[完結]師匠はヤムチャ!突然来たドラゴンボールの世界 作:ゆーこー
セルとの対決に備える中、心配していることがあった
悟空さんが死んだとき、チチさんはバーダックさんが悟空さんに見えるようになった。
バーダックさんが死んでからは悟飯を精神の支柱にしていた。
その、悟飯が死んだのをトランクスが告げているらしい。
不安になったのでミネラと一緒にチチさんの家を訪ねることにした
ドアをノックすると、ドアを開けてくれた
のだが、いきなり拳が飛んできた
まあ避けれたのだが、逆にそれが地雷だった
「これを避けれるなら……」
この拳はチチさんのものだった。チチさんは後ろを向いてしまった
「おっとうの嘘つきぃ!悟空さは生きてたダァぁ!」
え?
「な、何いってるだチチ…ちょっライア君か…」
「牛魔王さん、これはどう言うことなんです?」
「実は…」
人里離れたこの家は、今のところ狙われていなかった
牛魔王さんはチチを心配してこの家に来たのだが、最初父が来てくれて喜んでいたらしい。
しかし、違和感に気付いたとのこと。
ご飯を悟空さんや悟飯の分まで作っているのだと言う
チチさんは、いつ帰ってきてもいいように作っていると言うのだ。
牛魔王さんは厳しめに二人は死んだことを改めて言うのだが、どうしても信じてくれず困り果て、ドアを開けて攻撃を避けれるなら多分悟飯か悟空さんだろうと言って誤魔化したらしいが…
まさか俺達が来るとは思わず、現在チチさんは俺が悟空さん、ミネラが悟飯に見えているらしい
「なんかすいません」
「仕方ネェだ、それよりあのままだとチチは死んじまうだ」
「わかってます、あのままだと良くて廃人と言ったところでしょう」
俺のせいだ、未来トランクス編ではチチさんはここまでひどくならなかった。
それはきっと俺がここにいて、結果的にバーダックさんを存在させてしまったからだ。
この世界の責任は俺がとらないと…
「チチさん」
「どうしただ悟空さ、さんなんて改まって?さては今まで居なかったことを気にしてるだな~?」
「現実を見てください!」
「何いってるだ?」
「チチさんなら、たとえどんな姿になっても本物の悟空さんがわかるはずだ!俺は悟空さんじゃない!」
「……た、たしかにこの声は…悟空さの声じゃねぇだ、おめぇライアか?」
「よかった、じゃあ俺の横にいるのは?」
「悟飯君じゃ無いですよ~?」
「ミネラさんかぁ!すまなかっただなぁ」
よかった、いつものチチさんだ
「んで、悟空さと悟飯ちゃんは?」
まだだった
「ですから!悟飯と悟空さんは死んで…」
「そんなはずねぇだ!悟空さは死んだと思ったら生きてただ!」
「あれはバーダックさんという悟空さんの父親で…」
「悟空さは父親なんて知らねぇって言ってただ!」
チチさんがドアに手を掛ける
「チチさんどこへ?」
「外の風に当たってくるだ、ライア達も今日は帰ってけろ」
「ライア…今日はもう」
「ああ、帰ろう。帰ればまたこれるさ」
俺は散々後悔していたのにまだ甘かった
俺はまたチチさんを不幸にすることになるなんて
「(全く、ライアはあんなひでぇ奴だっただか?
それにしても思わず外に出たら想像以上に遠くに出てしまっただ)」
「母さん」
「この声は…悟飯ちゃん!」
チチさんの中で最大の悲劇を、俺は生んでしまった
「ニッ」