遅くなりすいません。
日本国 首相官邸 危機管理センター
現在、総理大臣以下の外務大臣以外の関係閣僚がここに集まり、事態の推移を見守り、そして、今後の対策を協議していた。
「……ヘリオポリス崩壊…か」
「総理、あと数十分で第一航宙打撃艦隊が現場宙域に到着します。また、暁型救難艦を始め、訓練航海をしていた艦艇も最低でも4隻がヘリオポリスへと進路を変えたと連絡がありました」
「そうか、だが、まさかこんな事になるとは…」
本田総理は、目頭を押さえ、瞑目する…その顔には疲労の色が色濃く見て取れる。
その総理を横目で見ながら、官房長官の近藤が今度は別の情報を報告する。
「総理、先程入った情報では、連合軍に怪しげな動きがあると情報局から警告がありましたが…」
「それについては、防衛省から、現在、連合軍の月基地には目立った動きはないそうですが、気になる通信を傍受したと…現場から報告が入ってます。内容はうまく聞こえなかったそうですが…証拠と隠滅という単語が出ていたと…」
「そうか…ヘリオポリスの一件、最悪を想定しなければな……全自衛隊は准有事態勢を維持、航宙自衛隊に発令中の防衛出動は継続…それと………オーブの技術横流しの件はどうなった?」
総理の質問に答えたのは、外務大臣の代わりの外務次官では無く、その補佐官が、口ごもる次官の代わりに答えた。
「オーブの回答は、鋭意調査中としながらも、目星はついているようでした。また、オーブの首脳部は技術横流しはするつもりは無かった様子でしたが、とりあえずは、関係者の厳重な処罰を要求しました」
「そうか、だが其れだけか?」
総理の言葉に、補佐官は苦々しい表情で"いえ"と答えた、さらに言葉を続ける。
「オーブからは、最重要参考人とされている人物が既に行方をくらませており、調査が難航しているとのことで、参考人はオーブの首長家の一角をなすサハク家の当主姉弟という事でした」
「…情報調査局にも其奴らを探させろ……逃すなよ?」
「わかりました」
補佐官が答えた直後、危機管理センターの電話がなり、防衛大臣が其れを取ったが、直後に顔を青くさせた…。
「防衛大臣?どうかしたのか?」
そばにいた内務大臣が声をかけると、防衛大臣が震える口で声を絞り出した。
「そ、総理…ヘリオポリスにて巡洋艦夕凪、以下、駆逐艦空、月風の三隻が……連合軍、ザフト軍両軍へ停戦を呼び掛けたところ、ザフト側から攻撃を受け、ザフト部隊と戦闘状態となり、先程、駆逐艦 空が撃沈されたと…しかも、奪取された連合軍の新型MSによる攻撃で、生存者無し…との事」
其れを聞いた総理以下、危機管理センターの面々は凍りつき、次には、完全なる無表情となった…そして、総理は静かにセンターにあると受話器に手を伸ばした…。
ザフト…いや、この事態を招いたクルーゼの失態により、プラント、そして連合は、一番厄介かもしれない陣営の盟主たる国から完全に敵と見なされたのである。
彼らはまだ、自分達が何をしたのか、気づいては居なかった…。
次回は出来たら今月中に投稿したいです。
完結も見えてきたので、今後についてアンケートを実施します。
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destinyルートへ行く
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宇宙戦艦ルートへ行く
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連載停止中のほかの作品を続き書けや
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新連載しつつゆっくり続きでOK
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徳田くんのR18