「もう時間か……」
烏丸はもうガイストが切れる寸前だった
「その様子だとお前のそれは限界のようだな」
ランバネインは烏丸の様子を見て言い
「(一瞬でも……)」
射撃戦特化
烏丸は一瞬で射撃形態に移行、全力で攻撃するが
「楽しかったぞ、玄界の戦士よ……なっ!?」
ランバネインのシールドを破るにはいたらず主砲の反撃をくらったが
「あとはお願いします……」
烏丸はそう呟くとベイルアウトしていくと同時に
「あとは任せとけ……『変化炸裂弾』」
建物に隠れながら放った出水の変化炸裂弾、トマホークかランバネインを襲撃し
「新手の火兵……だけではないようだなっ」
少し前
「柚宇さん柚宇さん、京介が粘ってくれてるけどヤツの情報どう?」
烏丸とランバネインが激突してる場所から少し離れた場所にエネドラを倒した後に援護にきた出水、それに合流した米屋と緑川がいた。太刀川は数少ない、ラービットを圧倒できるという事でラービットの駆除及び捕まえられた隊員の救出を優先している。
『じゃあ解析できたデータ送るよ』
そう国近柚宇は言うと3人にデータを送った。
「うわぁ、完璧な射撃系じゃん。いずみん先輩と同じタイプ」
「出水と同じ弾バカ族だな」
「うるせぇ、槍バカ」
出水はまぁ、と言い
「トリガーの出力やら何やらは砲撃主体状態の八幡よりは低いから何とかなりそうだな」
「じゃあとりあえず京介に……」
そして出水は京介に通信を繋げ
『何とかなりそうだ、ガイスト使う前に来れなくて悪いな』
『いえ……あとはお願いします』
そしてその少しあと、烏丸はベイルアウトしていった。
「こいつは陽動か……本命は」
トマホークの爆発の影から緑川が飛び出しグラスホッパーを使いながら撹乱
「幻踊孤月」
そこに米屋の一突きが繰り出されるが
「やっぱかわされちまったか」
ランバネインのシールドをかわし首を切ろうとした幻踊孤月だがすんでのところでかわされ、体に少し傷をつけるに止まったが。
「くっ……」
すぐにバイパーの雨が降ってきた。
「おらっ……」
さらに米屋の幻踊孤月を使いながらの刺突の連続が繰り出され
「連続攻撃を得意とした火兵に白兵、このまま相手にするのは不利だな」
そして槍の射程からは引こうと飛行形態をだし離れたが
「いけっ!」
米屋の言葉と同時に緑川が飛び出し、出水がランバネインの動きを牽制するように縦横無尽にバイパーを繰り出し
「終わりだよっ」
グラスホッパーを使った緑川の神速の突撃でランバネインを突き刺した。
「見事だ……」
戦闘体が解けたランバネインは素直に出水たちとその前の烏丸含め讃えた。
「ヴィザ翁の言う通り、玄界の進歩は目覚ましい!!」
そこに
「わりぃな、サシでやらなくて。」
「謝る必要はあるまい……」
ランバネインは合図をミラに送った。
「ハイレイン様、ランバネインが倒されたようです」
「何?……ランバネインを回収してこい」
それを聞いたミラはゲートに消えていった。
「一気に決めさせてもらう」
1本目のマステマを爆破させ急遽再生成した2本目のマステマ……さすがの八幡もトリオンに余裕があるとは言えない。
「ハウンド……」
そして八幡はトリオンに対して鉄壁を誇るハイレインの守りを崩すため無数の弾丸を繰り出した。