さて、タイトルから多分お察しの方もいるかもしれませんが作者はfateは多少知っている程度のにわかです。ですので設定に矛盾があればご指摘等を感想欄にお願いします。出来る範囲で修正いたしますので。
「ふむ...成る程...私が参加したころとは随分と変わってしまった様だ。聖杯一つの為にここまでの戦乱となるは...」
嘗て、始まりの聖杯戦争を戦い抜いて勝ち取った男が居た。彼は歴史上最も謎が多い人物であり、そもそも存在したのかさえあやふやな者であった。聖杯を手にした彼はそれを握りつぶした。
ー私の願い一つ叶えられない。所詮は唯の入れ物か...
彼の名はサー・サンジェルマン。嘗て人間...英霊として、最も凄惨で残虐だった第一次聖杯戦争を勝ち取った知られざる英霊である。
「また...繰り返すのか。戦いが」
ある時は不死身の男
ある時は十か国以上を話す天才
あらゆる学問に精通していて
美術以外の芸術の才を持つ
...さぁ、何が望みだ?聖杯よ。私をこんな所に呼び出して...
~SP17 理解されぬ者と話を聞かぬ者~
彼は圧倒的な力で他の者達をなぎ倒していく
笑みを浮かべながらやってはいる
だが...
「...いつもそうだ。聖杯なぞ私は一切興味がない。なのにこうして呼ばれてしまう」
瞬間、不意を突かれた彼は軽くない傷を負う。だがすぐさま指一本でデコピンをかまし死なない程度に吹き飛ばすのだった
「これで終わり...いや違う。まだ誰か来るな」
天才は呟いた。何故、戦うのか?そんなあやふやなものの為に頑張れるのか?全てを失い、全てが無駄だと悟った自分にはまったく理解が出来なかった
「人の姿を真似ても...私は人そのものを理解はできない、という事か」
もう疲れた。そういいながら彼は地面に横たわる
「...さて、貴様も聖杯を望むのでしょう?ならば私を殺して一歩進めるがいい。私はもう...疲ました」
「聖杯?何を言っているのです?あぁ、ですが手を洗うためのボウルは必要ですね。大切なことです。いつでも手は清潔に」
「...ん?」
「私が来たからには、どうか安心なさい。すべての命を救いましょう。すべての命を奪ってでも、私は、必ずそうします」
「...ちょっと待った。何か違う。というか誰を治療するっt「貴方の事ですが?」ああそう。だが心配には及びません、こんなもの魔法ですぐに治りますので」
「魔術による、治療行為?何を言っているのです貴方は?医療行為にオカルトなど必要ありません。まったくもう...変な人ね」
「...は?」
彼は目の前の女性を前にして、惚け顔になった。聖杯の事を知らず、魔術を否定し、挙句の果てには見ず知らずの自分を治療しようとする女性が
「たとえ
...成る程、目の前の女性はそういう人間...嫌、英霊なのか。彼の脳裏に浮かぶは唯一人間らしく振舞っていた時に出会った女性。
ーほら♪大人しくしないと
ー嫌、これ位別に...
ー駄目だよ。全く、ジャックはいつも無茶ばかりしてるんだから
「...ちょっと待て。今なんて言いました?」
故に、女性のセリフに違和感を覚えたのは遅すぎたころだった
目の前の女性は物凄く切れそうな刃物を持ちジリジリと近づいている
「...た、ただのかすり傷ですからだいじょ「では、治療(という名の殺菌と切断)を始めます」今なんて言いました?!治療じゃなくて何か恐ろしい単語が聞こえましたけど!?」
彼は言えども、彼女は聞く耳持たず
切断されていることには慣れているはずの彼は何故か悲鳴を上げているのだった
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「あの時は本当に無気力でしたねぇ。私は」
男は感慨深く笑みを浮かべる
ー私は人の命を救う者です。看護と治療と衛生管理が私の役目。あなたの役目はなんです?
ー...そんなものは無いですよ。私は唯のしがない逃走者。ですかr「新たな要治療患者の気配...では行きましょう。治療の時間です」...こんなことを言うのもあれですが、私が最も苦手とする人物かもしれませんねぇ彼女
「しかしまぁ彼女のおかげで『人に対する』きっかけは変わった」
男は道具を作り出す
「こうやって、道具を作り、人を試し、魂を奪う。彼女が多くの命を救うために自分を犠牲にして動くのならば」
男は正体を現す
「私は、一つの命を救うために...自分を含めたすべてを犠牲にする。という決意が生まれましたから」
彼は決意した
例え全てを失うこととなっても
過酷な運命が待っていようとも
...彼は道具を売り続ける
...本当にリクエストやコラボ等の原作に関してはにわかで書き進めてすみません!!