[完結]師匠はヤムチャ！突然来たドラゴンボールの世界 作：ゆーこー
「それでは、チチにしたことを言ってやろう」
神殿、トランクスを乗せたタイムマシンが過去に行き俺らの勝ちだと思っていた
それは全てセルの計算の中にあった
「一人で歩いていたチチに孫悟飯の声を使い近付いたら、驚くほどあっさりと手に墜ちたのさ。私は念のためチチの脳を多少いじり、子宮内にセルJr.の亜種を入れたのさ」
「セルJr.の亜種だと？」
「セルJr.より私に近い私の第一形態の状態を子宮内に仕込んだ、そいつをタイムマシンのどこかに仕込むように命令した！つまり過去に私の分身が行き完全体の夢を叶えるのさ！」
こんな能力がセルにあったなんて…
つまり、悟空さん生存ルートでのセル編も回避できないのか…
「ちきしょぉぉ！」
なんだこの気の上がり方は…今までより強いけど黒い…
「守りたかったものが守れなかった、守りたいものを守る力は…憎しみも知ってしまった」
「ライア・レウス、何が言いたい！」
「ブーストモードが進化したんだよ、ブーストモード改に」
「なんだと… ぶるうあぁ！」
セルの腹にひじ打ちを決めた、手応えも重い
「ば、バカな…こんなはずは…」
「お前は頭が良い。だから恐ろしい、だが失うものが無い奴はもっと恐ろしい。わかるな？」
「ちきしょぉぉ！……なーんてな」
「ほう、まだ何かあったか？」
「大有りさライア・レウス。まずひとつ、私はフルパワーを出していない。そしてこれがフルパワーだぁ！」
「！？確かにすげぇ、だがまだ勝利を確信できるほどではないぞ！」
「ふたつお前にはまだ失うものがある。ここにいる奴ら全員だ」
「さすがに頭のいいセルにはわかるか」
「みっつ、私にはナメック星人とサイヤ人の血が流れているからだ」
「そうだな、欠片ひとつ残さず消せればそれまでだがな」
「面白い、やれるものならやってみろ！」
「ああ、やってやる。皆はどこかに隠れていてくれ！」
「「ああ」」
この時代、絶望の未来の運命は…
俺にかかっている
今まで大したことできなかった俺がまさかこんなことになるなんてな…
「狼牙風風拳…行くぞ！」
「その程度ぉ！」
心から願う、どんなことになってももうひとつの未来は幸せであってくれ。と
激しい打ち合いの中、俺はそんなことを思っていた
「かめはめ波！」
「なんのこちらもかめはめ波！」
ほぼ互角の両者のかめはめ波は回りの神殿を壊す
「体の中から壊れやがれ！爆脚！」
「ぶるぁ！内部だって再生可能さ、太陽拳！」
「しまった！」
目が開けられない…気だ、気を感じるんだ…
気が感じられない、消されたか
「繰気弾ファンネル！」
五つの繰気弾を一定の間隔で体を中心に衛星のように飛ばす
これでセルが近付けば当たってわかるわけだ
だが、目が開くようになるまでセルは近づく気配さえなかった
「あっあぁ…」
気を消していたセルは…皆を吸収していた
ミネラが最後に残ったのだろう今吸収されている
「ミネラだけは失いたくないんだぁ！狼牙手装けぇぇん！」
吸収していたセルの尻尾を切断しミネラを救出した
「ミネラ…ごめんよ、俺は何も守れないみたいだ」
「そんなこと無い、私を守ってくれたから…」
ミネラも吸収されかけてぐったりしている
「ちっ、まあいいこれだけ吸収できれば私は最強だ」
「セェェェルゥゥゥ！お前わぁぁ、お前わぁぁ！」
「憎いか？ならば他の奴らと共に死ねぇ！」
やってやるぞ、やってやるぞセル！
「ライア、今はダメっ逃げよう！」
ミネラが俺の肩を掴み逃げるよう促す
「な、何を言うんだよミネラ！」
「お願いだから、聞いて？」
ミネラのその目に、俺はNOとは言えなかった。
「…セル、お前は俺が倒すそれまで待っていろ！」
「いいだろう、と言うわけ無いだろう！」
「狼牙風風脚！」
逃げるのに使うことになるなんてな…情けないが今は生きよう…
「逃げられたか…まあいい、私も精神と時の部屋とやらを使わせてもらおう」
山奥に逃げ込んだ俺とミネラだったが、仙豆も無く飛べばセルに見つかる危険もあったため、近くに残っている町がないか探すこともできなかった
絶望の未来編は一度ここで区切ります！