怪獣と骸骨の異世界蹂躙物語   作:きょろりん

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初めての我儘

投稿が一か月以上遅くなり申し訳ございません!

※誤字報告がありましたので、訂正しました!


51話 コキュートスの成長

それから数分後、扉が重々しくが開きプレアデスのユリが入室してその場で一礼し、

 

「ナザリック地下大墳墓最高支配者アインズ・ウール・ゴウン様、およびアルベド様のご入室です」

 

そう言うと、再び扉が開きアインズさんとアルベドが一緒に玉座の間に入室した。

そして、アインズさんの後ろからアルベドがついてきた。そして、アインズさんが玉座につくと

 

「皆顔を上げなさい。そしてアインズ・ウール・ゴウン様の御威光に触れなさい」

 

まず最初にアルベドが守護者たちに言い、顔を上げさせた。

その後、アインズさんがデミウルゴスに感謝を伝えることから報告は始まった。まずはデミウルゴスに任せていた巻物(スクロール)作成に必要な羊皮紙について、続いてヴィクティムに身代わりになってもらうことや、最悪敵を逃がさないために俺たちが命を絶たせる事になった場合について、などの話をしていった。

 

「では、次にシャルティア」

 

「はい!」

 

「我が元までこい」

 

「!?は、はい!」

 

アインズさんがシャルティアを呼ぶと、シャルティアは階段を上がり、玉座より少し離れた位置に跪いた。

 

「お前の・・・心の傷は癒えたか?」

 

「!は、はい!もう大丈夫でありんす!ご心配をおかけして申し訳ございませんでありんす」

 

「そうか・・・それはゾルディオさんのおかげか?」

 

「はい!」

 

「ふっ、なら私から言うことはないな。下がってよい」

 

「はい」

 

アインズさんはそれ以上は何も言わずにシャルティアを下げた。

 

「では、コキュートス」

 

お、今回の本題。アインズさんに呼ばれた時、一瞬ほんの少しだけコキュートスは体をびくりと震わせた。やっぱ、怒られると思ってるだろうな。

 

「お前が指揮をした、蜥蜴人との戦闘を見させてもらった」

 

「ハッ!」

 

「見事に敗北したな」

 

「ハッ!コノ度ハ私ノ失態ニヨリ、敗北シテシマイマシタ。誠ニ申シ――」

 

コキュートスの謝罪を俺は手を叩くことによって制した。そして、アルベドが冷たい感じで

 

「コキュートス。アインズ様に謝罪を申し上げるのであれば、面を上げなさい。アインズ様に失礼よ」

 

「!シ、失礼イタシマシタ!」

 

そう言い、コキュートスは顔を上げアインズさんに顔を向けた。

 

「コキュートス。今回の戦闘での敗因を聞こう。戦闘で自らが戦うのではなく、指揮官に立って戦闘を指揮し、何を感じ取った?」

 

「ハッ、アインズ様ニ兵ヲオ借リシタニモ関ワラズ、更ニアインズ様ガオ作リニナッタ死の大魔法使い(エルダーリッチ)ヲ失ッテシマイ、申シ訳ゴザイマセン!」

 

「?あの程度、いくらでも作り出せるアンデッドを失っても私は構わない。気にすることは無いぞ。それで、私はお前に軍を率いて戦った感触を聞いているのだが、その前に言っておこう。今回の敗北に関して、私はお前を責める気はない。もちろん、ゾルディオさんもだ」

 

アインズさんのその言葉に、守護者たちは疑問に思ったように首をかしげていた。まあ、そりゃそうだわな。でも、どうやらデミウルゴスは分かっていたみたいだな。流石だ。

 

「理由としては、どのような者でも必ず失敗はする。それは、お前たちが敬う至高の存在でもな」

 

そうそう。失敗は誰にだってある。俺だってアインズさんだってあるんだし。

 

「しかし、問題はその失敗から何を得たかだ。では、質問を変えよう。コキュートス、今回の戦闘はどうすれば勝てたと思う?」

 

