[完結]師匠はヤムチャ!突然来たドラゴンボールの世界 作:ゆーこー
ギニューは俺に一喝した後、下の階に向かった。
そこでギニューが見た光景は酷いものであった。
孫悟飯とホーディッシュが石化し、界王神様が追い込まれているのであった。
何故こうなったのか?
ギニューがいない間、下の階では界王神達を待ち受けていたバビディ、ダーブラ、雑魚兵士達との戦闘になっていた。
再びダーブラと対峙していた悟飯は、相変わらずダーブラに押されていた。
一方ホーディッシュと界王神は雑魚兵士達を一人一人確実に倒していた。
周りに気を配る余裕の無かった悟飯は、ダーブラの一瞬の隙を突き反撃に成功したが、ぶっ飛ばされたダーブラの先にはホーディッシュがいた。
ダーブラは、すかさずホーディッシュを片手で首を掴み人質にした。
ホーディッシュを盾にされ完全に攻撃の勢いが削がれてしまった悟飯は、一方的に殴られ続けブウ復活へのエネルギーを多く提供されたのちに石化の唾を吐かれた。
人質としての価値がなくなったホーディッシュも瀕死の状態にされた後に石化させられたのである。
ここでギニューが現れた。
ギニューは界王神を追い詰めていたダーブラの周りの三人の雑魚兵士を一掃した後、ダーブラと一対一の戦闘になった。
この時、ブウ復活までに必要なエネルギーを示す針はあと少しというところまで来ていた。
「よし、このギニュー様の力を見せてやる!」
ダーブラの戦闘力はかつてのセル程度とはいえ、もしギニューがセルJr.のパワーで満足していたら苦戦を強いられる相手だ。ギニューがボディチェンジで得た体だけに頼っていないかを知るには、ある意味最高の舞台であった。
先に仕掛けたのはギニューだった。
気功波をダーブラに放ち、その気功波の後ろにギニューはついていった。
気功波を避けたダーブラは次の瞬間ギニューのラリアットを喰らった。
倒れたダーブラの横腹にギニュー渾身のキック。空中に蹴り上げられたダーブラに気功波を放った。
ギニューの強さに驚いたダーブラ。戦いが進むにつれて一撃必殺とも言える唾の使用率が増えていった。
ダメージを最小限に抑えつつ、個性的な戦闘スタイルでダーブラを翻弄するギニュー。
「なんちゃってクラッシャーボール!」
隊員の技っぽい技もしばしば伺えた。
「くぅ、ふざけた野郎めぇ!こんな奴にこのダーブラ様が負けてたまるか!」
「とどめだ!」
「ちくしょぉ!」
悪足掻きに放ったダーブラの気弾をガードしたギニュー。
その時、魔神ブウ復活に必要なエネルギーが集まってしまった。
「バカな!いくら針がギリギリだったとはいえ、そんなにダメージを受けた覚えはないぞ!」
丁度数秒前、ライアの戦闘が決着を迎えた。
そう。あの二人の戦闘によるエネルギーは、魔神ブウ復活に大きく貢献してしまっていたのだ。
「ギニューさん!ここは一度離脱しましょう!」
石化した二人を抱き抱えた界王神の命令で、ギニューはダーブラに止めを指す前に退却した。
遅くなってすみません。
なんだかんだ忙しい時期が続いております。(今もですが)