるって言ってんのよ! 自分の身をもってね!」

 

 

紫「間に合ってるわ! ってか欲望を隠しなさい!」

 

 

アリス「私の芸術に文句は言わせないわ!」

 

 

紫「本当に爆発させるのは駄目でしょうが!」

 

 

幽香「大体貴様のせいで私は回りの妖精共から夏の妖怪さん呼ばわりされてんのよ!! 私は夏を司っているわけじゃないってのに!!」

 

 

紫「満更でもない癖に! ゆうかりんはゆうかりんらしくしてなさいよ!!」

 

 

紫、幽香、天子、アリス「あぁん!?」

 

 

萃香「夏の夜に 酒を飲みつつ スイカ割り♪ ってか♪」

 

 

幽香「上等よ…! 表に出なさい!」

 

 

天子「! 喧嘩ね! 言っとくけど私は紫の味方でもなければあんたたちの味方でもない! どっからでもかかってきなさい!」

 

 

紫「私が作った結界の中でやるわよ! あなた達の攻撃で神社が壊れたりしたら大変だもの」

 

 

アリス「そんな不器用な喧嘩するもんですか! 魔界の戦いかたって奴を見せてあげるわよ!」

 

 

 ギュオン

 

 

 

紫「お泊まりの為に」

 

 

幽香、アリス「話をするために」

 

 

天子「痛みの最高を知るために」

 

 

紫、アリス、天子、幽香「ぶっ潰す!」

 

 

 オラーッ! ドゴッ!

 

 

 

 

萃香「おおっ…♪ 派手だねぇ、しっかしまあ」

 

 

萃香「愛されてるねぇ、霊夢♪」ニコッ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 【現在、マヨヒガ縁側】

 

 

紫「それで戦ってる最中に橙が魔法の呪文を言ったからスキマが自動発動、ここに落っこちてきたってわけよ」

 

 

橙「…」

 

 

紫「あ、別に橙を攻めているわけではないのよ? 何事もなくて良かったわ♪」

 

 

橙「紫様、その、なんか…ごめんなさい…」

 

 

紫「ふふっ、良いのよ気にしないで? さぁってと! 橙も無事だったことだし、もう一暴れしてきますか!」

 

 

橙「…」

 

 

橙(橙は幸せものです、たまに暴走してしまうけど橙の事を一番に考えてくれる優しい人)

 

 

橙(何でも相談に載ってくれてものすごい人で頼りがいのある人…そんなお二人が橙は大好きです)

 

 

橙(だけど度々不安に思うことがあります、それは…)

 

 

紫「待ってなさいよ! 霊夢は渡さないわ!」

 

 

藍「 」チーン

 

 

橙(八雲という大きな家を橙が…それを継ぐ事の覚悟を持つのが後何百年先なのか…ということです)

 

 

 

 

 

 

 おしまい!

 

 

 






 藍が橙の事に対して暴走、ご藍心モードになっていなければ普通に会話できるんです、溜まりに溜まった物が出ちゃったんです…


 後本当に夏関係ないですね、これorz

 それではここまで読んでいただいてありがとうございました♪


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