怪獣と骸骨の異世界蹂躙物語   作:きょろりん

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暗黒の支配者

※誤字報告がありましたので訂正しました!


17話 邪神降臨

 

「見るが良い!!最高位天使の尊き姿を!」

 

来るか・・・!

 

 

 

 

 

威光の主天使(ドミニオン・オーソリティ)!!」

 

 

 

 

 

「・・・ん?威光の主天使(ドミニオン・オーソリティ)?」

 

俺は耳を疑った。さっき最高位天使って言ったよね?え?聞き間違いかな?

 

だが目の前にはどや顔してるニグンの姿と、威光の主天使(ドミニオン・オーソリティ)がいた。どうやら耳は正確のようだった。

 

「なんてことだ・・・」

 

「そうだ!怯えるのも仕方ないが、これこそ最高位天s――」

 

「・・・警戒して損した」

 

「同じく・・」

 

「な・・・なんだと?」

 

ニグンは今の発言が信じられないような顔でいた。

 

「この程度の幼稚なお遊びに警戒していたとは・・・」

 

「本当ですよ・・・すみません、アルベド。せっかくスキルまで使ってもらって・・」

 

「とんでもない。想定以上の何者かが召喚される可能性を考えれば、御身を傷つける可能性はできる限り低くするべきです」

 

「・・そう言ってもらえると助かります」

 

ニグンは信じられない面持ちでいた。最高位天使を前にしてなぜそんな平気でいるのかわからないようだ。そして決意したかのように

 

「消え去れ!《聖なる極撃(ホーリースマイト)》を放て!」

 

そう命令すると威光の主天使は魔法を使用した。そしてゾルディオは光の柱に包まれた。

 

「今度こそやったか!?」

 

 

「・・・一応聞きますがダメージ入りますか?」

 

「・・・ノーダメージです。強いて言うなら、ただまぶしいだけですかね。マントのおかげですが」

 

「ですよね・・」

 

さて、こんな茶番をさせたやつに、天使の上、神を見せますかな・・・

 

そう考えていたらアルベドが

 

「か、か、下等生物がぁぁぁぁぁ!!!」

 

「ア、アルベド?」

 

「至高の御身になんてことをぉぉぉぉ!!!ゴミである身の程を知れぇぇぇぇ!!!!」

 

「お、落ち着け!落ち着くのだアルベド!」

 

「そ、そうです!落ち着いてくださいアルベド!」

 

「しかし、アインズ様、ゾルディオ様・・・」

 

「いいんですよ、あれダメージ入りませんし」

 

「それに天使の脆弱さを除けば、ありとあらゆる事態は私達の狙いだ。そのどこに憤る必要がある」

 

「・・流石は至高の御方々。敬服いたしました」

 

「いやいや私達の身を憂慮してのお前の怒りは嬉しいぞ。ただ・・・アルベド、お前は微笑を絶やさないほうが魅力的だな」

 

「くふー!みりょ、魅力的!――ゴホン。ありがとうございます、アインズ様」

 

「さてお待たせして申し訳ない」

 

「大丈夫ですよ。さて、さっさと片付けますか」

 

「貴様は魔神とでも言うのか・・・」

 

「魔神?違いますね。その魔神よりもさらに強い、最強の怪獣です」

 

なんだそれはと呟きが聞こえたがどうでもよかった。

 

 

 

「では、今からあなたたちにいいものを見せましょう。その天使を最高位と言った礼です。超位怪獣(モンスター)創造!邪神ガタノゾーア」

 

 

 

そう言うとゾルディオの目の前に、巨大なアンモナイトの体から触手が生え、顔は口の下あごについている、化け物を創造した。

 

 

「あ・・ああ・・・な、なんなんだ・・・そ、それは・・・」

 

「さっきも言いましたが邪神ガタノゾーアです」

 

「邪神!?神・・・なのか?」

 

「・・・まあ似たようなものですね」

 

そう答えるとニグンはまるで生まれたての小鹿のように足をプルプル震えさせていた。他の者は腰が抜けてしまい、中にはアンモニア臭を漂わす者もいた。

 

「久しぶりのゾルディオさんのガタノゾーアですね。やっぱり迫力が違いますね。そう思うだろ?アルベド」

 

「はい。ここまで美しく、恐怖と強さにあふれる怪獣を生み出せるとは・・・お見事です。流石はゾルディオ様です」

 

「ありがとうございます、アルベド。この子もアルベドに褒められ喜んでいますよ。そうですよね?」

 

ガタノゾーアは嬉しそうに体を揺らしていた。

 

「さて、ではガタノゾーア、あの『自称』最高位天使をやっちゃってください」

 

そう言うとガタノゾーアは触手を伸ばし、威光の主天使(ドミニオン・オーソリティ)の両腕を縛り、その体に「石化貫通ビーム」を放った。

すると見る見るうちに石になり、触手で粉々に砕いた。

 

「ひ、ひぃぃぃぃ!!」

 

「さて・・・」

 

「ま、ままま待っていただきたい! ゾルディオ殿・・いや様! そのお力に感服致しました! 真実を見抜けなかったのは私の測り違い!どうかここは私たちを!いえ、私だけでも構いません!!見逃していただきたい!いぃ、命を助けていただけたらいくらでも金は用意します!」

 

そう言いながら土下座したニグン。うーわー、仲間見捨てたよ。とんだクズだな。

 

「何を言ってるんでしょうか、アインズさん?」

 

「さあ?私達にはわからないな。元々お前たちは一人足りとも逃がす気はない」

 

「そ・・そんな・・・」

 

「貴方達は最初から頭を下げ、命を奪われる時を感謝しながら待つべきだったの」

 

「さて、確かこうだったな・・・無駄な足掻きを止め、そこで大人しく横になれ。せめてもの情けに苦痛なく殺してやる。訂正として、苦痛は与えるがな・・・」

 

こうしてニグン率いる陽光聖典はこの地から姿を消した。ついでにこいつらを監視していた魔法はアインズさんの攻性防壁に引っかかり返り討ちにあった。

 

陽光聖典のニグンをナザリックに送った後、村に戻り脅威は去ったと教えた。

戦士長にも礼を言われ、この村での騒動は難なく終わりを告げた。

 




アインズ「そういえばガタノゾーアはどうしました?」
ゾルディオ「あいつはナザリックに連れて行った後に、そのままアウラに預けてきました」
アインズ「大丈夫ですかね?」
ゾルディオ「俺が創造した怪獣なんでいい子ですよ」
アインズ(あの見た目でいい子なのはあまり想像できないな・・・・)

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