そうアインズさんが訊くと、コキュートスは自分の指揮官としての欠点、そして改善点を述べていった。俺は、コキュートスがここまで自分に足りなかったものが何かをはっきりと言えたことに嬉しく思っていた。

 

「他には?」

 

「・・・・申シ訳ゴザイマセン。私ガ思イツク限リデハコレクライシカ・・・」

 

「いや、構わん。むしろそれだけ出たのだから素晴らしい。もちろん、まだ他にもいくつかあるがそれだけ出れば十分だ。本当なら誰にも聞かずにお前の力だけで発見してほしかったが・・・まあ許容範囲内だ。では、なぜ最初からそうしなかった?」

 

「・・・私ハ、力ノミデ戦エバヨイト考エテオリマシタ」

 

「なるほど。だが、自分に預けられたアンデッドの軍勢が死んでゆくのを見ていろいろと考えたのだな?」

 

その言葉にコキュートスは小さくうなずいた。

 

「ハイ」

 

「ならばよい!同じ失敗を繰り返さないよう精進すれば、それは意味のある失敗だ。ゾルディオさんはコキュートスの今回のこと、どう思いますか?」

 

おっと、突然振られたな。

 

「ええ、私もそう思いますよ。今回は確かに敗北し失敗したわけですが、まだ致命的な失敗ではありません。アインズさんが作ったアンデッドを除けば、他のアンデッドは自動的にまた出てきます。あれらが消えたところで、ナザリックの戦力に何ら影響はないでしょう。その逆に、守護者が同じ失敗をしないという事を学んだのであれば、今回の失敗はむしろ良い失敗という事になります。今後、今回学んだことを活かしナザリックに貢献してください。ですが、同じ失敗は繰り返さないように」

 

「ワカリマシタ!今後二度同ジ失敗ハ致シマセン!」

 

「うむ。だが、敗北したのは事実。罰は受けてもらうぞ」

 

「ハッ!」

 

「本来ならお前を後ろに下げるところだが・・・気が変わった。コキュートスよ、敗北はお前のその手で拭え。蜥蜴人を一体残さず殲滅せよ。今度こそ一人でな」

 

ま、そうなるよな。でもこれはアインズさんなりの優しさかな。そこまで厳しい罰を与えないところ、今回のコキュートスの成長に喜んでいるんだろう。かく言う俺も嬉しいが。

そう思っていると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アインズ様!不敬ヲ承知デオ願イシタイ儀ガゴザイマス!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・うん?一瞬世界が止まったかのように感じた。お願い?あのコキュートスが?しかもこのタイミングで?珍しいを超えて逆に凄いな。後ろの視線、半端ないことになってるのによく言ったな。

 

「ドウカ!アインズ様!」

 

「この愚か者!」

 

コキュートスの言葉は、アインズさんではなくアルベドが遮った。まあ・・・そうなるわな。てかアルベド以外の守護者も何か言いたげな視線だし・・・。

と考えている間、アルベドはコキュートスに守護者統括として相応の怒声を放っていた。

 

「コキュートス!貴方はもう下が―」

 

「よい、アルベド」

 

アインズさんのその一声でアルベドの怒声は止められた。

 

「顔を上げろ、コキュートス。お前が私に望む儀を聞かせてくれ」

 

アインズさんの声に怒気を感じさせるものを感じない。ま、大丈夫でしょう。

 

「どうした?コキュートス。言いてみるがいい」

 

アインズさんがそう言うが、コキュートスは声を発することすらしなかった。おいおい本当に大丈夫かよ。

 

「私は怒ってなどいないぞ?私はお前の考えが聞きたいだけだ。何も恐れることは無い」

 

アインズさんの声に優しさが込められたように感じた。いや、実際に優しく言ったのだろう。コキュートスがアインズさんが怒っていると思って。

 

「・・・蜥蜴人タチヲ皆殺シニスルノハ考エ直シテイタダキタイノデス。私ハ皆殺シニスルノハ反対デス。ドウカ蜥蜴人タチニゴ慈悲ヲ・・」

 

