[完結]師匠はヤムチャ！突然来たドラゴンボールの世界 作：ゆーこー
俺は今天下一武道会の予選を行っている。
予選と言っても時間短縮のためにパンチングマシンで数値の高いものから16名と言うものだ。
ちなみに、ミスターサタンの数値は137である。
18号が最初に力加減を間違え708、測り直しの二回目は203だ。
クリリンさん192
悟空さん182
ピッコロ210
ここで記録係の人が故障だと言って新しいのに変えようとした。
ベジータさんが故障と言われた機械を粉々に破壊したことにより、故障でも何でもないと物理的に証明した。
続きを始めよう。
孫悟飯142
ビーデル139
俺 190
ヤムチャさん186
ミネラ137
ラディッツさん193
ナッパさん301
ジンジャーさん199
バーダックさん177
ギニュー136
後は…今は俺達と面識の無い人だからわからないが、予選表を見て驚いた。
第一回戦
ヤムチャVSライア
二回戦
マジュニアVSシン
三回戦
ビーデルVSスポポビッチ
四回戦
グレートサイヤマンVSキビト
五回戦
孫悟空VSベジータ
六回戦
ラディッツVSバーダック
七回戦
ナッパVSジンジャー
八回戦
クリリンVSミスターサタン
手加減し過ぎてミネラさんとギニューが落ちてしまった。
界王神、キビト、スポポビッチは生き残ったようだ。
大人の部の前に子供の部がある。
俺達は今、子供の部の戦いを見物していた。準決勝になってやっと面白いものが見れるようになった。
一回戦
ホーデッシュVS孫悟天
二回戦
トランクスVSコウ
超サイヤ人にはならない約束だから、まあ若干だけどコウにも勝機が生まれるだろう。
孫悟天とホーデッシュの対決はまだまだ子供らしい戦いだった。
拳と拳、かめはめ波とダブルサンデーのぶつかり合い等、力と力の真っ向勝負が多かった。
そのままの戦闘力ではホーデッシュの方が上回っている。
戦いの中でホーデッシュが空中に孫悟天を蹴り上げた時、孫悟天は堪えきれず一瞬だが超サイヤ人になってしまった。
その一瞬で空中に追撃をしに来たホーデッシュの腹に重い一撃を喰らわせた孫悟天だったのだが、超サイヤ人になったことに怒ったホーデッシュは、通常状態に戻った孫悟天の頭を鷲掴みにし、逃げられない状態にしてから孫悟天の腹にダブルサンデーを放った。
さらに膝蹴りを入れ、両手を組み大きく振りかぶり凄まじい威力で振り落とし、場外に孫悟天を叩き落とした。
続いてコウVSトランクス
戦いが始まると同時にコウがひとつ繰気弾を放った。
トランクスは何度も迫ってくるひとつの繰気弾を避けながらコウに接近していく。
トランクスがコウの目の前に来たとき、コウはジンジャーさんの技である俊足を使い、トランクスとの間合いをとった。トランクスとの真っ向勝負を回避する作戦のようだ。
コウはトランクスに繰気弾を二つ放った。
トランクスは繰気弾が避けても追尾してくることを知っている。トランクスが手に気を集め手刀で繰気弾をひとつ破壊した。しかし二つ目はただの繰気弾では無かった。
繰気爆弾。トランクスが手刀で破壊した二つ目の繰気弾の正体だ。手刀で切られたことにより繰気爆弾は激しい爆発を起こした。
トランクスの視界が完全に遮断されている隙にコウは後ろからトランクスの背中に爆脚を当て、その爆発で吹き飛ばされたトランクスは場外の壁に衝突しかけた。
ギリギリのところで耐えたトランクスは舞台中央にいるコウに急接近。
トランクスの渾身の至近距離気功波がコウのに直撃し爆発した。
あんな攻撃を喰らえばコウの戦闘力じゃ死んでもおかしくない。しかしコウは無事だった。何故だ？答えはすぐにわかった。
爆発反応装甲というものを御存知だろうか？
装甲と装甲の間に爆発性の物質を入れることにより、敵の敵弾の威力を分散させる物なのだが、コウはそれを繰気爆弾等に使う爆発系統の気を体を覆う通常の気の上に発生させ、その上にさらに通常の気を覆わせることにより再現したのだ。
性質からして物理攻撃には通用しないのだろう。
トランクスがこの技を知っていたら間違いなく蹴るなり殴るなりしていたはずだ。コウはこの戦いまであの技を隠していたか、あるいは天下一武道会の話が出てから編み出したのだろう。
だが接近を許してしまったコウはその後腕を掴まれ、場外に叩き落とされてしまった。
コウ、お前は頑張った。あんなに戦闘力に差があるなか善戦した。父としても一人の武道家としても、この戦いには勇気を貰った。