※誤字脱字報告がありましたので訂正しました!
「どうしてこうなった・・・」
「すいません・・俺が言ったばかりに・・」
「いえ・・いいんですけど・・これは・・・」
俺とモモンガさんは闘技場の通路にいた。それはリハビリもかねてスキルの実験をするためなのだが・・・
「「どうしてこんなにいるの・・・」」
そう、闘技場の観客席にはNPCたちがいて、席がまったく無い満席状態であった。
いや、呼んでもいいって言ったけどこれは多すぎだろ!それともあれか、伝言ゲーム式に広まったのか!
「「はぁ・・・」」
そう思いながら二人の至高の存在はため息を漏らした。
「・・まあ、ナザリック内じゃ見せたこともなかったから丁度いいかもしれませんね」
「そういえばそうですね。戦いは外だけでしたし」
「それにたまにはこういうのもいいかもしれませんね」
「ははは、頑張ってください。俺も見てますので」
『・・・モモンガ様。準備が整いました』
デミウルゴスからメッセージが届き俺たちは闘技場に入った。
今回の模擬戦はデミウルゴスが召喚した悪魔たちで模擬戦をしようということになったのだ。その数は300。
そして最後にはシャルティアとの戦いもあり、激しい戦いが予想される。被害は最小限に抑えるようにしなくては・・・。
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コキュートスはいつにもまして興奮していた。無理もない。武人としてゾルディオの戦いに興味があるのだ。そしてその戦いを見たものは至高の41人しかないと言うこともあり、さらに興奮していたのだ。
「ヨウヤク・・・ゾルディオ様ノ戦イガ見レルノダナ」
「興奮するのは勝手だが、冷気を出しすぎないように。コキュートス」
「ム。スマナイ、デミウルゴス」
「いえ、いいんですよ。そういう私も内心興奮気味なのでね」
この戦いを興奮しないで見れるものはモモンガ様くらいだろう。とデミウルゴスは言うと自分の召喚した悪魔たちに指示を出した。そろそろ始まるのだろう。
その時、モモンガが出てきて
「これよりゾルディオさんの模擬戦を行う。皆、よく目に焼き付けておくように」
そう言うとモモンガが現れた場所から深紅のマントをしたすさまじいオーラを放っているゾルディオが現れた。
「オオ・・・アレガ・・・ゾルディオ様ノ本当ノオ姿カ。ナント・・ナントイウオーラダ・・・」
「なんとお美しい・・・まさにあれこそが破滅と絶望の象徴のお姿でありんす・・」
皆が言うのも無理は無い、腕輪にマントをしただけであれだけの圧力を感じさせるとは・・・。流石は至高の御方。
そしてゾルディオの向かうほうにデミウルゴスが召喚した悪魔たちが姿を現した。最初に前に出たのは
戦いは
まず二頭の
「ぬるいな」
そうつぶやくと瞬時に
「あれは・・転移?」
ユリがそう呟くが転移魔法にしてはあまりに出が早く、リキャストタイムが短すぎる。
「・・恐らくスキルでしょう」
セバスのその一言にプレアデス達は驚いた。
「ええ!?あんなに早く転移できるっすか!?」
「私は魔法には疎いので何とも言えませんが・・・ナーベラル、どうですか?」
「・・・実際の転移魔法はあそこまで早く連続に発動はできません。たとえモモンガ様でも・・・」
あまりの出来事に観客席は驚愕に包まれた。無理もない。あそこまで自在に転移されたら当たるはずの攻撃も当たらないのがだから。
ゾルディオが使っているスキル《
「なんというスキルだ。あれを使われ続けたらひとたまりもない」
「アア・・アレハ・・トテモ見切レルモノジャナイ。我デモ・・アレハ至難ノ業ダ」
コキュートスでも見極めるのは至難と言わしめるスキルを目の当たりにして、デミウルゴスは体を震わせた。
「流石は至高の御方の御一人!まさに恐怖の象徴でありんす!」
そして気づいたころには
次に出てきた悪魔たちを見て
「さあ、恐怖と絶望に飲まれろ・・・」
転移攻撃中・・・
ゾルディオ(うぅ・・酔いそう)
モモンガ(なんか体調悪そう・・)