[完結]師匠はヤムチャ!突然来たドラゴンボールの世界 作:ゆーこー
セルゲーム開催当日、会場についた俺達は16号がいることに気づいた。
そう言えば、本来なら16号が頭潰されて孫悟飯覚醒だっけな。
で、確か…そうミスターサタン。
車が一台来て、中にはやはりあの男、ミスターサタンがいた。
「誰だあいつ?」
クリリンさんがそう言うので
「ミスターサタンですよ、確か格闘技のチャンピオンですよ。一般のね」
「ほーう、田舎者共かと思ったら一人くらいは私のことを知っている人がいたか」
そのミスターサタンがこちらに声をかけてきた。
「まあその特等席で見ておれ!勇気ある見学者達よ!」
俺達を完全に見学者だと思っているらしい。まあいいか、折角だから生でミスターサタンの戦いってのを見とくか。
結果はまあ原作のまんま、あっさりやられました。
「ところで、孫悟空、と言うかサイヤ人はいないのか?」
本当の勝負が始まる直前になっても悟空さんが姿を現さないのでついにセルが聞いてきた。
「悟空達は他の事情があって今地球にいないんだ!だが安心しろ!お前はこの俺様があっという間に倒すからな!」
髪型が対ナッパの時と同じにしてきたヤムチャさんがそう言いながら舞台に乗った。
「ヤムチャか、まあ良い孫悟空達がいないのは非常に残念だがメインディッシュが帰ってくるまでは前菜で我慢するか」
「悪いが俺がメインディッシュだぜ?そんな風に思ってたなら容赦しないぜ!いくぞぉ!ブーストモード、界王拳二倍だぁぁ!」
最初からエンジン全開のヤムチャさん、対するセルも想像以上の戦闘力に少々驚いている。
「ふふ、所詮は界王拳を使ったから…地球人に私は倒せん!」
ヤムチャさんは開始早々繰気弾を二つ自分の衛星状態にしてからセルに接近した。
狼牙風風拳無しでセルと互角の殴り合い、いける!いけるぞ!
「真狼牙風風拳!」
ヤムチャさんは出来るだけ早く勝負をつけようと出し惜しみ無く自慢の技を披露する。
「ちぃ、こんな屈辱的なことがぁぁ!3倍!狼牙風風拳どぅあぁぁ!」
セルが俺達か封印した3倍狼牙風風拳を使用した。
これで一気に押され始めたヤムチャさん、衛星にしていた繰気弾二つをセルに向けて撃ちその間に距離をとった。
「狼牙手装拳!」
両腕に狼の牙(今は爪)を装備したヤムチャさん、しまった!セルの再生能力を知らないんだ!
「ぬわぁぁぁ!」
クロス状に切り刻まれゴロゴロと肉体が地面に落ちるセル。
「どうだ!俺様の勝ちだ!!!」
「ヤムチャさん!早く!早く肉体をかめはめ波で消し去るんだ!」
急いで声をかけるもセルは再生した。
「フフフ…どうだねヤムチャ、万策尽きたか?」
「…狼牙手装拳!」
再び狼牙手装拳を使ったヤムチャさん。ダメだ、狙いがわからない!
「無駄無駄!何度でも再生するからなぁ!」
セルは腕を一本切らせその時にできたヤムチャさんの攻撃後の隙だらけな腹を思いっきり膝で打った。
文字通り、肉を切らせて骨を断たせているセル。
だがそれは俺の大きな勘違いだった。