特別S級隊員比企谷八幡   作:ケンシシ

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玉狛支部③

部隊を組むことになった三雲たち3人に宇佐美がランク戦やらについてレクチャーしていた。

 

「千佳ちゃんはスナイパーだな」

 

「ちょ、アタシが言いたかったのに!?」

 

話題は雨取のポジション決めで宇佐美がセリフを取られた、その時

 

「あたしのどら焼きがない!!誰が食べたの!?」

 

「我の買い置きを奪った狼藉者は誰だ!?」

 

小南と材木座が突入してきた。

 

「さてはおまえか!?」

 

小南が寝ている陽太郎を捕まえる。

 

「むにゃむにゃ……たしかなまんぞく」

 

「確定じゃあ!!」

 

材木座が吠える。

 

「ごめん、小南。材木座くん。お客さんにアタシが出しちゃった」

 

「材木座、今度買ってきてやるし」

 

宇佐美と三浦が謝るが

 

「あたしは今食べたいの!?」

 

「あっ、はい」

 

小南は食いさがるが材木座はあっさり撃沈した。

 

「何だ何だ、騒がしいな、小南、材木座」

 

「2人が騒がしいのはいつものことじゃないですか」

 

そこに木崎と烏丸も入ってくる。

 

「おっ……この3人が迅さんが言ってた新人ですか」

 

「えっ、あたし聞いてない!!」

 

烏丸の言葉に小南が驚いていると

 

「実はこの3人……比企谷の生き別れた弟と妹だ」

 

「えっ、そうなの?優美子知ってた?」

 

「もちろん」

 

三浦は当然のように答え

 

「材木座も!?」

 

「もちろんである」

 

材木座も肯定する。

 

「小町ちゃん、知ってたの!?」

 

「もちろん、可愛い妹は私だけです!!」

 

ようやく騙されたことに気づいた小南は

 

「騙したわね!!」

 

「ぶべらっ!!」

 

材木座に蹴りを入れていた。

 

「というわけで、この新人3人をレイジさん達3人に師匠になってもらいたい」

 

何もなかったように迅が話しを進める。

 

「えっとこの騙されやすい子が小南桐絵17歳」

 

「師匠って……私何も聞いてないんだけど」

 

宇佐美が改めて紹介を始める。

 

「こっちのモサモサした男前が烏丸京介16歳」

 

「どうも、モサモサした男前です」

 

手を上げて答える烏丸

 

「この落ち着いた筋肉が木崎レイジ21歳」

 

「落ち着いた筋肉って……それ人間か?」

 

しかし木崎の疑問は無視され

 

「改めて言うが3人には、訳あってA級を目指すこの新人3人を次の正式入隊日までに鍛えてもらいたい」

 

「はぁ!?あたしはまだ3人の入隊を認めてなんて……」

 

「これは支部長の命令でもる」

 

そう言われた小南はため息をつき

 

「じゃああたしがこいつ貰っていくわ、見たところ1番強そうだし」

 

「お目が高い」

 

小南が空閑を捕まえるとスナイパーの経験がある木崎が雨取になる以上、自然と烏丸が三雲をみることに決まった。

 

 

 

『城戸司令、遠征部隊から通達。無事メノエイデスを出立。およぞ68時間後に本部基地に到着予定、以上です』

 

「ご苦労……あと3日か」


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