[完結]師匠はヤムチャ!突然来たドラゴンボールの世界   作:ゆーこー

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第64話 大事なことは忘れるな

悟空さんが死んでから色々あった

まだまだ終わりそうにないセルとの戦い

 

ラディッツさんがあのとき自爆して18号を壊していなければ…もう俺等は死んでいた

 

現在世界は17、18号に変わる恐怖としてセルが町を襲っていた

 

いや、きっと知らなかっただけで人を吸収していたのだろう

 

 

まあ、今は荒れた土地を転々と歩きドラゴンボールを、探してるのだが…

 

「なあ、悟飯」

 

俺は横にいる孫悟飯に話しかける

 

「なんですか、ライアさん」

 

「ブルマさんが作っているタイムマシンの件だが」

 

「ああ、完成したら誰が乗るかってやつですね」

 

「お前は誰がいい?」

 

「僕はライアさんに任せたいです」

 

「俺にか?」

 

「はい、この中で一番歳上ですし経験も豊富ですから」

 

「そうだな…皆、皆逝っちまったんだよな…」

 

「すいません、僕がもっと早く超サイヤ人になれていれば」

 

「お前のせいじゃない、悪いのは全員だ」

 

 

カプセルコーポレーションも守りきれず、ブルマさんには環境の悪い場所でタイムマシンを作らせてしまっているし、神殿にいるピッコロさんも早くしろ!神の寿命だってあるんだぞ。と言っていた

 

 

 

結局今日もドラゴンボールは見つからなかった

 

俺等は仮拠点となる神殿に戻った

 

「なあピッコロ、ジンジャーの様子はどうだ?」

 

「だいぶ良くなったぞ、さすがサイヤ人ってところだ」

 

神殿…俺等はなにか大切なものを忘れている気がする

原作…悟空さんの生きてるルートでは確か…

 

「精神と時の部屋!」

 

「ら、ライアっいきなり大声をだすな!」

 

「精神と時の部屋か、なるほどな。すっかり忘れていたぞ」

 

 

神も忘れるほど色々と忙しかったのはわかる。

でも、これでこの時代にも希望がひとつ生まれたかもしれない

 

もちろん、タイムマシンがメインだと思うが

 

「よ、よし!さっそく悟飯とライアから…」

 

「待て、ピッコロ」

 

「何故だライア!」

 

「俺は後だ。即戦力ならサイヤ人だろう」

 

 

「ジンジャーを入れるのか?」

 

「いや、トランクスだ」

 

「トランクスだと!?」

 

過去に行って精神と時の部屋が使えなくなるなんてことは無いだろう。

仮にそうだとしたら不味いが、今はトランクスにさっさと超サイヤ人になってほしい

 

「わかりました、トランクスを連れてきます!」

 

「すまんな悟飯、あとトランクスを超サイヤ人になれるようにしてくれ」

 

「……はい!」

 

 

さて、まずは一日待つか

満月が雲に隠れても明るい神殿の裏の方で、修業を始めようとしたらミネラさんが地上から帰ってきた

 

 

「ライア君、いつ頃からかな?笑わなくなったの」

 

「ミネラさん…そうだな、笑った覚えがないな」

「ミネラさんは、どうして笑ってられるんだ?」

 

「私?私はね、誰よりもライア君の事を信じてるし、好きなの」

 

「なっ、いきなり何を言い出すんだ!」

 

「初めてあったときはね、強くなりたかったから近付いたの。

でもね、だんだんライア君やヤムチャさん。皆といるのが好きになった。」

 

そう言うとミネラさんは一度目を積むって何か思い出すようにしてから話を続けた

 

「ライア君の子供っぽいけど諦めの悪くて頑張り屋な所とかね好きなの。でも、色んなことがあってライア君も疲れてるんだよね」

 

月が見え始めてきた

 

「私は、皆の役に少しでもたちたいの、皆が少しでも明るくなれたらって…特にライア君は…」

 

「ミネラさん…?」

 

「こんなことをさ、こんな時代に、女性のほうが言うのもおかしいと思うけど…」

 

満月がくっきりと見える

 

「ライア君!私は貴方が大好き!また一緒に笑いあえるようになりたい!」

 

逆告白か…男として情けないな俺は

 

「ありがとう、ミネラさん。いやミネラって読んでいいかな?」

 

「ふふ、よかった。ライア君、いやライア今微笑むくらいだけど笑えてるよ」

 

「ミネラは嬉し泣きか?こんな男ですまないな」

 

 

この戦い、俺は死んでもいいと思ったけど…そうはいかないな!

 

 

 

この時代のセルは、完全体を実現できなくなったのもあるのか?17、18号同様に町を破壊。貪欲に強さを求めて人間を未だに吸収している

 

しかし、まだ人類は滅んじゃいない

 

 

 

「神様、界王様に頼みたい道着があるんで離せませんか?」

 

「む?構わんが」

 

俺は、俺なりの原点に帰ろう

 

『界王様、俺に楽と書かれている道着を遅れませんか?』

 

『楽?ヤムチャのやつか?』

 

『はい、出来ますか?』

 

『出来るが…ほんとにそれでいいのか?』

 

『はい、出来ればヤムチャ師匠に話を聞いて素材とかを変えないでほしいんです』

 

『わかったわかった。任せんさい!』

 

 

 

俺は俺なりにこの時代を生き抜こう。

 

過去の俺には、俺のしたかった他の事をしてもらえるように祈ろう

 

 

 

見せてやりますよ師匠。セルに、人ってものを!

 

狼牙風風拳をおみまいしてやる

 

 


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