怪獣と骸骨の異世界蹂躙物語   作:きょろりん

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感動の再会5秒前

※誤字報告がありましたので訂正しました!


1章 帰還
1話 感動?の再会


「・・・ゾルディオ・・さん?」

 

俺は久しぶりに聞いた声に喜びを感じた。そんなに俺に会いたかったのか。嬉しいねぇ。

そう思いながら俺はモモンガさんに歩いていった。

 

 

「本当に・・・ゾルディオさんですか?」

 

 

「何言ってんですか。この姿、俺しかいないですよ」

 

 

「本当に・・夢じゃ・・ない・・・ですよね・・」

 

 

「夢なわけないじゃないですか。もしかして寝ぼけてます?」

 

 

俺はそう言いながら両手を広げた。まさかそこまで俺に会いたかったとは・・・

モモンガさん!俺も嬉しいですよ!

 

「・・・ゾ・・・ゾルディオさん!!会いたかったです!!」

 

・・・・・お、おう。まさか泣くほどとは・・でも少しこれは過剰なんじゃ・・ってなんか光ってる!!モモンガさんがなんか光ってる!!

 

「あっ・・・」

 

光ったと思ったらモモンガさんが急に冷静になった・・・なんだこれ?アプデの新しい機能かな?

 

「モモンガさん。その光ってるの新しい機能ですか?」

 

「えっ?」

 

「えっ?」

 

まさかの本人もわからないパターン?しかもよく見たらモモンガさんの口の動きと話してることが合ってる。あれ?冷静になってみたらなんか匂いもするな・・・あれ?

 

俺がそんな感じで困っていると

 

「ゾルディオさん、もしかして今の状況わからない感じですか?」

 

「はい?」

 

俺は何言ってんだこの骸骨。と思いながら答えた。

 

「あー・・・やっぱですか。じゃあ教えます。今俺たちは・・・」

 

 

 

「ゲームの中・・・つまりここが・・・ゲームの世界が現実(リアル)になってしまったようなんです」

 

 

 

・・・は?おいおいとうとう頭やられちまったか?って骸骨だからやられたらやべぇか・・ってそんなこと考えてる場合じゃない。今なんて言った?ここが現実?

そんなことがあるわけないでしょ。こりゃ本気でやっちまったか?

と考えていたが後に現実だと知って驚愕してしまった・・・

 

 

~~~

 

ゾルディオさんに出会って今の状況を説明してはみたけどまだ半信半疑って感じだな・・

でもまさかゾルディオさんがいたなんて!!こんなに嬉しく思ったことはない!!

以前のギルドメンバーに会えただけでも嬉しいのにまさか来てくれたなんて!!!

!・・ふぅ。あとはこれがなかったら最高なんだけどな。まあ仕方ない。アンデッドになってしまった運命みたいなやつだ。

確かゾルディオさんの職業「怪獣(モンスター)」にもあるんだっけ?

 

「ゾルディオさんの職業「怪獣(モンスター)」にも同じ精神作用無効の特殊能力ありましたっけ?」

 

「ん?確かあったかな。道理で妙に冷静なわけですよ」

 

周りには見えないタイプなのかな?それはそれで羨ましいような・・・

 

「それよりこれからどうします?冷静ではありますけど全然考えてないですよ」

 

「あ、そうでした!これから第6階層に行って魔法やスキルのテストをして、そのあとに各階層守護者を集めて現在の状況の確認を行うんですが・・・」

 

「あー・・そういうことですかー」

 

「ゾルディオさんのこと、その時に伝えます?」

 

「そうですね。そのほうがいいと思います。流石は我らがギルマス。判断力高いですねー」

 

「いえいえ。そんなことはないですよ。それに・・・今はとても嬉しいんです。ここに来たのが俺だけじゃないってことが・・」

 

「モモンガさん・・・」

 

「!す、すみません。こんなこと言って」

 

何言ってるんだ。俺がコールしなかったらゾルディオさんはここに来ないで済んだのに・・・来てくれて・・・同じ状況だからって・・・

 

「モモンガさん!」

 

「は、はい!?」

 

やっぱ怒られるよなぁ・・こんなことになって・・・

 

 

「俺、全然悲しくないですよ」

 

 

「・・・え?」

 

 

「だって、俺にとってここは今の自分の家よりも大切なところですから。モモンガさんとの・・・ギルドのみなさんとの・・・

 

大切な場所ですからっ!」

 

ゾ・・ゾルディオさんっっ!!!

 

 

「それに俺も一人じゃないですし!独りは・・・寂しいですもんね・・・」

 

 

ああ、俺はなんて恵まれてるんだ・・。こんなにいい人がたくさんいて・・・。本当に幸せだ。

 

 

「それに、もしかしたら他のみなさんもいるかもしれませんし!もしそうなら見つけ出しましょう!共に!」

 

「!!・・・はい!そうですね!まだ決まったわけじゃないですしね!」

 

そうだ!まだ決まったわけじゃない。俺たちのほかにここに来てしまった人がいるかもしれない!そんな人たちを探し出さなくては!

 

「・・あ。もう行かなきゃやばくないですか?時間」

 

「え?・・・あー!そ、そうだ早くしないと!」

 

「俺は闘技場の通路にいますので。出てくるタイミングは・・・」

 

「あ!それならメッセージが使えたのでそれで!」

 

「わかりました!それじゃあ行きましょう」

 

 


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