「ふむ……どうやら貴方との楽しい時間もここまでのようです」
八幡と打ち合っていたヴィザが突如告げると、八幡から一気に距離を離した。
「っな!?」
そこに大量の生き物の形をした何かが降り注いだ。
「不味いっ……」
読み違えた迅は集中して向かってくるトリオン兵を相手にしており、八幡の救援に向かえずにいた。
『誰か比企谷の援護にいけないか?あと少しで比企谷を助けるチャンスが無くなる!!』
迅の通信が響く
「小南!!三浦隊!!お前達は比企谷を助けに行け!」
ら
「それは困るな、お前達の相手は俺たちだ」
そこに2人の人型ネイバーが現れた。
1人は巨大な砲身を持った大柄な男と目つきが鋭い青年だ。
「さぁ!玄界の兵達よ、楽しもうじゃないか!」
「作戦開始する……」
大柄な男ことランバネインは砲身を……そしてもう1人の青年、ヒュースは小さな謎の欠片を周囲に展開した。
「………京介、ガイストはどれくらい使える?」
「3分くらいですね……」
京介の答えを聞きレイジは判断を下した。
「小南!三浦隊!この人型は俺たちが倒す!お前達はすぐに比企谷を助けに行け!」
「分かったわ……」
「「了解!」」
そして小南と三浦達は八幡の戦場へと駆け出す
「逃がさ……っ!」
小南達に砲撃の構えを見せるがレイジの作戦を読み取った烏丸は専用トリガーガイストを起動、機動戦特化でランバネインの砲撃が出る前に攻撃したのだ。
「『フルアームズ』」
そしてレイジも自身の専用トリガー、フルアームズを起動した。
「悪いがお前達にはここにいてもらう」
そして人型ネイバーとボーダー最強の部隊の戦闘が始まった。
「何だこれは……」
八幡は忌々しげに呟く。
「ほう……あれを防ぐか」
八幡は降り注いできたのを限界までアステロイドで相殺、そして近くに来たのはマステマで斬ろうとして『しまった』
今八幡の周りにはトリオンのキューブが大量に落ちており、マステマは生き物に触れた部分が無くなっていた。
「っは!」
八幡は一瞬驚いていたが嫌な予感がし、足元を見るとクラゲのような生き物が右足に当たった。
「ちっ……」
そこから歪んで行きキューブにされると判断した八幡はまだ刃として使える部分で反射的に足を切り落とした。
「良い判断だ……やはり部下に加えたいくらいだ」
「はっ……ごめんこうむる」
恐らくさっきの派手な鳥などの攻撃は陽動、足元のクラゲが本命だったのだろう。
「次は確実に捕らえる」
「それはどうかな?」
八幡は切断した足に合わせるようにシールドを義足のように展開、万全にはもちろん程遠いがそれでもましになった。
「さてS級隊員の意地を見せますかね……」
そして第2ラウンドの幕が上がった。