[完結]師匠はヤムチャ!突然来たドラゴンボールの世界   作:ゆーこー

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絶望未来編 セル編 完
第85話 俺は未来に希望を残す。それだけだ


トランクスが過去に行ってから二日経つが、トランクスが帰ってくる様子はない…こちらも体制は建て直したが、セルはどうやら精神と時の部屋を使ってとんでもない力を手に入れてしまったらしい。今俺はミネラさんと約5万の人々と超大型地下シェルターにいる。

人造人間、セルから生き残ったほぼすべての人類がここにいるのだ。

俺は自分の持っているホイポイカプセルの中から、皆に使えるものがないかと探したが何もなかった。だが懐かしいものを見つけた。

善悪チェッカー、しばらく使う余裕もなかったがその人の善悪を%で表してくれる道具だ。

ホイポイカプセル何て普段持ってるだけだったからすっかり忘れていた。

 

俺はセルの待つ神殿に向かった。ちなみにミネラは置いてきた。俺が死んだら皆を守れるのはトランクスとミネラだけだからな。

 

「待っていたぞ、ライア」

「お前からすると二年ぶりの再会か?」

「そうだ、そしてこの二年で大きな差が着いてしまったな」

ああ、俺じゃ勝てないな。

俺はふと善悪チェッカーを取り出し数値を見た。

善97%悪3% 驚きを隠せなかった。

セルは純粋に戦いを楽しみにしている。その心がほとんどだと言うのか。

「セル…お前は何が望みなんだ?」

「私の望み?ふむ…」

しばらく考え込むセル、そして

「最高のバトルかな?」

サイヤ人の細胞のせいなのか?だが本当に心の底からそう思っているようだ。

「お前はもう人を殺そうと思わないか?」

「あんな奴らどうなろうと知ったことではない。私が殺そうと思えるほど強い奴が良いのだ。だがもしこの世界にそんな奴がいないなら、私はこの地球上のすべての生体エネルギーを吸ってから他の星に旅経つかもしれんな。」

俺は手段を選べる状態じゃ無かった。

「これはもしかしたらの話になるが聞いてくれないか?」

「なんだ?」

「近い未来魔神ブウと言う凄い奴がこの地球に現れるかもしれない。そいつとならお前は満足した戦いが出来るかもしれない。だから、それまで何もしないでいることは出来ないか?」

「……確かに今のお前と戦ってもつまらない、ならばその魔神ブウとやらと戦うのもありか…」

屈辱だった。俺は、いやトランクスが帰ってきて二人掛かりでもセルは倒せない、この地球を守るための行為なんだ。どんなに無様に見えても誇らしいことなんだと自分に言い聞かせてもこの屈辱を拭いきることは出来なかった。

「この神殿は預かる、下界に戻れライア。」

恐らくセルは下界をここから覗ける。もし俺が怪しい行動をしたら俺を殺すだろう。

 

下界に戻った俺はミネラ以外にセルを倒したと伝えた。

ミネラには真実を伝えた。しばらくして帰ってきたトランクスにもこの事を伝えた。俺は最初トランクスにひどい罵声を浴びさせられたが反論する気にもなれなかった。




絶望未来編は何とかして地球を守るってイメージで書いてます。

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