[完結]師匠はヤムチャ!突然来たドラゴンボールの世界 作:ゆーこー
「フュ、フュージョン?悟空それは何だ?必殺技か?」
「フュージョンってのは、簡単に言うと二人の力を一人に合体するんだ」
ヤムチャさんの質問に悟空さんが答えた。
「「合体だって!?」」
周りにいた全員が驚いた。
「そして、多分これが出来るのはトランクス!悟天!お前らだ!」
「ええっ!俺達ぃ!?」
思わぬ指名に驚くトランクス、逆に選ばれなかったホーディッシュとコウは残念がっている。悟空さんは子供達の反応に構わず、フュージョンのポーズをピッコロと一緒にやって見せた。
「わかったか?今のがフュージョンのポーズだ、これを二人同時に完璧にやることで、とんでもなく強い戦士が出来るんだ!」
その時だった、俺達の脳内にバビディの声が聞こえてきた。
「聞こえているか人間ども!僕の名前はバビディ、この星で僕の邪魔をしている奴らがいるんだけど、どこにいるか教えたものは命だけは助けてやっても構わないよ!そいつらの顔はこれだ!」
頭の中に写されたのは俺と悟空さん、そしていつバレたのかわからないが子供四人全員の顔だった。
バビディはその後見せしめとして近くの町をひとつブウに破壊させた。
これを見せられた一般市民達は情報をバビディに送った。
そしてトランクスの住所と野球選手として知名度のある俺の住所がバレたことにより西の都が魔神ブウの標的になってしまった。
「やべぇ!カプセルコーポレーションにはまだドラゴンレーダーがあるはずだ。あれがやられてしまったら、死んでしまった人たちを生き返らせることが出来なくなってしまう!!」
俺がかなり分かりやすくドラゴンレーダーを回収しにいかねばならない状況をアピールし、俺が取りに行くことにした。
もちろん、トランクス達の次にカプセルコーポレーション内をよく知っているから抜擢されたのである。
最速で行ったのにも関わらず、俺が神殿の方に戻るより先にブウが西の都にたどり着いてしまった。
まあ、ここで悟空さんが来てくれて超サイヤ人3を披露させることが目的なのだが。
俺の考えは上手いこと行ってくれた。
足止めの為に現れた悟空さんが超サイヤ人3になり、俺が神殿に行くまでの足止めに成功、これを神殿から見ていたトランクス達も知ったことにより、きっと後にゴテンクス3になってくれるだろうと期待した。
「超サイヤ人3になっちまうと地上にいられる時間が減っちまうんだ。わりぃけどおらもうここにはいられねぇんだ」
「マジかよ悟空……ちくしょう!俺がブウの足止めにいっていれば!」
ヤムチャさんは直接ブウと戦ったことが無いとはいえ、実力差はわかっているはずだ。
それでもそう言いたくなるほどヤムチャさんにとって悟空さんは大切な人なんだなと改めて思った。
「悟空さん、地球は絶対俺達で救ってみせます。どうかあの世で見守っていて下さい」
「おう、地球は任せたぞ」
そう俺達に言い残して悟空さんは占いババに連れられてあの世へ旅立っていった。
「よし、トランクス!悟天!フュージョンを完成させ、ブウを倒すぞ!」
お久しぶりです、すべての作品通して久しぶりに出した気がします。
こいつだけは何としても完結させるぞ!