[完結]師匠はヤムチャ!突然来たドラゴンボールの世界   作:ゆーこー

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第74話 狼牙風風拳は通らない!

人造人間16、17、18号との戦闘、こちらの動ける者は俺とヤムチャ師匠、ジンジャーさんにクリリンさん。クリリンさんに皆を安全なところまで運んでもらい

、その間俺ら三人で戦うのが妥当か?

いや、16号は戦わないかもしれない。どうだ…

「ヤムチャ、ライア、クリリン。私考えたんだけどよー」

ジンジャーさんが作戦を提案した。

全員を抱えて四人で帰る振りをする。

三人が油断したところをクリリンさんの気円斬でズバッ!

サイヤ人にしては姑息な手だと思う。

それにそれだと倒し損ねたとき全滅の恐れがありここで皆御陀仏するかもしれない。結局俺は自分で考えていた作戦を話それに決まった。

「ではクリリンさん、皆を任せました」

「おう、お前らこそ死ぬなよ」

クリリンさんは最初にピッコロとベジータを抱えて撤退した。

 

「誰が誰をやる?」

ジンジャーさんが構えてからそう訪ねてきた

「臨機応変にお願いします」

もし16号が戦わないようなら、17号から倒すまでさ。

 

「お話は終わったか?」

やはり17号が最初に来たか、その後ろに18号。16号はやはり戦わないようだ。

ヤムチャ師匠と俺は最初からブーストモードに、体力温存を考えて通常の状態で挑もうものなら、あっという間に白目を向かされるだろう。

 

「狼牙風風拳!」

ヤムチャ師匠が先陣を切る、ターゲットは17号。

「俊足!」

ジンジャーさんもスピードを大幅に上げる独自の技俊足を使い18号を後ろからこちらに蹴り飛ばした。

ならすることはひとつだけだ。

「真狼牙風風拳!」

体制の整っていない18号相手に容赦なくパンチの嵐。

とどめの蹴りを入れて一度ジンジャーさんに18号を渡す。

これ、リンチじゃね?意外といけるんじゃね?

右手に狼牙手装拳を用意し、18号がジンジャーさんから渡されるのを待ちたかったのだが、18号がジンジャーさんの攻撃をたった一度避けた僅かな瞬間に体制を整え、ジンジャーさんが反撃を受けて吹っ飛ばされてしまった。

俺は18号がこちらに振り向く前に間合いを積め18号に斬りかかろうとしたその時、17号と戦闘中だったヤムチャ師匠が17号の攻撃により俺の左半身目掛けて勢いよく吹き飛ばされた。

吹き飛ばされたヤムチャ師匠を避けることが出来ず横腹にモロに入った。

「大丈夫だったか?18号」

まさか17号、狙っていたのか?

考えている暇は無い。急いで立ちあがり狼牙風風拳の構えを取る。

17号達はまだやるのか?と言い俺の腹に強烈な蹴りをかました。

速い、既に体力の消耗のせいで戦闘力に偉い差が出ているようだ。

再び狼牙風風拳の構えを17号に向ける。今度は攻撃することに成功した。

「その技、足元がお留守だぞ?」

17号は足払いを俺に掛けた。俺は前のめりに倒れ込む。

その一瞬、僅かに出来る心の隙に賭けた。左手を地面に着けそのまま軸にし、右手に狼牙手装拳。瞬時に回転することにより17号の足目掛けて鋭利な狼の牙が向いた。

一瞬反応の遅れた17号、しかしそれでも僅かに避けて狼牙手装拳は17号の足に僅かな切傷を負わすにとどまった。

その頃ヤムチャ師匠とジンジャーさんは18号相手にスピード勝負を持ち掛けており、決定打の無いまま戦っていた。時間は充分に稼いだはずだ。

「これで終わりにする!狼牙風風拳!!」

ヤムチャ師匠とジンジャーさんにも聞こえるよう大きな声で叫んだ。

ヤムチャ師匠とジンジャーさんはこれを時間稼ぎは終了と言う意味だと理解してくれた。

しかし17号達はこれを自分達がなめられているとか、まだ隠し球があると考えたのか、とにかく俺達に全力で掛かってきた。

狼牙風風拳は全く通用しなかった。

こちらの拳よりも相手の拳の出るスピードの方が速い。それに加えてこちらは足元がお留守だった。

本気を出した17号18号の前に俺達三人は力尽きた。

 

 

意識を取り戻した俺は横にピッコロ達がいるのを見て大体の状況を把握した。

一応状況を説明してもらうと、クリリンさんがこちらの気が急激に弱ったのを見て急いで駆けつけたところ俺達三人が倒れているのを発見。救出してくれたそうだ。

まあ、その場に17号達がいたかはクリリンさんは答えて無いが、クリリンさんならここらで18号とのキスイベントでも発動させているのだろう。

 

シナリオ的にはこれで問題無いのだ。俺はヤムチャ師匠とジンジャーさんが目覚めたのを確認した後もう一眠りさせてもらった。


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