特別S級隊員比企谷八幡   作:ケンシシ

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エピローグ

「おぉ八幡、もう動けるのか?」

 

八幡は松葉杖がまだ必要だが動けるまでに回復しさっそくボーダー本部開発室に来ていた。

 

「まぁ無理しない程度なら……」

 

「そうか、やはりマステマは封印するべきかもしれんな……」

 

鬼怒田はマステマを八幡に使わせたのを後悔していたが

 

「いや、この怪我は俺の実力不足ですから……雪ノ下達はどうなりました?」

 

八幡が聞くと鬼怒田は室長室に呼び説明した。

 

3人は記憶操作を受けボーダーが関係するもの全てを消去され、ボーダーと国が管理する島に隔離されるらしい。近界への渡航は本来は自分達が防衛任務にでた時のゲートでする予定だったがボランティア先でイレギュラーゲートが偶然起き計画を決行したらしい。

辿り着いた先がアフトクラトルの属国の1つでそこからアフトクラトルへと連れていかれたようだ。しかし基本3人は隔離されたままの移動でアフトクラトルの情報はないも同然だった。

 

 

なお計画を考えたのは雪ノ下であり、由比ヶ浜は口車に乗せられ葉山は雪ノ下についていったという事だ。

 

「あいつらが持ってたトリガーは?雪ノ下にいたってはブラックトリガーって言ってたが……」

 

八幡が聞くと鬼怒田ははぁっとため息をつき

 

「葉山と由比ヶ浜のトリガーは我々のトリガーよりも性能が低かったわい、良くて試作。下手すると処分するだけのトリガーだった」

 

そしてと言い

 

「雪ノ下のもノーマルトリガーじゃ。出力はそれなりであったがな。こっちは恐らく試作トリガーじゃろう。特殊なタイプじゃからもしかしたモデルはブラックトリガーかもしれん」

 

「そうですか……じゃあ俺はこのまま城戸司令に会ってきます」

 

そして開発室を後にし

 

 

 

「無事でなによりだ。体も回復したようだな」

 

「おかげさまで」

 

司令室で八幡と城戸は対面していた。

 

「お前にはこれからも働いて貰うぞ。次の遠征は大規模なものになる。A級隊員はもちろんのこと、B級隊員からも選抜しなければならない」

 

八幡はその候補者選びを手伝だわされ、時期がくれば訓練もつけなければならない……酷く憂鬱だった。

 

 

 

 

「おぉ、八幡!ついに動けるまでになったか!」

 

「大丈夫か!?はちまん!!」

 

「大丈夫だぞ、陽太朗」

 

玉狛支部に来るとまず材木座が飛びつかんばかりの勢いで来たのでかわし、陽太朗の頭を撫で答えた。

 

「てか材木座、お前ら三浦隊は毎日のように病院に押しかけてきてんだから回復具合は知ってるだろ」

 

そう三浦隊の面々は八幡が目覚めた次の日から毎日のように見舞いに来ていたのだ。初日はあの三浦でさえ涙ぐんでおり八幡は驚いたたのを覚えている

 

「あっ!比企谷先輩!大丈夫ですか?」

 

「久しぶりだな、眼鏡くん。大丈夫だよ。それより荒船隊、諏訪隊とのランク戦に勝ったらしいな、おめでとう」

 

八幡は続けて

 

「次は鈴鳴と那須隊だったか……B級の壁はここらからだな、頑張れよ」

 

そして八幡は林藤支部長などにも挨拶してまわり

 

「いつまで落ち込んでるんすか?迅さん」

 

「あー、そのだな……」

 

外で黄昏てた迅に話しかけた。

 

「今回のは迅さんのせいじゃないっすよ。俺の実力不足です」

 

「だけどな……」

 

八幡は息を吐くと

 

「でも俺があの場にあの状態でいたからこそ、防げた被害もあるんすよね?なら良いじゃないですか。」

 

「……ありがとうよ、八幡」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある島にて

 

「依頼者を連れて来たぞ」

 

「平塚先生、何度も言ってますがノックを……」

 

「まぁまぁ、ゆきのんおちついて」

 

「えーと、先生。依頼者の人を……」

 

「おぉ、すまんな葉山。この娘だ……」

 

「ようこそ奉仕部へ、歓迎するわ」




一応続きなどは考えていますが、話数多くなったので一区切りといたします。

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