これは・・・また大胆だな。アインズさんに与えられた任務を失敗したにも関わらず、蜥蜴人を生かして欲しいと言うとは。俺は驚きのあまり精神作用無効のスキルが久しぶりに発動した。

ふぅ・・・でもこれはこれで俺は嬉しい。コキュートスがこうも自分の意見を言ってくれるなんてな、コキュートスの成長を感じる。

でも、問題はここからかな。ここからどうやってアインズさんに、蜥蜴人たちを生かししてもらえるように説得できるかがポイントだ。

と、俺が心の中で嬉しく思いコキュートスの意見に耳を傾けていると

 

「コキュートス。貴方は自分が何を言っているのか理解しているの?」

 

再び怒気を纏ったアルベドの声が聞こえた。まあ、怒るだろうとは思ったけどここでそれやられると、コキュートスの考えも聞けないだろ。アルベドは守護者統括としての責任として怒っているのだろう。だが、俺は自分勝手だとは思うがアルベドに対し少し不快感を感じてしまった。

 

「アインズ様は貴方に罰として蜥蜴人の殲滅を命じたのよ?それなのに罰を受けるあなたがアインズ様のご命令に背くなんて・・・コキュートス。貴方もしかして、蜥蜴人たちに怖気づいたの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時、俺は我慢の限界を超えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「コキュートス。何か言っ――」

 

 

 

ズドン!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その場の空気を変えるほどの轟音が玉座の間に響いた。何故なら、今音は俺が思いっきり地面を踏んだ音なのだから。

俺は怒りのあまり、その場で地面を本気で砕く勢いで踏んだ。だが、それと同時に精神作用無効が発生し、俺の怒りは一気に冷め冷静を取り戻した。

 

(やっべ、床崩れてないよな?)

 

その不安から足で地面の感触を感じ、確かめたところどうやら砕けてはいないようだった。流石はナザリック。

俺がそう考えている時、全員音の発生源(俺)に顔を向けた。その顔を皆驚きの表情であった。さっきまで憤怒の表情でいたアルベドも俺の行動に驚きを隠せない様子だった。

 

「アルベド、そこまでにしておきなさい。今はアインズさんがコキュートスに問いています。それ以上の発言は私が許しません」

 

俺が少し怒っている風に言うとアルベドは

 

「も、申し訳ございません!大変失礼いたしました!ど、どうか!お許しを!」

 

そう言いながら頭を深く下げた。

 

「・・・いいでしょう。ですが、気を付けてくださいね」

 

俺はそう言い、怒っているような雰囲気を消した。

 

「貴方が守護者統括として、コキュートスの発言に怒りを覚えるのは当然です。ですが、今はアインズさんがコキュートスに訊いているのです。あまり出過ぎた真似は自分の評価を下げることになります。以後、注意するように」

 

「は、はい!」

 

「分かればいいんですよ。アインズさん、お騒がせしました。さ、続けてください。私もコキュートスの考えに非常に興味があります」

 

そう俺が言うと、名前を出されたからかコキュートスが一瞬体がビクッとした。

 

「はい。それでコキュートス。先の発言は何か意味があって言ったのだろう?その理由を聞かせてくれ。蜥蜴人たちがいかにナザリックに利益をもたらすのか」

 

「ハッ!彼ラ蜥蜴人タチノ中カライズレ、ナザリックノ戦力トシテ申シ分ノナイ戦士ガ生マレル可能性ガアリマス。今後ノナザリックノ為ニ、彼ラノ村ヲ占拠シ、ナザリックヘノ忠誠心ヲ植エ付ケ、部下トシタホウガ利益ガアルト判断イタシマシタ」

 

「なるほどな・・・お前が指揮官として戦った感じからそう判断したのか。確かに納得するな。蜥蜴人の死体を使用し、私がアンデッドを生み出したところで、所詮は人間の死体と同じ低位アンデッドのみ。それならば、私が作り出すアンデッドはエ・ランテルの墓地から死体を回収する手筈が整えば、蜥蜴人の死体に固執する必要はないな」

 

