※誤字報告がありましたので訂正しました!
もう、ダメ・・・。村の娘、エンリはそう思った。
目の前には剣を持った騎士が二人。とてもただの村の娘であるエンリでは勝てない。
兵士は剣を振り下ろした。
(私、死ぬのかな)
・・・?だが一向に剣で切られず、どうしたのかと閉じていた目を開くとそこには・・・
「・・・間一髪ですね」
黒い大きな怪物が剣を体で受け止めていた。
(・・・死ぬかと思った。この兵士が実はレベル100相当だったらどうしよう、とか考えてたけど杞憂だったみたいだ)
ゾルディオはゲートに飛び込み、出た瞬間、《
剣によるダメージは0という、レベルが低すぎるんじゃないかと思わせるものであった。
ゾルディオの体は《対物理装甲》がついており、ある一定以下の物理攻撃は無効化というものだった。
(うーん、もしかして本当に雑兵かな?)
そう考えてると騎士の一人が
「ば、化け物!!」
「違いますよ。私は怪獣です」
「かい・・じゅう?」
「おや?知りませんか?」
「そ、そんな生き物、聞いたことがない!」
(どうやらこの世界に怪獣はいないみたいだ。まあ、いたらいたで配下にするけど)
「そうですか、まあそんなことはどうでもいいです。今からあなた達を殺します」
「へ?」
そう兵士が言った瞬間、兵士の上半身が爆発したかのように吹き飛んだ。
「・・・え?」
もう一人の兵士が何が起きたか分からないようだった。
(・・・弱ぇぇぇぇぇ!!)
まさかちょっと殴っただけで上半身粉々とか、弱すぎだろ。警戒して損したわ。
そう思っていると後ろのゲートからモモンガと完全武装したアルベドが来た。
「遅くなりました」
「いえ、最高のタイミングです」
「ひ、ひぇぇぇ!!」
あ、もう一人逃げた。と思うとモモンガさんが
「《
そう言い、心臓を手で握り潰した。
「・・弱いですね」
「・・私もさっき軽く殴ったんですけど、上半身吹き飛ばしました」
「ええぇぇ・・・」
一言で言うなら弱すぎる。そう二人が思っていたら
「あの・・・助けてくれたんですか?」
姉と思わしき娘が声をかけた。
「そうですよ・・・ひどい傷ですね、これを飲みなさい。ポーションです。安心してください、毒は入っていません」
娘は半信半疑でポーションを受け取り、飲んだ。すると傷がすぐにふさがった。
「嘘・・・」
「けがは治りましたね。では、モモンガさん、彼女達に」
「わかりました。《|矢守りの障壁《ウォール・オブ・プロテクションフロムアローズ》》」
そう言うと、モモンガは姉妹に防御魔法をかけた。
「それと・・・これをどうぞ。それは《
「た、助けてくださって、ありがとうございます!」「ありがとうございます!」
「お・・お名前は・・・?」
「名前?・・・ふむ」
(ゾルディオさん)
(はいはい、なんでしょう)
(俺の名前、ギルド名にしてもいいですか?)
(え!?急にどうし・・・あ、察しました。名前を売って仲間の道しるべにしようってことですね)
(理解が早くて助かります。でも、いいですか?)
(今のギルド長はモモンガさんですよ。モモンガさんが決めればいいんです)
(・・ありがとうございます)
「・・・我が名を知るが良い!」
「我こそが、アインズ・ウール・ゴウン!」
「そして私がアインズさんの友人、ゾルディオです」
そう言い、救世主は襲われている村に向かった。
ゾルディオ「ちょっとかっこつけすぎですかね?」
アインズ「まあ、大丈夫でしょう」
アルベド(やっべぇ、アインズ様超カッケェ!!)