木虎キャラ崩壊してるかも?とりまる君、出番とってごめん
「そういえば三浦先輩って何でボーダーに入ったんですか?」
嵐山側のボランティアの女性陣にあてがわれた部屋で雑談していると小町が三浦に質問した。
「まぁ、別に隠すことでもないか。今となっては黒歴史だけど」
そう前置きして
「1年の頃のあーしは葉山に惚れてわけ。んで葉山からあーしと姫菜が誘われて入隊したの。男子連中は部活したいって断ったみたい」
あーしは単純だったんだよねぇと言い。
「どうして雪ノ下……先輩は葉山隊にいたんですか?私から見ても、三浦先輩とかと雪ノ下……先輩とは馬が合わないように見えたのですが」
木虎は余程呼びたくないのか雪ノ下に先輩をつけるのにつっかえつっかえになり、
「それは葉山くんが雪ノ下さんに惚れてるからだよ」
海老名が答える。
「雪ノ下さんは最初ボーダーに入ったのは、何でもすぐ極めたからボーダーでもトップになれる。ここを足がかりに世界を変えてみせるって言ってたかな?それで雪ノ下さんに近づきたい葉山くんがチームの必要性を説いてチームを組んだの。」
鈴鳴支部には雪ノ下家の伝手で来馬家に話し身を寄せたと言う。
「葉山くんは雪ノ下さんの言いなりも同然で、最後は私達が抜けたの」
「それより、あーしは木虎ちゃんに聞きたいんだけど、昔ヒキオと何かあったん?凄い尊敬してるみたいだけど」
職場見学で八幡のために怒っていた木虎を思い出しながら三浦が聞くと
「お!!小町も聞きたいです!!」
「大したことじゃないですけど……昔、B級で当時トリオンが低かった私が戦い方に悩んでいた時に全てのトリガーを扱える凄い人がいるって噂を聞いて……見つけたのが比企谷先輩でした。」
木虎は思い出しながら言う。
「それで銃手から攻撃手の転向やスパイダーの使い方を教えてもらったの。それから私の戦術の幅は広がりました」
回想
『お願いします!私に戦い方を教えてください!』
『い、いや、俺じゃ参考にならないんじゃね?』
八幡は少女に請われ戸惑っているが
『お願いします、比企谷先輩は全てのトリガーに精通してると聞きました。』
『別に精通はしてない、触ったことがある程度だ……はぁ、じゃあまずステータスとか教えて貰えるか?』
『は、はい!』
そうして木虎は自分の資料を八幡に渡し
『はっきり言うが、このトリオンじゃ銃手はキツイな。攻撃手に軸を置いた方が良い。ただ攻撃手になったところでまともに打ち合うのはできないな』
『そうです……よね……』
木虎は今まで意地で何とかしてきたがやはり自分に、ボーダーは向いてないと落ち込みかけるが
『ただ戦績をみる限り頭は回るんだな。基本的にトリオン能力で負けてる銃手でこれだけの勝ちをあげるのは凄いな』
『あ、ありがとうございます!!』
『トリオンが低いなら低いなりの戦い方はあるだろ、例えばそうだな……スパイダーを使うとかな』
木虎は意外そうな顔をし
『スパイダーみたいなトラップを少しでも張れば、相手に何かあるかも、この先は危険か?って心理的圧迫を与えられる。それだけでもだいぶ違うんじゃないか?』
『な、なるほどです』
『もし攻撃手になりたいなら、俺が暇な時は教えてやる。今から防衛任務だから、今日はここまでだ』
『ありがとうございます!!』
回想終了
まだ女の子慣れしてなかった八幡から聞き出すのに苦労したのは伏せたまま話す木虎。
「はぇ〜、お兄ちゃんがそんなことを」
「ヒキオって結構頭いいしね」
それからも女子の夜話は続いた。