確かに、蜥蜴人の死体からアインズさんが作り出すアンデッドが人間の死体と変わらないのであればそれでいいだろう。だけど・・・

 

「だが、蜥蜴人の死体で作り出せるのは何もアンデッドだけではない。ゾルディオさんによって蜥蜴人の死体から、強力な怪獣を生み出してもらえば済む。ゾルディオさんが生み出す怪獣ならば、蜥蜴人より強力な戦力となるのは明らかだ。飲食はいくらか掛かるが、忠誠心は信頼がおける上に、ナザリックにとって利益を確実にもたらしてくれるであろう」

 

そう、アインズさんが生み出せるのは蜥蜴人の死体で低位のアンデッドのみなら、俺が様々な怪獣を生み出せばよい話だ。

 

「私の今の考えの他に、蜥蜴人たちを生かすのに見落としているメリットがあるのであれば聞かせてくれ。私が納得する意見を」

 

そうアインズさんが訊くが、コキュートスは答えなかった。いや、答えられなかったのだろう。他に考え付くメリットがなかったのだ。

 

「・・・何もないのか?なら殲滅で構わないか?」

 

そう再度聞かれるが、やはりコキュートスは答えられなかった。

 

「・・・そう、か。残念だ。ではよろしいですか?ゾルディオさん」

 

「ええ・・・非常に残念ではありますが・・・・これ以上メリットがないのであれば仕方がないでしょう」

 

と俺たちが諦めようとすると

 

「アインズ様、ゾルディオ様、差し出がましいですが横からの発言、お許しください」

 

「私は構いませんよ」

 

「・・・よい、発言を許可する」

 

「ありがとうございます。もしよろしければ私の愚案をお聞きいただけないでしょうか?」

 

「なんだ?言ってみるがいいデミウルゴス」

 

「はっ!ありがとうございます。至高の御方々は実験の必要性を十分にご理解していただいている方々。なので、今回も蜥蜴人の村を利用し実験をしてはどうでしょうか?」

 

「ふむ。なかなか面白そうな話だな」

 

「是非、聞かせてください」

 

「はい。まず―――」

 

デミウルゴスの説明はこうだった。今後、ナザリックの力を束ねる時が来るであろう。場合によってはナザリックが何かを支配する事もあるだろう。その時、実験をしていないのとしているのでは結果が大きく変わる。その時のための実験として、蜥蜴人の村を恐怖による支配ではない統治に関する実験を行うべき、とのことだ。

 

「ほう・・・見事だ、デミウルゴス」

 

俺は予想以上の提案に拍手を送った。

 

「素晴らしい提案ですね。どうですかアインズさん。私はデミウルゴスの提案に賛成です」

 

「ええ、私もいいと思います。ではデミウルゴスの提案により、蜥蜴人の村は殲滅から占領に変更する。異論のある者は挙手せよ」

 

・・・・挙手する者はないようだ。

 

「異論はないな。ではこれで決定とする」

 

「それにしても、デミウルゴス。本当に素晴らしいアイデアですね」

 

「うむ。感心したぞ。流石だな」

 

そう俺たちがデミウルゴスを褒めると、デミウルゴスは微笑み、

 

「ふふ、何をおっしゃいますか。至高の御方々は、この提案にすでにお気づきだったはずです。それを見越して、至高の御方々はコキュートスがこのアイデアを出すのを待っておられたのですね?」

 

「・・・そんなことは無いですよ。ね?アインズさん」

 

「ああ、デミウルゴス。お前は私たちを買いかぶりすぎだ。私たちは、コキュートスが何でもいいから意見をだして欲しかっただけだ」

 

・・なんというか、流石デミえもんとしか言えないな。もう何でもお見通しなんじゃないか?

