[完結]師匠はヤムチャ!突然来たドラゴンボールの世界 作:ゆーこー
試合に負けた俺は観客席のミネラ達のところに移動した。
「凄い戦いだったね、ライア」
妻となったミネラの呼び方は君を言わなくなっただけとはいえ、少々照れ臭いところがある。
「たはは、負けちまったけど久し振りに楽しい戦いができたぜ」
「そう…」
ミネラの顔は少しがっかりしていた。しまった、そりゃそうだよな。
いつも家族で組み手やってるのが面白くないと感じてるように聞こえちまうぜ。
「ミネラとの戦いも楽しいぞ?当然コウとの戦いもな。ただ、家族と全力で戦うのって気が引けるだろ?怪我させたくないから、そういう意味で言ったんだ。」
うん、俺挽回下手くそ。
そんなことをしている間にマジュニアVSシンの沈黙の戦いが始まった。
半時ほどの沈黙の後、マジュニアは降参をした。
原作の記憶がうっすらとはいえ残っている俺は、回りがざわめくこの時間に、ひたすらシンの神の気と呼ばれるものが探れないものかと思ったが結果はダメだった。
そして第三試合、ビーデルVSスポポビッチ。
最初はビーデルがスポポビッチをひたすら攻撃していたのだが、スポポビッチの体力は全く衰えなかった。
体力がつきかけてきたビーデルを五分ほど痛みつけたあと、ボロ雑巾のようになったビーデルを場外に落とした。
ここからでもわかる。悟飯が待機場でぶちギレてると。
そんな孫悟飯とキビトの戦いがこれから始まろうとしていた。
確か、スポポビッチの他にヤムーとかいうのがいたはずだが…会場内を見渡すとヤムーの姿を発見した。観客席の端の方に例の気を奪い取る道具を持っている。
試合が始まると孫悟飯はキビトに促され超サイヤ人となった。その瞬間シンの力で拘束された孫悟飯はヤムーと、スポポビッチの手により気を奪われた。
「大丈夫か悟飯!」
俺は観客席から飛び出しステージの真ん中に倒れている悟飯の前に向かった。
「!?あなたは…」
界王神様が一瞬なにかに驚いたようだが知ったこっちゃない。
キビトのカイカイで体力の戻った孫悟飯と俺達は、界王神様にこれからあの空を飛び逃げていったスポポビッチ達を追い、本来の目的である魔人ブウの復活を阻止することを説明された。
「なら、おらたちもいくぞ」
と、悟空さんが言うのだが俺が止めた。
「悟空さんは今日しかいられないんですからこっちでベジータさん達と戦っててください。ここは、既に負けた俺が行きます。」
「「なら、俺もいくぞ」」
ピッコロとギニューが同時にそう言った。
「…わかりました。悟飯さんもついてきてくれますか?」
「はい」
こうして、俺とピッコロ、ギニューに孫悟飯と界王神様キビトの六人で魔人ブウ復活の阻止をすることになった。