怪獣と骸骨の異世界蹂躙物語   作:きょろりん

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至高の御方々から贈り物

※一部文章を訂正しました!誤字報告がありましたので訂正しました!


10話 ご褒美

「では降ろしますね」

 

「は、はいでありんす・・」

 

模擬戦を終えたゾルディオとシャルティアは、ゾルディオの部屋にいた。

そしてシャルティアはゾルディオのベッドの上で座っていた。

 

「・・楽になりましたか?」

 

「はい、だいぶ良くなりんした・・」

 

「それは良かった。では少し待ってください。もうすぐモモンガさんも来ますので」

 

「モモンガ様もでありんすか?」

 

一体なんでありんしょう?自分に何かご用が?

そう考え始めた時、部屋をノックする音が聞こえた。

 

「ゾルディオさん、モモンガだ」

 

「あ、はい。どうぞ入ってください」

 

そう言うと部屋にモモンガとアルベドが入って来た。

 

「シャルティア、体調はどうだ?」

 

「いえ、どこも問題はないでありんす」

 

「そうか・・・問題がなくて良かった」

 

「では、モモンガさん」

 

「はい。シャルティア、今回の模擬戦見事なものだった」

 

「あ、ありがとうございますでありんす」

 

「そんなシャルティアに私からの褒美だ」

 

「「え!?」」

 

「そして私からも」

 

「「ええ!?」」

 

・・なぜにアルベドも驚く・・。てかめっちゃ羨ましそうな顔でこっち見てるよ。

 

 

(モ・・・モモンガさん。アルベドがめっちゃ見てるんですけど)

 

(わ、わかっています。でもどうしようにも・・)

 

(でしたらここは俺に任せて下さい)

 

(ええ!?大丈夫ですか?)

 

(ええ)

 

 

「・・・アルベド。こっちに」

 

「?・・はい」

 

ゾルディオはアルベドを手で呼ぶと小声で話し始めた。するとアルベドの翼が急にバサバサと動いた。

 

(一体何を言ったんだ?)

 

モモンガが少し心配そうに眺めていたら、話は終わったようだ。するとアルベドの顔はまるで天使かのような笑顔に満ちていた。

 

 

(ゾルディオさん、アルベドに何言ったんですか?)

 

(そのことは後で伝えます。いまはシャルティアのほうを)

 

(?わかりました)

 

 

「ではシャルティア。これを」

 

「は、はい。・・・こ、これは!?」

 

モモンガがシャルティアに渡したのは、かつてペロロンチーノが書いていた「百科事典(エンサイクロペディア)」だった。

 

「これをお前にやろう」

 

「そんな!?このような秘宝!!私に!?」

 

「あ、ああ。お前の戦いはこれを授けるのに見合うものだ」

 

 

(え?ただの百科事典ですごい喜んでますけど・・)

 

(言った通りでしたね・・・)

 

(でもここまで喜びますかね?)

 

(あれを秘宝とまで呼ぶってことはそうなんじゃないですか?)

 

(・・・まあ、喜んでくれて何よりですね)

 

(そうですね・・・)

 

 

「ふぁぁぁ・・・ありがとうございますでありんす!!このシャルティア!より一層の忠誠をここに誓うでありんす!!」

 

「お、おおう。これからも頼むぞ・・」

 

「はい!!」

 

「・・・では次は私から」

 

次にゾルディオがシャルティアに渡したものは、「ウルトラブレスレット」に似た腕輪だった。

 

「「な!?」」

 

渡した途端シャルティアとアルベドは驚きのあまり大きな声を出してしまった。

 

「ゾルディオ様・・・失礼ながら言わせていただきます。それはゾルディオ様の最高のアイテム。守護者に渡すようなものではないかと・・・」

 

「そ、そうでありんす!!これは受け取ることはできないでありんす!!」

 

「?アルベドとシャルティアは何を勘違いしている」

 

「「へ?」」

 