 

「私たちはお前たちに学んでほしいのだ。なんでも命令に従順に従うのではなく、少しだけ考えるのだ。何がナザリックにとって最も利益のある行動なのかを。その際に、この命令内容に問題がある、もしくはこれよりもいい手段があるなど思った時は、迷わず私かゾルディオさん、またはその意見の提案者に言うが良い。では、話を戻すがコキュートス。お前に与える罰を変更する」

 

「ハッ」

 

「蜥蜴人は皆殺しにするのではなく、統治することになった。そこで、お前への罰はその蜥蜴人の統治をお前が行い、ナザリックへの忠誠心を植え付けるのだ。方法はお前に任せるが、恐怖による支配は禁止だ。よいな?」

 

そうアインズさんが言うと、コキュートスは意を決したように

 

「カシコマリマシタ。デスガ、初メテノコトユエニイクラカ不安ガゴザイマス。オ力添エヲドウカヨロシクオ願イシマス」

 

「ああ、もちろんそのつもりだ。資材に食料、人手が足りないようであればいつでもいうがいい。すべてナザリックから出そう」

 

「アリガトウゴザイマス!コノコキュートス、必ズゴ期待ニ副エル働キヲシテ御覧ニ入レマス!」

 

うんうん、いい返事だ。これなら心配はいらないな。

 

「うむ。では守護者全員は出撃準備をせよ。一つは囮、もう一つは蜥蜴人たちにナザリックの本当の力を見せつけるためだ」

 

そう言うと、守護者たちは全員同時に了解の意を示した。

 

「アルベド、私も出る。ゾルディオさんは・・・」

 

「もちろん行きますよ。アインズさんが出るのであれば共に行きましょう」

 

「わかりました。それで、アルベドは兵の準備をさせてくれ」

 

「畏まりました。我々を盗み見をする輩がいることを計算し、こちらの手の内を勘違いさせる意味も含めて判断してもよろしいでしょうか?」

 

「ああ。だが、向こうにも威服させることを忘れるな?」

 

「でしたら、ナザリック・オールドガーダーを主にした軍勢はどうでしょうか?」

 

ナザリック・オールドガーダーは魔法の武器を持ち、戦闘面もスキルをいくつか持っていいる優秀な警備アンデッドだ。確かに見栄えもいいし、相手に力を見せつけるのであればいいと思う。

 

「いいだろう。で、数は?」

 

「三千程います」

 

「足りんな。このナザリックから勝利し、ナザリックを甘く見ている奴らの度肝を抜くのだぞ?前回の倍以上でなければならない。その他には候補は?」

 

「ではナザリック・エルダーガーダー、ナザリック・マスターガーダーを総動員してはどうでしょう?総勢六千になります」

 

アインズさんの問いに、まるで答えが用意されていたかのようにスラスラと答えるアルベド。俺はその姿を見て素直にすげーと思った。

 

「よろしい!それでガルガンチュアの起動に問題はないか?」

 

「ありません。問題なく動いております」

 

「ではシャルティア。《転移門》を使用し、兵を一気に移動せよ」

 

「私一人では魔力に限界があるかと思うでありんす」

 

「でしたら、それは私に任せてください。私の創造する星人であれば難なくいけると思います」

 

「ではお願いします。そしてニグレドとパンドラズ・アクターによる警戒網をセバスからこちらに向けろ。セバスたちの警戒網が緩むのが難点だが・・・仕方あるまい」

 

「あ、でしたらそちらも私が。監視に適した者を何体かすぐに送りましょう」

 

「すみません。ではそちらも頼みます。よし、各自行動を開始せよ。明日にはナザリックの本当の力を蜥蜴人に見せつけるのだ!」

 




アインズ(そういえば、俺がいない間何かありました?)
ゾルディオ(んー、あったと言えばありましたね)
アインズ(え?何があったんですか?)
ゾルディオ(実は・・・



・・・と、いうことです)
アインズ(なるほど。それで罰としてバーへと・・)
ゾルディオ(そう言うことです。まあ、罰と言っても俺が二人と話がしてみたいってだけなんですけどね。あまり話したことがないですから)
アインズ(守護者たちと交流を深めるっていうのはいいかもしれませんね・・・今度男守護者全員と風呂とかどうですかね?)
ゾルディオ(あ!それいいですね!)
アインズ(じゃあそうしましょう!)

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