怪獣と骸骨の異世界蹂躙物語   作:きょろりん

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あなたはだあれ?

※誤字報告がありましたので訂正しました!


13話 カルネ村、ファースト・コンタクト

もう、ダメ・・・。村の娘、エンリはそう思った。

目の前には剣を持った騎士が二人。とてもただの村の娘であるエンリでは勝てない。

兵士は剣を振り下ろした。

 

(私、死ぬのかな)

 

・・・?だが一向に剣で切られず、どうしたのかと閉じていた目を開くとそこには・・・

 

 

「・・・間一髪ですね」

 

 

黒い大きな怪物が剣を体で受け止めていた。

 

 

 

(・・・死ぬかと思った。この兵士が実はレベル100相当だったらどうしよう、とか考えてたけど杞憂だったみたいだ)

 

ゾルディオはゲートに飛び込み、出た瞬間、《簡易転移(イージーテレポーテーション)》を使い、姉妹と兵士の間に入り、剣を受け止めていたのだ。

剣によるダメージは0という、レベルが低すぎるんじゃないかと思わせるものであった。

 

 

ゾルディオの体は《対物理装甲》がついており、ある一定以下の物理攻撃は無効化というものだった。

 

 

(うーん、もしかして本当に雑兵かな?)

 

そう考えてると騎士の一人が

 

「ば、化け物!!」

 

「違いますよ。私は怪獣です」

 

「かい・・じゅう?」

 

「おや?知りませんか?」

 

「そ、そんな生き物、聞いたことがない!」

 

(どうやらこの世界に怪獣はいないみたいだ。まあ、いたらいたで配下にするけど)

 

「そうですか、まあそんなことはどうでもいいです。今からあなた達を殺します」

 

「へ?」

 

そう兵士が言った瞬間、兵士の上半身が爆発したかのように吹き飛んだ。

 

「・・・え?」

 

もう一人の兵士が何が起きたか分からないようだった。

 

(・・・弱ぇぇぇぇぇ!!)

 

まさかちょっと殴っただけで上半身粉々とか、弱すぎだろ。警戒して損したわ。

そう思っていると後ろのゲートからモモンガと完全武装したアルベドが来た。

 

「遅くなりました」

 

「いえ、最高のタイミングです」

 

「ひ、ひぇぇぇ!!」

 

あ、もう一人逃げた。と思うとモモンガさんが

 

「《心臓掌握(グラスプ・ハート)》」

 

そう言い、心臓を手で握り潰した。

 

「・・弱いですね」

 

「・・私もさっき軽く殴ったんですけど、上半身吹き飛ばしました」

 

「ええぇぇ・・・」

 

一言で言うなら弱すぎる。そう二人が思っていたら

 

「あの・・・助けてくれたんですか?」

 

姉と思わしき娘が声をかけた。

 

「そうですよ・・・ひどい傷ですね、これを飲みなさい。ポーションです。安心してください、毒は入っていません」

 

娘は半信半疑でポーションを受け取り、飲んだ。すると傷がすぐにふさがった。

 

「嘘・・・」

 

「けがは治りましたね。では、モモンガさん、彼女達に」

 

「わかりました。《|矢守りの障壁《ウォール・オブ・プロテクションフロムアローズ》》」

 

そう言うと、モモンガは姉妹に防御魔法をかけた。

 

「それと・・・これをどうぞ。それは《子鬼将軍(ゴブリン・ジェネラル)の角笛》と言いまして、吹けばゴブリンがあなたの言うことを聞くはずです」

 

「た、助けてくださって、ありがとうございます!」「ありがとうございます!」

 

「お・・お名前は・・・?」

 

「名前?・・・ふむ」

 

 

(ゾルディオさん)

 

(はいはい、なんでしょう)

 

(俺の名前、ギルド名にしてもいいですか?)

 

(え!?急にどうし・・・あ、察しました。名前を売って仲間の道しるべにしようってことですね)

 

(理解が早くて助かります。でも、いいですか?)

 

(今のギルド長はモモンガさんですよ。モモンガさんが決めればいいんです)

 

(・・ありがとうございます)

 

 

「・・・我が名を知るが良い!」

 

 

「我こそが、アインズ・ウール・ゴウン!」

 

「そして私がアインズさんの友人、ゾルディオです」

 

 

そう言い、救世主は襲われている村に向かった。

 




ゾルディオ「ちょっとかっこつけすぎですかね?」
アインズ「まあ、大丈夫でしょう」
アルベド(やっべぇ、アインズ様超カッケェ!!)


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