※一部文章を訂正しました!
「ゾ・・・ゾルディオ・・様。こ・・降参したいでありんすが・・・」
そこには足を震わせながらも立っていたシャルティアがいた。あの攻撃を食らったらまず立つことさえ無理だろうが、シャルティアにはまだ《時間逆行》が一回残っており、それを使ったのだろう。
「・・・わかった」
そういうとゾルディオは姿を進化前の姿に戻した。そして外した装備を戻し
「すみませんでした、シャルティア。ここまで傷つけてしまい・・」
「!?そ、そんな!?謝ることはないですぇ!これは私が―」
「いえ、そんなになるまで攻撃をしたのは私です。今治しますね」
そういうとゾルディオは「キングブレスレット」を持ち、シャルティアを回復させた。
その効力は完全回復、全状態異常回復と万能な回復機能だった。
「温かい光・・」
「・・これで傷は癒えました。では」
「なにをするので・・・!?」
ゾルディオはシャルティアを優しく抱きかかえた。
「ゾ、ゾルディオ様!?」
「シャルティアはよく戦ってくれました。回復したとはいえ疲れたでしょう。私の部屋で休むといいです」
「え!?だ、大丈夫でありんす!」
「嫌ですか?」
「い、いえ!そのようなことは・・」
「なら決定です」
ゾルディオは観客席に向かって
「みなさん、私の真の姿を見て恐怖したのではないかと思っています」
闘技場は静まり返っていた。
「しかし、私が真の姿になるのはそれこそナザリックが危機に陥った時です。そして、安心してください。あなた達には私が、モモンガさんという最強の
「その通りだ」
その時モモンガが出てきて
「ゾルディオさんの真の姿は我々、至高の41人でもなかなか見れない代物だ。あの姿はギルド内最強のたっちさん、ウルベルトさんでも1対1は厳しいと言わしめたもの。その姿に2分持ったシャルティアは称賛に値する」
それほどのものと戦っていたと今更恐怖したシャルティアは体を震わせたが
「ご安心を。シャルティアも私が守りますから。それに恐らくあの姿でシャルティアと戦うことはありません。もう傷つけるのは見たくありませんから」
そうシャルティアにだけ聞こえるように呟き
「では、私はシャルティアを介抱しますので・・・」
「うむ、ゾルディオさんお疲れ様です。シャルティアも、今日はよく頑張ったな」
そう言うとモモンガはシャルティアを撫でた
「ゾ、ゾルディオ様。モモンガ様・・・」
シャルティアはゾルディオの胸の中で静かに泣いた。
「では、後はすみませんが・・・」
「構いません。どうぞ行ってください。後はこちらでやりますので」
「感謝します」
そう言うとゾルディオはアイテム「リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウン」を使用し移動した
「さて・・・皆、これでゾルディオさんによる模擬戦は終了だ。各自、ゾルディオさんに恥じない働きをするように。
そしてアウラ、マーレ」
二人を呼ぶとすぐに駆け付け
「は、はい!モモンガ様!」
「すまないが、また闘技場を直してくれないか?」
「はい!もちろんです!」
「・・・すまないな。お前たちに任せっきりで」
「そんな!い、いいんです!これぐらいやるのは、しゅ、守護者として、当然です!」
「・・・そうか。では直し終えたらゾルディオさんの部屋に来てくれ」
「は、はい!わかりました!」
「では私もゾルディオさんの部屋にいる。何かあったらメッセージで伝えてくれ。行くぞアルベド」
「は、はい!」
そう言い、モモンガはアルベドと共に移動した
「・・予想はしていましたが・・まさかここまでとは・・」
「ウム・・・マサカシャルティアガ子供ノヨウニ遊バレルトハ・・・」
ゾルディオとモモンガが去ってから、守護者たちはゾルディオについて話していた。
「しかし・・・あのお姿が噂に聞いていたものとは・・・」
「アレガ・・・ナザリックノ邪神・・・マサニフサワシイ」
「本当にねー。あたし見た瞬間ちょっと泣いちゃったよ・・」
「ぼ、僕も・・・」
子供だが、守護者でもあるアウラとマーレすら恐怖に泣いてしまうとは・・・。やれやれ、我々はあと何回驚かなくてはならないのでしょう。
「でも!戦いが終わった後、いつものゾルディオ様に戻ってあたし、一気に安心しちゃった!」
「う、うん。いつものお優しいゾルディオ様だったね」
「強さの中に優しさあり。私はさらなる忠誠を誓います」
「我モダ」
「あたしも!」
「ぼ、僕も!」
守護者たちの忠誠心はメーターを振り切っていた。
ゾルディオ「シャルティアは軽いですね。ちゃんと食事はしてますか?」
シャルティア「一応食べてるでありんす」
ゾルディオ「それはよかった」
シャルティア「ゾルディオ様は軽い女は嫌いでありんすか?」
ゾルディオ「そんなことないですよ」
シャルティア(良かった・・・)
ゾルディオ「?」
ペロロンチーノ「なんか嫌な予感が・・」