悪魔の店   作:執筆使い

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はい!今回のコラボはケツアゴさんとのコラボとなっています!!ダンまちは余り知らない上に今回の話は少しごちゃごちゃしていますがどうか読んでくれると幸いです。

では、コラボスペシャル始まります!!


コラボスペシャル「トンガリ帽子の復讐者と小さい竜の迷宮物語」

 

 

 

〜800年前〜

 

『お前とはここでお別れみたいだな...』

 

 

『...私も連れてって下さい!魔法はまだ出来ないけどきっと覚えます!!』

 

 

『駄目だ。お前には世話になったがその願いだけは受け付けない。俺はお前と住む世界が違うんだ。』

 

 

『でも...』

 

 

『ここに居るのはわかっているぞ!!カーム・ジェイク・ノイマッド!!』

 

 

『クソ、ファミリアの連中もう来てしまったか...さっさと逃げろ!俺と一緒に居た事がバレれば死ぬぞ!』

 

 

『嫌です!!例え死ぬことになっても私は貴方と一緒に旅をしたい!!』

 

 

『...わかった。それじゃあ、約束だ。俺はひとまず此処から逃げる。そして何年かしたらもう一度此処を訪れる。その時までに俺を驚かせる様な凄い魔法使いになれば』

 

 

『はい!何年でも!!何十年でも待ちます!!』

 

 

『いい返事だ。それじゃあ、またな。』

 

 

..................................

 

....................

 

............

 

 

「...何年、何十年、何百年でも待ち続ける。例えこの身が朽ちてしまおうとも。あの人の約束ですから。」

 

 

オラリオと呼ばれる町の

ギルドと呼ばれる建物にて

1人の髑髏がそう呟いた

 

 

 

 

 

カランと鳴るはドアの音

コロンと鳴るはベルの音

 

 

 

 

悪魔の店には何でもあります

お客様の願いや要望を必ずや叶えてさし上げます

 

 

 

さてさて、今日のお客様は?

 

 

 

〜SP7 復讐者〜

 

 

「本日はどういったご用件でしょうか?お客様。」

 

 

「ご用件を聞く前に言わなければならない事があると思うんだけど?」

 

 

「ふむ?いらっしゃいませは言いましたし笑顔を見せました。これ以上何を望むと言うのです?お客様方。」

 

 

するとお客様の肩に乗っている竜が答える

 

 

『先ずここは何処なのか?の説明だよ、ケケケケッ!』

 

 

「おっと、私とした事がつい忘れていました。どうぞ腰掛けて下さい。少々長い説明ですので。」

 

 

「嫌いいよ。胡散臭そうだし。」

 

 

「そうですか...しかし勿体無い。」

 

 

「...どう言う事?」

 

 

「人生で一度あるかないかのチャンスを貴方は手放しますか?少なくとも私はそう見えない。」

 

 

「...わかった。とりあえず話だけ聞くよ。」

 

 

『おい、良いのか?どう考えても怪しいぞ。』

 

 

「話を聞くだけだし、それに何となくこの人...」

 

 

トンガリ帽子の魔法使いは店員を見つめる

 

 

「僕と雰囲気が似ている。」

 

 

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....................

 

............

 

 

「と、まぁこんな感じです。」

 

 

「何でも願いが叶う店...」

 

 

『...益々胡散臭いんだが』

 

 

「そう言われても仕方ありませんね。このご時世ですから、そんな話をホイホイ信じる馬鹿の方が少ないでしょう。しかしまぁ...こうやって貴方を見ながら話をしていると思い出しますねぇ。」

 

 

「『?』」

 

 

「Calm Jake Noimadという魔法使いを。」

 

 

『...聞いた事のねぇ名だな。』

 

 

「そうですか?貴方に良く似た魔法使いなのですが...」

 

 

「どういう点で?」

 

 

「...復讐者ですよ。」

 

 

「『...』」

 

 

「私は...彼の様なお客様を見ると止めてしまいたくなるんですよ。彼みたいな約束を守る事すら出来ないロクでもない最悪の魔法使いになって欲しくないので。」

 

 

「...それでどうするの?僕を止めるつもり?」

 

 

「いえ。貴方に言っても多分無理でしょう。だから私は忠告をしておきたい。」

 

 

『何だ?』

 

 

「復讐を成し遂げようとするという事は、どうしようもなく孤独で寂しくなってしまう。そして自分だけでなく、周囲を巻き込んでしまうでしょう。だけどそれを防ぐ事は出来る。」

 

 

「...」

 

 

「決して、1人で強くなろうとしないで下さい。彼の様に...一人ぼっちの生涯は辛いものです。」

 

 

「...生憎僕はそういった綺麗事は嫌いだ。それにそんなものは理想論でしかない。」

 

 

「そうですか...ではこの話は終わりにしましょう。ところで願いの件はどうしますか?ネルガル・ノヴァ様。そしてザハク様。」

 

 

『どうする?』

 

 

「...やめとく。僕は自分の力で願いを叶える。」

 

 

『だろうな。ケケケケッ!』

 

 

「そうですか...本当に惜しいですねぇ。」

 

 

「それじゃ、そろそろ店を出るよ。もう二度と会う事はないと思うけど。」

 

 

魔法使いは笑う

 

 

「そうですねぇ、貴方はもう二度と此処に訪れる事はなさそうだ。」

 

 

男も笑う

 

 

「「貴方(君)とは気が合うかもしれないけど仲良くなれそうにはない」」

 

 

そういって男は魔法使いとドラゴンを見送るのであった

 

 

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....................

 

............

 

 

「出会いはあれど、それは全て永遠の別れと化してしまう。」

 

 

『Calm Jake Noimad』

 

 

「約束なんてするものじゃなかった。あれから恐らく向こうでは800年程の時が流れているでしょう。」

 

 

悪魔は文字を並べ替える

 

 

「今更訪れた所で...私の嘗ての弟子にはもう会うことも出来ないでしょうね。」

 

 

『I am Demon Jackal』

 

 

そういって男は文字を消して

店を営んでいく...

 

 

 


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