『犯罪者に天罰!!』
『またもやXの仕業か?』
『Xは神?それとも悪魔?』
「っくくくく...ハッハハハハハ!!!」
カランと鳴るはドアの音
コロンと鳴るはベルの音
悪魔の店には何でもあります
お客様の願いや要望を必ず叶えて差し上げます
さてさて、今日のお客様は?
〜ep38 天裁〜
−半年前−
「本日はどう言ったご用件ですか?お客様。」
「この世は腐ってる!!誰かが...誰かが裁きを下さなければならない!!だから!!」
「成る程、そう言う事ですか...では」
「右手にペン?左手には...リンゴ?」
「この2つを合わせますと...はい。一冊のノートになりました。」
「...アップルペンじゃないのか。」
「そんな事をしてしまえば魔法が解けてしまうので。」
「...どんな道具なんだ?そのノートは。」
「こちらに裁きたい人物の名前とどんな裁きを下したいかを顔を思い浮かべながら書きますと、あら不思議!その通りに名前を書かれた人物に天罰が下ります...ま、本来死神の連中が使っていました道具に改造を加えたものですが。」
「買った。それで、代償は何だ?こんな大それた道具...」
「お代は結構ですよ。忠告を聞いてさえくれれば?」
「忠告?」
「決して、コレで殺人を犯さない様に。」
Side C
あれから俺は様々な犯罪者に天罰を下した
証拠不十分で釈放された明らかな悪人
未だ警察に捕まってない凶悪犯
「っくくくく...俺が...俺こそがXだ!!」
この世界は腐ってる!犯罪者も!それを取り締まる警察も!!どいつもこいつも!!
「俺は変えてやるんだ...薄汚いこの世界を!!」
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「今日は誰に...」
お兄ちゃん...
「...」
だーいすき!!いつまでも一緒にいようね。約束だよ。
「...こいつが、」
『〇〇さんを殺した容疑で捕まっていた男、証拠不十分で釈放される!?』
「妹を...」
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「さて...どうやら忠告を無視した様ですねぇ、◻︎◻︎さん。」
「...」
「だんまりですか...良いでしょう。」
男は正体を現す...
「俺は...正しい事を...」
男は答える...
「それでもです。貴方は殺人を犯してしまった。それは許されざる事でしょう。」
「...この世は腐ってやがる。」
悪魔は無表情であった
「...願わくば、妹さんとあの世で会える事を」
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『マステマよ...これからも正義の為、天の使いとして我の元で働くのだ。』
『任せてください!神様!!』
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「...この世界も、それを作り出した神も、そして私自身も...」
悪魔は...笑い出す...
「残酷ですねぇ。」
今日も彼は店を営む
あらゆる商品が並ぶ悪魔の店を営む...