「・・・すみません、先に言うべきでしたね。これは私のブレスレットを作る際に失敗した量産品です」

 

「そ、そうなのでありんすか?」

 

「はい。ですのでご安心を。私の「ウルトラブレスレット」より性能が落ち、変形できるものも少ないですが、まだまだ使えるものです。どうぞ」

 

「い、いいんでありんすか?たとえ性能が落ちようとこれは・・」

 

「いいんですいいんです。これは私の謝罪も含めてのもの。何も言わず受け取ってくれればいいんですよ」

 

「・・で、では、いただきますでありんす」

 

シャルティアが受け取るのを見て、ゾルディオは

 

「あ、言い忘れていました。そのブレスレットの名前は」

 

 

「「量産型ウルトラブレスレット Ver.ペロロンチーノ」です」

 

 

「へ?・・・え?・・・ええ!?」

 

「ど、どういうことですか?ゾルディオ様?」

 

「その「ブレスレット」の機能を考えたのはペロロンチーノさんなんです」

 

「えええええ!?」

 

「ふふふ。喜んでくれましたか?」

 

「あ・・は、はい・・」

 

「それは良かったです」

 

「ゾ、ゾルディオ様!モモンガ様!わ、私は!これらを一生大事にします!!本当にありがとうございます!!」

 

そう言いながらシャルティアはまた泣いてしまった。そんなに喜んでくれるならプレゼントしたかいがあったよ。

 

「泣いてばかりでは綺麗な顔が台無しですよ?さ、このハンカチを使って」

 

「本当に、本当に、ありがとうございます・・」

 

「いいんですよ。使ってくれたほうが、きっとペロロンチーノさんも喜びます」

 

そしてしばらくシャルティアは泣いていた。そして泣き止み

 

「もう大丈夫ですね?」

 

「はい。お騒がせして申し訳ありませんでありんす・・・」

 

「いえいえ、嬉しい時には喜び、悲しい時には泣く。それが普通です」

 

「!・・はい!では私はいつまでも長居するわけにはいきませんので、これで失礼するでありんす」

 

そう言うとシャルティアはゆっくりと部屋を出て行った。

 

「・・ではアウラとマーレが来るまでの間に、アルベド」

 

「はい!ゾルディオ様!」

 

「あなたには私がいない間、ずっとモモンガさんのそばで守ってくれましたね。その褒美をあげましょう」

 

「はい!」

 

「では、その褒美は・・・」

 

 

(モモンガさん)

 

(はい、なんでしょう?)

 

(アルベドに「リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウン」を)

 

(ええ!?)

 

(アルベドは守護者統括、持っていてもおかしくはないんじゃないですか?)

 

(それはそうですが・・・なぜ俺を?)

 

(いえ、モモンガさんから渡してもらったほうが喜ぶかな、と思いまして)

 

(・・まあ、いいですけど)

 

 

「アルベド、ここに」

 

「はい」

 

「これをお前に」

 

そう言うと、モモンガは「リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウン」をアルベドに渡した。

 

「こ、これを!私に!?」

 

「お前は守護者統括でもあり、ナザリックを守っていてくれたからな。私達からの褒美だ」

 

すると早速指にはめた。って左手の薬指かい!いや想定内だったけど・・ってめっちゃ翼バサバサしてるよ

 

「これからも頼むぞ」

 

「はい!」

 

さて、これであとはアウラとマーレか。

 

 




モモンガ「シャルティア、喜んでくれてよかったですね」
アルベド「ですが、いいのですか?シャルティアにペロロンチーノ様の・・・」
ゾルディオ「いいんですよ、そのほうがペロロンチーノさんも喜びます。
      それにverは他の方のもあります」
アルベド「ま、まさか!?verモモンガ様のも!?」
ゾルディオ「もちろん!」
アルベド「くぅぅぅ!!私、もらえるような働きを見せます!!」
ゾルディオ「はい。頑張ってください」

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