[完結]師匠はヤムチャ!突然来たドラゴンボールの世界   作:ゆーこー

82 / 108
第82話 伝説の超サイヤ人激突! そして…

伝説の超サイヤ人となったブロリーはまずカカロットを狙った。

こちらの戦力は超サイヤ人になれるカカロット、ベジータ、バーダック、孫悟飯、トランクス。超サイヤ人になれない私とナッパとラディッツだ。

はっきり言って私はブロリーには手も足も出ない。

股開いて命乞いでもするかって?そんなの私の柄じゃねぇ。

あたしゃ自分の出来ることをやるだけのこと!

超サイヤ人組がブロリーにボコボコにされているのを心苦しくも後にして、姿を眩ませたパラガスをラディッツとナッパと一緒に探す。

 

「どこに行く気だ!」

パラガスは一人用のポッドで逃げ出そうとしていた。

「あのブロリーってのを止めやがれ!」

ナッパがいつものうるさい声で叫ぶと、パラガスはフフっと気色わりぃ笑みを浮かべてから自慢できないようなことを自慢気に話した。

「俺はブロリーの力を制御するマシンを科学者に作らせたのさ。しかしまあカカロットを見てからこの制御装置も時期に使えなくなると悟ったよ。だから俺はブロリーを制御するのを諦めた。奴はもう自分の力に身を任せてすべてを破壊し尽くすだけだろうぜ」

そこまで言うと私達の目の前で一人用のポッドに乗り込んだ。

「逃がすわけねぇだろ!」

ナッパがポッドを乱暴に持ち上げ地面に叩き落とした。

ラディッツが狼牙手装拳でポッドのドアを切断し、私がパラガスを捕獲した。

「責任をもってこの場に留まって貰うぜ?」

パラガスを捕獲したままベジータ達の気が感じられる方に向かった。

 

地獄絵図だ。ベジータもトランクスも孫悟飯もバーダックもカカロットも手が出ない、それどころかブロリーの戦闘力は上がり続けている。

あれが伝説の超サイヤ人の力なのか…

私は近くに倒れていたカカロットの元に行った。

「カカロット、秘策は無いのか?」

「あるとも、本来ならセルにやりたかった取って置きの秘策がな」

耳打ちでその作戦を聞いた私は驚いた。

そんなのが作戦として成立して良いのか?死人が出るかもしれないその危険な作戦に私は乗った。

ラディッツにもそれを伝え、ナッパはパラガスの拘束係になってもらった。

 

「蓄積!来やがれこの筋肉ダルマ!」

ベジータを岩盤に叩き付けていたブロリーの注意を引こうと出来る限りの悪口を言う。

ラディッツは孫悟飯とトランクスをカカロットと合流させ、全員でブロリーに挑む。

私は自慢のスピード強化技俊足でブロリーの背後を奪ったつもりだった。

ブロリーは後ろを見ないでそのまま私の足を掴み地面に叩き付けた。

ブロリーの残虐な攻撃は段々と増していく。

「やめろぉぉぉ!!」

ある一定の所まで来ると孫悟飯が涙を流しながら叫んだ。

カカロットから受け取った作戦。それは孫悟飯の更なる覚醒、超サイヤ人の上を行かせることだった。

そのために私達は孫悟飯を庇いながら目の前でやられていった。幸いと言っちゃああれなのだがこの新惑星ベジータには他の惑星から来た奴隷がいて罪の無いそいつらもブロリーに殺されたお陰で孫悟飯覚醒の起爆剤になっていた。

 

「カカロットの息子…」

ブロリーはそう呟き、孫悟飯との一騎討ちになった。

二人の力は五分と五分、スピードでは孫悟飯。パワーと耐久力ではブロリーが優勢だった。

孫悟飯はスピードを生かしたヒット・アンド・アウェイ戦法でブロリーにじわじわとダメージを与えたいのだろうがそれはハズレだ。

ダメージを与える量よりもブロリーの戦闘力の高まりの方が上回ってしまっていた。

 

「たっ、大変だ!」

戦いが激しくなる中、ナッパがパラガスを持ったまま顔を真っ青にして飛び付いてきた。

「あれを見てくれ!」

 

ナッパの指差した方向には大きな彗星があった。

「まもなくあれがこの星に衝突する!このパラガスの真の目的はブロリーで俺らを殺すことじゃなくてあれで俺らを抹殺するきだったんだ!」

こうしちゃいられねぇ!何とかしてブロリーを衝突前に倒して、安全な状態になったからライアが念のためと言って預けてくれた宇宙船に乗って避難しなくちゃ!

 

「ジンジャー、後はおらに任してくんねぇか?」

カカロットがそう言って立ち上がった。

「おらが一人でブロリーとこの星に残る。ブロリーを倒したら瞬間移動で戻るからよ!」

カカロットは嘘をついた。

どうあがいてもブロリーを倒すことはできない。

だけど他のみんなを逃がすため、大切な息子を守るためにカカロットは一人でここに残ることを決意した。

カカロットは仙豆を食べて体力を回復、私も何かこの努力の天才の下級戦士に何かしてあげたかった。

「カカロット、あたしの戦闘力を受け取れ」

私はカカロットにギリギリまで戦闘力を与えた。

「カカロット、兄からも受け取ってくれるか?」

ラディッツも、続いてトランクスも力をカカロットに託した。

「じゃあ俺も…」

「ナッパ!お前はそのパラガスを拘束するんだから力を残しとけ!カカロットの瞬間移動の目印にもなるからな!」

準備は出来た。私達はベジータも回収した。

「悟飯、よく頑張ってくれたな。後は父ちゃんに任せてくれ」

カカロットはブロリーと戦っている孫悟飯の援護を始めながら話始めた。

「そんな!時間はかかるけど僕でも倒せますよ!」

「あれを見ろ、時間がないんだ」

孫悟飯が目にしたのは目前にまで迫った彗星である。

「速くしろ!父ちゃんをこれ以上困らせるな!」

 

孫悟飯はまた泣きながら私の用意した宇宙船に乗った。

「うう、お父さん…僕が…僕が情けないばっかりに…」

「いつまでも泣くな!男だろ!もうこんな思いしたくないならもっと修行を積め!」

こいつもこいつで気付いてるんだろうな…カカロットは帰ってこれないと。

 

 

 

 

 

彗星が目前にまで迫った新惑星ベジータに、二人の超サイヤ人はいた。

「ブロリー、決着を着けようぜ」

「カカロット、そう来なくては面白くない」

 

宇宙船に乗ってても伝わってくるような衝撃波が何回も起こった。

だが決着がついたかは私にはわからない。

ついにグモリー彗星が新惑星ベジータに衝突してしまったからだ。

だがひとつだけ言えることは、カカロットは死んでしまったと言うことだけだ。

 

さて、この事件の主犯者を私はまだ生かしている。

このパラガスを今すぐ殺すか?それとも罪を償わせてから殺すか?

 

考えがまとまらない、寝ている間にこの船をどうにかされるのも困るのでナッパにパラガスを気絶させてから、私は深い眠りについた。




最近結構出してると思うのですがいかがですか?
セリフの量に対して回りの説明などの文を出来るだけ多くするよう努力しているつもりです。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。