[完結]師匠はヤムチャ!突然来たドラゴンボールの世界 作:ゆーこー
セルとヤムチャ師…おっと、ヤムチャさんの戦いは悲惨な状態になった。
再生すると知っても尚、狼牙手装拳でセルの体を切断するヤムチャさん。
セルの足を切断するために前屈みになり、足を切断した瞬間がら空きの背中をセルにひじ打ちされ、セルはすぐ足を再生させる。
セルは一体何回再生したかわからない、それほどヤムチャさんはセルの体を切り刻み、その数だけ大打撃を受けている。
ヤムチャさんの体はボロボロだった。
「はぁ、はぁ」
肩で呼吸をするほど消耗しきったヤムチャさんに対してセルは…呼吸が少し乱れている!
「さて、この戦いもそろそろ終わりだな…界王拳三倍だぁぁ!」
ヤムチャさんが界王拳二倍を越えて三倍を使った。
大丈夫のはずだが、もしこの状況で心に闇が生まれてしまえば界王拳はヤムチャさんを喰い殺す。
「ちぃ!!」
セルはフリーザの技と言われている繰気弾と気円斬を掛け合わせた技をヤムチャさんに使った。
二つの自由に動き回る繰気円斬、ヤムチャさんはそれを避けながらセルに肉薄する。
「かーめーはーめー波あぁぁぁ!」
ヤムチャさんの放ったかめはめ波はセルの左上半身を消し飛ばした。
「繰気爆弾!」
後ろから接近していた気円斬に対してヤムチャさんは繰気爆弾を使い迎撃し、成功した。
「ちくしょぉ!」
次にセルが放ったのはデスビーム、そのデスビームはヤムチャさんの右肩を掠めた。
「俊足!」
あれは、ジンジャーさんの技!?
一気に間合いを詰められたヤムチャさんは、先程のデスビームでイマイチ動きが良くない右半身を中心に狙われた。
「ぐあぁぁ!」
セルの左足の蹴りにより右腕の骨が折れ、完全に動かなくなった。
「狼牙手装拳!!」
最後の最後に再び左手に狼の爪を宿したヤムチャさんは自分の腹にセルの膝がめり込むと同時にその蹴った足ごと切断し、舞台から落ちた。
「ヤムチャさぁぁん!」
ミネラさんと急いで駆けつけた俺はヤムチャさんの状態を確認する。
仙豆は悟空さんに二粒を残して預けてしまった。
「私の気を使います」
ミネラさんは得意の回復技でヤムチャさんの体力を補った。
「イテテテテ。さてライア、お前の出番だ」
「俺ですか?」
「そう、お前だ」
この状況で俺に回すということは勝ち目があるから、だとしたらつまり…
「セルは再生でかなり体力を消耗したと考えていいんですね?」
「ああ、その通りだ」
ヤムチャさんは一人で勝とうなんて考えてなかったんだ。
次に繋ぐために、自分の身を犠牲にしてセルの体力を奪い続けた。
「よぉしセル!次はこの俺、ライアが相手だ!」
「ふんっ師匠の敵討ちか?いいだろう」
「今は師匠じゃない、ライバルだ!!」