『今日はよろしくだし』
「あぁ……」
この日三浦達はA級7位の三輪隊と合同防衛だが、普段三浦達は玉狛に入り浸っといるからか、三輪隊隊長三輪秀次はそっけない反応をする。
三浦は現在、三浦と材木座、小町とオペレーターの海老名で隊を組んでいる。あと1週無事に相模がスナイパーの合同訓練で上位に入ればB級なので合流予定だ。
『噂に聞いてるぜ、比企谷の秘蔵っ子部隊がいるって』
珍しい槍型の孤月を使う少年、米屋がいう。
『やっぱり兄を知ってるんですね〜』
『兄?比企谷の妹!?』
米屋が凄い勢いで食いつく。
『は、はい』
『噂のルーキーが比企谷の妹とはなぁ、納得だぜ。今度ランク戦しようぜ』
小町の噂とは、バイパーの悪魔という噂だ。最初の戦闘訓練で5秒の記録を叩き出し、驚異的なスピードでB級まで上り詰めた少女がいるという話だ。
「ゲート発生、ゲート発生、座標誘導 誤差7.66」
『あーしらが近いので行きます』
三浦隊の面々はゲートの位置に向かうが……
「バラバラになっておるな」
「どういうことだし……」
三浦隊が現場につくとゲートから現れたであろうバムスターが粉々になっていた。
『姫菜、近くに他の隊員とかいた?』
『ほかの隊員も部隊も見当たらないよ』
「どういうことだし……」
ひとまず三浦達は三輪隊にも連絡を入れた。
「いやぁ、何だったんでしょうね。あのバムスター 」
玉狛に帰ってきた小町が切り出す。
「まぁ、あーしらが気にしてもしょうがないっしょ。」
「そうであるな、今解析されておるから結果を待つしかあるまい」
三浦、材木座が答える。そんな話をしていると
「つ、疲れたぁ……」
トレーニングルームから相模が這い出てきた。
「安心しろ、このまま無事にB級に上がれるだろう」
相模は合同訓練以外に木崎の手がすけば訓練をつけてもらっていた
。木崎も八幡の頼みと言うわけで引き受けたのだ。
『木崎さん、相模は叩けば叩くだけ伸びるんで。遠慮なく鍛えあげてください』
色々とスケジュールを変更せざるを得なかった遠征に行く前に、八幡が言った言葉だ。おそらく文化祭での相模をみての評価だろう。そしてそれは正しかった。言われた通り木崎は容赦なく技術を叩きこんでいくと相模はひぃひぃ言いながらも吸収していく、ある意味気持ちの良い弟子だった。
「全員飯食っていくか?」
飯当番に木崎が言うと全員迷わず食べていくと答えた。
とある場所
「俺は向こうの世界から来た、おまえらで言うとこの『近界民』って奴だ」
「……!?……っな……」
この日2人の少年が物語を動かし始めた。